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2018.5.25 龍ヶ崎水稲勉強会

◆座学

◆圃場見学

◆今日のまとめ

 

上記のテーマで勉強会を行いました。

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◆座学

(丸山)あゆみの会、水稲勉強会、今年の第1回目を、小祝さんを講師で開催します。宜しくお願い致します。午後1から田んぼに行きますが、その前にみなさんに質問とかがあれば。また今回、関口さんの方で分析を少しやっていただいたので、それを見ながら出来ればと思っています。

これが去年の秋処理でやったのです。phが7でアンモニア態窒素が8、硝酸は出ていません。リン酸77、石灰214の苦土が20、カリが33で、苦土が若干少なかった、という。

これ自体が熱中抽出なんで、窒素分はあくまで地力という部分なので参考数値という形になります。

→まあ、大体バランスがとれているね。

(丸山)これでも苦土はあとから足している状態?

(関口さん)去年は秋処理の時は大体、苦土石灰100kgぐらいかな、この田んぼは。まあ苦土が少なかったから、200kgぐらい入れてるのかな。まあ、後で調べればわかるけど。

(丸山)この作り終わった分析の前のやつは、結構、苦土を入れていたんですよね?

(関口さん)はい。それで去年の作付け前は、かなり苦土が多かったんで、一昨年の秋処理は苦土を入れなかった。そしたらガクンと下がっちゃって。

(丸山)途中で追肥とか含めて苦土を入れて、それは不溶性の苦土というか。それがいつ頃のタイミングで溶けて効いてくるのか、という。

→苦土は固いから溶けてこないよね。

(丸山)下手するとこの数字は表面出ている数字で、既存にはあって。

→そうだね。苦土には3つ種類があるんですよ。可溶性、不溶性、水溶性。可溶性は可能性がある。不溶性はクエン酸のphいくつの時に溶けますよ。水溶性はいつでも溶ける。だから資材が可溶性が水溶性かのどちらかだと思うんですよ。可溶性だと溶けてなかなかこのphは通常出ない。なかなか溶けない。

 

(関口さん)去年は丸山さんとワンダーなんとかというを使った。

→水溶性は白い粒。それなら水酸化マグネシウムですね。

(関口さん)だから今回はお宅に電話をしてケンウッドというのを買って、今から撒こうとしているんですよ。

→うちがちょっと今、困っているのが、中国の工場で困っていることが起きていて、高濃度苦土といったかな、簡単に言うと日本の肥料法に違反しているかもしれないんですよ。

どういうことかというと、高濃度苦土、55%の苦土、下手すると60を超えるんですけど、普通の水酸化マグネシウム、Mg(OH)2、その組成が出せないんですよ。不純物が混ざり始めて。仕方がないので炭酸マグネシウム、MgCO3というのを石炭で焼いて、二酸化炭素を取り出しちゃって、酸化マグネシウムっていうやつですね。酸化カルシウムになるとコンクリートです。で、この酸化マグネシウムって水に触れるとセメントなみに固くなるので、実際は建築資材なんですよ。但し成分、80%なんですよ、二酸化炭素が抜けた分。それを成分が低くなった水酸化マグネシウムと混ぜて、それで60%を切らない成分を保証して、売っている、というのが発覚したんです。なので、一度調べた方が良いかな、と思っているんです。

 

というのは、撒いて水に入れると、固結といって、粒として水の中で固まってしまうんです。そうすると成分として全然溶けずらい。せっかくあった水酸化マグネシウムまで固まっちゃって、駄目になっちゃうんです。入れたのにも関わらず全然溶けない、というのがあるので、調べようとしている。

水に入れた後、30分ぐらいでパラパラ固まって、また手で押したら崩れるんだったら問題ないんですけど、この酸マグを入れるとカチカチになるんですよ。

(丸山)古代のは安心できますよね。ということで、うちは古代しか販売しなくなったので大丈夫だと思います。結局、有機JASがとれないことになるので、うちにおいてもしょうがないので、切り換えちゃいました。

 

(関口さん)じゃあ、他所で買う苦土石灰も、水に浸けて調べないといけないですね?

→粒だったらね。

(丸山)有機系の苦土石灰もあやしい?

