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2016.7.25 和梨勉強会

◆座学1

◆座学2

◆押田さん梨園見学

◆山崎さん梨園見学

◆清田さん梨園見学

◆佐藤さん梨園見学

◆今日のまとめ

 

上記のテーマで勉強会を行いました。

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◆清田さん梨園見学

【解説】

(丸山)おっ、これが噂の!

葉肉も全然ないし、とげっぽくないし、全然強くない。ケイ酸足りない?

(小祝さん)うん、ケイ酸が足りない。

(丸山)こんなにやばいのは初めて見た(笑)本当は手が切れるほど痛いんですよね。

(小祝さん)こっちの梨園はカビ系の病気が多いですね。葉っぱにも全部出ちゃっている。

これ、全部地上部で繁殖しているから、さらに怖い。

(参加者)最初、濃度障害かと思ったんです。

(参加者)あら、これ肥し、ふってあるのよ?

(小祝さん)そう、だから納豆菌を降っておかないと、ここからね。

(丸山)菌をつけてあげた方がいいから。

 

 

(小祝さん)これ、ちょっと見て下さい。

(参加者)うわ、いっぱい、信じられない!

(小祝さん)同じ菌がいっぱい繁殖している。

(丸山)菌がついていない肥料なんで、エサとして食いついちゃう。

(小祝さん)積極的にバチルス納豆菌を撒かないと。

(丸山)触ると本当に柔らかい、葉肉が無くて、食べれそうなぐらい。

 (参加者)今年はなんかおかしいな、おかしいな、と思っていて。

(小祝さん)ほとんどそれ、カビです。カビって、(ペットボトルの水を葉っぱにかけながら)水弾かないんですよ。

(参加者)ほんとだ!

(小祝さん)だから胞子があれば確実に菌糸をすぐに伸ばされちゃう。早く納豆菌を下にも上にも撒いて下さい。これ、結構、菌の密度が高くなってしまっていますよ。

だから、薬害じゃないです。納豆菌はssで撒けます。但し、園が3~4日納豆臭いです(笑)

 

とにかく、菌層を変えなくちゃ。とにかく胞子が菌を飛ばしまくっていますから(笑)

ギリギリですね。だから梨はちょっときついかもしれませんね。

(参加者)こういう葉っぱって、先生、とんじゃう?取っちゃった方が良いかしら?

(小祝さん)まあ、茶色くなったのは治ったやつなので、止まったやつなんです。ダメな奴は真っ黒になっちゃう。かさぶたみたいなやつ。

 

だからちょっと今年は注意して殺菌剤をやっていないと危ないですよ。結構広がる可能性がある。これね、急激に広がるんですよ、で葉っぱがパラパラと落ちるんです。

こういうのは特に天気が悪くて温度が高い時にでる、天気が悪くて湿度が高い時に。曇天、なのに暑い。カビって蒸れる時に出るから。もしかしたらケイ酸カルシウムを撒いた方が良いかもしれない。

まあ、紋葉が無くなったら大きな崩れはなくなるから、あとは葉っぱの病気とか土のね。

(参加者)無いことはないけどね。まあ、幹の色の赤っぽいのがとれてきたから。雨に当たると最初の頃は本当に真っ赤になっていたんですよ。

(小祝さん)あれが一番やばいですよ。

(参加者)で、いくらか黒ずんできたから、いくらか根張りが変わったのかな、と。

(丸山)結構、地面も結構生えてきた感触で、柔らかいんで、方向的には良くないのかな、と。ただ、こういうのを見ると結構分解は進んでいないので、逆に積極的に分解する納豆菌などは有効なのかな、と。

(小祝さん)ぜひぜひやってください。そして土が柔らかくなって根が深くなると、紋葉なんて一発で治る。すぐ治る。 

(参加者)今年は葉っぱの光沢が無い。いつもは葉っぱがもうちょっとグリーンが強いんですが、なんかぼけているな、という感じが。

(小祝さん)油をひいたてかりが無いんですよね。

(参加者)そうです、てかりがないんです、くすんだような。

(丸山)今年は天気がずっと曇っているから、合成量が低いから、その分、炭水化物の上りの量が弱いはずだから、照りがでずらいのかな、と。

 

(小祝さん)(葉っぱに水をかけて)ここね、葉っぱがかぶっていない所は、水を弾いたんです。だから、お互いにかぶっていないところは光合成をして少し良い状態になっている。かぶっているところはもう全然水を弾かないんです。光が弱まったせいか光合成が上手く出来ていないんです。

(丸山)逆にそういった意味では、日射量が無い中でなら、この肥料、完全に光の原料なので、ちゃんと分解して根っこから吸えば、光と同じような成分が入って来るんで。だけどここにある中では、作物が吸えていないんで(笑)せっかくあるのに(笑)

(小祝さん)積極的に分解しないとね。ということです。

まっ、これでそういった菌種を撒いたり、炭素系の有機物を撒いたり、土つくりが出来れば・・・

 

(押田さん)ねっ、「これが光の原料」って何?

