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2016.7.25 和梨勉強会

◆座学1

◆座学2

◆押田さん梨園見学

◆山崎さん梨園見学

◆清田さん梨園見学

◆佐藤さん梨園見学

◆今日のまとめ

 

上記のテーマで勉強会を行いました。

ご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページに飛びます。

◆座学1

【解説】

■天気と土壌の数値データを見ながら

(丸山)去年は(勉強会)出来ませんでしたが、今年やっとできるようになりました。天気がなかなか凄い乾燥しているということで、勉強会も昔、ひと時、水に関して結構強くお話が出ていたと思うので、そのへんが少しでも生かされるようにできればなと思います。 

(過去の天気の資料を配りながら)天気の部分で、2~6月ということで、ほとんど雨マークが無い状態なので、結構、局地的に降っているという話もあるんで、天気の資料ではわからないんですが、局地的に降って短時間に降るのは浸みないというのが結構あると思うので。特に果樹の場合は吸水根が下の方にあるので。そういった意味では、押田さんの方では園を見させてもらうけど、草を少し残す形に?

 

(押田さん)草は一杯生えています。変わってきています。今までは除草だったり、土を少し削って畑を耕して草を処理してましたが、今は上から生えています。草がいっぱいになるのは1年ですぐいっぱいになっちゃう。

 

(丸山)少しは蒸散という部分もあれだと思うので、その辺を押田さんの方でどう感じられるかも見られればな、と。

内側の中身の方は、最近は分析していないので(笑)

(押田さん)土を取ろうと思っていたのですが、誰もせかしてくれないからどうしても忘れちゃうの(笑)絶対やらなくちゃいけないけどね。

 

(丸山)分析の資料は2014年ですから2年前のもの。10月でちょうどドクターソイルの熱水処理のギリギリ前後だったので、鉄マンガンが1という数値になっている状態で、次のページで、その後、清田さんが熱水と普通のドクターソイルの両方が入っている感じで、鉄マンガンが右側の方がえらい多い数字になっているんですが、熱水でやっているんで、強制的に出している状態なので、あまりこの数字と右側の上限下限はあまり気にしないで、ということをしながらやっていた状態でした。

 

 で、次のページで伊藤さんがあって、右側が果樹じゃないんですが、今やっている最新版の表示方法をとっています。鉄とマンガンのところが、上限加下限が抜いた形で、逆に右側のところに鉄マンガン割合というのを書くようにしています。

 ここで熱水抽出で見るのが、鉄とマンガンの割合を見るようにしています。というのも、イチゴの農家さんで「マンガンが実の方に過剰に入っているんじゃないか」、ということを、分析の人に言われて、「現象的にも葉っぱもこじんまりしていませんか」、と言われて、その経緯が結局、ドクターソイルのおおもとの1、1という数字に由来した中で、どうしても出ていないんだから入れようかな、と提案して入れていたところだったんですけど、その結果的には右のように多く入りすぎて、葉っぱがこじんまりしているんではないのか、となったので、じゃあ熱水抽出と言うやり方があって、小祝さんからも焼いて測るというやり方がカリカリに焼いちゃいけなくて、ちょうど良いところじゃなくてはいけない、ということもあって、ある程度固まっている熱水でやっていこう、ということで1年ぐらい経っている状態。

 

 そんな中で、今回初めてメロンの農家さんで、えらい葉っぱが小さいのが出てきていて、恐らくマンガンが高いという疑いが若干出ていて。

 

(小祝さん)そこはずっとマンガン入れていた?