→苦土の成分を高めているやつは。今、苦土石灰の成分は低いので、中国の酸化マグネシウム、それ今は非常に安いんです。トン、1万5千円ぐらい。なのでそれをひいて、苦土石灰に混ぜて作る。これもカチカチになっちゃう。だからパウダーならOK。但し、パウダーは体につくと、そこで熱反応を起こすので。

(丸山)危ない(笑)

→やけどしちゃったら良くないから。

まあ、丸山さんが言う有機の認証がとれないというのは、違う意味かもしれないけど。

ただ、粉は溶ける、というだけ。ただ、粉も水に触れるとスレートみたいに1回固くなる。ただ粉っぽいから酸性なら溶ける。関口さんのようにphが7だったら溶けない。

(丸山)その基準点は6.5以下?

→そう。酸化マグネシウムだとph7だと全く溶けない。

(丸山)古代だとこのphは?

→全くというか、うちの場合は表面積を増やしちゃって水の化学反応が起きないので、硬くならないんですよ。

(丸山)うちの扱っている苦土石灰は、石灰成分が35の苦土が10。

→これは普通のやつです。だから、熱反応を起こさないタイプ。

(丸山)でも、これもphが高ければ、あんまり効かない?

→うん。本当だったら、苦土だけは水酸化マグを使った方が良い。確かこれは炭酸マグネシウムですよ。

(丸山)でも、このph7で、古代天然苦土を使うとphは上がっちゃう?

→多分、水稲だから上がらないと思う。水が常に入ってくるから。まあ、あと、稲の場合は、我々の伊那は土壌はph8台なんですよ(笑)それでも十俵以上とれてるんで。だから稲は酸性を好むというのは大きな間違いで、アルカリにして鉄を溶かさない方が得策。根っこ真っ赤になっちゃうんで。

 

(関口さん)それで天然苦土あたりを撒いて溶けますよね。それはぷわぁ~と土に広がっちゃうんですか?

→そうです。

<「古代天然苦土の崩壊性実験」という映像をスマフォで見せながら>

こうやって入れました、と。崩壊率というのですけど、粉みたいなのが溶けるのが95%以上無いと肥料として上手く溶けないというのです。うちのだけなんですよ、クリアーしているの。普通はこれが白い粒のまま。

なんでこれが溶けるかというと、おしろい、シッカロールあるじゃないですか、タルクというのですけど、水に入れると膨らむのがあるんです。それを中に入れると膨張して膨らむ。タルクはケイ酸分がある、ケイ酸マグネシウムがある。

また、新しい資材を開発して、ケイ酸分が多いタルクを主体として苦土を上げる。苦土の肥料じゃなくて苦土をつけてケイ酸が多いやつを。本当に手が切れるやつを(笑)みなさん苦土を扱い始めているので今度はケイ酸をね。

まあ、こんな形でみんなやって見て下さい、入れてみればすぐわかる。ただ、タルクを入れて膨張させて柔らかくする肥料はうちしか作っていないので、製造特許をとっているので、うちしか扱えないんです。

 

とりあえず、phが本当に高い場合は粉をね。7ぐらいでは高い方ではない。うちらの圃場で一番高いのは8。長野の伊那の圃場は8。根っこは真っ白。

(丸山)鉄が溶けなくても結構根っこは張ってくれるもの?

→溶けないけど入ってはいるんですよ。恐らく有機物の分解過程で根圏だけ酸性になるので。まっ、あと我々はラクトバチルスコアギュランスがあるんで、ベースは。

(丸山)その分解性の部分でちょっと溶けている。そうすると、溶けた部分につくから、流亡的な部分は少なくて、有機体と一緒に鉄成分を吸ってくれる?

→そうです。我々がやっている伊那では苦土がどんどん残っちゃう。つまり根っこがいかなかったところは全然利用されていないから。だから1年、2年だけ苦土を使うと、3年目以降は15kgとか30kgとか。吸った部分は15kgとか30kgぐらいしか吸わない。

(丸山)そうすると、根っこをいかに切らさないようにしないと、根域の溶けた部分のところだけは吸っちゃっているので、無い中で後半に来ると、実の部分の苦土成分が無いのが怖いですね。

→稲は後半に苦土を吸うから甘くなるんで、吸わなくなるとタンパクで味が落ちるからね。あんまり後半に草取り入ると根を切っちゃうでしょ。いくら白くても切られたらアウトだからね。だから除草が最後に苦土を効かせられるかのポイントですよね。 

