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2016.5.25 丸和さん勉強会

◆宮城さん堆肥&圃場見学

◆越川さん堆肥&圃場見学

◆市川さん堆肥&圃場見学

◆吉川さん堆肥&圃場見学

◆杉本さん圃場見学

◆島田さん堆肥場&圃場見学

◆今日のまとめ

 

上記のテーマで勉強会を行いました。

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◆宮城さん堆肥場&圃場見学

【解説】

■堆肥場

→水っけが無いような、カラっカラな状態だと聞いていますが、大丈夫ですか?

(丸山)今、忙しい時期なのであまり手をかけなくても良いように乾き気味にしているそうです。原料は前と変わらず豚糞ベースのもみ殻、おから、米ぬかです。

→全く臭いしないでしょ。結局、糞が菌体になってしまっているので匂いがしないんですよ。

 

(参加者)このぐらい乾いていないとダメなんですか?

→水があればわかるんですが、この黒いところを人差し指と親指で練ってみると、もうヌルヌルになっているんです。柔らかくなっているでしょ?

 

(宮城さん)結局、もみ殻は残っているんだけど、実際は溶ける一方になっているんです。

→だから、もみ殻のセルロースが糖類に変わっている。これをやることで土が大きく変わる。

(丸山)良く勉強会で、固形物からCが抜けて液状化しているっていう内容の現物状態がこの状態です。

→よくバイオマスというか、バイオエタノールを作る技術に近い。

 

(参加者)これは仕込んでどのぐらいですか?

 (宮城さん)原料をもらう先がもう友達だから、仕込むというより向こうでおからを混ぜてもう3回ぐらい切り返ししてもらっている。でうちで1回やって移動だけ。

 

(参加者)3~4カ月はやっているんですか?

(宮城さん)いや、これ自身はもう半年以上経っていますよ。もうあちらで足しているから。要するにある程度やったらまた新しいのを入れて、エネルギーつけてやっているから。最初は新鮮なやつをもらって俺がやっていたんだけど、今はもう向こうで大きいローラーで出来るようになったから。

→これが入った圃場に行くと違いがわかる。行ってみればわかる。 

ちょっとご説明しますと、これってもみ殻と豚糞なんです。もみ殻ってガリガリの堅い成分ですよね。元はガサガサなんですが、湿っている黒いところを人差し指と親指でぎゅっと握って練ってもらうと、変化がわかる。べたべたしているのがわかる?

それは豚糞がべたついているんじゃなくて、もみ殻が糖に変わっているんです。で、その糖を畑に入れるとどうなるかを、今から見にいきます。

 

あと匂いしませんよね?堆肥の中の成分のバランスが良いので、ほとんど菌になっちゃうんで、匂いもほとんど出てこないんです。

 

(丸山)匂いがあると、結局食べきれていないんで、食べ物が腐っているというか、酪酸というか食べ物が腐る方向に行くんで。

 

(参加者)菌が食べきれていないということですか?それじゃあ菌を増やせばよいということですか?

→端的に言うと、人間だって食べきれなくてご飯を残したら腐っちゃうでしょ。それと同じことです。

(参加者)あ~、ちょうと良い塩梅ということですね。

(丸山)そうです。バランスが大事ということです。これエアレーションをかけていないんです。

(参加者)えっ、かけていないんですか?凄い!

→宮城さんは、これを直感でやってしまう獣的な感覚の持ち主なんです(笑)

■ニンジン畑

(宮城さん)雨に当たって何日もトンネル被せられなかったから、発芽率が悪かったんだよ。

→虫の害もないですね。問題なし。

 

 

ちょっと太い棒だけどここまで入っている。だから根っこの養分吸収の側根という吸収根は、ふつう地面の深くに行くと減ってくるんで、養分吸収が悪いから、人参は先の方は太りが悪いんですよ。

 

 

だけど畑がこれだと、人参もこうなっちゃんです。

丸山)普段はもっと短いです。まだ仕上がっていないんで、正常で11枚出すので。

 

(参加者)なんで虫がいないんですか?