(丸山)いや、そうでもなさそうなので、そこは違うかもしれない。でも本当に葉っぱがこじんまりしていたので、そこらへんのかぶりがどういうふうにくるのか、というのを、こういった対象をみながらやっていて。

 今のところ鉄マンガン割合というのが、鉄が少なくてマンガン高めが大概多くなっている状態があって、極端なやつは、マンガンの数字が昔は100の150がマックスで測ったものが、薄めたやつがマンガンが500、鉄が何百かな、それでもマンガンが500超えるものが出てきていて、その中で鉄が少なくなるというものに関しては、ある程度、鉄の施肥、アイアンパワーを提案する。

 

 あとは品目によって、イチゴ、玉ねぎ、ねぎ、と酸素を強く要求しそうな作物には、鉄マンガン割合が、ほどほどでも、鉄の提案をする、というふうにして、状況のフィードバックを待っている。

 昔、熱水をやられた時、この数びっくりというのがあったかと思いますが、まあ今はそういった傾向があるので、また、夜にその熱水抽出の話をちょこんとしようかと。

 

(押田さん)うちのはやり方が熱水ではない?

(丸山)そうです、「熱水」と書いてあるのが熱水で、それが無いのは通常のやり方です。

 

 熱水の場合は、鉄マンガンの他に、アンモニア態窒素と硝酸体窒素が変わる形になっています。清田さんの熱水のやつには、この時点ではアンモニアはやっていなかったんですよね。ちょうど切り替えの時期だったと思うんですよね。その後の、佐藤さんの昨年の8月の熱水の時は、アンモニアと硝酸を表記している形です。

 

 このアンモニア窒素も、無理くり熱水に16時間98℃に浸け込んでいる。たんぱくを分解させてアンモニアまで落とす、というそんなところまでやっているんで、地力窒素を見るという形でやっているんで、そういった数字が出ている。それが6あって、早々に効くかというと、そうではなく、持続的にという感じに。

 これなんかもまだ試作というか、確認作業中なので、みなさんのいろんな声を頂ければな、と思います。

 裏面は白紙になっているのでメモ代わりにどうぞ。

 

(丸山)で、うちの方も今のところ見ている中で、アンモニア窒素が高いところは地力窒素があって、それが放出量が大きくて、温度変化、水分変化の影響を受けやすい。特に過乾燥、といっても、生産者の方々が感じている過乾燥と土壌が感じる過乾燥、硝酸化する過乾燥にはぶれがあって、生産者がまだ乾いていないと思っていても、土壌ではもう硝酸化しているということが感覚的にある。

 

 だから半歩手前、いや一歩手前ぐらいで水をあげてやらないと、特に地力窒素が高いところは、窒素量が多いので、乾燥すると硝酸がどんどん馬鹿みたいに出てくるという傾向があるんで、そこで雨が降って水が来て、すっと吸われてしまうと、虫だとか徒長とかいろんな弊害が起きやすい傾向があるのかな。

 特に最近この天気予報の部分でも雨が降らない。かつ雨が降っても短時間に降られると中まで染みない。

 でも根っこは表層には無く地下にあって、この天気で曇天で、でも光はそこそこある。そうすると合成はしちゃっている、すると原料の水を吸っちゃっている。ということは表面は湿度がそこそこあって湿っているように見えるけど、吸水根のところは乾燥が始まっているという可能性が高いのかなと。

 

(押田さん):じゃあ目で見てもわからないですよね

 

(丸山)だから実際は掘ってみて手で感覚をもって。木は、上の方は必ずお知らせをしているはずなので、上の顔と下の方を見比べて、自分のところにどんどん落とし込んでいかないと。今までの日本の適期に夕立があってというふうじゃないので。どんどん切り替えて情報を交換していかないとまずいのかなと。 

(小祝さん)水が足りないのと窒素が足りないという葉っぱの傾きが同じだから違いが判らないんだよね。そこが難しいんだよね。一番いいのは20㎝の時のpfメーター打って診る。

(丸山)自分的には20㎝、40㎝にpf打って、どこまで乾燥しているのか、変動がある20と安定的な40とかを見比べていく方が良いのかな。

(参加者)pfメーター?

