■山崎さん圃場見学

(丸山)さすがジベやると大きいですね。

(山崎さん)ジベをやると塗り始めの時はみんな大きくなるけど、だんだんムラが出てくるんです。

→これだと安心し実肥えをあげれますよね。止まり加減が、きっちりでかい葉っぱで止まっている。

(丸山)やっぱり弱っていると、サルノ腰かけが出てくるんですね。木が弱っている証拠。

(山崎さん)取った方が良いって言われているんだけど、ついつい取りはぐれちゃって。

→ここまで大きければ、もう木の中に回っちゃっていますよ(笑)

(山崎さん)胞子が飛ぶって。

→飛びます。でも面白いのは石灰があるでしょ?石灰を懸濁液を木にバ~っとかけちゃうと飛ばないんですよ。なんていうかドロドロにして薄めて牛乳みたいにしたのを木にバ~っと吹き付けると真っ白になるんですよ。そうするとつかない。そしてこのコケも落ちちゃうんですよ。

それをさらに熱い生石灰でやると良く落ちる。すると木についている菌もみんな死んじゃう。

(参加者)九州の方で礼肥をすると花芽がポロポロと壊死しちゃうと言われていて、あんまりやらない方が良いって。

→礼肥って硝安系?

(参加者)多分、無機だと思うんですよ。

→無機は駄目だね。あの水が上がっちゃうから冷えると。暖かい時は良いんだけど、凍害にならない時は。暖かいと水が上がっているから、膨張してポロって落ちちゃう。

(参加者)逆にアミノ酸とかだと?

→全然問題ない。

(参加者)アミノ酸濃度を逆に高めてあげた方が凍らない?

→もちろん。硝酸イオンがあるということは、残念ながら糖分が無駄使いされているということ。味が薄い、水っぽい。

(参加者)だから糖分が無いから凍るよっということ?

→そういうこと。

(丸山)本質的には糖水なんだけど、それに水を加えているということ(笑)

→硝酸入ったらさ、仮に糖分つかってアミノ酸薄めることになるから、絶対糖分が不足するよ。で、寒いと凍害で水が膨張する。だって、普通落ちないもん、膨張しないもん。

(参加者)だからその研究成果は言葉が違う。

→現象が上手く捉えられていない。だって、普通さ、どんな芽だってさ、水が落ちていたら芽なんて絶対落ちないよ。

(丸山)言葉を収縮しきっちゃうと、礼肥は凍る、って言うけど、化成の例肥は凍る、っていう(笑)

→やっぱり含水率系だと一緒じゃだめだよ。

(参加者)豊水はやっぱり幸水よりは含水率多いのかな、と。

→そういうやつは余計硝酸系を使うと余計水をね。暖かいと多分大丈夫だと思うけど、急激に冷えることは九州でもあるからさ。そういう時はブワっと氷が出来るから、持ちあがってポロっとね。

芽が剥離するなんて有り得ないよ(笑)よほど下手な作り方(笑)農業ってやはり物理もわからないと駄目だよね。

山崎さんのところは大体良いと思います。まあちょっと微量要素が足りないかな、っという感じぐらい。

(丸山)感じはどうですか?

(山崎さん)そうですね、花が遅れているせいか、ジベをやっても、10年以上前はほとんど揃っていたのが、毎年毎年ムラが出来て、大きなものもあれば小さなものもある感じ。

(丸山)その辺りは地力なんですかね?

→もしかしたら、礼肥が入っていない可能性がある。つまり9月~11月の間の、葉っぱが付いている間の樹勢回復はやっています?

(山崎さん)やっています。反当たり30kg袋で。成分じゃなくて。窒素10%ぐらい。

→化成?

(山崎さん)化成。

→それかもしれない。礼肥は有機の方が良い。また、これも前に言ったけど、礼肥は窒素が高いやつと低いやつ、どっちが良い?

(清田さん)高いやつ。

→えっ?礼肥ですよ?

(押田さん)高い方がパーっと効くから良いんじゃないの?

→ほら~、絶対忘れている(笑)だって、花芽の周りに含糖率を高めるんでしょ?

例えば、普通の肥料はNPKで10-12-10とかあるけど全体で足すと32%。だけど有機肥料って、オーガニックだと8-5-3だと16%、4-5-3なら足し算しても12%。

で、10-12-10は32%以外に、Nに例えばSO4とか硫安とか硫黄の成分がついているので、あと何%かある。

しかし、オーガニックにはそういうのは無いんです。有機だから。するとそこには炭水化物がくっついているんですよ。

何故かって、有機肥料は燃やせば炭になるでしょ?だから絶対炭があるんです。

CHOは、そうすると8-5-3は16だから84%、4-5-3は88%になっているんですよ。

そうすると、例えば礼肥で8㎏やるとすると、これかける100㎏なんですよ。すると8-5-3-は礼肥の窒素で8㎏。4-5-3は200㎏の肥料をやらないと8㎏の礼肥にならないんですよ。

