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2015.5.12 本庄勉強会

◆菅野さん玉ねぎ圃場見学

◆今日のまとめ1

◆今日のまとめ2

◆今日のまとめ3

 

上記のテーマで勉強会を行いました。

ご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページに飛びます。

 

◆菅野さん玉ネギ圃場見学

【解説】

■明らかに生育が悪い

前作は何ですか?

(牛屋さんが乳牛を飼っていた糞をしていた場所で、数年は牧草があった場所です)


肥培は?

(鶏糞を1反あたり2トンだけ)

まず、抜いてみると根が少ない。また普通はそんな簡単に抜けない。富里と比べて根の本数が圧倒的に違う。

初期成育が悪い。

 

(どこを見ればわかるんですか?)

株元を見ればわかるんです。株元が小さいんですよ。根っこの直径が小さい。単純にいえばおちょぼ口。これから伸びてくるから。怖い。鶏糞2トンだから今から効いて来る。

 

いままでこうやってきたのですか?

(今までは豚ぷん堆肥を畑に拡販して播いてうたっていた、この1~2年、段取りが組めなくて変わってきてしまった)

 

棒を挿してみましょう。これ以上、刺さらない。もう今回はこれで諦めましょう。


ただこれから後半に窒素が効いて来るから怖いですね。


(液肥で何かやっても無理?)

逆にそれをやると保存性が悪くなる。このまま無難に窒素を効かせるしかない。それよりも早くこれを取ってしまいましょう。まだまだ成長するから。


パッとみた瞬間に葉っぱのならびにばらつきがあってきれいじゃない。本当にきれいに出来ると葉っぱが同じ方向にそろって本当にきれい。これは、初期肥効が悪いということは、鶏糞が分解していない。だから恐らく鶏糞を撒いてからそれほど時間をかけずに定植しているはず。


(1月の終わりに植えたのですが、鶏糞は10月頭に播いて、マルチは植える直前)


あのころ雨はどうだったけ?

(そんなに降っていないわけではなかったと思うけど、11月、12月に1回乾いて、2月にまた)


葉っぱが出てきたのは年を越えてからですよね?2月下旬ぐらいですか?

(そうですね、3月頭とか。。。)


まだまだ伸びるよね。これは売り逃げするしかない、という感じ(笑)

丸山さんのところで土壌分析とかやっている?(資料を見ながら)鉄、マンガンが凄いね。ただ、熱水抽出での分析だと全部出ちゃうからね。

一応、欠乏症が見えているわけではないので、恐らく窒素の発現。肥料として固形物が見えているので、窒素としても2トン入っているから、2%としても、40kg、玉ねぎには十分の量だね。

皮も剥けているから変な伸び方をしている。不安定。本来、根っこの出ている直径からすれば、もうあんまり大きくならないパターン。つまり、最初の窒素は7~8kgの量しか無いレベル。しかし実際には40kg入っている。だから体が小さいけど飯だけは多く食べるようになるから、体が爆発しちゃう。


となると、撒いているのは固形肥料でタンパク質。植物は固形を吸えないから、分解させて水溶液にするしかない。で、水溶液にするということは、固形肥料の周りに水がないと溶け出さない。で、水だけではダメ。というのは地面が冷えちゃうと分解しないから。

そうすると、適度な温度と水分でやってあげると、鶏糞が分解して、水溶液状態に広がっていく。その両方が無いと暖かくなって雨が降ると、怖いことが起きる。


はっきりわかるのは、一番良さそうな状態のものでも根っこが細いということは、初期の水溶液窒素が少なかったということ。その証拠としては、窒素は細胞を作る肥料だから、窒素が無機であれ有機であれ、あれば根っこの数が多くなるはず。しかし、根っこの数が1/3しかないから、初期窒素が少なかったということ。

(植える時だけ水分が必要というのではなくて?)

そう、時間も必要。つまり、時間、温度、適度な水分があって、初めて鶏糞が液状になって吸えるようになる。そうすると葉っぱが出る前に根っこがドンドン張って、数も長さも太さも出る。そうすると土台がしっかりしているので、春先になると一気に吸い上げる。

 

(丸山)結局、お米があって、炊かずにおいても食えないという状態。それが炊く時間が必要で、1時間あればご飯になるのだけど、その1時間が無かった、という状態。

 

そう、お米の芯があるという状態ですね。表層だけ、まあ勘で言ったら、鶏糞は尿と糞があって、尿の部分が効いただけで、残りが春先の雨と温度で分解がかかってドンドン出てきている。だから、パターンとしてこれから暴れるんじゃないかと思う。

 

(暴れるというのはどういった感じ?)

