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2013.5.16 山武グループ勉強会

◆座学①「根こぶ、センチュウ、日照り対策など」

◆窒素量と収量など

◆島田さん堆肥場見学

◆春ニンジンの生育、用水の問題

◆座学②「まとめの講義」

 

上記のテーマで圃場の見学会や座学を行いました。

ご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページに飛びます。

 

◆座学①「根こぶ、センチュウ、日照り対策など」

【丸山さんのお話】

昨日の丸和さんは茨城のあゆみの会の生産者の方々のところを回りましたが、大きくポイントは2つ。

1:地面の部分の問題 2;堆肥の重要性

 

畑の土壌センチュウ害については、水の管理がポイントになっている。手間隙かけてやるところと手を抜けるところを抑えてやらないと体が参ってしまう。かといって作物は人のことを考えて動いているわけではないので、作物の生理にあわせて動かないと作物は止まってしまう。そのあたりをどうバランスよく対応できるか、という話があった。


今回の山武さんのところも、色々問題をつぶせればと思う。

基本的に堆肥の施肥量がまだ少なかったりしているので、伊藤さんのところなどで根こぶなどの問題が出てしまっている。
どうしてそういったことが起き易くなるのか?どこを押さえたら改善できるのか?みていければと思う。

 

物理性についての資料にありますが、5ページのごぼうの乾燥のところを見ましょう。根こぶセンチュウが増える、過乾燥で作物自体に負荷がかかるため、水管理をどうするか?平たい土壌と傾斜地などでは違うので、水はけのよしあしを考慮しながらどういった管理ができるか?また土壌の深耕土、固さの問題もある。

 

先日のフェースブック勉強会で土壌の硬さを計る先生が九州から来て、いくつかの生産者を回ったが、それぞれの畑の特徴に応じて堆肥の作り分けをするというところがポイントになった。

 

さらに、太陽熱消毒をあゆみの会では薦めているが、乾燥しやすいとも聞く。水不足で乾燥して根がひび割れして、乾燥に強いセンチュウ類が傷ついた根っこをエサに増える。

 

有機物を入れて団粒化すると乾燥しやすくなる。堆肥場では乾燥すると温度がスーと下がって有機物分解が起きなくなる。水を与えると有機物分解がされて熱があがるように、畑でも雨が降らないと有機物が分解せず、雨が降ると有機物が分解されて窒素がきいてきてしまう。そこできちんと有機物分解がしていないと、有毒なガスが出てきてしまう。有機物の害については、きちんと発酵させるなり菌をつけ有害なガスが出ないようにしっかりしましょう、とういこと。

 

また多くの生産者の圃場の特徴は、中底があって、その後いったん抜ける。作物から見れば、土壌は森林のように柔らかい、柔らかい、柔らかい、硬い、硬いの方が良い。数値で見るだけでなく、棒を刺してみて中底がどこにあって、その次の底を確かめてみる。下の方にいけば入りにくくなるのが普通だが、機械が入ると中底ができやすい。

しまりすぎていても駄目だし、ふかふかしすぎてもいけない、良い塩梅のところがどこか考える必要がある。

  

また最近、話を聞くと、下の土をあげると雑菌が上にあがって生育が止まってしまうという話もある。切込みを入れてそこに良質な堆肥を入れるやり方があって、そこにアミノ酸が入っていって、それが分解されて黒い液が出て、それが硬い土質に入ってパン生地みたいに膨らんで分解してくれる。

 

しかし作物によってはハウスの場合は中底があったほうが、濃度が濃い部分があるほうが、栄養成長だけでもっていけるものの方が効率的なものもある、というのが前回の勉強会にあった。

 

ニンジンや大根などハウスを作るようであれば、窒素が切れるようにしないと身が軽くなったり病気になったりしやすいので、窒素が切れる土壌設計が必要なのかと。

 