(小祝さん)pfメーターっていうのは水分計。水分計が20㎝のところの水を測るのと40㎝のところを測るのがある。今言った干ばつになってきて雨が降らないようになると、雨が降ると20㎝のは動くんですけど、40㎝のところは全く動かないで、逆に下の方は水が無くなってカラっからになってしまう。それが見えるんです。それをやると結構深刻な症状になるんですよ。

(押田さん)それ知らないわよね。結局雨が降ると良かった~っていう感じでね(笑)

(小祝さん)今年はこの天気でしょ。雨が降った確率が10分の1以下なんで。で、曇りといっても曇りの時は蒸散しているんですよ、植物って。太陽電池パネルつけている家はわかると思いますけど、発電しているんですよ。それで土の中の水がまるっきりないという。

(押田さん)土の中の水がカラっからなんて、深刻ね。初めて聞いた。

 

(小祝さん)なので、徳島の方なんかでは、20と40でちゃんと打っている。うっているというのはpfメーターを刺しているということ。刺しっぱなし。

 そうするとそれが晴れて水がなくなってくるとあがっていって、ある程度いってレッドラインを超えると、毛管現象が切れるので、雨が降ってもスポンジがきれいに水を吸い込まないで、スポンジって乾くと水をはじいちゃうじゃないですか。ああいう現象が起きて、水が流れやすいところにいっちゃうんですよ。そうすると結構深刻になる。

 

 根枯れを起こしてそこから病気になる。あとは丸山さんがいった硝酸体窒素になるので、生き物が死んじゃうんです。実際、地力窒素といっているのは微生物とかそっち系なんですよ。それが水が無くなることで死んじゃうんですよ。死んでしまってしみだしてきた液体を、他の微生物が食べ硝酸にしちゃうんです。だからそこから水を浴びるとけっこう怖いことになる。本当は意図的に夕立が降ったように水をやらないとまずいんです。

 押田さんはいままで水をまいていたじゃないですか。

(押田さん)いや今年はまいていないんです。うちの方は適度に雨が降っているんです。

(参加者)降る所は本当に降っているんですが、降らないところは降らないんですよ。

(小祝さん)とめ葉、あれが芽が止まらずに動いている状態。それを見かけるというんですよ。それからが怖いんですよ。実が肥大期に入っている時に雨が降るとびちゃっとやられちゃんですよ。

 水があっても、とめ葉が出て止まっている、それが重要なんですよね。まだ、とめ葉が出ず、先が葉っぱも動いていて、そういう時はまだ地面に窒素があるんで水やったら動く、動くならまだやっていなくちゃいけない。それがぴっと頭が止まっているというのだったらいいけど。

 で、pf20,40と意味があるんですよ。40が乾いたら致命的になるんで、小分けして何度も何度もかけるしかないんです。で、かけすぎると20㎝~40㎝の間が水だらけになって呼吸困難になっちゃうんです。

 なので、40の方が乾いてきはじめたら、少量多水で、酸素も入りながら水も入るという入れ方をしなくちゃいけない。

 

 よく2週間も乾かすと上だけでなく下も乾かしちゃうじゃないですか。だからダ~っと水をやってしまうと、水の膜が出来て根が死んじゃうんで、根気よく細かく。

 自然界は本当はそうなっていたんです。2日に1回は夕立が降っていたんですよ、梅雨時期はね。今は曇っているだけですものね。なのに気温が高い。そういう時は暑いから水を蒸散しているんです。

 だからみなさんが毎日畑に出て「なんかのどが渇くなよ」、というぐらいの量は乾燥している。だからシャベルというか細いやつでギュッと掘ってみると、土の下の方が乾燥しているのがわかる、これが怖いんですよ。

(押田さん)怖い情報ね。上が乾いていなければ下も乾いていないと思うものね。 

(小祝さん)ちなみにこれは全く違う作物ですが、水のやり方が完全にずれちゃって失敗しちゃったというもの。

 見ずらいですけど、これトマトなんですけど、完全に過乾燥をやっちゃったんですよ。アブラムシがぎっしり。これが硝酸を吸っちゃったやつなんですよ。梨なんても、こうなる可能性がある。で、水が足りないということに気づいたので、ちゃんと水をやり始めたんですよ。水を上げていない時はしおれちゃっていた。この方、ベテランなんですよ。