これから葉っぱが暴れ始める。うねり曲がって。その兆候が出てきている。同じ方向じゃなくてねじれてきているでしょ?普通だったら同じ方向に素直に曲がっている。


(風が吹いたからこうなったわけじゃ?)

いえいえ、もう全然。向きがバラバラ。

 

(丸山)葉っぱの普通に固まっているのに、勢いがありすぎて、それを処理できなくて、うねってしまっている。小さい子供さんが、体が大きくなる時に、凄い気持ち悪いというのと同じ状態。


骨の成長速度よりも肉が、という感じですね。

なのでどうしたらよいか、といっても手が無いな。。。次回の作に、もうちょっと活かしてもらう。

 

(丸山)もし、同じ条件の時に何をすればよいか?というのを考えてもらうと。鶏糞という選択肢はどこで生まれたのですか?

 

(値段と手間などの問題で、、、。必ずしも自分達にとってもベストではないな、というのはあったのですけど)


(丸山)そこで、鶏糞2トンを1トンにして、1トン分の料金を即効性の窒素でつけてあげれば、口自体が出来てきて、鶏糞がそこに利いてきて、鶏糞の量もそれほど多くないので、そこそこ出来る。そうすれば費用の分もそこそこで。人間の都合では作物は出来ないので、作物の声も聞いてあげて(笑)

 

正直言うね。有機農業と言うのは年を取った人達のグループと若い人達のグループで世代が離れてきているんですね。で、年を取った人達はそこそこ経験してきているので、自分達の都合で若い頃失敗をしてきたので、大体わかっている。

でも若い人達というのは思想から入っているんで、自然を守ろう、とか、ゆっくりとした人間らしい生活をしたいとかで入ってきているので。植物生理というのをあまり勉強しないで入ってきてしまっているんで。そうすると何となくわかるでしょ?植物よりも自分の生活を優先しちゃうんで(笑)

 

(確かに、植物に合わせないとね。合わせてくれるわけではないから)

 

彼ら、絶対に合わせてくれないから(笑)だから、玉ねぎ15トン取っている人達は、絶対的に玉ねぎに寄り添っているわけ。合わせているわけ。だから自然観というのは、人間が思っている哲学と、自然にただ寄り添うのかというと、どちらが素晴らしいかというと、私は自然に寄り添ってパフォーマンスを出すのが良いんじゃないかな、と思う。遺伝子が持っているものを最大能力を発揮させる。そういう畑に行くと、光をちゃんと吸収している。


これじゃあ、光合成面積が1/5だもん。

 

(丸山)大根葉でも、本当にきれいに放射線状になって真っ直ぐになっていますよね。

 

まずは、きれいに。何でキレイになっていないのか、というばらつきは、根っこと言うのは360℃張っているんだけど、単純に言えば、360℃どこかで窒素かミネラルのばらつきガあって、多く吸った方にバランスが崩れてよじれる。

 

片側で吸った養分というのは、逆側に回らない。繋がっているから。そうするとよっちゃう。そうするとわかってくる。


 (そうすると時間をかけてなじませるというのは、平均化するのにもつながるとか)

  

そう、つながる。また養分の周りの水が動かないと散らばらないでしょ?じゃあどうやって水を動かす?例えば、塩水あるでしょ?塩を水の中にぼわっと入れたら解ける?溶けないでしょ?でも流水に入れたら溶ける?溶けるでしょ。

じゃあ、鶏糞の固形物を塩に例えたら、どうやったら流水作れる?雨降らす?動く水と言った方がよいかな。今は地面の表面が温かいから、毛管現象で水が上にいっているでしょ?ということは、肥料は上に集積しちゃうでしょ。ところが肥料が欲しいのは下でしょ?でも下ばかりいっていたら鋼板にぶつかって肥料が溜まっちゃうでしょ。だから全体的にまんべんなく、根っこが360℃まんべんなく広がるのは?上からだけだったら全部下にいっちゃう。

 

(ビニールかぶせて、滞留させる、、)

ビニールかぶせてどうやって滞留させる?