堆肥の腐食は施肥案などを通してやったが、チンゲン菜ではPhが8まで上がってしまうという高いところまでいった。その特徴として苦土の数値が上がって、カリやカルシウムは中間で苦土だけが高い。仮想CECは10いくつで低すぎず高すぎず、Phを抑えるにあたっては堆肥や粘土鉱物を入れていくことが必要。Phが高いことで微量素がきかないことが明白。ただ分析しても数値は出ない。特にチンゲン菜は冬作物なので、夏場はホウレン草のように障害を受けやすい。そこで鉄やマンガンが利かなくぶれてしまう。厳しい気象条件に対応していかなくてはいけない。その中で、良質な堆肥を入れてCECをあげてPhを落とすのが大切というのがある。

 

堆肥は購入すると結構な額がするので、自分の畑にあった堆肥つくりがあるのかな、と思う。他のグループの中では堆肥をやると時間や手もかけるので買った方が良いのでは、という方もいるが、自分で対応することで自分の畑の感じも取り込みやすくなることもある。安定した生産者のところの畑の微生物層は多いという話もよくきく。堆肥も戻し堆肥など微生物層が多い堆肥は臭いも少なく安定化する傾向にある。そういう意味で、自分で作る必要がある気がする。

 

畑に生の有機物を入れると病害虫のエサを増やすのと同じなので、もし畑でそういった病害虫が出た場合は、その対策の武器の1つとして良質な微生物が多い堆肥を入れるというのもある。

葉物系であれば、窒素と炭素が多い肥料、そうじゃない場合は、籾殻など炭素分が多いとCECが増えるが、チップなど未分解のものを入れるとコガネムシなどが増える傾向がある。炭素が分解する得意な菌植物などもたまには投入するとか。安定している生産者のところは塊の原料は畑に入れない、という生産者もいる。ふるいをしたものしか入れない(1センチメッシュ)という人もいる。その人はふるいで落ちない塊の中側にアンモニア窒素があって生育障害の原因になっていると言っている。

 

同じように炭素も窒素などチップなど大きな塊があれば、中側まで分解していないものもあるので、中まで分解してから入れないとコガネムシが増えたり、窒素飢餓が起きる。

 

うちの方では東京の夢の島で畑の管理をしているが、施工者は別で、チップ系の堆肥を入れて窒素飢餓が出てしまっている。利くところと利かないところが出てきていて、なかなか管理が難しい。

入れてからでは抜くことがなかなか出来ないので、入れる前に対策が必要なのかな、と。

 

特にコガネムシの幼虫は強い薬でも死なないし、他の微生物にも効いてしまうので、いかにその前に要因を排除するかが大切だと思う。

自分で作っている堆肥の質、内容をある程度考慮して、自分の畑にあった状態にもっていく、というのがポイントなのかと思っている。

 

らでぃっしゅなどに出している方は半年に1回は分析してもらっている。特にチンゲン菜は、カリが切れて色が出なくて出荷できずロスになるということがある。冬場とは違って、夏場など作りにくい時期にそこそこのものを出せると消費者なども安心してくれます。

 

【小祝さんのお話】

 <ジャガイモの霜>

霜でやられたジャガイモは芽数が決まっているから、できっちゃった後にやられると最悪。成長点がやられているとアウト。復活は無理。成長点がやられてしまっていては無理。

 

マルチは、根が発達しているのでミネラル系が吸えていて、光合成が多くて葉っぱの養分が濃い。だから霜にやられにくい。地面が冷たい部分では窒素は吸えるけどミネラルが吸えていないので、葉っぱの色が淡い。淡いということは含糖率が低いから霜にやられてしまう。


ジャガイモの芽は分岐じゃなくて一本なので、やられてしまうと回復しない。
根っこを伸ばすホルモンは成長点の頭のところで作っている。それがやられると根を伸ばすところがやられて、根っこを伸ばすのが出来なくなって老化しちゃう。

 

 

ただ過乾燥になると毛管現象が発達して水がどんどん上へあがって蒸散していく。耕盤層があると水の流れがストップするが全部が団粒構造になるとどんどんあがってくる。そして根っこが水をすえないという限界のところまでくると植物の根っこは水が摂れなくなる。水がほしい、それでも摂れないとなると、浸透圧をあげて根っこの中を濃くして水を吸おうとする。それでもなければ、浸透圧が高く養分濃い根っこの状態を残したままで仮死状態になる。栄養分がたまった「うまか棒」になる(笑)。

 