で、これ、上の段と下の段が違うのわかります?下の段は傷んでいる。色がおかしい。上の方は水をやって治っている。これは地力窒素が残っていたんです。

 

で、これをきちんと今は補正をしてもらってやっていたら、下がちょっと黒いのが残っているのが、上は全部治っちゃったんですよ。

だからトマトは水切れが一番危ないんですよ。

 

(参加者)トマトは水いらない、いらないと言いますよね。

(小祝さん)ここまで切らしちゃったらだめなんですよね。水をちゃんと調整するとアブラムシ1匹いなくなっちゃった。食べ物が食べられなくなっちゃったから、自然にいなくなっちゃった。

 

 だから、みなさんの梨についているのも、本当はちゃんとやるとつかないです(笑)だから逆に言うと、水気がなくて葉っぱがちょろちょろ動いているやつに来るわけですよ、アブラムシが。ピタッととまって固まっているやつには来ない。

 大体、先がとがっていて玉にならない新芽のやつに来るじゃないですか。ピタッと葉っぱがピシっと開いてピカピカ光っているやつには大体つかないですよ。窒素がぐ~っときてストンと切れたやつにはこないんです。それがジワジワジワジワというのは、なんか止まりかけるんだけど、地面が硝酸になってひょろひょろとなる(笑)

 

 硝酸態窒素というのは、硝酸化成菌というのは、過剰な酸素が土の中に入ると活動するんですよ。つまり、土が乾燥すると活発になるんですよ。

 だから、土を常に湿らせておくと水蒸気が土の中にあるから、活動できないんですよ。酸素の濃度が低いから。

 だから異常気象になる前の夕立がちょうどよくあった頃は、硝酸化成菌が繁殖できなかったんですよ。しかし、最近の異常気象では確実にいっちゃうんで、意図的に水を撒いて、土の中に水蒸気を保つようにしないとアウト。

 だから、逆にこれだけ天気がまずいとわかっているんだから、水のやり方で、各個人の農家の差が、作物にとっての差が如実に出ます。

 

 pfメーターを20㎝と40㎝を出来るだけ離れない距離で刺しておく。押田さんのところはこまめに水をやるから、逆にそれを見ていると水の動きが見えるんですよ。やっと上の水が増えたら下が動いたとか、逆に下が1週間で無くなったとか。

みなさんね、大事なことなのでお知らせします。

 有機肥料って燃やしたら炭になるでしょ。有機物ですから。だから有機物、炭を持っているやつはエネルギーが多いんですよ。

 逆にアンモニアって火をつけたら炭になります?揮発しちゃうんです。炭にならない。なので、こうなるんです。

 横軸が分解の時間で縦軸がカロリーとすると、有機肥料というのはたとえが1㎏あげたら500キロカロリーあるとします。

 それが分解していくと右肩下がりに0になるわけですが、減っていく段階で、実はアンモニアが増えていくんですよ。

 途中で交差して、そしてまた減っていく。その時に硝酸が増えていっているんです。

 つまり、有機からアンモニアから硝酸になればなるほどカロリーが少ないんですよ。ってことは、梨ってカロリーがあるじゃないですか?ということは、有機肥料をそのまま吸えたらカロリーがある状態だから甘くなる。

 しかしカロリーが無い肥料でやると酸味が強くなるんです。ということは、土を乾かしてアンモニアや硝酸を吸わせたものは、大きくはなるけど酸味がある梨になる。

 じゃあ、これは何で変化するんですか?というと、温度と空気と水分量なんですよ。

で、温度と空気の量はコントロールは出来ないですが、空気と水分量は自分でコントロールできるんですよ。簡単ですよね、水を入れれば空気の量が減るし、手ぬけば空気の量が増える。

(参加者)気が付かないで硝酸が増えたところで水をやると?