(小祝さん)おっ、押田さん、良いところに(笑)今日、それ説明しますね。

まさに言った通り、(肥料をさして)これ光なんです。そう言ったって皆さん、わからないですよね。正直だからいいですよね(笑)あとでやりましょう。

 

とりあえず一番のポイントは、葉っぱがちょっと薄かったりするので、ポイントなのは根の吸収領域を増やしてあげる。そうすると肥料が沢山吸えて、ミネラルも吸えるので、そうすると葉っぱの厚さがガラっと変わる。そうすると幹の強さが出るから、そうなると紋葉は怖くない。

でもね、これを分解するというやり方を、和歌山の桃農家さんにやってもらったんです。これだけでなく、積極的にトウモロコシの芯と廃菌床で。そうしたら、桃の糖度が24度までいったんですよ。そしてもう世界一の糖度ということでギネスに登録しちゃったんです。

(押田さん)それっていうのは?

(小祝さん)光です。バチルス菌と酵母と。

(丸山)言われたことを素直にやるということです(笑)

(小祝さん)そうしたら、なんと今まで12個入りで6,000円だったのが、1個売りになったんですよ。どのぐらいになったと思います?

(参加者)1,500円?まさかマンゴーなみに?

(小祝さん)桃1個1万円に(笑)

(参加者)うそー!

(小祝さん)大企業の贈答用に。私でも買えない。もう全部予約決まっている。

(押田さん)じゃあ、今日教えてもらうことがヒントになっている?

(小祝さん)僕、同じことしか言っていないもん。彼にも別にそんなに難しいことは教えていないもの。ちょっと違ったことも言ったと思ったら、それをベースにしながら、アルギンゴールドという海藻を反50㎏ぐらい入れたら、3年ぐらいかけて上がっていった。糖度も上がるし実の大きさも大きくなる。

 

だから、そろそろ肥培管理が終わったので、そろそろ土の構造や微生物の方に入らないと、これから上の段階には伸びないかも。

まあ、大体、肥培管理はバッチリ、バランスがとれた設計は葉っぱをみれば出来ているので。

 

まあ、今度は根の吸収範囲を増やす。そうすると木が勢いが出てくるんですよ。そうすると太く短く止まる。

前はこの園に入った時は、かなり明るくなったので、大丈夫かな~と思いましたが(笑)

(参加者)1mぐらいの枝がいいと聞いたのですが。

(小祝さん)これなんか理想的な枝だよね。ほんと、出来ればこのぐらいの枝が良い。

面白いことに、中にちょっと乾燥が入って、葉っぱが小さいのが残っているんですよ、それ見ると。

下が葉っぱがある程度大きくて、その上が小さくて、その上がまた大きさが戻っている。

だから乾燥が入りましたね、というのがわかるんです。ちゃんと履歴が残っているんです。

(丸山)逆にこの履歴があって、土壌の水分計の履歴があって、そうすると大体このぐらいだと木はこうなるんだ、というのが見えると、pfでこのぐらいは木にやっておかなくては、というのが見えてくる。

(小祝さん)そうすると水をやらなくちゃ、というのが見えてくる。

(丸山)でも、たぶん、地面の物理性改善をしていくと、状況は毎年変わってくると思うので、その変わり部分を観察しながら見てくる。

(小祝さん)相関性をもって見ればわかると思う。

だから、これから清田さんは土つくりの物理性を改善して一気に上を育てる。で、もっと強さを出す。

肥培管理はOKなので、物理性と生物性の改善についてそろそろ入りましょう。

 

(参加者)先生、これ、殺菌剤で抑えることはできる?

(小祝さん)できますできます。今年はそれでやって。ちょっと疑わしいのはケイ酸がちょっと足りない。葉っぱがいくらなんでも柔らかすぎる。ケイ酸不足を起こすと軟らかくなるので。ケイ酸が入るともっとパリパリに硬くなるので。

撒くのはケイ酸カリじゃないですからね、ケイ酸カルシウム。押田さんのところはケイ酸カリね(笑)こっちはケイ酸カルシウム。

(押田さん)あんまりやっちゃいけないと聞いた。

(小祝さん)もちろん。なんでもほどほど。

(参加者)ケイ酸カルシウムはどのぐらいあげたらいいでしょうか?

(小祝さん)恐らくPH測ってもらえれば、わかります。恐らく反当たり4~5袋だと思うんですけど。

(参加者)それを秋に?