 

(ビニールをかけて水をかける。。。)

ビニールをかけると温度が上がるでしょ。温度が上がると蒸気になって上に行くでしょ?ビニールの裾が外れていると蒸気が漏れるから、毛管現象でドンドン水は上にあがるだけで裾から漏れていっちゃう。そしたら、ビニールの裾をふさぐと蒸気はぬけないから、溜まっている水は蒸気の押し下げられて下に入るでしょ、日中は。夜になると冷えるから、上にあった蒸気は水に戻る。水に戻ると真空になるから、下にいった水が上がる。日中になると上がる、夜になると下がる。動く水だよね。


(そうすると、こういう形のものでいいんですかね?)

出来れば、地面を温めたい時は黒?透明?


(透明です)

ここは太陽熱消毒で透明マルチでまずやって、水を動かして肥料を散らばせて、その上で黒マルチ。黒マルチは雑草抑制だけが目的だから。でも、太陽熱やっちゃうと、草も出ないんだよ。


(草が出ないと、直播も出来ますよね)

(丸山)これからは太陽熱直播が主流になっちゃいます。)

 (この辺は寒いから黒マルチだけど、ちょっと前に直播でやった時はちょっと小ぶりかなというぐらいだった。。。。マルチをした場合と太陽熱直播きは肥培管理は同じ?)

窒素は若干大目だけど一緒。

で、そうすると、言い方を変える、黒マルチじゃなくて、それは雑草抑制だから無しにして、透明マルチを張りっぱなしにして太陽熱かけて、終わったらはがして、コーティング種をひとつひとつ落としていく。種で落としていくんだったら4条播きじゃなくていくらでもできるよね。


(真空播種機というもので1粒ずつ生種で播いているんですけど、ちょうどこれと同じで15cm幅の4条播き。そうすると幅を広くして8条入れるとか)


それでもいいよね。通路は無くたっていいんだから。雑草が出ないんだから。


(そうですよね。通路が多いと雑草の管理が大変)


マルチかけて雑草が出ないということを前提にしているのに通路があることがおかしなことになっている(笑)だって草取りのために通路はあるのに、草が出ないというためにマルチをやっているから論理的にあわない(笑)

 

(うちはマルチの上に土をかけているんですが、この辺りは風が強いので、マルチがはがれてしまうから。また株元から草が出ないようにしているんです)

 

このパターンで気をつけなくてはいけないのが、玉ねぎがマルチの下に入ってしまっているでしょ?これが春になると、黒マルチの下は熱くなる。中は蒸気だよね?蒸気が玉ねぎの芯に入るんだよね。温まるのは良いんだっけ?(笑)カビの繁殖は寒い方が良いんだっけ?熱い方が良いんだっけ?(笑)

草を抑えるためのマルチだったら夏から処理をして準備をしてあげれば、玉ねぎは常に土の上に出ているから、カビが生えないよね?黒マルチの下じゃないんだから、湿気も無い。そうすると品質も上がる。そうすると根本的に作柄を変えないといけない。つまり玉ねぎを作るのは夏からの準備からとなる。

 

(うちは年末にホウレン草や小松菜を出して、そこをもう1回、玉ねぎという輪作を考えていたんですが、それよりも玉ねぎ専用と言うか。。。)

 

ちなみに、玉ねぎ10トン作りました。ホウレン草1作取れて、玉ねぎ3トン取れました。合計の売上げではどっちが上?

 

(玉ねぎ10トン(笑))

(その考え方になっていないんですよね。作業を忙しくしている方が良いというか。)

 

みなさん、農業をやっているんですよね。農的生活をしているわけじゃないですよね?

 

(最近は空けているところは緑肥をやっているんですが、今までは空けていちゃいけないんだ、という考えで)

 

玉ねぎ10トンとったら売上げ全然違うでしょ?10トンとれていたら安心でしょ?ホウレン草で忙しくしていたら、余裕が無いでしょ。北海道で3トンしか取れないところがあって、長崎で10トン取れている技術を移管する、という話があって、寒くて絶対取れないといっていたけど、やってみたらあれ?と10トンとれてしまった。

 

(それは肥培管理だけでなく、植え方も根本的に変えて?)