で、今一応、JA東徳島、あそこで3年で機械除草がいらないという方法論を開発してですね、一応、実用化になりました。恐らく特許をとる可能性がある。

で、どういうことかというと、どの草も発芽には必ず酸素が必要なんですよ。で、完全に土の中と水の中の酸素を奪ってしまうというやり方なんです。

で、普通は田んぼでも水の中を魚は泳いでいるんで、酸素があるんです。これも酸素が無くなるで魚は死んで浮いてしまうんです。

で、みなさん知っての通り、植物は呼吸をしていますが、夜に酸素を吸って二酸化炭素を出すんですが、特に夜に酸素が使えないと、植物は死んでしまうんですよ。日中は自分で光合成をしているから、酸素呼吸をしていないんじゃなくて、作った酸素で自分は生きているんですけど。ま、これが日陰になったり何なりして、酸素の埋蔵量が少ないと、夜にばったり、葉っぱが水浸しみたいになって死んでしまうんです。で、どういう菌を使うかと言うと、シンプルで、偏性嫌気という菌があって、つまり絶対嫌気というのではダメで、偏性嫌気というのは酸素も使うし無くても生きられるというやつなんです。

で、その中でも前に言ったラクトバチルスコアギュランスを酵母菌との混合物と糖蜜と一緒に流すと、土がビールみたいに泡立って、中の酸素を酵母とバチルスが奪って、本当に酸素が0になっちゃうんですよ。そうすると草は全然生きられない。

で、土の中に酸素が残っていると遅効性のやつは出てくるんですけど、それもだんだん繰り返していくと、土が団粒構造になるでしょ。なので、酸素の無い水がどんどん浸みこんで下にいっちゃうので、遅効性のやつもアウト。真っ黒になって枯れちゃう。

だから除草剤は糖蜜と酵母菌とラクトバチルス(笑)草一本も出ないですね。その代わり、魚系は全滅。

(丸山)3年ぐらいかけて密度を落としていくという感じ。

→でも、1年目でもだいぶヒエとかそっち系は抑えられる。ただ下から出てくるやつは土の中の酸素を使っちゃうから、それを減らさないと駄目なんですよね。

(関口さん)小さな草、多いんだよね。後から出てくるやつが。

→だから、ちょいちょい深水にしながら菌と糖蜜をやってもらうと、土がまず濁るんですよ。糖蜜が地面から浸みこんだ時に、あとからサイダーみたいに泡が吹くんですよ。そうすると土が盛り上がるんで、あと日陰になります。となると光合成が出来ないじゃないですか、そうすると自分で酸素を作れないんですよ。ということは夜になると酸欠状態が続くので、大体3~4日で草が死んでいく。是非こちらで実験してみてもらって。

(丸山)田んぼを作る最初の段階で?

→いや、植えてから。まあ、水を入れたらすぐやってもいいですよ、ずっと濁っているから。で、ポイントなのは稲は直播はダメです。一緒に枯れちゃうから。水から出ないから。それが1つ条件です。それが出来ていれば除草をしなくてよい、そうすると入らなくて良いから根切りをしない。そうすると苦土をやれば効く。

(丸山)流し込み?

→流し込み。

(関口さん)かなりのℓを使うでしょ?

→そうですね、原液として初年度は糖蜜で大体20ℓは必要です。で2年、3年となってくると10ℓ、原液で。原液というのはドロドロのやつで、それをちょっと薄めなくちゃいけないんで。あの、飛ばしたり流し込んだりするやつで濃度は決まるんですけど。

西田さんが狙っているのは濃いめで、糖蜜って涙状にポトンとなって水の中に落ちるらしいんですよ。それが底の地面についたら広がるんで、そこはものすごい密度で酵母菌が繁殖するらしいんです。それが効果ありだと言ってました。おそらくぶくぶく泡が沸いて。ビデオもありますけどね。

(関口さん)1トン10万ぐらいだったかな、糖蜜。

→それが手に入ればね。

(丸山)廃糖蜜で良い?

→廃糖蜜で。

(丸山)菌の量は?