(小祝さん)今でもいいですよ。パリ感が出ます。干ばつになりやすい時って、梨が過熟気味になってパリ感が無くなるんですよ。それがケイ酸があるとパリ感が出る。

(押田さん)ケイ酸カリも今やっていいんですか?

(小祝さん)押田さんのは早くカリあげないと大きくならないですよ(笑)硬くしながら大きくするのがケイ酸カリ。一方でこちらの梨園、どちらかというときちんとカルシウムでバリアを作って病気を入らせないようにする。

押田さん)ケイ酸カリは1反、1/2袋?

(小祝さん)まあどのぐらいカリがあるか見たらいいですよね。

(小祝さん)特にケイ酸は枝など葉っぱなど表面に出てくるんですよ。さっきの萎縮病みたいなにも非常に役立つ。ケイ酸が無くなると病気の侵入が凄く早くなる。

(丸山)ガラス繊維ですよね。それを木がうまく有機体として活用してバリアー的になって。

(小祝さん)そうすると表面がガラスみたいになって。まあ、みなさんある程度、実感しているでしょうけど、お客さんがついてね、普通じゃない売り方に繋がっていると思うのですけど、こっから先はもうちょっと安定してやることが必要。その時に、ケイ酸だったり微生物だったり団粒構造というのがそういうのに繋がって来る。周りがぶれてもみなさんはぶれないという、そういう技術がこれからは必要、ということです。

(丸山)目指せ1個1万円ということです(笑)

(小祝さん)桃、平均で糖度が20度以上(笑)

(参加者)EM菌を秋に撒くでしょ。そのままでいいの?それともある程度うなった方が良いの?

(小祝さん)有機物があればうなわなくていいです。まあどちらでも。うなえばうなうだけの効果があります。まあ、さっとみた感じ、カビが出た感じが出ているので、胞子が飛び散っていると思うので、早め早めにやった方が良い。

 

(参加者)先生、これ、オーガニックでなるわけじゃないですか?

(小祝さん)オーガニックは100度以上で乾かしているので無菌なんです。

(丸山)だから、オーガニックとか無菌のをふったら、意図的に菌を撒くか、それとも畑に常に良い菌がいる状態だったらいいんですけど、なかなかそうはいかないので。

ハウスでやっているところはそういった傾向があるんだけど、吉田さんというハウスでシソを作っているんですけど、50㎏のオーガニックの窒素を入れているけど、全然カビが生えない。

 

(小祝さん)この状態で胞子を飛ばす。オーガニック自体は菌が無い。

(参加者)確かにいつもよりひどい感じがするね。

(丸山)そこで納豆菌なのか、その辺のカビ菌かで全然違う。

(参加者)カビがいつもより大きい!

(小祝さん)大きいカビこそ、分解力が強いので、危ないです。だから今回は殺菌剤で抑えるしかない。絶対繁殖させない。

 

 (丸山)でも、殺菌剤の効果も有機物があると思った以上には効かないんですよ。有機物に隠れちゃって、効果が納まるとまた動き出すので。そう考えると一番最初にいかに邪魔にならない、いたずらしない菌をつけるか。それがあるとカビも生えないし、畑を良い方向に戻してくれる。

 

(押田さん)オーガニックをやっている人は、カビが生えないの?うちらは生えるのを当たり前と思っていたけど、違うんだ。

(丸山)カビといっても種類が違うんですよね。大葉の場合はさらに適当に潅水をしているので、水切れが無い。

(小祝さん)水をけっこうやっているところは、バチルス菌が旺盛になるんで、カビよりそっちが生える。

 

(押田さん)大葉の人のところは、何が生えるの?

(丸山)そこの畑にとっては、別に良いやつ。力強くて悪さしないやつ。

(押田さん)それはカビの状態には見えない?

(丸山)見えない。

だから、今回だったら殺菌剤をやって落ち着いた時に納豆菌を撒ければ。本当はいいのかな、と。

(押田さん)じゃあ、納豆菌は、納豆買ってきて、かきまぜてぬるぬるをお湯で溶かしてかければいいのね、じゃあ簡単だわ。

(丸山)糖蜜を使って。自分んちの砂糖でも良い。はちみつはダメ、菌を抑制するから。

(小祝さん)有機肥料を撒いたあとに、さーっと納豆菌をかければ、オーガニック853は納豆になっちゃう。

(丸山)納豆菌がつけば、オーガニックの肥料を栄養分にして…

(小祝さん)名前をオーガニック納豆にしようか(笑)でも、撒かなければ間違いなく、ここにカビがいればカビが生える。 

【最近の畑の様子)

H301119。産地廻り今年の人参。9月の曇天で例年より丈が長い。

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【更新情報】

【2018/12/12】

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 11月の人参を 載せました。

 

【2018/9/9】

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 産地廻り時のレンコン圃場

 の画像を載せました。