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2018.5.24 丸和さん勉強会(炭水化物堆肥の利用、ジャガイモの種芋)

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◆市川さん圃場&堆肥場見学

◆吉川さん圃場&堆肥場見学

◆杉本さん圃場&堆肥場見学

◆島田さん圃場見学

◆山崎さん圃場&堆肥場見学

上記のテーマで勉強会を行いました。

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◆市川さん圃場&堆肥場見学

■人参

(丸山)害虫?すごいですね、こんなに食われちゃうんだ。

(市川さん)去年も下掘ったら痛んでいて。

→なんか後半、窒素撒いたりした?

(市川さん)なんも。去年もこういったとこでバッと出たんですよ。

→ただね、やっぱり、なんか気になるのが葉っぱが高いんだよね、伸びているんだよね。後半に窒素が効いている感じがなんかある。 

(丸山)水が寄ってくるとか?

(市川さん)あぁ、水はそっちから寄ってくるんですよね。そこで流しているんで、こっちは水位が高いんで。

→葉っぱが緩んでいる可能性がある。

(市川さん)こっちには渡ってきましたけど、こっちの葉っぱにはいないんですよ。

→ただ、同じ傾向で葉っぱが小さく締まっているやつはついていないんだけど、ふわっと伸びているやつにはくっついている。

窒素があと効きしている感じがする。

これね、葉っぱの位置が高い気がしている。

(市川さん)最後まで加温しちゃったかな、という気がする。

でもトンネル取ってからでかくなっていないんですよね。

葉っぱが7枚あるけど、葉っぱの枚数が足りないのに、長さに窒素が出ている。だから初期の窒素があまり出ていない。

(市川さん)853は5本入れた。

→後半に窒素が効いているので、既に葉っぱが出来上がっているところに窒素が来るんで葉っぱが柔らかくなってしまう。それで匂いが漏れるんで、虫も寄ってくる。

(市川さん)何でかな~。

(丸山)水が寄ってきているのかな。

だから、後半に窒素が効いたところだけ来ちゃう。普通だったら渡ってくるならここにやられるはず。でもここやられていない。葉っぱの枚数も多い。窒素が初期に効いて出足が良かった。向こうは出足が良くなかった。だから、もしかしたら堆肥の残肥が効いちゃっている可能性がある。

 

(丸山)堆肥何トンぐらい?

(市川さん)緑肥入れて。

→ここはトンネルかけた?

(丸山)取る前にこの高さになっていた?

(市川さん)いや、ここまでにはなっていないよ。

→それからも伸びているよね。ただ、葉っぱの枚数が無いのに葉柄の部分が伸びちゃっている。その分、無いから。だからもうちょっと早めにストレスかけて早めにとって、伸びるんじゃなくて葉っぱの枚数。ちょっと過保護にしちゃったかも。

(市川さん)過保護は過保護なんです。

→まあ、虫が出る時はお酢です。酢って匂いが刺激臭なので、芋虫系が一番嫌うんです。だから奇跡のりんごっていう、りんごの葉は食われまくるんです。あれ、木村さんは酢をかけまくったんです。マスキング効果っていって、虫が入らなかったんです。

出る前、そして2~3匹見つけた時にさっと撒くんです。すると葉っぱが固くなるんです。彼ら、柔らかいと食べるけど硬いと食べないんです。

過保護にしていると柔らかいんで。本当は風のストレスで硬くするんですけど、風が入らないと固くならないんで。そうしたらとったら酢をすぐに撒いて硬くしちゃうんです。

土が良い状態になっているので、肥料を吸いやすい状態になっているから。今年は雨が多かったんじゃないですか?そうしたらバッチリ水気を吸いますよ。

どっちにしろ無農薬でやっているので、あとで酢しかないんですよ。醸造酢ね。

あと面白いのは、早めに酢をかけると葉っぱがのびずに下から枚数が出てくる。

(市川さん)パイプ抜いたら、早めに酢をかけたらいいんだ。

→そうです。結局、外すでしょ、雨当たるでしょ、柔らかいから水が入るでしょ、そこに窒素が待っていたらスポーンと窒素いっちゃうから。そうしたら伸びる。でこの葉っぱは、後から窒素が効けば間違いなく柔らかくなる。

これ、試してほしいんですけど、今、酢をかければ数が極端に減る。

(市川さん)それはどこいくの?死ぬの?