(小祝さん)梨が割れます。また芯の周りが水っぽくなります。

で、水があれば、途中で全部吸わせちゃうわけですよ。でも乾かすんで硝酸の方に行っちゃうんです。

(参加者)表面の根っこと40㎝の根っこでは、表面の方でとれなくても下の方がからとれるんじゃないかという素人考えがありますよね。

 

(小祝さん)根っこというのはこんな絵のように生えているんです。

40の方が少ない。40の方は水を吸うだけなんですよ。

 で、20の方は栄養分と水を吸うんですよ。で、普通は雨が降っているから水があるんですよ。

だから栄養分は梨で言うと、地面の中に肥料があって吸われるという形で新梢が出ていき、肥料が無くなると新梢も最後に止まる。

 しかし、土の中に途中で水が無くなると肥料が吸えないので肥料が途中でとまり、新梢も途中でしばらく止まる。

 で、また雨が降ると、土の中に空気があるのでエネルギーの低い窒素になるんですよ。

すると途中の新梢も細くなる。

すると窒素を使う量は減る。

すると徒長という現象が起きる。

 つまり、地中で水が無いが故に吸えなかった窒素は、後で吸うんですけど、後から吸った時にエネルギーが低いやつだから、枝が細くなるんですよ。

(参加者)結果として水をすぐにやれというのは、そういうことなんだ。

(小祝さん)だから梅雨時、窒素は全部吸わせなくてはいけなかったんですよ。

(参加者)徒長が止まらなかったんですよ。

(小祝さん)6月の天気みても、雨がほとんど降らなかったんで、吸うための水が無いんですよ。

(参加者)6月の時点で確かに雨が降らない時期があったんですよね。

 

(押田さん)梅雨時に水をかけるのはちょっと恥ずかしいんですよね。

(小祝さん)みなさん、質問ですが、日がカンカン照りの時の節間と、曇りがちの時の節間、どっちが長いですか?

(参加者)曇りの方が長くなっちゃうでしょ。

(小祝さん)でしょ。今年曇りでしょ?そして暑いでしょ、だからよけい徒長するんです。

(参加者)天気のせいだったんだ。

(小祝さん)そうきたか(笑)なので、水をちゃんとコントロールしなくちゃいけない。

 

(参加者)先生、6月の後半に追肥をしますよね。その後、急に雨が降ると止まったものが2次伸長してくるんですけど、そういった事とは違うんですか?

(小祝さん)それは、前半に乾燥で途中、窒素が吸えていなくて、その分があとで来ているところにさらに追肥をしているんです。吸えなかった分が追肥の部分と重なるんです。

(丸山)逆に止まったのが、窒素が切れて止まったのか、水分が切れて止まったのか、その差がでかい。どっちかによって肥料をやるかどうかが、真反対になってしまう。 

(小祝さん)窒素が切れて止まった時は、枝の太さが大体一緒で、葉っぱの節間が大体短くなっていく。で、葉っぱだけは寸胴なんですよ。で、葉っぱの大きさは同じなのに、節間が短くなっていく。これは正常なんです。

だけど水が無い時は、中心線に対して細くなるんです。そして逆に節間が伸びていくんです。

 で、葉っぱが変に異常に大きくなっていく。ひゅ~っと開いていく。そして最後にひゅるっと小さくなる。途中吸えなかったところがあったから、そこは雨が無くて吸えていない。ところが急に降ったから、利息がど~んと効いて。だからひょうたんみたいになっている。

 

(小祝さん)やっぱりね、丸山さんがせっかく天気の情報をもってきてくれたので、天気の記録をみなさんも作った方が良い。

 で雨の降雨量が異常に少ないんだったら、梅雨だなんて常識は外して水をかけないと。そうしないと窒素の吸い方に異常が出来てしまう。

 