そうなるとセンチュウがばっちり来る。通常の微生物では防ぎきれない。そういったことをある時期に駆除してくれるのが放線菌。通常のカビ類ならバチルス菌。根腐れ、センチュウ、過乾燥などは意識的に放線菌を堆肥とともに入れてあげないと、夏の乾燥の時期などは厳しい、乗り切れない。

 

さらにもう1点。

団粒構造は、水の移動が早い、つまり根っこが水をす~っと吸える。粘土だと水があがらない。夏の作物は水をすって蒸散することで体を暑さから守るのがベストな状態。だから最適な環境なんですが、そこには人工的な雨が必要。潅水ですね。

過乾燥とは光合成がガンガン出来ている環境。光合成は水を電気分解している。水を水素と酸素に分解して二酸化炭素をくっつけて炭水化物作っている。光を集めて発電しているのに水が無い。団粒構造で水が吸い易いのに水が無い。これは人間側のミス。潅水しないと。しかし、鉱盤が出来て水がたまるようになっても、大雨降って3日間でも水がたまったらアウト。そういったところがカンカン晴れると上辺の土がガンガン温度があがって煮えちゃう。溶けちゃう。


だから乾燥を察知したら、周りの皆さんより何日も早く水をあげる。

みんながバルブ開け始めたときは、「うちはもういらん」と言えるぐらい早くあげないと干ばつの対策は厳しい。水をあげるときは躊躇しない。


干ばつというのは光がガンガンきていること。水さえあれば大収穫。儲ける最大のチャンス。
躊躇するのはわかるが、一番のポイントは「植物は人間の都合では動いてくれない」ということ。つまり水分計をうっておき、自分の判断ではなく機器に判断を負わせる。畑で2.4きったら絶対水をやる。2.7になったら毛管現象が切れて水を新品のスポンジのようにはじいちゃう。そうすると雨が降ってもはじいちゃう。茨城と千葉は干ばつと大雨の繰り返しです。干ばつの時はとにかく大チャンス。畑に水分計をうって2.4に達した時は絶対に水を撒くと肝に銘じる。勘でやっちゃいけない。

 

苦土が聞いている畑は水の動きの吸い上げが早い。周りは関係なく自分の畑がどうか。また、有機の畑は化成の圃場に比べて硝酸化する傾向が強い。だから今まで効いていなかったのが爆発的に利くということがあるから注意が必要。


僕らが10代の頃は3日に1回は必ず夕立がおきていた。しかし、今は平気で2~3週間雨が降らない。ありえないことがおきている。だから人工的に夕立を降らすしかない。これが儲けるコツです。

ニンジンは最初の水が肝心。最初の葉っぱを出させてその後、光合成して。
果菜も、葉っぱがぐわ~っと広がって樹が大きくなって窒素が無くなって、それから光合成で実がなる。ごぼうもスイカもみんな最初が勝負。


トマトは水を切らすと根こぶが入る。水を切らさないでも美味しいミニトマトをちゃんと光合成して美味しくなる。水を切る前に、栄養成長させないということ。水が本当に切ったら樹が枯れちゃう(笑)

水を切るというのは表層から20センチの水を乾燥させること。一番窒素が多いところを乾燥させること。つまり水が無いということは窒素が少ないから成長点がのびない。窒素を含んだ水が少ない、成長点が伸びない、しかしトマトには直根がある。地中に入る。直根は窒素のない領域の水を吸う。窒素の無い水だけで光合成をするから、ということは炭水化物だけで作っている、だから甘い。


愛知の園部さんは、水をずっとやり続けている。つまり、窒素を吸わせている、トマトは伸びている、なのに甘くなっている。何やっているか?お水に必ずミネラルを吸わせる環境を作る。光合成を絶対おこさない。のびて花を咲きほこって、全て光合成で糖分を送り続けている。さらに糖分つきの窒素がある。窒素は伸ばすだけでなく糖分つきの窒素がある、つまり伸びながら甘くなる。甘くするアミノ酸のこと。

 