→死なないけど、うろうろして、食べられなくなるから。ただ、その実験はやっておいた方が良い。やっぱり固くなっていなくなったな、となれば、今度自信をもってやれるから。

これ、葉っぱが多少残っているので、もしかしたら今かけたら肥大するかも。

これ、あと面白いのは、ここって化成肥料じゃなくて堆肥で作っているでしょ。だから地面から炭水化物が入るから、葉っぱがだめでも下から炭水化物で太っちゃうってなる(笑)だから地面の中の水溶性炭水化物という裏技です。

だから早めにやった方が良いです。とにかく虫がこれ以上葉っぱが食べられると、水を蒸散する光合成面積が減っちゃうと、いくら酢をやっても無駄になっちゃう。

■落花生

(丸山)透明マルチだ。

→はい、もうこの時点で剥がさないと、まくれないんです。この大きさ以上になっちゃうと痛めちゃうんです。〇の大きさが小さいから。これで蒔いた後はどんどん水を切らさないように。そうしないと花が落ちないので。

あと温度を下げてあげないとアッチッチになっている。

(参加者)先生、酢を撒くタイミングというのは?

→単純に言うと、葉っぱの枚数を増やしたいの時は栄養成長の時。で、虫とか葉っぱを固めたい時ははいつでも。どうしてもこういうふうにⅭ/N比が低い堆肥を使っちゃうと、こういう傾向になる。やっぱり炭水化物があるかないかが大きい。

撒きながらアンモニア臭い虫がくるのはやばい(笑)

■小松菜

(市川さん)先生これなんです、ここ。こげちゃっている。他の棟も全部波打っちゃったんですよ。

→うわぁ。それね、そこだけ全部1回、いっせいにとった方が良いですよ。

あと水がなんか良く入っていません。

これ普通に抜いてもわからないですよ。これ上手く抜ければいいですよね、両手で。

(市川さん)スコップで抜こう。

(根っこを洗った後)透明なコップとかあります?間、間に節があったらアウトだよ。この頃、目が悪いから見えない(笑)

(市川さん)根コブは無いと思うけどな~。7以上のphがあれば根コブが出ているわけじゃないと思うけどな~。

→まあ、ダマダマに下の部分がダメになるんで、そんな風に残っているんであれば、違う理由の可能性もある。病気になると下側がダメになるんです。これ残っているから。

根が下、無くなっているんですよね。直根が。慎吾君、やっぱり痛んでいるよ。根が茶色くなっている。

(市川さん)根コブじゃないですよね。

→うん、他の菌かもしれない。

根っこの先が無いのもあるし、嫌がって曲がっているのもある。 

太陽熱やっているかい?

(市川さん)いいや。

→なんだ~!やってねぇじゃん。こりゃ無理よ。有機物を生で入れたら、そのうちカビでるよ。

(市川さん)いや、生で入れていないですよ。

→いや、生で入れてなくても太陽熱やって、時々カビを抑えないと。ただ深刻ではない。深刻だったら葉っぱ枯れているんで。ただ、やっぱりやった方が良い。

(市川さん)1週間ぐらいでどうですか?

→いいよ。やるかやらないかで違うから。ただ根っこがストレートじゃなくて曲がっているもの。だからちゃんとやった方が良いよ。手抜きはダメよ。

結局ね、病原菌が多くなってからやるんじゃなくて、上がってきたら下げる、というのをローテンションにしないと。せいぜい5回が限度よ。だめよ、手抜きしちゃ。

(丸山)上手く仕事のサイクルにはめないとね。

→これも栽培のサイクルなんだよね。

(市川さん)いや、その2週間無かったっために、今、上が空くところだったじゃないですか。そこに夏にずっと入れちゃうんで、太陽熱が出来ないんですよね。

→だから、少しずらしながら、7,8,9でずらしながら。7月、暑ければ頭から出来るから。これだけ暑ければ5月からでも出来る。

(市川さん)酢ってさ、土の中にかんちゅうするの?

→いや、葉っぱの方が効果は早いです。

(市川さん)太陽熱やるのにさ。

→太陽熱やるのに酢はいらないです。もう酢は葉面散布の方から。

(市川さん)500倍?1000倍?

→200倍以下、ちょっと濃いめにやらないと効かないから。今、スーパーなら安い奴が1升瓶で売っているから。もちろん農業用で、アグリクリエイトのでも。すぐに使って下さい。

(市川さん)普通の食酢で良いの?

→食酢の中でもうまみがある酢はダメ。アミノ酸が入っているのは逆効果。本当に単にツンツンする安い酢、アルコールから作った酢。米酢はダメです。リンゴ酢とか穀物酢。穀物酢はトウモロコシのデンプンからアルコールつくってそこから酢を作るから、まったくアミノ酸が無い。米からやっちゃうと、アミノ酸が出るから全くダメ。

で、かけたところだけ虫がいなくなるから。まあ横にずれるだけだけど(笑)

自分でやってみると良い。どんな作物でもかけてみれば、葉がパリっとして虫が来なくなる。サツマイモとかヨトウが来なくなるから。

(市川さん)人参自体が固くなって割れやすいとかない?