(参加者)いくら良い肥料くれても、ね。

(小祝さん)意味がない。で乾燥したら硝酸化しているので化成と同じ。

(丸山)で、そこで怖いのが、一般の方が化成を主体に使っていて、みなさんは有機を使っていると、有機の方が影響がこの件に関してはむちゃくちゃでかい。

(小祝さん)水をやっていると完璧だけど、やっていないと最後に化成の成長になっちゃっている。

(丸山)有機と思っているのが化成になっちゃっているし、化成の人はそもそも化成なので、ある程度流れたり有機変化をすることはないので、有機ほどぶれがそこまでは少ないはず。

(小祝さん)丸山さんが持って帰ってもらって、熱水抽出でアンモニア抽出をしてもらって、残っているなら肥大する、残っていないなら肥料を入れて水を撒いた方が良い。

 

(押田さん)私がここで今までの経験で、自分でこういうものだと思っているのはね、最初から薄くしちゃったら、あゆみの会の対応のサイズは出来ない。

 最初は小さくてスタートして、ちょうど良いんだ、という認識でやっています。そうじゃないと売れない梨作りになっちゃう。だから、最初は小さいsから2sがあっても、一番最盛期でちょうど良いサイズで荷が送れるようにするには、やっぱり着果が少ないと大きくなっちゃうのが自然だから、あんまり薄くは出来ない。最初から大きくできるようにすると、まず売り物にならないから、本当に頭が痛いところ。

(小祝さん)やっぱり売り先ですからね。

(押田さん)だから近所の人にはカギをかけておいて、見せないようにしている。

 

(小祝さん)前は押田さんはちゃんと水をやっていたので、「うちは干ばつの影響が無くていいですよ」、と言っていたじゃないですか。で、みなさんやっていなかったのでトラブってましたよね。ところが押田さんは今度はやめてしまったということで(笑)

(押田さん)いや、ちょっとずつ降っちゃったのよね。十分な降水はなかったにしろ、乾くころには降っていたのよね。

(参加者)表面で見ているからね。

(参加者)怖いのが、有機が化成に変わってしまうというのは、何のために一生懸命有機でやってきたのかという。

 

(小祝さん)化成の人は、逆に言うと水に溶けやすい肥料だから、ちょっとした雨でぱぱっと効いて最後は消えちゃうんですよ。逆に有機の人は、水がないと微生物が活性化しない。活性化しないと有機物を分解しない。だから後ろへ後ろへずれるんですよ。ずれて最後は化成肥料になるから(笑)なんか酸味が高い梨だな、って(笑)

 なので、水の定期的散布はこの天気を見る限りは、本当にやらないとやばいですね。

(丸山)押田さんのところは地下水があるから、水位が高いから、その点は良いかも。

(小祝さん)だから今日見にいって、梢葉のところ、8割以上止まっているなら本当に切れている可能性があるのでやれるんですよ。だけど先が細っていて、梢葉のところがちょろちょろ動いているようだったら、まあ。。。 

(押田さん)あのね、アザミウマのあれだったら、虫がいるのかな、葉っぱの色が違うから、と思ってみてみると、何もいないの。ダニ剤をかけたから、それが効いたのかも。

(小祝さん)か、微量要素不足か。微量要素不足でも虫がいたような色に見える時もあるんですよ。

(押田さん)葉っぱの色?

(小祝さん)もちろん、新芽も新葉も。 

(参加者)土が粘土質の場合はどうするの?

