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2014.10.9 海上勉強会

◆座学1(ネギの灰色カビ病の原因と対策)

◆座学2(ネギの灰色カビ病の原因と対策の続き)

◆嶋田さん堆肥場

◆座学(顕微鏡検査)

 

上記のテーマで勉強会を行いました。

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◆座学2

【ハウスの葉ネギの灰色カビ病の原因と対策の続き】

■座学1の続き

 (小祝)クロスリジュウムが入っている菌で、そこにバチルスが入っているやつがある。

LPSというのは、界面活性で水をはじかずに中にすーっと水が入っていくやつ。そうするとカビの細胞をバンと割っちゃう。

 

バチルス菌は納豆菌の類で、納豆菌が何でカビを防ぐかというと、この種類があるから。稲わら納豆のやつと同じ。ワラからカビがいっぱい入るはずなのに、中にはカビがでない。守谷とかでまだ売っていましたね。前はあれを買って堆肥に混ぜていた。中がラッピングされていると菌が変わってくるので、本当にワラで包んであるやつでないとダメ。普通の納豆をワラで包んでも良いが、無農薬のワラを使った方が良い。殺菌剤使っているワラは、多分うまくいかない。

 

納豆の表面に白いつぶつぶが出てくる。グルタミン酸、あれが出てきた方が味が良い。もっと置くと白いのが無くなる。タンパクがアミノ酸になっている。吸収しやすい。腐ると呼ぶ人もいるが、スカトールとかにはならない。食べれなくなることはない。干し納豆になる。

 

(丸山)納豆菌に力が無いと腐る場合もある。窒素過剰で葉っぱが黒ずむのと同じで、納豆が黒ずむ場合がある。材料の大豆がすかすかだと菌が食べる物質が無いので腐るということもある、だから賞味期限はそういったことでも設定されていると言います。

材料に力があれば3年味噌みたいに、全然持つじゃないですか?大豆に力があれば基本的に持つはず。力の無い材料を使うから持たない、だから味噌にも賞味期限がある。本来の大豆で作るのであればそんなの関係ない。

 

土の構造が良いところで育った作物の例がこれ。こういった具合で、基本的には腐敗物が無いので根っこがよく張る。


土の構造を変えていかないと、基本的に微生物の問題は治らない。細菌病は耕盤が抜けて水が抜けないとだめ。

■大根の葉っぱの白サビ病や、輪っか症や導管が黒くなる原因

 

大根の尻黒や輪っか症。白サビが葉っぱから落ちて根についたら輪っかになるという人もいるけど。

→(小祝)大根の根っこから入って出ているんですね。

 

温かくジメジメした時に葉っぱの裏にしろサビが出る。

→(小祝)導管がつまっちゃって、養分が上に上手くあがらないので、葉っぱが薄くなるんです。


では、輪っか症は一番上に出るわけだけど、そのままトンネルかぶせたらだめだよ、殺菌剤かけてからトンネルかぶせなくちゃいけないよ、と聞くけど、それじゃあ遅いということですか?

→(小祝)遅いです。5cmぐらい下の根っこがやられている。そこから入って胴回りに行って、それから上に行って葉っぱがやられて白くなる。だから、ロータリーの先端の歯の耕盤のところで根っこがやられている。だから耕盤が抜けていれば治っちゃう。

 

導管が黒くなるのは?

→(小祝)中に細菌が入って中を分解しているんです。さっきいったメチルアミノという物質や硫化水素が臭いんです。黒いところはひどい時は臭いんです。根っこの先端、根毛が出ているところから、す~っと入ってきて本体に入る。中は栄養たっぷりだから最高に繁殖する。それが葉っぱが吸うと垂れてくるんです。そして根元のところが、葉っぱがついているところが腐れ始めるんです。だから全ては根っこから始まっているんです。

 

あとから殺菌剤かけても、無駄な努力(笑)黒筋が入っている状況でいくら薬かけても何もならないです。土の中からだから上からいくらかけてもダメ。薬かけるでしょ、斑点病になるでしょ、止まるでしょ。で今度は葉っぱがいずれ垂れてくる。葉っぱが出来上がってくる時に葉っぱが垂れるんじゃなくて、葉っぱがピンとなっているのが垂れてくる、弱弱しくなってくる。で、切ってみると中はもうダメ。 

 

前回、土壌消毒の機械を買ったので、土壌消毒をして堆肥をして大根やったら、中黒大根だったのですが(笑)土壌消毒をやったことが引き金になるということはありますか?

→(小祝)あります。一番やばいやつが残れば最悪。恐らく15~20cmに溜まっている菌がやばいんです。そこまで耕していないのだと思います。

 

菌を入れた堆肥を入れたりしてもあまり変わらないですか?

