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2017.7.20 和梨勉強会

◆座学1

◆押田さん梨園 見学

◆山崎さん梨園 見学

◆清田さん梨園 見学

◆佐藤さん梨園 見学

◆今日のまとめ

 

上記のテーマで勉強会を行いました。

ご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページに飛びます。

 

◆座学1

(丸山)去年からの流れの中で何か皆さんの方から?

畑見ながらと言う前の座学で抑えるポイントとして、去年ちょっと見たんですけど、Pfメーターが入ったんで水の量を見ながら、またこの天気というのもあるので、どのぐらいかな、と?

(参加者)全く降らないんですよ。

(丸山)ちょうど前回の勉強会でpfメーターを20と40でやろうということでみなさん刺したわけですが。

→40は全く動かないんじゃないですか?

(参加者)うちは真っ赤になっちゃったんです。水やったのに。

(参加者)水をやったらちゃんと緑に戻ったよ。 

→一瞬じゃないですか。あとはやった間際は赤の方向に行きます。だいたい引いてくるのは半日ぐらいかかります。そして止まって、それからじわじわと。最終的に水をやった時はドッと入るので。

赤と言うのは危険の方?水が無いという方?

(参加者)そうです。

→2.7とか3.0とかそっちの方ですか?時計の逆回りが危ないんです。

(参加者)針が左に回って来るんだよね。最初の10ぐらいは黄色で、それからグリーンがあって、その次が赤。

→じゃあ、本当にないんだね。

(参加者)雨の時はグリーンの時に停まっていますけど、ちょっと日数が経ってくると赤い方にいっちゃう。

→赤の方はまずいですね。

(参加者)それよりも何よりも、肥料を撒いて、雨が降る中で撒いたので、そのあと2~3回降っただけで、あとは全然降らなかったので。とにかく水を撒かないと、溶かさないとと思ってね。

→逆に言えばそれをやるかやらないかで多分相当な差になってしまうんで。後肥えするでしょ、効かないと。上手く実にいけば実が肥大するけど、効かなければ実は小さいし、今度はそっから効いて、仕上がって効くと、来年の芽が動いちゃので。そういうパターンですね。 

(参加者)あとダニが相当発生するんじゃないかと思って。去年の今の時期は酷かったので、でも今年は6月に心配で入れたから防除出来たんです。コテツを6月の段階で。去年、それを抜いちゃったらもうダニが。

(参加者)コテツは早く入れた方が良いよね。

(参加者)そうなの、それを去年は今の時期抜いちゃったらもう。

(参加者)コテツの場合は高温とそうじゃない時と、ダニ剤は効き方が違うんですね。使う用途が違うんですよね。今までそれまではそんなに気にしなかったけど(笑)

(丸山)それもたぶん乾燥が強いのですよね。それで結局、ネギもそうですけど、水がいい塩梅でかけられて地面の保水があるとそれほどでもないのだけど、それがなくて濃度が濃くなっちゃうと虫にとってはちょうどよい濃度になるので食べにきてしまうんですよね(笑)

(参加者)去年、先生が来て見に来てもらった時、下草にも病気が出ていたので、やっぱり葉っぱの状態が良くなかったので、それでなおダニが異常に高温で繁殖した時もあったし。

→それだけの水の努力はされたので少しずつね。

(参加者)もうケンカしながらやってね(笑)どうしても毎日風が吹いて乾燥しているのでダニ剤の撒くタイミングが無くて。でも去年は目についたときは葉っぱが全部黒くなってあっという間に広がってね。お父さんとダニ剤ダニ剤ともうケンカになっちゃってね(笑)

(丸山)でも風があるがゆえに、よけいに地表の自動蒸散もあるし、葉面蒸散も気孔から水の蒸散があるので、曇天でもほどほどの日射量があると合成しているはずなので、そうすると地面から吸っていると思うんですね。そうすると地面からの水分の減り方がガンガンと。

→日で照らせるより風の方が水は減るんです。そうすると葉っぱがどんどん蒸散するので、どんどん濃くなるんで、ダニも増える。だから曇っていても風があれば夏は乾燥する。

(丸山)逆にその辺りはpfがあればどのタイミングはどのぐらい減っているかを見るにはとても参考になる。

→下が乾き始めたらアウトだからね。下が乾いちゃうと完全に酸素が入っちゃうので、硝酸態窒素が増えて、それを吸えば吸うほどダニが来ちゃう。

20ぐらいならいいけどそれより下だとやばいね。

今度は逆にいうとダニ剤が効くんですけど、そういう状態になると意外にまた発生してくるので、注意した方が良い。

(丸山)逆に農薬の効果もあるんだけど、その時の水も効果がある程度あるから、逆に農薬じゃなくて水をちゃんと撒く方がすごいポイント。

→葉っぱが黒くて垂れ始めたらもうアウトなんで。

そこから先はもうダニが入って来るので。

(参加者)黒い葉っぱになってくるということは、硝酸を吸い上げているということ?黒ければいいわけじゃないんですね(笑)