→ここは向こうから風が吹いているんですが、人参の匂いがしないのわかりますか?匂いがもれない状態になっているんです。虫は匂いで寄ってくるんですが、単純にいうと植物の細胞とその壁を作っているのが厚いと細胞の匂いが漏れないんです。

 

(参加者)甘いですね!美味しい!

→本当に甘い時は糖度は11度まで行きます。 

<掘り上げた人参を見て>

結構やばいかも。もう出来ているね。

丸山)このぐらいがちょうどいいですね。もう先っちょが丸くなってきている。春人参はこのぐらいで収穫した方が良い。春人参はこれ以上だとどんどん傷みが出ちゃう。

葉っぱがちょっと長いですね。トンネルはぐのが作業的に間に合わなくて、そのちょこっとの差が出ている。

→実はここって、土を柔らかくする手法って、先ほどのたい肥なんですね。プラス植物にとって必要な養分を土壌分析しているんですが、丸山さんが設計しているんです。それでやると、虫の病気もつかない。丸和さんは、ほとんどこのやり方でやっている。 

(丸山)これはとう立ちしたやつで食べれない。包丁が入らないぐらい固い。こういうふうになるという勉強。

 

天気の塩梅で、あったかくなったり寒さが来たりで。ポロポロ出る。下が成長しない分、上が成長して種をもってくる。

(宮城さん)普通は8条だけど、1m20に8条だけど、機械掘りにするために20㎝にしていて、15㎝だとひっかけて傷ついてしまう。

(参加者)水分は、普通の雨に頼っているだけですか?

(宮城さん)そうそう。初期は本葉7枚ぐらいの時は、あんまり乾燥しちゃうと、トンネルかぶさっているから、雨が降るとすそを開けてやって。

蒔くのは1月16日。まだ寒いのでトンネルかぶせている。でも、人参は3月10日までは何か被覆しないとまずい。要するに本葉5~6枚までの時は何かしてあげないと成績が良くない。

 

(丸山)冷たい風に当たるととうだちしやすい。

 

(宮城さん)発芽する前に雨にあたると良くないよな。

 

→さっきのたい肥で土が柔らかくなって、根の量がばーっと増えている。宮城さん、除草に何時間かかる?

(宮城さん)通路は管理機でちゃちゃーとやっているけど、畝は2人で1時間ぐらい。間引きが無いから。それを2回入る。それプラスもう1回。

→ふつうは1本1日かかる(笑)

 

(宮城さん)昔は間引きがあったけど、今は間引きをしないで草取りだけだから。シーダーテープのコーティングでやるから。種がマーブルチョコじゃないけど小さくなっているコーティングしているのがあって、専門の播種機があるから。

 

(参加者)人参の葉っぱはチョウチョが来ませんか?

→あれは卵を産まない。結局ね、人参の匂いをしないからどうにもならない。迷っている。

 

(丸山)虫みかけます?

(宮城)今年はいない。今年は機械で掘っていくと青い透明な虫はたまにはいるよ。

→虫も病気もほとんどつかない。連作障害も無し。OK!

 

(参加者)この次は何やるんですか?

(宮城さん)休ませて人参。それでも2期作連続人参。春は根こぶは出ないな。

 

(参加者)春人参作った後、何するんですか?

(宮城さん)来年の春にまた人参。今年は緑肥もやろうと思う。緑肥をやると全然違うよな。

→あそこのたい肥の菌が、緑肥をやると全然違うようになる。

 

(宮城さん)あと。うちの良いところは平と言いながら、傾斜があって水が全部抜ける。水がたまらないということ。うちには水たまりというのが出来ないのが良い。

 

ただ、もとはバカだから面積いくらでも作れば良いと畑の真ん中にも作ってしまうと、水が堰止めされてそこからネマが入っちゃった。水は低いところにたまって、ダムと同じようにあふれて、そこから流れて病原菌の元になってしまうというわけ。

 

(参加者)年に1作ですか?3月~6月まで人参を作られていて。

(宮城さん)そう、人参作って、今度はねぎが出来て。だってなんていうか、これが今の作物で、今までは10月後半から3月の中旬まで秋冬人参があるでしょ。その間にねぎがあって、その前に春人参があって。1年間あった。

 

(参加者)もったいなくないですか?

