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2014.10.8 丸和さん勉強会

◆今日のまとめ

【解説】

■栄養価の比較

今日お話していた作物の栄養価というので言うと、見て分かるとおりで、サンプルというのがオーガニックフェスタに出品されたやつのデータです。で、一般流通品というのが、東京デリカフーズが産地と契約して、といっても優秀なものなのですが、その中のデータです。


で、糖度を見ると、通常のものが6.5度ですね。でオーガニックフェスタに出品されたやつは13.2度。で、13.2度というのはどれぐらい甘いかというと、梨より若干甘いというぐらいです。ブロッコリーを食べた時に果物と間違うぐらい。で、抗酸化力は活性酸素などを中和して、遺伝子損傷を防いだり、血管の病気ですね、過酸化脂質を防いだりコレステロールが溜まるのを防いだり、色々重要な、人間の体で言えば酸化を抑える、老化を抑えるというものです。ビタミンCはよくご存知のもので、色んな美白効果やガンを防いだり、疲労回復など色々な効果があります。


で、緑色の線が通常の作物の平均値。しかし赤色の線の今回出品されたやつで目立つのは、各数値が外側に大きく張り出しているということと、硝酸が無いということ。通常は200ぐらいあるんですが、もう5以下、計測できない。これが大きな違いです。

 

で、来年から企業責任に置いて、個人に対する、栄養表示をして良いということを、厚生労働省等、諸庁が認めました。してもしなくても良い。今までは厚生労働省が認めなかったんです。根拠の無い数字を出すな、と。で、今度はいいとなったんです。企業の責任に置いて、だから個人はダメなんですけど、表示してよいとなったんです。ということは、企業体が必要になったということなんです。スーパーでなく生産者側の企業。


次は2つ目のホウレン草。通常一般に出回っているのは、糖度は4~5度ぐらいなんですけど、これは8.2度と書いてあるんですが、それを超えて11.3度。まあ大体スイカの甘さぐらいですね。で、抗酸化力が通常は88ぐらいのところ、220。これは過去最高だそうです。ビタミンCも倍とは言いませんが、それに近い数字。そして硝酸は通常は2000PPMとか3000~4000あるところを、計測できず。これは11月か12月のホウレン草。全国平均が2000ぐらい。これは実は品種的には一番美味しくない品種です。抵抗性品種といって、病害虫といって植物が持っている側の細胞壁やセルロースを固くする、厚くするという性質を持っているんです。だから病害虫耐性が上がるんですが、これを有機のこのやり方でやっちゃっているんですから、がんじがらめに固くしているんですよ。だから、「やや食べた感じがモサモサした食感があった」とある。これはややじゃないですね(笑)しかし、地面から炭水化物が上がったおかげで糖度は上がるは抗酸化力は上がるわ。


で、これを作っている理論が、みなさんが何度かやっているこれです。


この炭水化物を作るというのは、光合成から引っ張ってきている。しかし、ビタミンE、これが抗酸化力。

Cが29個、Hが50個というと、ブドウ糖約何個分に匹敵します?5個分。約5倍の炭水化物を集めないと、このビタミンEというのは作れないんです。

だから抗酸化力を上げるというのは普通は至難の業なんです。しかし、これがあると何が起こるかと言うと

これが第一理論で、みなさんのオーガニックで酢を使ってやるやり方。

上で出ているCHOというのは、地面から苦土や鉄やマンガンを吸えば、それから派生して炭水化物を作るというやつ。

で、一般の化成栽培の時は、この硝酸が吸われた時に、今日現場でも言いましたが、見ての通り硝酸は酸素を3つ持っちゃっているんで、あそこの酸素を外さなくちゃいけないんです。

どうしたらいいんですか?というと、葉っぱからCHOを持ってきて、Hを使って酸素にぶつけて水にして外すんです。

だから膨大な量の炭水化物が無いと硝酸はアミノ酸に変わらないんです。

 

で、このアミノ酸が出来ると、成長点に持っていって合成してタンパク質を作るんです。

で、タンパク質が出来ると、細胞が出来ます。

で、残った炭水化物が少ないんで、セルロースが薄くなる。なので病害虫がつきやすい。なので農薬が必要。これが一般の慣行栽培というやつ。で、残った炭水化物の量も少ないので、あまり味も美味しくなく栄養価も高くないというのは、こういうわけ。しかし味の素が実験したのがここですね。アミノ酸を吸うという僕の理論の一部を実験したんです。