→菌は白神系ので。だから別の場所で培養して増やしてる。直接、粉を入れたのでは菌の量が増えないので。

(参加者)糖蜜とその菌は別個でも良いんだ?田んぼで後からやれば。

→撒く時だけ一緒にすれば。

(参加者)菌は流し込みでもいいし。

→要は撒く時、原液と培養した酵母をドボドボと入れて、糖蜜入れてガ~っと混ぜて、撒くだけです。そうすると1時間ぐらいでボコボコ、サイダーのような泡みたいが出てくるんです。

(丸山)500ℓタンクに水張っておいて、そこに20kgの糖蜜を入れて、そこに菌を入れて。

→すぐ撒いても大丈夫。

(丸山)関口さんは今年はね、酵母をね、入れる直前に撒くという、それと同じパターンで。

(関口さん)動噴でも撒けるからね。オーガニックを撒くんだけど流し込みはかったるいから、動噴でね。

→で、この糖蜜は濃いやつで、薄いやつでやっちゃうと下に落ちる前に泡が吹きだしちゃうので、水の上の方で泡が出ちゃうんです。だから、粒が下に沈んでくれるような濃さで。流し込みだとずっと先に行かない。アメーバみたいになっちゃうんですよね。

基本は水にポタンと落ちた時に、水に薄まらないで涙みたいに下に落ちるぐらい。

(関口さん)濃いやつというと、仮に1トンだったら糖蜜100ℓぐらい?だったらあれか?

(丸山)糖蜜は20kgぐらい。

→糖蜜10㏄入れて水10㏄入れてやるのと、20㏄、30㏄、40㏄とやって、水の中に入れればわかるから。しゃぶしゃぶの糖蜜もあるしボトという糖蜜もあるんです。

(丸山)廃糖蜜だと結構ドロドロ系が多いんです。純糖だと結構さらさらのが多い。

→そう。途中で散って、水の上でサイダーみたいになって、酸欠にならないんですよ。

だから西野さんのところ凄いですよ、撒いたら終わり。稲刈りまで何もしないんです。で、四国の農業試験場から何人も見学に来ている。えらい話になっている。ただし、これやったら除草剤無くなっちゃうね。だからこれ特許とっておかないと、特許とられちゃうと我々使えなくなってしまう。

(丸山)除草効果があるという意味で、行政が除草剤登録に走られちゃうと、厄介なことになっちゃう。

→糖蜜が除草剤登録なんてね(笑)

(関口さん))でも、ここら辺の人は信じないよ(笑)

→四国農政局の人が調べに来ているんです。これ農薬登録されたらアウトだよ、って。

(関口さん)じゃあ、丸山さんのところの糖蜜で試験して、その値でやってみれば。 

→まあ、僕はこのグループはお付き合いが長いから、施肥設計に関しては言う事は無いんですよ。どちらかというと除草。田んぼに入らないということが一番大事なんですよ。

(関口さん)昨日田んぼに入ったけど、もう大変。3回入ったけど(笑)

→小さい時はいいんですけど。後、知っているかもしれないけど、オーレックという会社のウィードマンという除草機を出したんですが、3年先までオーダーが入っていて手に入らないそうです(笑)

この2年間、どこも新しい注文を受けられないんです。ただ、あれも稲が結構大きくならないと入れない除草機なんですよ。

(関口さん)根っこがみんな切れちゃう(笑)みんなで見に行った。

→まっ、最初の1~2年はあれでいいと思うんですけど、3年目から並行してやりながら、酸欠除草をやると良いと思います。

(丸山)ちなみにコアギュランスのやつはラブレで、1本が小さいじゃないですか。あれを培養するにはミルク?豆乳?

→豆乳の方が良いです。

(丸山)植物性乳酸菌だから豆乳を原料にして、倍ぐらいに薄めて、ラブレを入れて温かい所において、ちょっと酸味が出てきてphが下がってきたらある程度培養出来たという判断で良い?

→はい。酵母菌は白神で。

しばらく雑談後

(関口さん)先生、この辺では今年、アオミドロが凄く出てて。

→窒素の密度が多いんでしょうね。富養化しているんです。

(丸山)去年のコシの田んぼが多いというじゃないですか。

(関口さん)だからどこも。うちの方じゃなくて、川上さんの方、富山の方も、何枚かアオミドロが凄かったって。

(丸山)去年、結局早生は味が良くて、コシは味が落ちている。というのも、光が弱かった。後半になって。それで味が載らないというのが概約として見れるんだけど、もしかしたらその関係で、光の合成が弱かったんで、窒素分の持ちだせる量が少なくて残ってる可能性がある、という気はしている。

→熱中抽出で地力窒素をかけてみましょうよ。

(丸山)地力ってどこまで見れるかわからないのですが、そういった気がしている。

→そういう時、糖蜜とかお酢とか、後半に天気が悪かったら撒いたら良いですよ。

(関口さん)先生、酢、直前って言いましたよね?糖蜜でもいいんですか?