(宮城さん)そういったって、人間はそんなに動けないでしょ(笑)

とにかく機械で収穫が全然違うでしょ。1日で1反歩じゃきかないでしょ。

 

(参加者)この葉っぱはどうしているんですか?

(宮城さん)そのまま。来年まで乾かして放っておいてすきこんじゃう。

昔はすぐにロータリーをかけていたけど、小祝さんが少しは堆肥を入れてロータリーをかけた方が良いというので、そのままにしておいて、ロータリーをかけるときにたい肥を少し振って。

 

(参加者)このまますき込むのと、燃やして炭化させてすきこむのは?

→全然土が変わってしまう。

 

(丸山)燃やすというのはエネルギーが出て行ってしまうということで、そのエネルギーを地面に入れ込めるかどうかということ。

→例えば、この葉っぱをばつんと切ると、葉っぱだけで何キロカロリーかあるわけですよ。で、それを微生物で完全に分解すると、二酸化炭素と水に分解する前に、4分の3ぐらいが水溶液状態で炭水化物が土の中に入るんですよ。それをまた再吸収するから全然違う。炭化させると大きな無駄ですね。 

 

(丸山)乾燥し過ぎると、散水したもので発芽の状態で安心していると、途中で切れる場合がある。2年前ぐらいに課題になったこと。

でも昔だったらそういう風にはならなかった。今は思った以上に雨が降っていない。あと最近、風がそこそこあるので、思っている以上に蒸散率が高い。特に乾燥すると土壌がゆるくなっているので抜けているんじゃないかと。そこをどう見るか。

本当はセンサーとかで水分計で見えると。それで40㎝水分と20㎝水分があるといいなと思うけど。そこを細かというより大雑把にどういった感触かというのをデータ化してやればそこそこ見えるはず。というか感覚をつかむ。感覚というのはこういうふうになるんだ、という。 

■堆肥場でのお話

(宮城さん)ここは微量要素も完璧に設計しているんです。普通には見えないんですけど。

キーゼとクワトロは確実に入れている。硫酸苦土と。あと元はホウ素は入れていた。肥料の時はミキシングの時にキーゼとクワトロは入れている。

 

(参加者)ちなみに、この農業を始める前と後では、所得というのはどのぐらい上がっているのですか?

 

(宮城さん)下がってきているな(笑) やっぱり3,11の放射線量の問題から価格下げられて、それから買う側は良い機会ということで下げたんだろうが、上げてくれることはないから。だから100円だったのが10円下がっても、だまっていたって1割下がるわけだから。多くもらっているフリしているけど、消費税の支払いも大きくなるから、手取りというのは下がっているよ。あれで大きく変わったよな。

 

あと今は草取りに労力を使われるのが大半じゃん。もし除草をしなかったら面積は1,5倍 出来たし。たぶん、丸和さんのような大手のところにいくと、人件費に持っていかれる金額はあるから、売り上げが上がっても持っていかれていると思うよ。

あとは天候。悪天候が続いているから、それまではいいな~と思っても、いざ出す時になると良品が少なくなったり。だからそんな簡単には行かないよ(笑)

資材も上がっているし、価格も下げられているし。だからもっと呑気な感じなものでも良かったかもな。農家も流れも企業的になっちまっちたよな。

昔みたいに人情の世界でいうのも無くなっちゃったもんな。

 

 

【最近の畑の様子)

H300905。産地廻りレンコン圃場。今年も大風の影響で。

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