(小祝さん)その場合は、出来るだけ土を柔らかくする堆肥を入れる。窒素の少ない堆肥を入れる。

(参加者)うちはちょっと掘ると粘土質。

(小祝さん)それも結構柔らかくなる。

(参加者)べたべたする。

(小祝さん)べたべたするのも60㎝ぐらいまでやるんです。本当は廃菌床の堆肥があるといいんだけどね。あれがあると、撒いて一雨降るたびに10㎝ぐらい柔らかくなるんです。

 農家の店しんしんで出し始めたかもしれない。水戸の方の支店でそのたい肥を売り始めたかもしれない。葉物用で売り始めたんです。葉物の重量が急に重くなるんで。土も1mぐらい柔らかくなるんです。

 なのでそっち系がうまく入れたら、土も柔らかくなるしベトベトもなくなるし、保水力も良くなるんですよ。

 粘土のところって、水があるようにみえて、乾いちゃうと全然しみなくなるんで。またひび割れしちゃうんです。まあそこまでいかなくても、水がないと粘土は土が収縮するんで、根が切れちゃう。紋葉が増えるんです。なので乾燥した翌年、紋葉が急に増えるんです。

 だから基本的に粘土で乾燥しやすいところは多くなります。つまり水の通りが悪くて、干ばつに2年あたれば一発ですから。

 

(丸山)blofはC/N比が高くてもそこまで菌床ほどの効果は?

(小祝さん)blofでもいいんだけど、こっちにあるんだったら、わざわざひかなくても。あるなら廃菌床と一緒に撒けば。

(丸山)blofだけだと結構高くつきますからね。

(小祝さん)土を柔らかくするクロストリジュウムという菌が付いているんですよ。それともみ殻とか廃菌床を一緒に混ぜて撒くと、もみ殻が分解して、茶色い液体になるんですよ。それが土の中に染み込んでいくと、粘土でも土を柔らかくするんです。

新潟の梨の果樹園さん、僕が教えていて、土が粘土質で土が硬くてどうにかならないか、と聞かれて柔らかくする技を教えたんです。

<1m20㎝ぐらいの棒を刺している映像。次に1m80㎝の棒を刺している映像を観て>

(参加者一同)すご~い!

 

(小祝さん)だから水不足というのは全くないんですよ。また肥料もバシっととまるんで、だから梨農園が低いんですよ。

 園の新梢の伸びがそんなに高くないんですよ。どういうことかというと、枝の数が多いだけで、養分の効きが早いので、スパッと効く、ずるずるずるっといかないんです。で、彼は廃菌床とblof堆肥を両方撒いて柔らかくするんです。

(丸山)うちはblofはあっても廃菌床は無いんです。

(押田さん)マッシュルームとった後のクズ、もっていってくれ、とか、安く売っているかもしれない。

(参加者)でもそんなにやわらかくなるならね。

 

(小祝さん)これ、河川敷の粘土土壌なんですよ。

(押田さん)上にバラ撒くだけで下に浸透していく?

(小祝さん)blof堆肥というものについている菌が廃菌床を食べると茶色い水が出るんですが、それは糖分なんですけど、その糖が地面の中に染み込んでいって、そこに酵母菌がいるから。酵母菌というのはお酒が造るから、お酒を造る時にあぶくがでるから、全部。

(参加者)あ~、発酵するから!

(小祝さん)発酵しちゃう。なので酵母菌も一緒に撒くと良い。で、アルコール発酵するような酵母菌を入れると、紋葉を起こす菌は全滅しちゃう。

(参加者)一石二鳥じゃない! 

(小祝さん)前はここで水が溜まって、腐れ水になって、それを吸って梨が破裂する色んな病気が出たんですよ(笑)

 お客様のところにいって、包丁で刃を入れた瞬間に破裂する(笑)それで生協が偉く困って僕の所に話をしてきて、現場いったら30㎝は溜まり水、腐り水になっていた。でこれを吸ったんでしょ?って。

 で新梢を切ってみたら、枝を切ったら大根を切ったら黒くなるようなあれが出ていた。で、これはもうだめだ、ということで。もう水はけを良くするしかもう無いので、ということで、この技を教えたんです。

(押田さん)ここは粘土質だったの!あらそう!