→それはない。葉っぱだけ。鎧をかけるだけ。

大体、そういう酢ってんは安いんです。アミノ酸入りは原材料が良いので。そうじゃなくて、コンスターチから作るやつで、本当に1升瓶で200円とか300円とかで特売で売っているんです。

200~100倍の間。濃い奴。

でも、効果は3日間以内にわかる。

(参加者)鎧の効果が切れる時期は?

→次の葉っぱが出た時。これは鎧が無いから。1度硬くなった葉っぱはおそらく変わらない。

(参加者)生育をしめちゃうの?

→しめちゃう。だから徒長しているのにかけると生育止まるから。その分、新しい葉っぱが出てくる。枚数が増える。人参なんて葉っぱの枚数が必要だから、本当は早めにかけて徒長を止めた方が良い。だからマルチのははがしたら、寒さにやられちゃうでしょ、普通。その時に最初に酢をかけちゃう。すると硬くなるから霜害が減る。

(丸山)作物が冬場になると糖度が上がって寒さに強くなる。それで窒素のあがり加減によって、首の徒長するのか葉っぱの枚数にするのか差があるんで、首が伸びるということは窒素が大き過ぎるから首が伸びるんで、その分を、炭水化物でつけてあげれば程よい窒素量になるので、そうすると葉っぱの方に展開する、という解釈。

→窒素が効いていると下手すると葉柄が伸びて行っちゃうけど、その伸びを止めちゃうんだから。止めちゃうということは、どっかに窒素が効くんだから、新しい葉っぱが出てくる。

(丸山)ちょうどバランスですね。

(市川さん)生育はラスト1カ月だから、その時にかけて。

→そうそう。あと特にビニールはいだ時にかけて。その時が一番危ない。

(丸山)そもそもあれだけ窒素が後半に効いちゃう理由が見えれば、対応も多分違ってくるんだろうな~、という気もするけど。

(市川さん)ただ単に雨が多いだけな場合もあると思うんだけどね。

→でも地面に窒素が残っているのもあるからね。まあ、まとめてください。

(丸山)今、堆肥は?

(市川さん)昨日切り返したばっかりですけど。

(丸山)C/N比はどのぐらいのイメージで?

(市川さん)上にかけた牛糞の殻をもってきただけなので。ヒューマスのと変わらないですよね?

→そうそう、12~15の間だったと思う。

(市川さん)今、ブローワーを使っていないんですよ。乾き過ぎちゃうから。その分、切り返せば。

→あのヒューマスは、高圧の空気で少な目に出るというやつ。コンプレッサーみたいなやつ。

■堆肥場

牛糞の匂いがするね~。

(市川さん)エアレーションが詰まっちゃったから、掃除していないから。

(丸山)切り返しで酸素入れて。

→スワロー方式の高圧のコンプレッサーのやつに切り換えたら?

(市川さん)それ、材料費だけで200万っていう見積もりが出て。イージーゼットで。またこれを削るのに追加で300万いただきますって。

→それ、ぼられていない?

(市川さん)いや、どこも同じみたいです。だから本当は建てる前に基礎コンのところに入れちゃって、だからそれを木枠で埋めてもう1回1枚塗っちゃおうかなって。その方が全体安いそうです。

(丸山)戻し堆肥量はどのぐらい?

(市川さん)大体、半分ぐらいですね。ただ、定期的にこうやって牛糞が出てきちゃうので、結局押し出しで、半分ぐらい入れざるを得ない。

→ま、とりあえず、ブロワーもルーツブロワーといって、圧がかかるブロワーと、リングブロワーと言って風の量で出すやつがあるんだけど、この堆肥だと、最初はリングブロワーでもいいんだけど、だんだん乾いてきて、シューっと抜けて、そこから急激に温度が上がるんで。

(市川さん)結局どんどん乾いてしまって、硝酸化しているやつが多くなってきてしまって。

→だから本当はここは準嫌気、絶対嫌気ではなくて。偏性嫌気といって、ちょっと酸素が少ないよね~という状態での発酵がベストなんだよね。

(市川さん)逆にもう、それである程度やってから、最後にやってブローワーで乾かして、撒く時に匂いを抑えて、近隣への迷惑を減らすやり方の方が良いんじゃないかな、と思って。