→(小祝)結局、太陽熱消毒ですね。土を天地返ししてもダメ。下まで入っちゃう。病気が出た時は上から直していかないと。

やった年は菌が薄まるから症状が少し無くなるが、翌年はまた戻る。天地返ししても薄まっても、根本を変えていないから。ほとんど治らずに数年で終わる。ちゃんとした堆肥を入れて太陽熱やった方が良いです。上から直さないとダメです。

 

魚のゼラチンなどを使った堆肥を使っている。もってきた時は大丈夫だけど、切替しする時は凄い匂いになっている

→(小祝)きちっと意図的に菌を入れて、発酵の方法を決めないとまずい。開放でやったら間違いなく腐敗が起きます。なぜなら高淡白でしょ?分解しやすいから菌がわんさか増えるんです。なのにエアレーション入っていないから、間違いなく嫌気発酵を起こすから、分子の二酸化炭素が取られる。無茶苦茶刺激臭のある臭いが出る。

 

混ぜたときの次の時の切り返しは、すごい。

→(小祝)それが物質として残っていると、撒けば撒くだけすごいことになる。

 

あとは鶏糞の1次発酵したやつなのかな、粒状態のやつ。

 

(丸山)→今の話を聞くと籾殻が炭素分で他のやつが窒素分。炭素分が倍必要。

 

(小祝)→物質として二酸化炭素が出にくい状態。


■セルロース系堆肥の意味

稲の葉っぱがあって、根っこから水を吸って光が当たりました。すると光合成を葉っぱでする。

するとH2Oが沢山吸われるのですが、葉緑素というのは窒素がたくさんあって、マンガンや苦土という成分があるんですが、ここに水が注がれる時に、水は葉っぱに入った瞬間に温められて、ここは電気分解される。水素と酸素は外に出るという現象が起きる。水の部分は0カロリーだけど、水素は70ccの水を一瞬で温められるエネルギーなんです。水素は爆発しますから。だから光のエネルギーは溜められないんです。物質じゃないから。だから光のエネルギーを水素に置き換える。これは危ない物質なので二酸化炭素を吸収して、H2とC02でH2Oとなります。そうすると、葉っぱの裏側に水を放出して温度を下げられる。で、できたのがCH2O。これが化合物で炭水化物という。これが1時間で1セットできれば6時間であれば6セットできるので、6CH12O6となってブドウ糖になる。

 

で、ワラを拡大してみると実はブドウ糖が一杯繋がっているんです。ワラは実はブドウ糖だったんです。だから虫は食べて動ける。ワラは直鎖状。


堆肥を作ると、わらや籾殻を使ったということはブドウ糖の塊を使ったということ。鶏糞を使うとすると、鶏糞は消化されなかった物質ですから。何を食べているかというと、卵を産む鶏は、卵はタンパク質ですからタンパク質を沢山食べないと卵産めない。ということは糞に出るものもタンパク質。このタンパク質は発酵をかけると違うタンパク質に変わる。菌体です。菌体はワ~っと増えますが、その時に欲しいのはエネルギー。ワラのブドウ糖に隠れている。好気性菌がブドウ糖を狙ったとするとC6H12O6に6O2をぶつけると6H2Oが出る。酸素を使って700Kcal が出るから、エネルギー使い放題。すると、菌はまたブドウ糖を狙ってくる。すると、今まで繋がっていたワラがするっと抜けるようになる。

 

で、ブドウ糖は2つの時は砂糖、更に3つ以上つくとオリゴ糖となる。オリゴ糖は長い。分子が大きいから消化しにくい。ブドウ糖は水に溶かしても全然ドロドロにならない。オリゴ糖だと大きいからネバネバ。だから、堆肥をつくっているとワラがするっと抜けてネバネバの物質が出てくる。これらを多糖類という。ワラも一緒にぬるぬるも土の中にすきこみました。そして水をかけました。するとオリゴ糖は鉱盤にしみこむ。下の方は酸素が無いから、嫌気性微生物に切り替わる。


C6H12O6を嫌気性微生物が食べるのですが、酸素が使えない。さっきの法則ではエネルギーは何を使わなくてはいけない?二酸化炭素ですね。

そうするとアルコールC2H6O1が作られる。これは米を糀にして水につけるとアルコールが出来るのと同じ。で、この時、二酸化炭素が出来る。鉱盤のところから二酸化炭素が噴出す。固い土がパンパンにほぐされる。そしてそこに溜まっていた肥毒は、上から蒸気がかかっているから、全体に薄まる。ここに光合成菌が追いついてくると、有毒ガスが抜けていく。


この時、オリゴ糖になってしみこんでいく材料の繊維が必要。そこに先ほどのクロスリジュウムが効く。普通の菌では籾ガラは分解できないが、クロスリジュウムは普通のソルゴーと同じように籾殻を分解できる。だから、前回ソルゴーをやったとき、そういった菌を使わなかったので土がカチカチだったんだと思います。


堆肥を入れるときにこの菌を入れる。出来るだけセルロース系を入れる。タンパク質が多いということは菌の数は多い。ということはブドウ糖、繊維を食べているスピードも早く、長持ちしない。菌体になるタンパク質の量はある程度制限しないと、繊維はすぐ無くなって、嫌気になっちゃう。C/N比を計算しないといけない。