しかし、良く見ると、炭水化物系は、8-5-3-は84㎏なんですよ。84㎏の炭水化物系が一緒に追肥されるんですよ。4-5-3は200㎏×88%だから176㎏の炭水化物が保持されるんです。

炭水化物は葉っぱで作られる成分。ということは、同じ窒素を保持しながらも、片方は84㎏を貯めている、片方は176㎏の炭水化物を貯めている。どっちがエネルギーを貯めています?凍らない?176㎏の方でしょ?含糖率が高い。なので前、僕は礼肥は窒素を低い方を使った方が良いって言ったんです。高いのを使ったら逆なんです、凍害に合いやすいんです。化成ならなおさら。だから必ず礼肥は窒素が低い奴を使う。

前みなさんが使ったのはSGR。あれは調子が良かったでしょ?

(清田さん)はい。それで前はこういう風に天候が悪い時は、853よりSGRの方が良いって。

→はい。ただSGRが無くなっちゃったんで、すみません(笑)

(丸山)今度、GPSさん関係で、SGRの元の焼酎廃液に米糠を入れたペレット化したのが出来たそうなので。それに使えると思うので。窒素は確か4。

→礼肥は窒素が4以上のものはつかっちゃいけないです。そうすると、基本的には芽が揃います。だって芽を成長させるのは基本的には炭水化物だから。

それを今言った炭水化物が低い窒素を使っちゃうと、芽があまり育たたないんですよ。で、芽の揃いが同じだと同じ大きさになる。そこで大きい小さいがあると、もう決まっている(笑)

だから、実肥、礼肥は来年にものすごく影響するんです。

もう1つ、徒長枝がガンガン大きくなっている時って、蕾は大きくなりましたか?

(参加者)ならない。

→でしょ?だから、枝止まり早くしなさいって言っているんですよ。枝止まりを早くすれば、翌年の実は絶対大きくなる。

(押田さん)梨はお礼肥えの時期があるけど、キウイは?

→キウイは元肥ですね。まあ樹齢にも全然違うんだけど、大体8~12㎏、窒素成分で。そこら中、生い茂った状態になります(笑)

(丸山)押田さんのところの若い木は?

→3~4㎏。それ以上やるとツルが止まらないから。

(押田さん)苗木を買った時は、半分駄目だったの。で、キウイフルーツ協会で、原種に近い実を蒔いて台木を作ってやると病気に強いと聞いて、うちで苗から作ったんですけど、苗木の葉っぱは立派だったんだけど、柔らかく育ったのは駄目だって。

→それと、最初に窒素をやったやつは、節間が長すぎちゃって枝が出ないんですよ。枝が出ないから、枝の間隔が広すぎて、実がならないんですよ。一番大事なのは一番最初は初めチョロチョロでツルの節を増やす。

最初に絶対苗木には窒素をやっちゃいけない。石灰や苦土や微量要素をやるのは良いけど、窒素は絶対低い窒素。高窒素を絶対使っちゃいけない。これが苗を育てるコツなんです。

(押田さん)伸び伸びとした苗で、こんな良い苗は無いよって褒められたのだけど、凍害起こしたりして。やっぱり柔らかく育ったのは駄目なのよね。

→植える時は小苗で植えて、窒素が切れている状態じゃないと駄目なんですよ。じゃないと水を吸っているからみんなやられちゃうんです。

(押田さん)去年は11月が暑かったのが、12月になったらにわかに大寒波が来たの。凍傷起こすかなって思ったらやっぱり。

→特に窒素が残っているとね。

(押田さん)で、貯蔵養分で芽は吹いちゃうから、枯れたのがわからないの。で、6月ぐらいになってからしおれてくるんですよね。

→はい、ここもそんな感じでやってください。枝が止まっているので、これから実肥えをやりながら、礼肥にちょっと入る。そうすると粒実が揃う。そうすると来年は大きさが揃う。

(押田さん)今年は黒星があまり出ないよね。アリンサンデスは特攻薬だよね。清田さんも薄めてやったけど、それじゃ意味がないってね。みんなそうですけどね。

(参加者)何倍ぐらい?

(押田さん)500ℓぐらいのSSだったら、650CC入れる。

(清田さん)新高に褐斑みたいな点々という葉っぱの斑は出て来た、と言うわよね。

(参加者)エソ斑。あれはウイルス性。

→来年も花芽が多いから、ここからどれだけ芽を大きく出来るかですね。だから根、芽、枝ってあるやつ、そこを間違えるとエライいことになる。

何か窒素を撒いたけど、全然どこも動かないよな、っていう方が、良い根が育つ。

(丸山)どこに効かせたいのかというところですね。

→そうです。芽が動いちゃうとアウトなんですよ。

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