 

もちろん、根本的に変えて。先ほどの肥料の液状化は当然やっている。言い方を変えると収穫した時点で、来年のことを考える。収穫した時点で、牛糞堆肥撒く、即効性の肥料撒く、透明マルチ張る、そのまま雪の下に入れちゃう。で、春先は植えるだけ。

今までは雪で肥料が流れるとかいっていたけど、全く違う。春先に有機肥料を撒いたって溶けるわけじゃないんだから。


こっちは夏に時間が取れるから。くそ熱い時に外に出たくないでしょ?(笑)だったら、6,7,8月に緑肥作って、そして8月下旬か9月の上旬に肥培管理終わらせて、雨が降った後に透明マルチをバーンと張り込んじゃう。そして、10月下旬か時間がきたら、みんなで一気に定植しようか、とバーっとやってしまう。そうすると下手すると4月の下旬か5月の上旬に出せちゃうよ。一番値段が高い時に出せちゃう(笑)

 

(私が昔、8月の22日に太陽熱処理したときには効かなかったんですけど、、、。水分が少なかった?8月15日にやったときは、畝は効いたんですけど、肩が効かなかったんです)


それは畝の向きかも。畝の向きは南北?東西?

 

(南北で、片側が効かなかった。。。)

南北で効かなかった?う~ん。端っこが効かない、、、日陰が無かった?

 (無かった)

多分ね、地面の中まで水が無かった。この程度の土ならば、太陽熱1回やったら棒は1mぐらい沈むよ。土としては最高だもの。きれ~いな玉ねぎ出来るから、どこに売ろうか悩んじゃうよ(笑)

はっきり言うけど、玉ねぎの生理にあわせた土作りのやり方がめちゃくちゃ状態なので、パフォーマンスを出しきっていない。今は単純に言うと、土作りのノウハウでは3割ぐらい。基本をもうちょっと上げて。作物にあわせることが大切。

 

(「作物に寄り添う」というのは、具体的に言うと、土作りであったりとか・・・)

 

玉ねぎは基本は冬は成長しないでしょ?でも光合成はしているから、水は蒸散しているよね?ということは養分が中に入ってきているから、基本は窒素だよね。その窒素はどこで細胞作っている?上は伸びないのだから上に細胞を作っているのはないのだから、根っこ。その時に窒素が吸えなかったらどうなる?

(今回のようになる(笑))

 

鶏糞でも何でも一緒。更に溶かすにはどうしたらいいか、というと微生物を使えばいいだけじゃなく、水を動かさないと均等に散らない。濃いところが出てきちゃうとだめ。薄めてあげる。

 

(何の作物に対しても?)

全部一緒。

 

こういったのを作ったら、言い方悪くなるけどミネラル吸わなくなっちゃう。植物は窒素をもとに細胞を作っているから、そこに根っこを集めちゃう。窒素が無いところには根っこkはいかないから、そこに苦土やマンガンや鉄があっても根っこが行かないのだから。よくカサイ類に窒素を追肥すると、水をあげると根っこがいくでしょ?ああいうふうになっちゃう。良くいいますけど、根っこは選択性があるというけど、信じちゃいけないからね。窒素があるところに根っこは伸びる。窒素を吸うことを一番の命題にしているから。全体的に窒素を散らすというのは根っこが全体的に広がるから、苦土や鉄やマンガンを全体的に吸える。

(丸山)本当は素直にまっすぐなはずなのに、斜めによれている。雨降らないでこの状態ですから、怖いですよね。

 

(あっ、ここは水を通路に一度流したんですよね)

 


 (手に土を乗せながら)はい、この土、湿っているように見える?この土の容量から水をどれだけ吸い取れる?

 

(吸い取れない(笑))

 

だから、言い方悪いんだけど養分吸えない水の量。しかしマルチあったら雨が降


 (マルチが無い方が良いんですよね?)

もちろん。なのでマルチなしでいくなら、秋のうちにどれだけ根っこを張れるるか。そうすると太陽熱で水を動かし肥料を散らし、苗を植えたら全体的に根っこが伸びていくようにその時点で終わらせていないといけない。なぜかというとマルチがあった方が地温が高いから。こうやって施肥が遅れた場合はマルチで覆わないといけないけど、本来だったら夏のうちに準備が出来るのであれば、無い方がよいよね。なぜかといえば絶対最後に水不足が起きるから。

 

(焼けるという意味で、去年の5月24日に34℃になって、早稲が2反だめになってしまった。今回はもうちょっと小さい内に剥がそうと思ったのですが、水分が逃げちゃうかと思ってはがさなかったのですが)

 

もしマルチがなければ、スプリンクラーをかけるというのは出来る。しかしマルチがあればいくらかけてもダメ。

 

(通路からはどうですか?)