→糖蜜でもいいですよ。糖蜜に酵母菌を混ぜて発酵させてあげるとアルコールを作るんですよ、水の中で。アルコールが出来ると酢酸菌が増えて酢が作られるんですよ。

(丸山)そっちの方がお得。

→そっちの方がお得。酢は高い。酢は応急処置ですぐ。でも時間があったら糖蜜に酵母菌をつけて発酵させてアルコールを作った方が良いです。そっちの方がコスト的に大体1/5ぐらいです。

(関口さん)そうすると酵母菌のやつは反当10~20ℓぐらい?

→うん、原液が必要だからね。あと糖蜜。だからこれは撒いて上げれば撒いて上げるほど米に甘味が出ます。

(丸山)多分やるタイミングとしては、本当に出穂のちょっと手前にやって、酸性化させて、栄養成長が生殖成長にぐずついているところを一気にぐっと持っていっちゃうと、登熟期間が長くとれる。それで登熟期間にもっと甘くしたいんだったら、そういったやつを追肥すると、結構出る。果樹ではそのパターンをリン酸でやっているんですよね。花芽をつけさせるというか出させるというか。

→そうですね。

(関口さん)ここ3年はお盆の頃から曇天がず~っと続いて。

→糖蜜、必須じゃないですか(笑)

(参加者)動噴で濃いやつ入れてやって大丈夫?

→はい。但し雨の日に撒かないと。洗い流さないと。

(参加者)あぁ~。

→撒きながら葉っぱについたやつを流さないと。

(関口さん)雨の日にやるのは結構ね(笑)

→だから、稲に雨の日に何撒いているんだってね(笑)糖蜜は稲の葉っぱでもあんまりはじかないんですよ。ベタっとついちゃうんですよ。だからなるべく洗い流さないと。

(丸山)そうすると逆に仲間がいて、雨がずっと降らないと。そうしたら、逆に糖蜜やる人と後で水やる人と(笑)

(参加者)無理だ(笑)

→まあ、今後、糖蜜の使い方はいろんな意味で役に立つと。

しばらく雑談後

→結局、稲の一番大事な栽培の仕方というのは、どれだけ早く分げつから最終分げつまでの時間を短くできるか。というのは、分げつをダラダラやっていると、穂揃いが悪くて登熟期間がバラバラになっちゃうんですよ。それがボンと出てピタっと止まれば、あとは登熟するだけなので全部穂揃いが良いんですよ。この穂揃いを良くするのに、酵母菌のエキスが、凄く窒素がある場合に役に立つんですよ。

(丸山)逆に酵母菌エキスや酵母菌自体の使い勝手の部分がまだ不慣れだとか、面倒だとかいう人は、使いたいので、上手く出来れば、酵母菌自体、さっき言った糖蜜とか酵母とか、そっちの方が安くて効果がある。

→というのは、酵母菌って数分に1回分裂するんですよ。ということは、エビオス買って撒くのか、原材料だけ田んぼに入れて、酵母菌を勝手に増やすのを待つのか。

(丸山)結局、エビオスだと何というのか次が無い。単発で終わってしまう。

→そう。だから基本的にはそういう風に錠剤になったものは、それ以上の数は増えないんですよ。菌自体が死んじゃっているから。

関口さんのところは、分げつが始まって終わるまでどのぐらいかかります?

(関口さん)今年は遅い。普通は今は5月の25日で。6月の15~16日ぐらいで分げつは大体出てくるんだけど、最終は20日頃までは分げつします。始まってからまずは1本~2本だから、約3週間はかかります。

(参加者)田植えは?

