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2015.5.11 丸和さん勉強会

◆吉川さん圃場見学

【解説】

■かぶはバッチリ

キスジがいない。とってもきれい。葉っぱの丈も伸びずに玉の重量は大きい。

 

ただ、ここで水がなくなると、吸い上げるのは硝酸態窒素。すると先っちょに硝酸態窒素とアミノ酸が先に凄く集まる。硝酸が多いということは、常にタンパク質を取られる。するとカブの表面が柔らかくなってキスジが入る。本来は常に湿らせていないといけない。ここで水を切らせると怖い。また水が来ると割れてしまうかもしれない。途中で水を切った時間が長くて、水がくると割れる。水が常にあれば水慣れしているので割れない。

■多少、黄色いのは? 

品種は「はくれい」。カブの一部が少し黄色っぽいのは?洗ってみよう。洗ってみてもきれいだから、少し茶色っぽいのは、カブの葉が開いて、その間から紫外線が入ったからかと思う。窒素が切れてちょうど葉っぱが開いたのでしょう。(食べてみて)とても甘い!

乾燥すると下の部分に虫が来る。上の方には虫は来ない。前半に雨がガンガン降ったから、水が足りているという印象があるかもしれないが、1週間に1回ぐらいは水が必要。10日降らなかった水を撒くというルールにした方が良い。

 


アミノ酸だったらすぐ細胞肥大になるのだけど、吸われるのが硝酸だから、葉っぱから炭水化物が来たときアミノ酸が合成されるでしょ?その時はタンパク質にならない。ということは皮にならない。その時にアミノ酸が溜まる。瑞々しく美味しい状態になる。虫にも美味しい(笑)


水を撒いていると、アミノ酸がタンパク質に早く変わろうとするから、味は薄いけど虫は来ない。今は抜群に美味しいけど、この後が怖い。キスジが来る。1回かじられると防御になるから硬くなってきてしまう。だから乾かさないというのが大切。

水をやらない時に収量が半分になっちゃうとか手間を考えたら、やっておいた方が良い。結局、その手間をやっておいた方が製品率も高いし作業性も高い。一度乾きかけたときに、水をやってみて、やっていないところと「こんなに違う」という経験をすればやると思う。この後、雨が降ろうかという時に待たずに水をやる。そうすると水道(みずみち)が出来るからその後に雨が降ってもより定着する。

■リーフレタス

非常に鮮やか。

気になるのは、ちょこちょこある枯れているところ。

乾燥具合がすさまじい。この枯れ方はセンチュウの枯れ方。透明マルチだからセンチュウが動きやすい。乾燥癖が付くと入りやすい。もしかしたら単純に苗の段階で地温が上がったからかもしれない。初期の水かもしれない。センチュウにやられると根っこがやられるので水が上がらない。それに似た枯れ方。まあ1個正常なものを抜けばネマがあるかどううかはわかる。

■リーフレタスの根っこの観察

良い根っこをしている。これなら大丈夫だと思うけど、ちょっと黄色いのがあるから、もしかしたら出ているかも。透明マルチだと冬でも夏の温度になってセンチュウが動きやすい。黒マルチだと表面は暑いけど下はそうではない。だから、ちょっとセンチュウが入ったかも。だから春先は黒マルチか緑が良い。透明は地温の変化が激しいから、やられやすい。

地温が高いから生育も早い。地面に手を突っ込んでみればわかる。とてもあったかい。それが初期に起きてしまった。それで根っこが萎縮しちゃうと水が足りなくなってセンチュウにやられたかも。大きくなっちゃうと日陰が出来るから、そうすると冬の通常の温度になるから、そうするとセンチュウは近寄れない。だからこの時期は黒マルチが良い。そうすると適度な温度とセンチュウ対策になる。

(根っこを見てみる)節々がぼこぼこしているでしょ?これでセンチュウかとわかるでしょ。普通はすらっとしている。でもごつごつしているからやられている。まあとりあえず、苗が小さいときに温度あがって、センチュウにやられて、ということだと思います。やはり22~23℃が適温。でも今は手を突っ込めばわかるけど40℃超えているもん(笑)しかも深いところまで熱い。

乾燥しているから水をやった方が良い?

→今やらない方が良い、というかやれない。マルチがふさいでいるから水が入っていかない。しかも水をやると株元に全部水が落ちて尻腐れが起きる。これはこのままが良い。

 

途中で水をやるとすれば、いつやれば?

→問題は、透明マルチで地温が上がりすぎて水が蒸散してしまったこと。黒だったらここで水あげれる。レタスは雨が降ると水をお皿になって尻にためる。そこが温度が上がって溶けちゃう。絶対やっちゃいけない。マルチが無い路地ならまだしも。

 

レタス栽培のポイントは?

→やっぱり最初に十分に水をあげて、地温を異常にあげないのがポイント。レタスは地面の温度が上がらなくても育つ。レタスでまずいのは、葉っぱが大きくなると地温が上がると窒素をすうでしょ。そうすると上にあがっちゃう。そうするとうねっちゃう。そういったところに窒素がたまって、水っぽくなって、透明っぽくなって良く腐る。


レタスの後作は悪いのですけど、何でですか

→もしかしたら根っこから何か分泌しているかもしれませんね。結球ものというのは、ほうれん草とかとは違って、窒素をとことん吸っている。窒素切れを起こす。思いの他、地力窒素が切れている。だから、かなり堆肥を入れないと元に戻ってこない。ズッキーニが後作なんていったら、かなり入れる必要がある。追肥をあげても表層だけではロータリーかけたら薄まってしまう。

 

レタスやキャベツなどの結球物は窒素をガーンと吸っちゃうから、結球レタスと葉レタスでは窒素の残留は全然違う。あと、レタスは特有の物質を根っこから出すというのは聞いたことがあるので、それがきいているのかもしれない。

 

これをもっと地温を下げれるように、黒マルチを上にかけると、表層温度は上がってもその下はそんなに温度が上がらない。

レタスに限らず、キャベツも白菜も黒マルチで余り地温を上げない方が良い。葉っぱが広がって日陰になればよい。最初が大事。


最初に大きなマルチをつかったこともマイナス?

→最初は苗が小さいから地面の温度が全部苗に伝わっちゃった。透明だから地面が温まって蒸気がまともに苗にいっちゃった。さらに地温があがってセンチュウもきた。


黒マルチやる、あとは1本潅水チューブ入れるとか。まあやりにくいでしょうけど。透明マルチだと表層温度は50℃いっちゃったでしょ。だから黒で被覆すること。

防虫ネットやって透明マルチもだめ?

→防虫ネットは風を通すから、そんなに中は温度は上がらない。ビニールで全部覆っちゃって下が透明マルチは怖い。

 

この辺は黒はジャガイモぐらいなんだけど。

→そうであれば、防虫の上に霜よけの1枚かけて、霜が終わったらそれをとって、地温を下げてやる必要がある。


ビニールで覆って透明マルチだと、冬でも太陽熱消毒出来るんですよ。だって、ここは焼けているから草出ていないでしょ?しっかり太陽熱が効いている。強い意味で効いちゃっている(笑)

ただし気をつけなきゃいけないのがセンチュウが増えているので、あとでニンジンなどをやる時に影響する可能性がある。


◆吉川さん堆肥場見学

【最近の畑の様子)

H300905。産地廻りレンコン圃場。今年も大風の影響で。

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