(小祝さん)この映像の棒の刺さり方を見れば、下が粘土質だということがわかると思うんです。いくら柔らかくてもこういう止まり方はしないんです。ガツガツって。これは粘土質ということ。言い方悪いけどそれを無理やり柔らかくしている。

 

本当に土を柔らかくしたところは、こんなになるんですよ。ここは粘土質のところじゃなくて普通のところです。

で、何もやっていないところはこうなるんです。対象区を隣に作っているんです。

 廃菌床と糖分を上手く使うと一気に柔らかくなるんです。但し、黒い水に窒素が多いと梨がたまらないので、材料がポイント。ま、そういうのも気をつけて頂いて。

 

(丸山)園内に草生栽培的なものも、ああいうのも原料になる?

(小祝さん)なる。但し出来れば、それをバチルスと酵母という両方の菌を使った方がこれむきに分解できる。酵母菌が無いとなかなか分解できなくて。やっぱり殺菌剤を撒いた瞬間に酵母菌は弱いので死んじゃうんで。やって、1週間ぐらい経ったら酵母を撒く、ということを常にやれば。

(丸山)草刈りをした時に、早めに菌を付けて分解してもらうとよい?

(小祝さん)そう。そうするとどんどん下の方にいく。酵母とバチルス。梨園なら神崎町にある酒蔵の寺田本家の酵母が生きている酒が使えれば、強力だよ(笑)玄米に近いのがあったよね?

(丸山)むすひという火入れしていない玄米酒がある。開ける時に半分ぐらい無くなっちゃうやつ。少しずつ抜かないといけない。15分ぐらいかけないと。あれは女性の方が美容と健康のために飲んでいて、お肌がつるつるになる(笑)米ぬかくさいお酒というか、アルコールというか。

(小祝さん)発酵しているシューっと抜けるやつじゃないと。火入れしていないのはだめ。

 

(丸山)増やすという意味では、水をはった糖蜜に入れて混ぜる。

(参加者)じゃあ、活性水の中に入れると良い?

(小祝さん)乳酸菌が入っているとちょっと発酵しにくいから。

(丸山)だから、活性水だと乳酸菌が主体になっちゃうので、別個、水と納豆菌。

(参加者)やっぱり入梅時は殺菌剤を撒くじゃないですか。そうすると菌は死んじゃいますよね?

(小祝さん)もちろん、また撒いてあげると良い。雨が降っている時に撒くと一番増える。農薬は雨の時には撒かないじゃないですか。だから逆に。雨が降ると地面の中に染み込んでいくので逆に守られるんですよ。するとアルコールが地面の中に増えるんで、土壌の中が全部殺菌されてしまう。さらに柔らかくなる。

(参加者)梨の葉っぱにかかっちゃっていい?

(小祝さん)全然、全く問題ない。

(参加者)あそこ、おかしなとこと雨の日にやっているよ、と言われちゃう。

(丸山)もともとみなさん有機をやっている時点でおかしいので(笑)

(小祝さん)完全におかしいと思われる(笑)あいつら、雨の日にss載ってる。あいつら農薬の使い方わかっていないなと(笑)でも、出来ているものは凄い立派なんです。

(丸山)最終的には、ドクターソイルの最初の頃もそうですけど、何のためにやっているの?というところなんですよね。そうすると周りの人がどうのこうのじゃなくて、自分が作ったお野菜や果物が美味しいと食べて喜んでくれる人がこのことをやると増えてくれるから、やってるんだ、と思えば、周りから見たらおかしなことでも、結果がそうであればやるべきだと思うし。

(参加者)土がこれだけ柔らかくなるのならね。

(小祝さん)これやってから、翌年からまるきり変わったと。

(参加者)去年からようやく草生栽培を始めたのに(笑)草刈り機械買って仕事が増えてね(笑) 

【最近の畑の様子)

H300905。産地廻りレンコン圃場。今年も大風の影響で。

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【更新情報】

【2018/9/9】

 最近の畑の様子に

 産地廻り時のレンコン圃場

 の画像を載せました。

 

【2018/7/25】

 最近の畑の様子に

 水稲勉強会2の画像を

 載せました。