(関口さん)4月25~26日ぐらいだね。

(参加者)5月の9日~10日頃の寒さが結構効いている。

(関口さん)うちのところも連休に植えても枯れたのは結構出ているよな。7℃ぐらいはいったものな。

(丸山)体感では、昨日の勉強会にあった通り、貯蔵炭水化物養分があれば寒さにある程度耐えられる。だからいかに貯蔵養分を維持しているか、まあ、それによって根の発根もずいぶん変わってくるので、苗の時期も含めて、初期の時の苗の貯めている成分という部分がかなり重要。特に今年は変に途中で暑かったりして徒長しやすかったりもしているんで、余計そこらへんが弱くなっている可能性はあるのかな。

(参加者)だって、10本ぐらい植えた人がちょうど良いぐらいだもの(笑)

(関口さん)だから、えんむすびというやつが120gで撒いて、まあとるのも少なかったけど、1反歩あたり15万ぐらい使ったかな?それが今、逆に多すぎるほど。

これ、5月の連休に植えたやつですね。最終に植えたやつですね。で、分げつの最終の終わりが6月15日。赤線の通り頭がそろっている。

(関口さん)2週間で?

→酵母を使うとこうなるんですよ。

(関口さん)でも、これちょっと穂の数多くないですか?

→ちょっと多いですね(笑)不安になってやったんでしょう(笑)

(関口さん)そうすると、太陽光線入ってこないけれど、どうするんだろう?

→でも株間が広いから。

(丸山)広がっているけどあの状態で。

→だからアミノ酸と酵母を使うところはこんな感じで早いんですよね。で、頭もそろう。で、これ、無除草です。

(参加者)粗植という意味が、株数を少なくするのか本数を少なくするのか?

→これ、わかります?入った後が一切無いんです。土の中に足跡が。これが糖蜜除草。田植えしてすぐ。最初から草が出ないんです。だから除草剤がいらないんです。

(参加者)水ってこんなもの?

→そうですよ、こんなもの。

(丸山)画期的ですね。

(関口さん)よし、来年は糖蜜除草やろう(笑)

(参加者)除草機械、きれいに直したんだよな(笑)

(参加者)雨の日にやればいいんでしょう。

(関口さん)アオミドロも糖蜜で抑えられますかね?

→え~と、最初にこういうふうに水が濁るんです。それが収まると、こういうふうにきれいになるんです。その後、何にも残っていないと。表層剥離も出ない。だから農協の中では画期的な技術として広がりつつあるんです。

(丸山)逆にアオミドロが成長する養分として酵母菌を食っちゃう?逆に菌がそこまでの密度が無いのに、養分が高いので、アオミドロがその養分を食って増えちゃう?

→これ、連休の後の田植えですから。アオミドロより酵母菌の繁殖速度の方が早いので増えない。但し、虫も魚も1匹もいません(笑)ただどこかから入ってくるんだよね。1週間ぐらいたつとミジンコとかは戻ってくる。動物系はほぼダメですね。タニシも入らない。彼らわかるんですね。だから硫化水素が沸いていて入ったら、あれ~、バタン、と同じですよ(笑)

(関口さん)丸山さん、そうすると糖蜜を速攻でとっておいて。

(参加者)今年は終わっちゃったからな。これから小さな草がうんと生えてくるからな。

→まあ、それも実験してみてください。酸欠にすれば葉っぱが小さい内だったら抑えられるかもしれないから。

(関口さん)オーガニックちょい撒く前に撒いても大丈夫ですよね?よし、やるぞ。

→全部やるよりも波板で区切っちゃって、まったく除草剤も糖蜜も何もやらないところ、あと糖蜜やるところ、あとは除草剤は全体にしておいて、その3区画と全体を見て。波板だったらそんな面積使わないから1時間ぐらいで設置できるでしょ。

(参加者)同じ土壌でやったら一番わかる。

→そうですね、同じ土壌でね。

 

しばらく雑談

→実験では、酒粕を表層で撒いたところでも、ほぼ除草100%。

(参加者)酒粕は今は集まらないよな。体にいいと人気だしな。

これは確か酵母菌を撒いただけのやつですね。濁っている。糖蜜を。それで今、濁りが取れてきている段階。

 

これがさっきの一気に分けつ取れるというやつですね。

これなんて見ればわかる通り、全部が頭がそろっていて、最後の3本だけちょっと遅れているという。

結局はアミノ酸ですね。あとは酵母菌。

1年目チェーン除草機を入れている人がいる。信用できなくて。

そんな感じですかね。みんな全部やっちゃっているからね。言い方悪いですけど、あとは小手先のことだけですね、基礎はみんな大体出来ているから。

(丸山)昨日の丸和さんでは、何でしたっけ、何かで貯蔵成分が少なくて、ん、とうだち?

