会員向け限定ページ

2015.10.16 丸和さん勉強会(不天候時の対応と対策

◆杉本さん堆肥場&圃場見学

【解説】

■堆肥場

70℃のところもあるが、40℃しかないところがある。

→恐らく空気の出だと思います。先端には穴があいていないから、エアレーションの場所の問題。単純なことです。

■ニンジン畑

症状が同じですね。

ジャガイモが後なのか、違う理由なのか。こぶかもしれませんね。

・・・こぶですね。これはやばいですね。これはジャガイモが後とか関係なく、こぶですね。ジャガイモは出にくいだけ。

市川さん)とうやが一番センチュウ多い気がするよね。

→あとは取り残しでローターリーかけたきに、ベタベタになるでしょ。あれが餌になる。

 

杉本さん)これ仕方ないから、来年、とうやをやって、それからキャベツをやろうと思う。

→いや~、もう1作何かやった方が良い。落花生とか。これは結構深刻ですよ。多分、黄色い奴の下は全部根こぶが出ている。

 

ついていますね。ジャガイモというより、根こぶの病気ですね。

ジャガイモは全部採っちゃえばいいけど、ドロドロになるとあれは培地だから。ジャガイモって培地ってあるじゃないですか。畑の中で培養(笑)

直根がす~っと伸びた瞬間についちゃっているから。

■大根畑

もしかしたら、大根もやられやすいんです。もしかしたら大根が根こぶにやられている可能性がある。すーっと抜いちゃうと土が抜けちゃうから、土つけっぱなしでやればついているかどうかわかる。

肥培管理が出来ているから、菌がついていても勢いでできちゃっている。普通は根っこがやられていると養分吸えず、先細りの大根になる。

だから、これが先細りになっているとわかる。

・・・根こぶ、ついていますね。大根強いから結構勢いで育っているけど。

 

曇天が続くと根っこの防御が弱くなって、根っこに入りやすくなる。

曇天は防げないけど、残渣は防げるから気をつけた方が良い。

堆肥を撒いてからうなう。生でうなっちゃうのはダメ。

■ニンジン畑2

指でちょこっと触ると、何となくわかる。プチっとなっている。

徒長していると、今年は曇天で日照量が無く転化が弱いから、炭水化物が少なく皮が薄い。だから普段よりやられやすくなっている。照っていれば入らなかったと思います。

■キャベツ畑

最高です、水も弾いていますし、何のコメントもありません。

丸山)トウモロコシをやったところは、センチュウの密度は減ったんですかね?

→そう、餌がなかったから。

杉本さん)トウモロコシはうなっちゃったんだけど?

→トウモロコシは硬いから餌にならない。トウモロコシの茎は養分吸えない。根っこは硬過ぎて刺せない。

■小松菜ハウス

やられましたね。これはキスジ?臭いがするもの。これは虫にはバレバレよ。いらっしゃいという感じ。

要は窒素過多です。C/N比が低い堆肥を使わないと。

あと、根こぶもありそう。抜いてみたらよい。正直、同じ長靴で入っていくから移っちゃうんです。

■小松菜ハウス

ぼろぼろだ。ネマですね。

杉本さん)あれだけ太陽熱やってもダメなの?

→いや、温度が上がっていません。

杉本さん)だって、8月の頭は35℃あったでしょ?

→水はどれほど入れて太陽熱にしました?

杉本さん)20時間ちょっとかけたっけ。6月の時に。1晩ぐらい水をかけて全面マルチをかけたんだよ。

→もしかしたら裾から抜けているかも。今日、その説明をしますね。

なので、根毛がらみでミネラルが吸えないんです。だから恐らく分析してもミネラル系はほとんど減っていない。だから窒素だけ吸っている。

杉本さん)去年は同じようにやって、肥料全部やって、マルチはがして、すぐ播いたら上手くいったんだ。今年はマルチちゃんとおいて、見て貰ったらベントナイトを入れろと書いてあって、硝酸高くて、やばいかな~とは思っていた。

 

→これ、もしかしたら虫じゃない可能性もあるんですよ。虫いました?

杉本さん)いるよ。コガネムシの小さいやつとか、キスジとか。掃除もしたよ。

 

→それならわかる。多分、掃除の前に、既に菌密度がおかしくなっている。だから多分どれを抜いてもついている。今、悪いやつを抜いてついていましたけど、良いやつを抜いても根こぶがついていると思う。

あ~、だめだね。だから、きれいに菌がついた奴で歩き回っているから(笑)

これは完全にやられている。こうなっちゃうと根毛が無いんです。本当は細かい根っこがついているはずなのに。周りに本当は石灰や苦土がついているはずなのに、そのミネラルを吸う根っこがないんです。窒素根っこだけが吸っていて、ミネラルが吸えていない。

見てわかるとおり、直根だけ養分吸っているんです。だから直根で体を支えているだけ。本当は周りに色んな養分を吸う根っこが多くなきゃいけない。これは再生している。後から出てきている。後は硬くなっていくだけなんで。

 

これは太陽熱のやり方が間違っていたので、後でお伝えします。

太陽熱のやり方を変えれば一発で治る。地面を密封しないといけない。

 

杉本さん)今からじゃ間に合わない?

