2017.10.12 丸和さん勉強会(夏の水管理と水溶性炭水化物の利用)
上記のテーマで勉強会を行いました。
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◆杉本さん圃場見学
■大根圃場
(丸山)お~、この黒い奴がサルハムシだ。この前の勉強会でもいてね。どうしたもんだかな、という。
→秋田の十和田市のパウダーが結構効くよ。
(丸山)ケイ素系のやつで結構カッティングで切られちゃって。
→間接に入り込んで傷ができるんですよ。そこにキチン質を分解する菌があれば関節から溶けていくんです。
菌の名前もわかっているんですよ。ボーベリア菌って言って。ただ、傷つけなくちゃダメなんです。それがタルクという物質なんですよ。
(杉本さん)そんないいものあるの?
→それが日本では作られていないんですよ。タルクはある、ボーベリアはある、それを混ぜているのが無いんです(笑)
ケイ酸の水晶みたいなやつです。これをね、シッカロールみたいにパウダーみたいにしちゃって。人間にはパサパサなんだけど、虫にとってはザラザラ。
タルクという石で石英みたいなやつ。それを粉にして、人間にとってはシッカロールみたいなやつ。でも虫にとっては間接に入るとやすりのように傷ついちゃうんですよ。で、そこにボーベリア菌っていう菌をつけておくと、この関節のところを溶かして動かせなくしちゃう。
(丸山)やっぱり大きさも大きくなりにくい?
(杉本さん)下は食わないんだよ。だから最初はわからなかったけど、小松菜、芽が出たらさ消えちゃうよな。目見えないから何かわからなかったけど、眼鏡持って見てみたら、いっぱいいるもの。
今年は少ないよね。去年、一昨年が多かった。
(市川さん)でも、これ夏だったら水撒いて、ハウス閉めるとかなり死ぬよ。蒸し風呂だったら入ってられないよね。
(杉本さん)どこで越冬しているんだ?だって食うのは今の時期だけで、生きているのは500日生きているっていうんだから。
(市川さん)大体、泥の中だろうな。アブラナ科系のものを作らなければ、大体、食わない場合もあるしな。
(杉本さん)うん、大根と小松菜が一番はっきりわかるな。あと白菜。
→じゃあ、実験用にちょっと取り寄せますね。
(参加者)苦土は?
→そんなに減っている様子はないですね。下枯れがそんなにしていないから。
(参加者)数字は?
(丸山)まん中、カリだけが少し高めだったけど、他はまあまあ。
■里芋圃場
(市川さん)うちもこの疫病、あったよ。
(丸山)疫病か。。。これがどんどん広がって。
→水が足りないよね。だって普通のこれ、いつもの2/3にもなっていないでしょ。
(丸山)みんな曇天で雨もちょっと降ったっていうイメージで行き過ぎて、実際は乾いていた、というあれなんですかね。
→窒素、全然消化されていないもんね。まあしょうがないよね。でかくなればなるほど水の問題はね。
(丸山)施肥よりは水でした(笑)
(参加者)結構、雨が降った時まとまって降ったから。
(丸山)そうですよね。
■人参圃場
株間は広くて5㎝。やっぱりそれ以上になると大きさのばらつきが出ちゃう。
まあ、もう問題ないでしょ(笑)
■長ネギ圃場
(棒を刺してみて)
柔らかいね。
(丸山)湿っている感じ、色もあるしね。
→水あるよ。越川さんのところよりは水がある。
越川くんのスタッフにも触らせてあげて。
(スタッフ)ありますね。温度も低い感じがする。ちょっと冷たい感じがする。
(参加者)ほんとだ、さっきのと違う。握り具合も違う。まとまる。
で、何本か抜かしてもらって、根っこの乾き具合。
はい、良い感じです。それでもまだ足りないんだけどね。
まあ良い感じで雨が降ったから(笑)
あと、越川さんのところって、こんな風にM字になっていましたっけ?
(スタッフ)さっき見ていただいたところは、1回泥を上げたんですけど、落としちゃったんですよ。掛け過ぎて、悪くなって、腐るな、ということで1回落としたんです。
→それも落とさなくて良かったかもね。ちょうど谷になっているところに水が落ちているから。だから水分計を打った方が最終的にはわかりやすいからね。
こういう白い根っこがあるんですよ。
(参加者)やっぱり水不足ですか?
→これでも水不足だから。
まあ、ベテラン勢もたまには木から落ちるんで。
(丸山)やっぱり水ですね、水ですね。
→ネギは水をやるとどうしても腐るというイメージがあるからね。控え気味にやっちゃうんだよね。