アミノ酸はそのまま吸われるので、すぐタンパク質になりますよね。

で、細胞出来ますよね。

で、残った炭水化物が多いんで、病害虫に抵抗がある、いわゆる城壁が出来ますよね。で、残った炭水化物も多くなるので美味しさやビタミンCちょこっと上がりますよね。しかしこれしかないので、さっき何倍といいましたっけ?5倍、これじゃできないんです。

みなさんが作った堆肥を分解かけていって水溶性炭水化物にすると、吸えますから、これだと抗酸化力が上がる。で、見ての通り、こちらにはCHOと書いてありますが、Nはあんまり関係させちゃだめなんです。

Nがあると、アンモニアといって、今日、アルカリになりますよって言ったんで、炭水化物系だと酸性になるんです。それでリトマス試験紙でチェックしていたんです。で、ほとんどの方がリトマス試験紙がオレンジになったので、酸性を示していた。だから堆肥はほとんどの方が成功している。だからあのまま作物に吸わせていれば、えらい抗酸化力が高い作物になっているはずと。


しかし、今日の欠点は、土を乾かしてしまったので、あそこの炭水化物が、酸素が入ってくることでCHOが元の水と二酸化炭素に分解していっちゃう。炭水化物です。そうすると、残るのは若干の窒素、それが酸化されるから硝酸になる。中熟堆肥を水溶炭水化物で吸わせなければいけないので、そのためには適度の水分が必要なんです。なので水管理が重要ですね。皆さんの堆肥は及第点。この理論をやり遂げる前提は出来ている。で、肥料の管理は丸山さんがやっているので、苦土や鉄やマンガンが不足していることはほぼ無い。アミノ酸もOK。ミネラルもOK。堆肥もOK。あとOKじゃなかったのは管理。ここからは皆さんの責任なので、そっからどうするかは皆さんで決めていただく。今回はみなさんの水管理には弱点が見えた。でもこれができれば、とんでもない抗酸化力が高い野菜が出来る。どうするか考えて、組合ですから結論は組合で出して下さい(笑)

 

酸性堆肥が出来ていれば、基本的に抗酸化力が高い作物が出来るはずなんですよ。酸性だったら。アルカリだったら出来ない。今日はほとんどがその酸性というか、甘酸っぱい実際に昆虫からすれば甘酸っぱい臭いがしていたのでハエがいなかった。ということは、みなさん次第、ここからは。


そんな中で、ひびのの小松菜のように、水溶性炭水化物が活かせれば、夏場でもあれだけの歩留まりが良い小松菜がとれるということ。


これは小松菜の根っこなんですよ。根の量が膨大なんですよ。

で、どうやら反収で3トン超えそう。彼は直売所に降ろしているんですが、150gで180円で売っているんです。で、今回の夏は天気が悪かったので、ほとんどの生産者がダメだった。白い斑点が出来るような病気が小松菜に発生して、ほとんどの人がダメで、無農薬で出せたのは彼だけ。で150g180円卸で15%がけが利用料。で3.5トンぐらい出しているんですよ。3.5トンを150gで計算すると。ちなみに普通は150g120円ぐらいで降ろしているそうです。


これがその根っこです。ほぼお茶畑で、がちがちだったんですよ。指もほぼ刺さらない。

この1年で、実は廃菌床を使って、バラバラにして撒いて、今日お伝えしたクロスリジュウムとバチルスを使って、土の中で発酵させて、堆肥降って播種したんです。そしたらとんでもなく、病気も出ないし、収量も。それまでも1.8トンぐらいまで行っていたのですが、小松菜が3.5トンというのは聞いたことが無いのですが。今まで僕が聞いたのは2トンが最高だったんですが。


で、こう書いてあります。「これから収穫するところは、台風11号の数日前に播種したものなので、直射日光にはほとんど当たっていません。それにも関わらず、1株あたりの平均重量は、この夏最大となりそうです」つまり、光が弱いのに、重いというのは、下から炭水化物が吸われないとありえないんですよ。彼は廃菌床を分解して糖にして酢を吸わせ続けたということ。で、分析して硝酸も夏にも関わらずほぼ無し。


さっきみた潅水チューブは普通は見ないよね?

普通はやらない。よく見ると、1畝6条、そして通路、1ハウス24本ですね。絶対乾かさない。

 

最初と最後の水圧は?

向こう側も同じ水を使って同じ圧にしている。端っこも散水している。

 

頭上は?