通路から水を入れるということは、空気を追い出しちゃうということでしょ?酸欠の水になっちゃう。そうすると根腐れを起こす。絶対だめ。通路の水というのはしみこんでいって、土壌にある空気を追い込んでしまうから。

 

(水を流すから余計硬くなるんですね)

 

(丸山)土が出来ていると、水を流すと柔らかくなって、土が出来ていないと固くなって。

 

土が出来て団粒構造が出来ていると、水が入っていくと、土が柔らかくなって、スポンスポン抜けるようになる。逆に水が無いと団粒構造の中の粘着物質がプラスティックのように硬くなる。だけど、ここの硬さはただ土が締まっただけ(笑)


さあて、どうするかと言われたら、一番のポイントは土作りが一番大事なこと。土壌の物理性、団粒構造。なぜかと言うと、根っこは酸素が無いと伸びない。酸素の流通を良くするには土をミミズの糞のようにしないといけない。それも出来るだけ深くまであった方が良い。何故かとういうと根の範囲が広がるから。根の範囲が広がるということは、濃くあった養分が全体的に深く散るから、根っこというのは水の浸透圧の差で吸うから。濃い養分と薄い養分、どっちを吸いたい?

 

(濃い・・・)

本当?例えば白菜がありました。その周りに濃い塩水がありました。どっちに水が出て行く?入っていく。

 

(水の外に出て行く)

ということは、塩の方が濃いよね。ということは濃い方に水は動いていく。ということは、もし土壌の耕運深度が浅くて、ここに肥料を入れるということは、肥料は濃くなる。濃いということは、根っこは養分を吸いずらい。だって、体内の養分は活着したばかりだから薄い。逆に養分を吸い出されてしおれちゃう。逆に、10cmぐらいの耕土から30cm~40cmまで深くなると養分濃度が薄いから・・・

(養分が薄くなるから、差がなくなってくる)

逆に植物は炭水化物が増えて糖分が増えると、植物の方が濃くなるから吸いやすくなる

。だから団粒構造をまずは作らなくてはいけない。その後のことが、肥培管理。石灰だのなんだの。

 

(そうすると、深さを団粒構造でやるんですね。プラウとかじゃなくて)

ああだめだめ、すぐつぶれるから。


(まずはしっかりやってみて、畑の性格に合わせたことをやっていく)

 性格というのは成分的なばらつきがあるから、玉ねぎはこういった成分を好むよね、という設計をしてあげる。少なくとも根っこが呼吸が出来る、養分が薄まっている、この状況を作ってあげないと。薄められる前提が作られているという状態を。だから自然界の山に行くと土は柔らかいでしょ?あれを作らないといけない。だから、棒を挿したわけ(笑)

 

(1mぐらいはいく?)

普通にいくよ。

またここから何かを作るなら、まずは団粒構造を作るマネージメントをする。すると土は柔らかくなる。そして熱が上手く使えるなら雑草を焼く。するとこの黒マルチをする必要が無い。すると水は自由にコントロール出来るようになる。そうすると後半にかけて水は少なくした方が良いので、前半、天気が良いときに雨が降ってくれればいいけど、降らなければ、水をかけて、体が伸びる時期、人間でいえば18~20までの間。あとは糖分を高めていく。25歳になっても背が伸びていたら怖いでしょ(笑)

だから体を大きくする時期と、体の中に養分を貯める時期は明らかに分かれる。体を大きくする時期をダラダラダラダラいっちゃいけない。体をぶわ~っと作るというのは、葉っぱの枚数を9枚~11枚ぐらいとるわけ。そうしたら、どうやったら体作りを早く終わらせることが出来るんですか?というと、養分は薄めておかないといけない。そして根は広範囲に張っていなくてはいけない、という最初の話に戻ってくる。


有機農業は論理の塊で、論理は全部自然なんです。論理的思考、この世界は全然乱れの無い法則になっているから。そこを皆さんは学びたく有機農業を始めたのだから(笑)