→はい(笑)

 

杉本さんの奥さん)太陽熱あれ、ダメだよね、窒息しているんだよ、と私は言っていたんだけど、違うんだ(笑)

→はい(笑)

 

杉本さんの奥さん)へりがずっと空いて草いっぱい出してね。それも気にいらなかった。

→それは敗因の元ですね。

要はビニールを上に置きましたという時は、確かに地面に光が当たるんですけど、水は蒸散するでしょ?熱くなるから。でも横が閉っていないから、水はどんどん横を伝わって外に逃げちゃう。水は下からどんどん上へ上がるんですよ。ということは窒素はどこに集まってきます?表面。だからこういった小松菜になる。

で、水が下から上へ上がってくるということは、下の水は温かいですか?冷たいですか?冷たい、ということは地温はあんまり上がらない。

 

で、その時ふちを閉めていました。すると、温まった水は蒸気になるでしょ。で、その蒸気はどこにいきます?ふちが閉っていれば下に入っていく。すると下はどんどん熱くなるから、ネマは逃げ場所が無くなるんです。

 

だから、ペタっと置いただけか、横を閉めたかで全然違うんです。

へりまで下にさらに入れたらいいですね。

へりを埋めると、埋めた分の3~4倍の深さまで温度が上がるんです。でも置いただけだと、下から水が蒸気になってどんどん吸われて上に上がってきちゃうから、下が全然熱くならないんです。

 

杉本さんの奥さん)だからボタボタボタボタ、外に水が出ているんだ・・・

 

だから今からは菌の動きは悪いから影響はないけど、今までのはまずいですよ。最高潮に悪いですよ。

 

太陽熱養生処理の一番のポイントは、すそをきちっと埋めること。宮城さんは完璧にやっていますよ。

 

杉本さんの奥さん)太陽熱をやる時は平らにやるじゃないですか、そこの端っこはどうやって埋めていくの?外に引っ張り出して、外でさくって埋めてもいいの?

 

→機械があるんです。本当はハウス用の管理機があって、自分でロータリーかけながら土寄せして、溝を切りながら後ろでビニールをしきながらやるやつがある。あれやれば一発なんです。

 

日比野ってやついるでしょ?あいつはトラクターとかうんぬんは全部中古なんですよ。でも、管理機の土寄せしてすそをぴちっとするやつは新品買いました。重要だから(笑)60~70万ぐらいするものですね。

だから、今言ったように、ここは表面に窒素が溜まってしまっていて、下は根っこがダメになっているから、上だけが窒素を吸って窒素過剰になってしまっている。だから、葉っぱはみんな薄くなっちゃっている。ぺらぺらしちゃっている。だから虫がくる。

まあまあ厚みがあるけど、これは今までのミネラルの蓄積があるから。だけど、下の根っこがあればもっと厚いはず。

 

丸山)蒸気で水が逃げちゃっている分、下も乾燥しているから、余計センチュウなんかも動きやすい環境になって。

→で、更に下にもぐって。だから温度が上がっていないから下にもぐれてしまう。

 

丸山)で、乾燥しているから動きやすくて。

ちょうどこの表面だけ熱くて、根こぶは

ついていない。で、下へ逃げ込んでいるから下はついている。

だって、下から涼しい水が上がってくるのだから(笑)

だから、裾をきちんと閉めなければいけない。それだけ。

■白菜畑

外葉は食べられているが芯は大丈夫ですね。まあ、曇天だからね。

ミネラルが効いているから水をきちんと弾いているので、天気さえ回復すればすぐですね。

■ブロッコリー畑

ちょっと嫌な予感がしますね。根っこ抜いてみて見た方が良いと思います。

やばいのは多分3割ぐらい。勢いでやっている。1万植えているなら7000ぐらいとれるでしょ。

ただ、どっちにしても、これにネマつきっぱなしなのが問題(笑)

 

杉本さん)今までこんなことは無かったんだが、何だろうか?

→やっぱり曇天で弱くなっているせいですね。

今までだったら例えばの話で、2000匹いました。これならかかりません、なぜなら普通は4000匹いないと病気にならないから。というのも植物は自分で治す力があるから。いくら攻撃されても治しちゃうんですよ。

 

しかし、今回は2000匹なんだけど、曇天で修復材が出来ない(笑)もう食い荒らされちゃっている。

だから、天候がよくなると急に治っちゃうという場合もある。

あとは天候回復を待つしかない。

 

間違いなくここは、終わったら堆肥を撒いてからやらないと。間違っても生のままではやらない。

きれいにしたいという思いから、早く残渣をすきこんじゃうわけだけど、根こぶついているやつをすきこんだら、そのまま卵とか虫がついたままになってしまう。

だから、根こぶが出た場合は、慎重にやってください。

だから来年ここがきちんと太陽熱が出来るというなら、一発で治るけど、路地だからそうはいかないでしょ。そうしたら自分で菌の力を使ってやるしかない。 

杉本さんの奥さん)来年、ここはいちじくをやろうと思うんだけど。

→いちじくって無茶苦茶、根こぶに弱いですよ。これだけいたら全然無理(笑)