→頭上は無い。

基本は、よほど乾燥しないとサイド潅水はしない。やはり土のところで水がはねるのが良くない。黄色くなっているところは籾殻。あれで地温が5℃違う。だから夏でも気温が上がらない。断熱材。だから夏でも小松菜が出来るんです。薄く撒いている。暑い時だけです。みなさんが作れないときにあの方法で作る。

 

籾殻を撒いたところとまかないところのホウレン草の比較、これは夏の写真です。で、左側の方は水をかければ当然、土は黒くなりますよね。黒くなると地面の温度は上がる、なのでホウレン草は不得意になるんです。右側は籾殻を撒いたので地温が上がらないので、水撒く回数も少なくなるので。ひびのはこれを見ていたんで。彼は全部これを知っているので、地面から炭水化物を吸わせる方法も知っていたので、彼の選んだ方法は、廃菌床を土中発酵させるやり方。


みなさんは堆肥が出来ているんで、土を休める必要がないんですよ。彼の場合は長い間太陽熱かけないと分解しないんです。最低でも3週間以上、太陽熱かけるんです。だから夏に3週間とられちゃう。でも堆肥が出来ていれば1週間あれば十分効果が出ちゃう。

 

日比野さんはそれを続けているの?

→はい、ただし太陽熱をやるのは夏だけ。夏に雑草の種を殺しちゃって、それと実質上、土が団粒化しているので、ちょっと堆肥を足せば戻っちゃう。だからあの1作とったあとは堆肥を入れてロータリーかけて播種。回転がどんどん速くなる。


だから、彼はこれを堆肥の中でなく土の中で作っている。

まあ彼が暇になったら研修に行くのも良いかも。






まあ今後は水溶性炭水化物、窒素じゃなくて、炭水化物優先の腐食酸の出来る栽培。そっち系をやっぱり進めると抗酸化力の高い野菜が出来るでしょう。今日堆肥場でほぼ全員の方が合格。

堆肥はできているので、土の中でもっと酸性にしたければ、更に意図的に菌を加えて、撒かれてからもっと酸っぱくなるという方法もあるんです。それがさっき言ったバチルとコアキュラス。クロスリジュウム。

例えば竹堆肥200kgはブドウ糖200kgと同じです。

例えばニンジンが4トンとれました、糖が1%としたら40kg。だから糖度を1%上げようとおもったら、竹堆肥を40kg入れたら良い。

 

竹堆肥が入って虫が出やすくなるとか?

→竹堆肥は水溶性なのでほとんど循環します。だからどんどん土が入ることで効率よく吸われます。実はブロッコリーもホウレン草もこれを使っている。

みなさんの堆肥も基本的には同じぐらいのことが出来ている。さらに今回のクロスリジュウムやバチルスを堆肥にかければ近い酸性になってくるんですから、僕はあの堆肥をちょっと変えるだけの改造をかければいいと思う。

今日のような堆肥にばら撒けばいい。最初に仕込んでもらえば、もっと腐食酸が出来る。


堆肥に播けば、初期成育から炭水化物が吸われて、播種したものや苗物が虫にかかりにくい。ということです。そっから乾燥したら知らないですよ(笑)


前ハウスでやったんだけど全然変わらない。乳酸発酵だからダメだなと思ってとめたんだけど?

→乳酸発酵だと固いまんま。堆肥の中に混ぜてあげると糖も作るし、乳酸も作るし分解もするし、熱が出ているところでやらないといけない。


で、今度JOAというのが、教育部門も持つし、資材認証もするし、販売もします。

で、どういうことかというと、生産者が個々でやっているのを3個以上集まると組合が出来るんですね。今の丸和さんと一緒です。で、その組合法人が出資して有機連合という全国組織に出資する。これは生産者株主です、議決権をもっている。今度はそっちから出資返しをします。

出資が入るとフランチャイズです。これが日本中で出来ると、値段を揃えても独禁法に引っかからないということ。各々法人は値段を協定したら独禁法律に触れるけど、フランチャイズだと、自分達でグレード分けをして、この作物のこのレベルのは、この値段でいこうよ、と競争を自分達で決めれるというわけです。