何しなさい、こうしなさい、ではなく、こういった生き方をしたいなら、こういった技術が必要ですよね。団粒構造作らないといけない。じゃあ団粒構造はどうやって作ればいいの?そこを勉強していけばいいわけ。で、玉ねぎは他の作物と違ってどういった養分の好き嫌いがあるのだろう?玉ねぎは特有の臭いがするよな?調べていくと硫黄から作られている。硫酸分の多い肥料が必要なんだな、と特性が分かってくる。

 

今日言ったことを出来たら、少なくとも7~8トンは行くと思う。よっぽどのミスをしなければ。

で、今日学んだことから、こういったことをやりたいんですけど、という自分のプランニングを出す。で、そういったプランニングを僕らみたいなコンサルをやっている人間から見れば、ここがおかしいよね、と添削する。で、添削されたことを自分の中でもう1回修整して、やってみる。そうしたら、8トンなんて最低条件。

 

(丸山)逆にその分面積を減らして、作業も減らして、適期に作業が出来るようにする。

 

そう、これってボーナスだからね。昨日も葉物の生産者のところで言ったけど、ハウスで葉物だから毎日毎日作業がある。これってサラリーマンだからね。玉ねぎっていうのは時間かかるから、時々生まれるボーナス。でも、ボーナスにかけすぎたら怖くない?どうなるか分からない(笑)だから、これは上手くいったら8トン~10トンとれるボーナスになるね、っていう安全率をかけた作り方にして、日頃毎日手をかけるものに集中できる作業体系に組まなければ。常にボーナスばかり入ってくるものにかける農業は危険。

 

ニンジン、玉ねぎ、両方10トン/反できました。みなさんの販売価格で売ったらいくらになる?それが5倍になったらどうなる?

 

(生活できる(笑))

それに日常の葉物があれば、みんな車がベンツに変わっているよ(笑)

 

本当に植物の生理を理解して、そのための土作りをしなくてはいけない。基本的な生理はどの植物も一緒なので。根が養分を吸う。その時、彼らはずっと呼吸をしているので空間が無くてはダメ。そして養分は薄くしてあげなくてはダメ。空間と養分濃度をどうやって作れるのか?そこを勉強しないとどんな作物も上手に作れない。

 

(丸山)畑に余裕があれば、鶏糞でも手前に間を入れれば全然問題ない。

 

そう、さらに鶏糞が危なそうだな、と思えば、鶏糞の発酵を良い方に切替えられる菌を添加して、自分で培養して、太陽熱をかければそれで終わり。鶏糞自体は非情に危ない物質も持っているから。 

スリップスがたくさん来ているよね。

(冬の間に大繁殖している)

 

細胞作っているときの原料を食べに来ているんだよね。細胞レベルであれば植物も動物も同じもので作っている。タンパク質。それを食べに来ている。

 

1回出来た葉っぱは、均等に細胞が出来ていればきれいになっている。しかし、余分に吸われてしまっていると、一回体が出来ているのにも関わらず、余分にあがってきちゃうと、細胞は出来ないけど、細胞は肥大する。大きくなる。そうすると片側だけ伸びちゃうからうねっちゃう。更に、細胞肥大するということは皮は?薄くなる。薄くなると、虫にとって食べやすくなる(笑)

 

(丸山)細胞的には遺伝子的に余分なところは食べてもらう。

 

害虫は害虫じゃなくて、今自分が間違っていることをしましたよ、という証明。

これから雨と温かくなるので、硝酸があがるからもっとやばいよ。

今年は仕方ないよ。しっかり勉強してきちっとやること。7反歩でまともに1反当たり8トンとれたら50トン超えるんでしょ。貯蔵性がある玉ねぎをコツコツ出せば、稼げるよね。

 

ホウレン草は1作しかとれないでしょ。ハウスがあれば7作は取れるけど。

ハウスは500万下回るのは作っちゃいけない。

日比野は小松菜とホウレン草をまわして1年間で1400万ぐらい。今年は1700万ぐらい、4反歩あればいくら?農業3年目で5000万超えるよ。 

(今、気持ちがついていっていないというか。、。)

金銭的余裕が出来ると、色々な活動が出来るでしょ。子供たちを呼んだり、色々出来るでしょ。金銭的余裕があれば人を雇って指示を出して、自分に余裕が出来るから、子供たちを呼んで食育やろうか、農園をやって子供達に教えていこうか、とか。本来の夢はそっちだったんでしょ?でも、今、余裕がなければずっと無理でしょ。