→というか、水溶性炭水化物を吸わせすぎると、栄養転換が早すぎて。それがとうだち。

(関口さん)即効性アミノ酸肥料は853か?

→853ですね。本当に稲に向いているのはアラニンという成分なんです。

(丸山)アミノ酸の中で、アラニンという物質は成長には欠かせない。

→人間にとっても疲労回復に役立つアミノ酸で、それが一番本当はむいている。アラニンの含有量の多い肥料を使えば稲は上手に分げつが早く根っこも伸びる。

(関口さん)それはジャパンバイオファームにあるの?

→853はアラニンの量がグルタミンよりは少ないんです。

一番左上のAlaと書いてあるやつがアラニンで右側がアルギニン。で、下がグルタミン。そういう意味ではアラニンが生育が良くてですね。

(丸山)苗か何かやって、試験的にその成分を強くして?

→強くしてというか、その単体のアミノ酸だけでね。

(丸山)育たたないやつもありますものね。

→調子が悪いやつがね。

(丸山)アミノ酸だからいいというわけじゃないんですよね。

→このプロリンなんて葉っぱが開いちゃっている。ということは穂を出してしまう。プロリンは実は花芽をつけやすくする成分なんで、小さい内から子供を作っちゃう。逆に言うと、穂を出す時にプロリンを使うと粒数は多くなる。体を作る時はアラニンをベースにした肥料で体をば~っと作っておいて、追肥でプロリンが入るとぶわぁ~っとね。

(丸山)プロリンとかアラニンとかの窒素と炭水化物量の構成は?

→そうですね、アラニンはどちらかというと炭素が窒素に対してどちらかというと少ない方。但し、分子量が非常に小さいんです。吸収しやすいように。そういうのがありますね。

(丸山)結局、作物の生理状態と同じように、窒素が多い状態の部分は逆に成長する風なアミノ酸ができやすくて。

→吸われやすいんですね。

(丸山)で、窒素が少なくなってくると、基本的に炭水化物量が多いアミノ酸が結構多く生成される。ということは、作物がどういう環境下だとそういう風になりやすいかということをふまえて、ちゃんと土壌中の炭水化物量を増やしてあげたりすると、たぶん、それに沿ったアミノ酸も増えてきて、そういった生理転換も起きやすくなって。

→本当にね、アミノ酸を選別的に生成できる有機の工程があるとね。

(丸山)でも、結局、やっているやり方自体が炭水化物量を増やしたりとかという部分で、で、炭水化物量を増やすのが全体的に出来ても、出来た部分の中で、窒素を上手く必要な時は多く、切らす時は切らすことによって、その環境にあったアミノ酸が出来やすくなる。

→そうですね。

これ面白いでしょ?一番左が尿素。その次がグルタミンかな。次がアラニン。稲に一番むいていると言われた。そして右側がバリン、あんまりあってないですね。

アラニンはスポーツドリンクに良く入っています。人間にとっては疲労回復に効く。

→今、分析機関が進んできたんで、何が必要で何が必要じゃないか見えてきましたね。

(丸山)逆に最初の生育に、アラニンとか含めて成長系の資材が必要だといいつつも、窒素だけでも基本的にはだめなので、炭水化物も維持しつつ、そのバランスの中での窒素も必要ですよね。

これが853とかですね。グルタミン、アスパラギン、グリシン、アラニン、これらの量はオーガニックの方がいいんですね。853は5000,5000、3000で、742やSGRとか比べると、853が圧倒的に多いんですよ。なので根っこが良く出るということはこういうことなんですよ。

これは実はアミノ酸を作っている、魚を作っている工程で低温真空濃縮をしているんです。だからややこしいんです。そうするとアミノ酸がペプチドなどにあまりならずに、なんていうかな、固形たんぱく、よく出汁を高温でやると上に灰汁が浮いちゃうでしょ?あれ、実はタンパク質なんですよ。ああなっちゃうんです。だから灰汁が出ない温度でやっている。我々の温度は60℃。これで濃縮かけるんです、そうすると加水分解されてこういう成分が濃縮されて出てくる。

温度高めちゃうとあぶくで個体分が出てしまう。全然違うんです。低温熟成。これに行きつくまでは、作業性を考えるだけで、温度を高めてやれば早く乾燥して濃縮するから、どんどんやっていったけど、なんか硬いんですよ。冬になるとガチンガチンになっちゃって全然袋から出てこない。これダメじゃん、って分子量を測ったらもうケスンケスンで。それで下げようか、ということで60℃に。それなりに理屈があるんです。

だから、昔より今の方がオーガニックの成分は良いんです。

(関口さん)酒粕はどのぐらい入っているんですか?