一方で、籾殻が多すぎると、毛管現象の関係で、土の渇きが早くなってしまう。


■炭素量

C/N比が12というのは、Nが1に対しCが12ということ。出来れば15~25は欲しいので、籾殻を増やさないと、二酸化炭素の量が少ない。土をばわぼわにするにはちょっと無理がある。今の倍入れないといけない。12だとすぐ菌がエサを食べるので、熱がすぐに高くなって、すぐに下がる。堆肥にセルロースが少なかったということ。


緑肥も炭素分として良いが、種がつく直前が良い。種がつく前だとNが多い。種がつく直前だとCが多い。光合成をしていると二酸化炭素を吸収して酸素を出して、炭素を溜めて体を作っているから。緑肥だけだと最初はCを地面から吸っちゃうので、空気中からCを溜めるには、時間をかけないといけない。


また、これではホウ素は溶けてこない。水溶性をやらないと、葉ネギみたいな生育が早いやつは吸うのが追いつかない。

また大切なのは鉄。ネギは太い根っこをがっと張るのでもの凄い呼吸をしていると。鉄が不足すると根っこが伸びない。下に入らず横に広がる。そしてネギの下に腐敗物が残っていると、そこの水が入ってくると吸わずに残っているから、ネギが下から腐ってきてしまう。

 

■土が赤くなることがある

→(小祝)鉄か病気かわからない。サビ病かもしれないし、鉄かもしれないが、顕微鏡でわかる。動いていればカビ。鉄だったら酸化鉄だから黒だから向こう側が見えない。でもサビ病だったら顕微鏡で向こう側が見える。土をそのままガラス板に載せるのではなく、水で薄めてスポイトを使って顕微鏡のカバーガラスへ。


まずは蒸気の圧力で腐敗層がたまっているところを抜いて、微生物を入れる。そして鉄を入れる。


堆肥を入れて太陽熱を2週間ぐらいやったところがある。

→(小祝)鉱盤が抜けているかも。牛糞の堆肥はC/N比が高いから。


有機物があるとPHが下がるんです。

アルコールって中性なんです。しかし鉱盤が抜けて酸素が入ると酸化するんです。何になると水が出てきて、CH3-COOHという酢酸が出来る。土の中で有機物セルロースが正常分解されると酸性になるんです。


■肥料が分散して薄まるようにする意味

ベストは、堆肥もオーガニックも石灰もミネラルも全部撒いてから太陽熱をやる。例えば853撒いて太陽熱をかけました。水があるので蒸気が上がりますから、水がぎゅーっと下に動きます。すると水が動くのでオーガニックなどの肥料なども下にいきます。例えば1回動きが起きて10%溶けました。90%残りました。そして夜になりました。すると蒸気が水に戻って上に戻ってくる。また水が通過しました、10%溶けました。これを何回かやっていると味噌汁のように溶けて全部散っちゃうんです。もう1点、種があってその横に固形分の肥料があるとエライ濃いです。薄まっていると濃いのどちらが植物に良いですか?それは薄い方。だから肥料は時間を置いてから播種する。

 

肥料を撒いて1ヶ月ぐらい置いておいても、雨が降っても肥料は抜けない?

→(小祝)ちゃんと効く。その分、水が動いてちょうどよく薄まっているけど、抜けない。


→(丸山)効かないといいう実感があるのは、もしかすると微生物に抱かれてすぐには出ないから効かないと思うのかも。


→(小祝)最初は微生物が食べて、最初は肥効が悪いように見えるかもしれない。でも微生物には必ず寿命があるので、死んで必ず養分は放出する。


では、早く肥やしをふったからといって悪いということはない?

→(小祝)無い。ただし、半年以上だと窒素ガスになって逃げちゃう。1ヶ月ぐらいだったら全然抜けない。ただし、それよりも大事なのは肥料が散って、例えば、苦土、鉄、マンガンなどが土にあっても吸うと思います?窒素があると、窒素を求めて植物が根をはってきて根毛を出して、その時にミネラルも吸う。だから窒素が地中全体に薄く広まって、ミネラルの間に入っていないといけない。窒素が粒になって入っていると、根っこがそこだけに集まってしまうんです。しかもミネラルが無くて窒素だけだから作物は弱くなる。ましてアミノ酸を吸っているからアミノ酸の量が高くなるから卵が生まれちゃう。肥料が根っこで吸われて上に肥料が溜まるのと同じだから、ハエが卵産む。


肥料は癖をつかんでやらないと。普通は殺虫剤を使うけど、みなさんは使わないからこれをやらないと。普通の栽培は、殺虫剤をやっている間に窒素が拡散するから助かる、というパターン。とにかく窒素を均一に散らす。すると根っこがふわ~っと全体に伸びて、そこに石灰、苦土、鉄、マンガンというのが全体にばらついてある。それが理想。


【最近の畑の様子)

H300905。産地廻りレンコン圃場。今年も大風の影響で。

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【2018/9/9】

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