 

日比野なんて最初からそれを考えていたけど、最初から幼稚園の子供たちを呼んだりいろいろやっている。彼が何を一番したかというと、植物の生理を勉強して、それにあった土作りをしたということ。それ以外の機械とかはみんなと全部同じ。それどころか、トラクターなんて1回入るだけで、土が軟らかくなるからもう入らなくて管理機で良い。機械の磨耗も遅い。

 

(確かに硬いところに入ると、燃料も減る(笑))

 

まあまずは、経済的なものはさておき、まずは植物が持っているポーテンシャルを引き出してあげるというのが、やっぱり自然を大事にしようと思っている人間の最終形態だと思う。その最終形態になれるように自分を訓練する。ものの考え方だけでは無理だから、もの凄く科学的な知識が必要。科学というのは自然科学。

そして範囲がわかると、その範囲以外のことはやってはいけない、というのがわかる。範囲以外のことをやると、この自然を壊すわけだから。ルールから外れるわけだから。

すると本当の自然界のルールをマスターできる。

 

だって、これで10トン取れました、となったら今までのように土地の拡大は必要ないですよね。すると木を植えることも出来る、野生動物の保護だって出来る。山の保護だって全部落葉にして還して、集約した面積で人間の方は収穫してそこで循環させた方が、お互いに良い。山から熊が来るから撃ち殺す、とかじゃなく。彼らだって世界があってそれを壊したのが人間なのだから。

 

(ここも猪でるとか言われる)

だって食べ物が無いんだものしょうがない。でも集約して作れるようになったら、そっちはシイの実とか食べ物が落ちる木に変えてあげればいいだけ。それが全体的なナチュラリストじゃない。そのためには、自分の畑を完璧にしないとできない、というのが僕の考え方。まあ、ちゃんと稼いでね、ということ(笑)

まっ、土の基礎作りからもう1回。

 

ここでちゃんと水が使えたら、正直、春ニンジンと玉ねぎまわせるもんね。玉ねぎを極早稲で出しちゃって、土が軟らかくする堆肥入れて、春ニンジン。その2つがボーナス。半分をハウスやって。

そうしたらこれだけの面積をやったらどう考えても3000万分。半分ハウスで、全部やったら5000万になっちゃう。


僕が教えた女の子、静岡で2町歩やっていて、1800万ぐらいレタスで売り上げて、その時点で1000万の赤字。人件費かかりすぎ。それを教えてあげたんです。製品率が悪く、そういったのをこうやれば良いと全部教えてあげたら、同じ面積で6000万。今は面積拡大して、3億ぐらい売り上げて、社長(笑)


やるかやらないか決めろ、と言って、ワンワン泣き出しながら、「やるんだったら5000万売上げさせる、どっちだ!」といったら「やる!」といって、その年で給料が1500万になった。それまでは給料が出るか出なかったのが。そして今はそれ以上になっちゃった(笑)その子も自然系だったけど、土作りのことは知らなかった。


ちゃんと理解すればか男性か女性かは関係ないし、植物に合ったことをすればいいんだから。

 

ねえ、そういったふうにやって下さい。そうすれば生活が変わるし、色々な人を呼べるし、そのうち、この辺借り切っちゃって(笑)そうしたら売上げ3億ぐらいいくんじゃない?

 

(ここで2町歩ぐらいあるんです)

俺、コンサル契約するから(笑)利益の5%とかで(笑)

 

(次のところも2町歩あって)

ちゃんと契約書交わしておこうか(笑)

 

一番良い場所でしょ?都市圏近いからバンバン売れるし。

作物変わる前に自分が変わらなくちゃ(笑)

 

■別の玉ねぎ圃場

根っこが大きくないね。細いね。大体倍ぐらいの太さになるのが普通。

 

(あゆみの会のインターネットにあがっている勉強会で見舞いしたが、越川さんの玉ねぎの直播の根っこがもっと太かったですものね)

(丸山)彼のところも最初は定植型では上手くいかなくて、直播型にしたら上手くいくようになったんですよ。

 

(この辺は、雨が降ると水が溜まってしまうので、高畝にしている。そして根切りをするときに、マルチの裾が切れてしまって、畑の中に残って、飛んでいって苦情になるので、トップだけのマルチにしているんですが)

 

これだったら6条だね。


 

(高畝でやる時は、肩がビニール無いのは

300

やるには別に問題ないが、4条でやるのは相当もったいないね。

 

(条間20cmなのですが、機械が20cmでそれで往復するためにそうなっています)

 

機械を見てみようか?