例えば、化成で窒素、りん、カリで15,15,15、有機で8,5,3、や4,5,3.窒素の部分はNHなのかというと、有機の場合は有機物が結合している。だから必ずCHOがくっついている。つまり炭水化物。これを擬似的な糖分。化成には無い。8,5,3,や4,5,3、これは%。全部足しても8,5,3は16%にしかならない。あとの84%は何ですか?炭水化物が84%。じゃあ4,5,3、は全部足しても12%しかない。88%が炭水化物。だから有機肥料をフライパンであぶっていくと燃え出し炭になる。つまり後ろに炭水化物をもっている。


例えば有機物の窒素を使って追肥をして8kgの窒素を入れたい、栄養成長させたい。そのときは8%の窒素であれば100kg追肥で入れればよい。4%であれば200kg追肥しないといけない。同じように窒素に関しては8kgなので樹の伸びは一緒。メロンもスイカも、窒素は細胞作るから細胞作る個数は一緒。しかし、後ろをみると84kgは炭水化物。84kgのCHOが地面から入ってくる。かたや、176kgの炭水化物が地面から入ってくる。ということは、単純にぶどう糖換算でいえば、片方は84kgのぶどう糖が入ってくる、片方は176kgのぶどう糖が入ってくる、どちらが甘くなる?

 

で、葉っぱで作っている炭水化物は5kgと一緒。片方は10kgで葉っぱで炭水化物つくって地面からは10kg+84kg=94kg、片方は10kg+176kg=186kgの炭水化物がたまっている。どちらが甘くなる?

 

だから有機栽培は、地面から炭水化物が吸えるので甘くなる。

 

天気がどうであろうと、地面から炭水化物が入っているから高品質が続く。
天気が悪くても、196Kgが10%少なくても170kg以上ある。甘さが残る。光合成が落ちても肥料の力でうまみを出している。こういう技。

 

ただし化成は炭水化物が無い。カリだと炭水化物ではなく塩素だったり硫黄だったり金属系と結びついていて、炭水化物と結びついていないから炭水化物の供給源にはならない。化成だと10kgなくなるとセルロースの合成ができなくなるから、虫や病気におかされやすくなる。

有機だと光合成だけでなく下からの炭水化物が供給される。窒素が少なければ炭水化物の量が多く、窒素が多ければ化成に近づく。冬に甘いものを作りたいときどっち使う?夏は?有機でしょ。入れる体数が多くて大変だけど、炭水化物が多いほうが甘い。

 

ただし、フザリウムのエサにされちゃうと全滅してしまうので、先ほどのような放線菌やバチルスをつける必要がある。全部炭水化物になるわけではなく、多少微生物のエサになる。多少分け前を与える。

売っている肥料は菌は大抵ついていない。日本では発酵肥料はランクが低くなってしまう。普通肥料はレベルが高い。おそらくヒ素、カドミウムなどを計るから。発酵肥料は堆肥のようなもので、堆肥は色々なものを混ぜるから基準を甘くしているんでしょう。

 

基本的に、有機肥料は自分で意図的に菌のコントロールをしないと危険な肥料なまじっかな技で使うと相当痛い目にあう。

 

丸和さんのところでも最初は堆肥がひどかった。カビ発生するわ、キノコは発生するわ、臭いは凄い。ごぼうは溶けるはニンジンの20センチ先は溶けるは、大和芋は真っ黒。

そこにエアレーションして微生物をきちんと入れたら劇的に経営が変わった。そういう意味で、有機を使うときは菌の管理をきちんとしないといけない。まあ買えばいい話ではありますが、杉本さんは切り返しが農業より楽しいんだよといっていた(笑)

良い堆肥が出来ると、これを撒けば良い作物ができるな、とわかってくる。この堆肥は微妙な作物には入れられないな、あっちに使おう、というのがわかってくる。堆肥の良し悪しを自分で判断できるようになる。

 

 <センチュウの生態と対策>

センチュウの基本は動物です。カブトムシの殻みたいな、海老のようなキチン質で出来ている。乾いている時は、すっすと動けるが湿らすと動けない。だから過乾燥になると一気に動く。

 

野菜村やっている日向さん、きゅうり、ナスをつくっている。きゅうりは根こぶでやられやすい。きゅうりときゅうりの間、普通は乾かしておくが絶対乾かせてはいけない。その間も常に湿らせておく。そうするとセンチュウが入ってこれない。湿っているとバチルスや放線菌なども増えるからバリアがはられる。
基本的にはセンチュウが動ける範囲は地面から15センチぐらい。それより下は酸素が少ないから動けない。水が入るとさらにその分空気が少なくなるから酸素が少なくなる。