で、何かやりたいときは、こちらで出来る。さらに、組合法人には補助金が入ってくるので、レストラン・観光農園・直売所が出来る。

つまり、食育から何から場所作りも出来る。これを最終的な目標にしている。


で、こういう同じような仲間が日本中でネットワークを作って売り場をあけない。JOAというブランドで生産者が全部繋がって売り場を空けないで全部繋いじゃおう。有機の占有率を出来れば10%ぐらいにしちゃおう。組織が大きくなればなるほど価格の決定権が出るんで、そして上のJOAの受益出資者も入ってもらおうと。つまりスーパーとか色んなところ。しかし決議権は無し。その人達が生産者の何を作っているかを見れるようになって、オーダーが入る。逆にスーパーの方からもオーダーが入るし、生産者の方からも見せることが出来る。

但し、出資できるところはオーガニックアカデミーで真を問う。座学、筆記試験、土壌分析試験、設計試験、これを受からないとJOAを通じて物を売ることが出来ないのでかなり厳しいです。一応、今のルールとしては12月一杯までに生産者の方達と受益出資者の人に説明をして意見を集めて、最終的に定款に盛り込む予定です。


一応、今のところ定款の中で一番のポイントは、販売というところと、ファンド機能をつけようと。今まで何かやりたくても動けなかったじゃないですか。だから利益が出たら溜めておいて、フランチャイズに入っている人が何かやりたいときには、出来るだけ低利で出そう、というもの。


試験は1人でも大丈夫?

→出来れば、野菜を出す方は全員(笑)だから、一応、試験の前日に講習会がある。それを受けてから試験。試験問題はみなさんがやっていることだからそんなに難しくは無いので、土壌分析や施肥設計も1日講習でやるので、問題は無いと思う。丸山さんに実質任せているけど、自分がわかっていなければいけない。


今後の未来を作る20代ー30代、30代ー40代が3%ずつしかいない。

新規就農はほとんど1%いない。

なのでどちらかというと、20-30代、30-40代の人達が農業経営者になって雇用を増やす、ということでしか農耕面積は増えない。


技術が分かっている経営者がいればいい。その人達が人を使って経営面積を増やせばいい。今、中心となっている農家さんがパートさんでも何でも雇って経営面積を拡大していく。で、経営者が少ないということは、意思決定が凄く早い。

その経営者がフランチャイズで裏で意思決定をすれば、有機を変えることが可能になる。まあ、しんご君の時代がそうなる可能性がある。可能性というより自分達が作るか作らないかの違い。


今までの農業は、農業技術労働者だった。もうそういう時代は終わった。経営者になって体は動かなくても経営は出来る、なぜなら技術があるから。今後は年はとっても頭さけ動けば、経営者ですから、技術は教えられるから、面積を拡大していけば。


これから土地を離す方はたくさんいますが、新規就農者には基本、ほとんど貸さないです。恐らく何十町出ますが貸さない。なぜなら失敗しているから。それより既存の知人に貸す。しかし家族の労働人口ではまかないきれないから、農業経営者が必要。


規模拡大で大変なのは除草。何か良い方法はありませんか?

→一番効果的なのは夏の太陽熱土壌消毒。除草剤なしではこれしかない。

 

通路の草を減らす方法は?

→今考えられる方法は通路を狭くする、播種機の幅を増やして畝を広げていく。すると条間が少なくなる。それを逆に言うと機械播種していく。人間が入ると問題が出る。一気に終わせちゃう。

さっき日比野がやっていた6条植え。普通、ホウレン草でやらないですよ。太陽熱の後にやっているので草が出ない。絶対かきまわしちゃいけない。太陽熱やって外したらそのまんま播く。太陽熱をやると病原菌が死んでしまうので。また熱をかけると今まで吸着していたミネラル、鉄とかマンガンが溶け出してくるんですよ。肥料の枯渇が防げるんです。で、何回かやっているうちに、草の種がなくなっちゃんですよ。

水があるんで蒸れて入っていくので意味があるんで、カラッカラだと入らない。


今日、吉川さんのところ、土やった時、相当、土練っているんです。にも関わらず団粒化しているんです。ちゃんとした堆肥を使えば。だから普通、土をやったら播種やったらまずいと思うんですけど、ちゃんと出来ている場合は土がふかふかになっちゃうんです。だから良い堆肥と太陽熱がセットになると、ほとんどのものが解決する。

 

で、面積大きくなると、養生して休ませている畑が出ても問題がなくなっちゃう。そうすると良い堆肥を作るのが非常に重要。

 

みなさんは世の中の流れから、経営者になることを求められている。

その時、どういう技術を使うかで、有機をやれるかどうかが決まる。

 

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