(この辺は、雨が降ると水が溜まってしまうので、高畝にしている。そして根切りをするときに、マルチの裾が切れてしまって、畑の中に残って、飛んでいって苦情になるので、トップだけのマルチにしているんですが)

 

これだったら6条だね。


(高畝でやる時は、肩がビニール無いのは問題ですか?)


やるには別に問題ないが、4条でやるのは相当もったいないね。

 

(機械の問題で、ここは条間20cmなのですが、機械が20cmでそれで往復するためにそうなっています)

 

機械を見てみようか?

■機械を見てみる

ピッチが決まってしまっているので、変えられない。直播を来年、ちょっとで良いから試してみましょう。夏までにどれだけ土を柔らかくするかですね。

 

(丸山)どのぐらい取れているんでしたっけ?


(一番とれたのは220gで4.2トンとれたけど、今は平均2.5トンぐらい)


3玉ぐらいで1kgぐらい出るのがよいよね。買う側も大変だし。

まあ一部やりながら、まずはこのやり方でマックスの収量を出しましょう。

■移動中に通り過ぎた畑

これだけ上が細いと根も細いでしょうね。痛みも出やすいから、雨が降ると怖いね。今は乾燥しているからいいけど。

 

(根切りした後に肥大するということは無い?)

普通は無い。普通は窒素が無いから無い。根っこが出るということは窒素がまだあるということ。

 

多分、この感じでいくと1000万いくかいかないか。6町歩あるなら、どう安くみつもっても3000万欲しいね。そのぐらいあれば、気持ちの余裕があって人も雇えるし。この面積をほぼ1人でやっているというのは、どういった体の構造しているの(笑)

 

生産効率性をまず上げないと。逆に身近になって相談してアイディアを出し合ってくれる人はいますか?

 

(鈴木さん、根本的に段取りを組むところが苦手で、そこで崩れていっているのが現状です(笑))

 

というと、農場のメンバーは家族3人、おじいちゃん、おばあちゃん、鈴木さん。

 

鈴木さんも新規参入なので。

 

メイン2人で、あとはお父さん、お母さん、あとはお手伝い。代々の農家さんのように段取りがわかっているわけではない。

 

それで6町歩、良く逃げ出さないね(笑)鋼の心だね(笑)

 

(これで能力があれば(笑))

 

そこまで面積やらずに絞ったほうが良い。まわらない、体を壊すよ。年をとったら銚子が悪くなるよ。

 

できれば1町部に絞って、めちゃめちゃ生産性を上げる。その方が肥料代も人件費もかからない。日比野のやり方に近い。一度、出来れば日比野の所に研修にいってみて。こういうやり方をやっているというのがわかるから。


三重県すずか。

 

(玉ねぎピッカーを香川から取りにいった(笑))

 

彼は効率性を凄く考えているので、そこを勉強した方が良い。彼が大学に入ったときに、オリエンテーションを僕がやったから、そこからつきあいだから、大学4年間、土作りや設計を覚えて、近隣の農家を手伝って、近隣の農家の生産性が上がって、就農するか迷っていたから、まだまだ未熟だからウチに来い、といって、うちの農家さんをぐるぐる回っていた。だから新規就農者じゃない(笑)

だから、理屈をまねる。そうすると3分で変わることもある。人生というのは1瞬で変わるときもある。自分にこだわらず外に目を向けるのが大事なときもある。

 

太陽熱を7月から8月いっぱいまでやっているので、そのタイミングが合うと良いね。

団粒の作り方とか上手い。夏の中、ハウスで最高気50℃を超えるところで普通だったら小松菜なんか作れないよ。普通に3,5トン作っちゃう。2倍だよ。もともとここの土とは比べられないものほど硬かった。そこで頭打ったら死んじゃうぐらい(笑)でも、そこを柔らかく出来るというのがわかっていた。もう2週間あったらポコポコになっちゃう。

 


【最近の畑の様子)

H300724。水稲勉強会2。

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【更新情報】

【2018/7/25】

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