 

ハウスも同じ。夕立のようなものを降らせる。ハウスだからいいではなく、ハウスだからこそ夕立を降らせる。それをするかしないかでセンチュウは大きな差。

また過乾燥だと有機物が硝酸化して炭水化物がとられてしまう。ハウスやっている人が次の作までほったらかしは基本的にだめ。3日に一度は夕立させないと。


冬場は根こぶセンチュウは卵になっちゃう。冬は活動しない。

 

入り口とかは乾燥するから良く出る。連棟ハウスの真ん中はロータリーとかかけれないし水もかけれない。だからハウスに水をかけると端っこに避難する。あるきゅうりの生産者は、連棟ハウスの真ん中にギリギリまで堆肥をまいて管理機でやって水まいて逃げ場を出来るだけなくしている。
増えちゃったときの対策は太陽熱消毒しかない。あとは菌を増やしてクモの巣を増やす。

あと水をかけてあげると酸素がなくなって苦しくなって上へ上がってくる。上には放線菌が繁殖しているから、網の目に入ってズバーンとつかまって一瞬でアウト。

太陽熱消毒でセンチュウが死ぬ温度は、成虫までやるんだったら積算温度で900℃。夏ならマルチしいてやるなら表層5センチで60度ぐらいになるから、900℃だと15日、2週間でセンチュウは殲滅。まあ大体600℃、10日ぐらいで大丈夫。ただフザリウムは900℃。センチュウは動物なので早めに上にあがっている。もぐれる深さは大体20センチぐらい。それより下は酸欠で生きてられない。ただし、乾いた状態だと下の方にもぐって逃げられちゃう。水をかけると酸欠になるので上の方へ浮かんでくるしかない。

そのときにかける水の量は、畑のイメージで言うと、豪雨になって水たまりがひいた状態、あれから2~3時間後ぐらいの状態。

だから、順番としては堆肥とかいれてロータリーを最初にかけた後、水をかけて、それからマルチのすそをかぶせるだけ。

 

写真、長野の事例。

レタスの葉っぱがたれちゃっている。センチュウ被害。レタスはしっかりしているとテカテカ葉っぱがしている。

同じ苗を使ってミネラルなども全部同じで、堆肥が違うだけの条件でやったが、放線菌堆肥のところの収穫率は98%、農協の腐れ堆肥+土壌消毒のところの収穫率は3%。

農協の方は凄い匂い堆肥。堆肥以外はミネラルなども全部同じ条件でやった。

私が任された畑も前年度まで土壌消毒だしていたところを、「とにかくやらないでください、うちの堆肥をもっていくのでそれを使って」と言った。

 

農協が12年悩んできたことだった。

農協の堆肥は7.7万と僕の方は1反あたり2.1万。農協は儲からない。話は無かったことにしてくれ、と言われた(笑)

これをやってしまうと農協の売り上げは資材費の売り上げは1/3になる。だからなかったことにしてくれと。

 

翌年、生産者に対して農協は「どういった農薬を使ったかわからないからつきあいできない」と言った。農薬なんて使っていないのに。しかし、生産者は知っているから、資材をうちに買いに来た。そしたら見事に出来ちゃった、20町歩分。それを農協に卸そうとしたら「農協から資材を買っていないもののは売らん」と言われたそう。

 

腐れ堆肥は土壌消毒しているから、良い菌もやられてしまっている。生が入っていてマルチしているから最初の初期成育が根腐れしていて、それが収まって根が傷んだところにセンチュウだからしっちゃかめっちゃか。

 

根腐れセンチュウは、本来北の方のものなのでちょっとした養生すれば本来は死んじゃう。冬はおとなしく18度ぐらいから動きだす。21℃で確実に動き出す。だから夏にどれだけ彼らの隠れ家をたたくか。水蒸気で酸素をなくして上へあがってきたところを一網打尽にするか。

 