あと白菜やキャベツは根こぶがあったら全然無理です。アスパラは何とかなる。でも、いちじくは無理ですね。

 

あんまり自分が行かないところに植えたらいいです。

あんまり頻繁に行くところだったら、菌がついている長靴でいったら一発でアウト。

だから、履き替えて。今回の畑のようにこれだけいるところの長靴でいったら、絶対にかかりますよ。

 

愛知県でいちじく教えていましたが、畑に無駄に行っちゃダメなんですよ。

とにかく、ここは絶対だめですよ。だって日常的に機械や人が入っている場所だから100%いますよ。

 

とにかく、今年は天候のせいでしょうがない。免疫が落ちているんですよ。だからかかりやすくなっている。本来だったらかかる状態ではない。

ただし、いちじくはこんな状態で植えたら大変なことになる。何故かというと菌密度が一気に上がっているんです。弱い弱いといっても、かかった瞬間に食べ物が豊富になったおかげで、わぁ~っと今増えているんです。

 

だから、1年目太陽熱やって、菌の密度をガンと下げて、2年ぐらいトウモロコシ作って、そしてセンチュウ検査して、それから植えないとだめ。

 

あとは田んぼで作るとか。田んぼは水があるからセンチュウが入れないから。でも、今の時期は水攻めしても卵だから何も効かない。

で、春先に温度が高いときに水攻めしても、水がある時は卵から絶対かえらないから、活動している時に水攻めしないといけない。それは夏です。今は卵になって休んでいるので全然効かない。だから今はじたばたしてもしょうがない。完全なバリアーを張っている。

アスパラはずっと植えっぱなしで除草剤もかけれないけど、どうしたらいいの?

→管理機でやる。あとはお酢。濃いやつで草にたらす。

 

とにかく今年は植物自体の免疫が落ちてしまっている。でも、入ってしまったために菌密度が飛躍的に上がってしまっている。だから来年が怖い。

風でも転がってきてしまう。草の種と同じ。

 

杉本さん)俺は今までは根こぶが多少あっても、影響が無ければいいやと思っていた。でも、こんな天気じゃな。

→結局、天気が悪いと炭水化物が作れないでしょ。そうすると根の皮が、細胞の外を守っている皮一枚が薄くなっちゃう。

 

要は、堆肥のC/N比が低いんです。だからもうちょっと高めの堆肥を作った方が良い。そうすると出ない。同じようにやっていても、C/N比が23以上の堆肥を使っていれば、ほとんど出ない。ここはそれより低い。

ワラとか籾殻を入れてC/N比が高いのを作る。今、水溶性炭水化物という抗酸化力が高い病気無しという野菜を作る堆肥は、基本はC/N比が23以上。20切っている堆肥は使わないんです。そうすると病気がほとんど出ないんです。

 

丸和組合は今までは、C/N比の低い堆肥を使って、堆肥の効果+肥料と考えていた。でも、ここまで来たら、逆に言ったら、ちょっと怖い現象が起きているから、どちらかというと炭素率をちょっと高めてあげた方が、こういった病気とかが少なくなる。

C/N比が低い堆肥を使えば使うほど、リスクは増えるんです。何故かというと、ず~っと窒素が効いちゃうから。逆にC/N比が高ければ、Nが低いから効かない。

 

丸山)天気が良い時は良いんだけど、天気が悪いときは窒素が余分に効いちゃう。

 

だから、今、徳島なんかの主流は、窒素は有機肥料なんかで効かせて、堆肥は炭素を効かす。

 

1回C/N比を計ってみた方が良いと思う。

 

先ほど僕の周りで日比野の堆肥を見ていた人はわかったかと思いますが、C/N比は27ぐらい。炭素が27に対して窒素は1しかない。触るとぬるぬるしていて甘い臭いがするんです。

 

だから、今までは天気が崩れなかったけど、崩れると、余分な窒素が効いてしまって、徒長してしまう。ニンジンが一番わかる、首が伸びる。

葉っぱの枚数が少ないのに、柄だけが伸びてしまう。ニンジンは柄が長くて採りやすければ採りやすいほど、下は太っていないんです。

■白菜畑

今、抜け方が「スルっ」というのではなかったですね。何も抵抗が無かった。

洗ってみた方が良いですね。

ほとんど根毛無し。まだ、こぶにもなっていないだけで、前駆症状ですね。

C/N比高い堆肥を作った方が良いかもしれないですね。今年はもう無理です。

こんなに簡単に抜けたところを見たことないですもの。土に食いついていないんです。外葉がくたってなっているので怪しいなと思ったんです。

【最近の畑の様子)

H300905。産地廻りレンコン圃場。今年も大風の影響で。

【会員限定ページ】

会員向けの限定情報を掲載しています。

会員限定ページはこちら

【更新情報】

【2018/9/9】

 最近の畑の様子に

 産地廻り時のレンコン圃場

 の画像を載せました。

 

【2018/7/25】

 最近の畑の様子に

 水稲勉強会2の画像を

 載せました。