→酒粕は20%ぐらいです。醤油粕も。米ぬか入って、あとはフィッシュソリュブル。

(参加者)じゃあ、美味いもの出来ないと駄目だな(笑)

(参加者)オーガニック853を引き出すのはミネラルで一番いいのは?

→苦土ですね。苦土と相乗効果が。まあ、本当にこの辺の4つぐらいで決まっちゃうんで。

(丸山)SGRなんかだと、もっと下の方の花芽分解とかの?

→そうですね、1910。853は2640ってあるけど、窒素は4%しかないので。

(丸山)853は魚使っているので、放射線が若干出てしまう、それを嫌うところもあるからね。1桁?

→1ベクレルですね。

(丸山)その原料で、畑に入れるともっと薄まる。それを作物が吸う程度なんで、ほとんどないんですけど、それが原料で見えるということを嫌がるところも。

→実をいうと、太平洋側のメーカーがあるんですけど、フィッシュソルブル系の。全部出ているんです。但しみんなちょっとズルしています。どういうことかというと、我々の一部のフィッシュソルブルの原料は放射能が出ないというのは、稚内の使っているから。そのフィッシュソルブルをみんな1トンぐらい使っているので、それを試験体にして、みんなOKにしている。うちからみんなとっているから知っているんだけど、うちはやらない。そうすると1ベクレルになる。みなさん、我々の原料でやっていますよ。

しばらく肥料の話…

(関口さん)密苗というのは厚蒔きする、ということは、普通は苗が細くなるのが当たり前なんですが、何か努力すれば背が伸びない、太くなる?

→糖蜜をやったところは太くなります。フェースブックに出ています。

「佐々木茂安さん」という滋賀の方なんですが、色々な実験をしています。糖蜜もです。佐々木農業研究所というのを自分でやっています。ネットで見てみて下さい。「茎は、糖蜜が太い」と書いていますね。

炭水化物系の補給になるのでセルロース系の補給になるので、ということは茎が太くなるんです。 

(丸山)ただ、密苗の場合は、昨日の丸和さんの勉強会でもそこそこ窒素量がかなり入れないといけない、という話になってくる。

→入れないといけない。そうなると恐らくアミノ酸と酢みたいな方が、出てくると思う。酢をやり過ぎるというか、炭水化物をやりすぎると確かに茎が太くなるんですけど、色が早く黄色く冷めやすいんです。

(関口さん)俺は苗の時、ph調整で常に酢を使っている。

→ちょうどよいでしょ。窒素も入れているでしょ。そうすると大きくなるし太くもなる。我々の業界ではアミノ酸と酢を混ぜて「アミノー酢」資材って(笑)形を良くしたいなら酢の量を多く、伸ばしたいならアミノ酸の量を多く。

アミノ酸の欠点は、腐りやすいので、酢を入れることで腐りを抑えられる。なので、基本的に酢を全く混ぜないんじゃなくて、酢を混ぜる量を変えて腐らないようにする。伸ばしたいならアミノ酸の量、太くしたいなら酢の量を多く。

(丸山)今年のような曇天だったり、気温が高すぎたりして徒長しそうだったら酢の量で調整する。

→そう。今、関口さんそれをやっているでしょ?

(関口さん)うちはやっているというより、phが高いから、ph6ぐらいでやるような形で。

→いい感じで来ているでしょ?

(関口さん)まあ、結構。

→前はアルカリ障害でエライ目にあったからね(笑)

【最近の畑の様子)

H301119。産地廻り今年の人参。9月の曇天で例年より丈が長い。

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【更新情報】

【2018/12/12】

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 11月の人参を 載せました。

 

【2018/9/9】

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 産地廻り時のレンコン圃場

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