ニンジン系は出始めると癖になってしまうので。夏は透明マルチ使って。

ニンジン自体に凹凸が出て盛り上がっちゃう、こぶがつくよりギザギザがつく、白くなっちゃう、硬くなっちゃう、それも肥料だけでやると危ないから、一緒にエサとなる放線菌をつけた堆肥を入れる。有機肥料だけだと有機肥料をセンチュウも食べるから増えちゃう。

 

このレタスの農協のときも8,5,3堆肥と放線菌堆肥は反に1トンぐらい入れた。

 

この農協には、肥料で儲けようとしないで良いものを作って売ったほうがよかろうと言ったんですよ。3%の製品率で農家からだけお金むしりとったら怒られますよね。十何年も問題解決しないから誰も2代目いないですよ。20町歩のところだけは全員後継者ちゃんといる。無農薬でブランドできて儲かっている。JAの一番きついところでもきちんとやっている、ざまあみろと(笑)。

 

こういったところは農薬の匂いが凄い。10回じゃきかない。JAは殺菌剤が凄い。川見たら魚いない。本当に現場見たらレタス食べれないよ。圃場に向かって山を登ると途中で匂いが凄くて鼻水出てきて、上へ登ると涙が止まらなくなる。でも住んでいる人はわからない。その代わりガンの発生率は高くてみんな50代~60代で亡くなってしまう。

 

とにっく、このJAの人は、「自分達で堆肥作っているのだから、無理して同じ堆肥作ってもしょうがないだろう」とうい反応。菌で菌を抑えるということは信じない。資材課は農薬や化成肥料の売り上げが減ることだけを考えてトータルでは考えない。


土壌消毒については、いくらやってもいたちごっこ。最後は人間が負ける。どうしてもセンチュウ被害が多いところは1回土壌消毒をやって菌率をさげて、そこから良い放線菌堆肥を入れて膜をはっちゃう。いきなり放線菌堆肥をやっても殲滅率が50%~60%しかならない。だから一回ど~んとやって90%ぐらい下げて、それから膜をはる。ただし残ったやつは強い(笑)

 

農薬使うなら風邪薬と同じで1回つかってあとは免疫で治す。

 

< スイカの青枯れ>

スイカの青枯れが問題について・・・

→青枯れだとカビじゃないですか。それはフザリウム。それなら太陽熱でばっちり。

有機物の生っけが問題。

 

30年ぐらいスイカ栽培やっているが次の方法が無いぐらいになってしまっている・・・

→有機物が無いというならフザリウム。フザリウムがスイカの根をやぶって、そこに病気が入る。青枯れ菌はそんなに強くない。自分で壁を敗れない。だから悪いのが一緒に必ず入る。


魚粉や油粕なども入れている?それは生では?

 

そうかもしれない。それと土壌消毒も一緒にやっている、悪玉菌のあまり良くない堆肥を入れているからだろうけど・・・。


写真→これフザリウム、かびの一種。根っこのように蛇のように巻きついて、そこが溶ける。溶けるとハイエナみたいに来る。青枯れ菌は細胞壁を食いやぶるのはできないから弱い菌。だから共同作業でやる。


写真→こうやって細胞11つに足を伸ばしていく。分解されて中に入ると増える。そうなると次の細胞壁も分解していく、そこに青われ菌も入っていく導管が食い破られると、そこにスーっと入ってきて上にいって、急にバタっとなる。株元をきると白い菌がつまっている。

 

写真→こうなったらバチルスしかない。バチルスが菌糸を食べてしまう。バチルスはフザリウム、菌糸を食べてしまう。バチルスは根と共生できているから問題ない。

 

写真→これはごぼうが黒くなるやつ。焼けってやつ。バチルスを優先的に増やした堆肥を一緒に撒く。つくば堆肥。

ごぼうって焼けないと本当は白い。本当は真っ白。

ここは連作障害で全くとれなかった。今は連作障害が出なくなった。売り上げは半端じゃない。今は反あたり4トンぐらいの収量。以前は750kgの収量しかなかった(笑)


長芋も連作で大変だった。フザリウムがひどい。作物によってフザリウムの種類はたくさんある。フザリウムはあらっぽく播きついて、そこに色々な菌が入って相乗効果が入っている。つぼかれ病もそう。フザリウムは糸状菌、そこで大きい傷を作って、そこから細菌が入っていく。細菌が入って植物の息の根がとまって、免疫システムがダウンして最終的にフザリウムがどろどろに溶かし、そして胞子をつくる、最悪のパターン。