→なかなか難しいですよ。嫌気性でやるというのは、この匂いがずっと続くから。

(市川さん)う~ん。

→か、本当に菌を意図的に切り替えるか。ラクトバチルスコアギュランスという、偏性嫌気といって酢酸と乳酸と両方作る珍しいタイプ。そうすればこの匂いは一発で消える。ただちょっと発酵がゆるくなるから、スピードが遅くなるから、その分、時間が長くかかる。

(市川さん)そうすると牛屋からの受け入れが出来なくなるんですよね。

→そうしたら好気性使うしかないよ。

(市川さん)うん、どんどん発酵させて。

→スピードの問題だったら好気性しかないよ。まあ、どっかでどっちかに割り切るしかないよ。か、もう撒く前に、ここで酢なんかバ~っと撒いて、匂いを消してから積み込んで、それから撒く。

(参加者)それで匂い消える?

→じゃあ、堆肥を家に持ってかえって、酢かけてシュッシュしてみれば、かいでみて下さい。ほとんど匂いしないんですよ。アンモニアは酢酸に吸着して、酢酸アンモニウムという物質になるんで、匂わないんですよ。

(市川さん)燻炭一度やって、毎日入れようと思ったら、いやいやいや、手間がすごい。

→酢が良いよ。

 

(市川さん)これ、ほとんど豚糞ですよ。

→豚糞にしては匂いが少ないですね。

(参加者)小さい虫みたいのは何ででるの?

(市川さん)ショウジョウバエみたいの?

→匂いですね。

(市川さん)匂いするから、卵産み付けられちゃうじゃない。それを畑にもっていくとそこでウジになるから嫌だよね。

→それ、北海道で大問題になっていて、ウジバエっていって、玉ねぎが食われちゃうんですよ。堆肥の中に卵を産み付けられちゃう。

(杉本さん)これ50~60℃で虫は死なないか?

→表面が温度が出ないので。

(杉本さん)あ~、でも切り返せば良いでしょ?

→それが最後の段階で残るから。

■実際に酢をかけてみる

(参加者)リンゴ酢は勿体ないよね?

→それは勿体ないですね、性能良いけど(笑)基本的には穀物酢、あるいはトウモロコシから作った酢。

(杉本さん)俺、一倍酢、米酢の一番高い奴を入れているからダメなんだよな。

→高い奴はアミノ酸が入っているんです。うまみ成分。そのアミノ酸が悪さするから。例えば、今回の人参は体の生育を止めたいのにアミノ酸が入ると伸びちゃうから。

(酢を堆肥にかけて、混ぜてみて)

匂いを嗅いでみてもらえますか?

(市川さん)ちょっとツンとはするけど、そんな匂いじゃないよね。

→こっちの堆肥の匂いと違うでしょ?だから我々のオーガニックところは工場なので匂いが凄いんですよ。だから、検査員が来るときは必ず1時間前に酢を撒いているんです(笑)そうすると数値も1/30に匂いが下がるんです。だから、事務所で検査員を待たせている間に、わ~っと撒いてこいって(笑)そうすると5分後には下がるから。

あと、ハエとか酢の匂いとか嫌いなので、撒いておくと寄らないんですよ。

(杉本さん)切り返ししたら撒いておけば良いんだよな。

→そうです、そうすると寄らないんです。

だって、お酢にハエなんて止まらないでしょ?だから、実際に匂い測定器というのがあるんです。役場の人が持ってくるんですが、何PPMとか超えると行政指導が入るんです。だから、撒いておくんです(笑)本当に匂いがスパンと消えちゃう。

あと酢って植物に入ると体をきゅっと締めるので、虫が食べにくくなっちゃうんです。

(杉本さん)うちの堆肥はほとんど木なので見てもらえますか?

→うん、酢が沢山できますからね。

(市川さん)馬糞堆肥ってセルロースがうんぬんかんぬんとかあるけど。

→普通は馬糞もおしっこ入るからハエが寄るんです。でも木が分解すると酢が作られるんで寄らなくなるんです。 

ほとんど匂いがしなくなりましたね。お酢はいろんな意味が役に立ちます。

 

酢の原材料を見ると、コーンって書いてあるでしょ?これがメインなんですよ。あと小麦粉とかね。

徳島なんてスーパーで1升瓶買い占めてますよ(笑)

どうしても今日の虫関係とかね、こういう栽培して無農薬でやっている時はいざという時は来るんで、小手技を知っているかどうか。早めに試してください。

【最近の畑の様子)

H301119。産地廻り今年の人参。9月の曇天で例年より丈が長い。

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