途中からそうなったときに、何か対応策はありますか?・・・

→まあ、ないですね。まきつかれて入られたらアウト。

 

まきつかれて入られたから症状が出る。中に入るともうだめ。だからやっぱり一番は疑いがあるなら、土を小さじ一杯ぐらいとってカルテル培中において、ワ~っとカビが出てきて色がかわる、そのとき顕微鏡でみる。フザリウムは三日月型が丸っこい胞子といっしょに見れる。それがでたら、あぶない。

  

 <早出し大根の芯食い虫>

はや出しの大根は、虫の被害が多いが、虫対策はいつ頃どうしたらいいでしょうか?芯食い虫など虫が出る時期は4月ぐらいで、種まき2~3月・・・

→虫だったら放線菌しかない。虫の体を作っているキチン質を分解する放線菌しかない。施肥は直前で大丈夫。あんまり早めにやると薄まっちゃう。他の菌に食べられちゃうから。

 

あとはCN比の低い堆肥を入れる。高いやつだと後半にずれるから、葉っぱが立っているやつが大体やられる。頭が立ってない寝ているやつ、広がっているやつなら大丈夫。2次成長がならないようCN比が低い堆肥。葉っぱが上へ伸びているのではなく広がっている開いているやつはあまりやられないですよね?頭が立っているやつは早くマルチをはがすなどして、ストレスを与えて広げるようにする。

 

<緑肥の問題>

去年、土壌消毒を初めて使って、緑肥をやってうないこんで、少し堆肥を入れてつくった圃場。芯の黒い大根が出来てしまう・・・
→緑肥は若いうちからやった? 

 

1ヶ月ぐらいでうなった・・・

→逆にそれが原因になったかも。緑肥といってもセルロースがきちんとできて硬くなったのであればそこまでいかなかったかも。幼少期にうちこんだら、含糖率より窒素率が高いときに入れてしまった。もし入れるなら堆肥を入れて菌の率を変える。若い樹だと、たんぱく質が多い、アミノ酸まいたような状態、悪い菌も増える。

大根の黒いところは全体に入っている?上の10cmぐらい?下のほうも?真ん中より上ですよね?そうであれば、有機肥料を生で撒いたのと同じ、ということ。

 

畑にすきこむ時にバチルス菌を一緒に撒くとか、とにかく有機物を撒く時は菌を頭の中に入れておく。意図的に菌を入れていく。


とにかく肥料だろうが何かをすきこむときは、菌を意図的に処理する、ということを印象に残しておいてほしい。

 

<根こぶなど>

シャワーのノズルの水垢がたまるところ、水つまりがあるところは、どうしても土壌が乾いて、ニンジンに凹凸があって少し根こぶが出る。白く盛り上がってしまう。


トマトは根こぶがつくと3段以上は着果しない。春は着果するんです・・・

→トマトは乾燥高冷地ですから、暑いところで作るものではないから。


オオハマキ病はどうしたら?・・・

→それは温度が高くなっちゃうから。もとはウイルスですから。ウイルス入られたらどんな薬も入らない。温暖化の影響ですよ。


0.3
ミリでやってファンで強制換気して、水分出してやる。

愛知でやっているのは吸出し型+北側から空気を入れて暖房機をまわす。暖房機の空気取り入れ口から北側の空気を入れる。単純に言えば冷たい空気を入れる、そうすると温度が下がるのでトマトが元気。

 

アザミウマというのは?・・・

→これも温暖化の影響。ナスなど色が変わっちゃう。アザミウマはバチルス系統の生物農薬がある。 ネットで「アザミウマ バチルス」で検索すると出てくる。

 

【最近の畑の様子)

H301119。産地廻り今年の人参。9月の曇天で例年より丈が長い。

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【更新情報】

【2018/12/12】

 最近の畑の様子に

 11月の人参を 載せました。

 

【2018/9/9】

 最近の畑の様子に

 産地廻り時のレンコン圃場

 の画像を載せました。