→葉っぱが元気で良いのであればいいんですが、垂れてきているということは濃いということ。すぐ水をやらないと今度はダニと農薬の追いかけっこになる。それこそケンカがじゃ済まないですよ(笑)ケンカしても止まらないから(笑)

今回、私、中国で梨の教えが始まったんですが、昔からの梨の産地で足がくるぶしぐらいまで潜るんですよ、土が柔らかくて。凄く美味しい梨を作るんですけど、全部スプリンクラーで潅水するんですよ。中国ですよ。びっくりしたもの。これをやらなかったらダメだ、とわかっている。行ってみて肥培管理もあっているから、何も教えることないんだけどってね(笑)

(丸山)向こうはさらに何を求めて呼ばれたのですか?

→果樹の販売会社があって、梨だけじゃなく全体的に観てくれってね。で、梨を見にいったら全然何もいじる必要がない。糖度が18度あるから、日本でもなかなかできないレベル。

彼らは初期の水、早く窒素を吸わしちゃおうと初期の水を相当やっている。あとは乾燥しちゃえば糖度が上がって来るから。

(参加者)本当は千葉県、2月ぐらいから撒けばいいんだよね。あんまり教えない方が(笑)

→こっちはある程度やること、わかっているから(笑)

(参加者)みんな言う事、聞かないから。

(参加者)20年ぐらい前かな、研修で鎌ケ谷とかに中国から来ていたんですよ。それで当時、力を入れていて。将来、中国は産地になるんじゃないかな、と思ったけど、本当になったんだね。

→これ、春先の写真ですけど、300年やっているって言っていた。

(参加者)棚じゃないんですね。

→朝廷に納めていた場所らしくて、政府の人も食べられない。

で、トウモロコシの粉砕物も入れていて

(丸山)じゃあ甘くなるや。恐ろしいや。

→これを水を撒いて溶かしている。だから足のくるぶしまで沈むんです。 

日本の棚も知っているんですけど、棚の仕組みだと甘くならないというんです。なんかわからないけど、多分、結構、こうついているんですね。

(参加者)逆に棚だと花芽がつかないんじゃないかな。

(丸山)結局、炭水化物量じゃないんですかね。花芽をつける原料だし、甘くする原料という意識をもってやっているから逆に出来ているんじゃないかな。逆にここら辺を参考にして何が出来るか。そういった意味では東部農林さんとかは炭素分が高い原料があるので、そこらをどう上手く使うのか、とか。

→日本の場合はどっちにしろ窒素先行でそのホルモンを抑えるために寝かして花芽だから無理があるんだよね。どっちにしろ長果枝が伸びてしまうから。で、それが伸びなければ真ん中という感じ。彼らはバランスよく全部振っているので、どこも一緒なんですよ。

主幹のところうんぬんじゃなくて、全部が主幹でそこから伸びて、そこからバランスよくふいているので。

高台から見たんですけど、みんなついているんです。果てまで、地平線まで(笑)まじかよ、と思ったよね。

写真じゃわかりにくいですけど、向こうの方まで全部梨なんです。

(丸山)北海道の畑や梨畑みたいに(笑)

(参加者)それじゃあ棚はやっていられないね。それじゃあ人はね。

→人は凄いですよ。人だけは多いからね。

これで参考になったのが、普通だと、これだけ花を咲かしているのは、当然ながら前年度に木の中の貯蔵養分が、しかも炭素優先で貯まっていなければいけないので。でも梨とかはそんな余力がないので、普通は。こんな咲くわけはないよな、それも立枝にもつけているので。節間も伸びていないんだよね。

パッと下を向いたら、トウモロコシが入っているから、地面の中は窒素より炭素が多いという形。窒素が0じゃないよ。普通の窒素が入っているんだけど、それ以上に炭素が入っている。だから、炭素が入っているということは甘くなる、あと花芽がつく。これ、炭素が足りなければ徒長枝になるので。

だから完全に頭の中には、トウモロコシの殻が無ければだめだと言うこと。

(丸山)多分、ちゃんと効かせる適期というかそれを抑えているのでよけいそれが機能していて、うちで前に佐藤さんだとかやっていたsgrで甘くなっちゃって、バワボワというか梨らしい歯ごたえがなくなっちゃったというのは、その時点の時にもうちょっと窒素を効かせるバランス的な技術がないと、たぶん木の方が弱っちゃうし、だけど炭水化物があるからさっきの花芽だとか実の甘さとかもとれる。炭水化物と窒素を出す時期のバランスとかを抑えるのが凄いポイントになるのでは。

→あとね、トウモロコシの殻といっしょに、向こうはドロマイト、苦土石灰を相当撒いているんですよ。これがなかったら虫でボロボロになっているはずなんですよ。だからトウモロコシの殻と苦土石灰。まあ微量要素は葉面散布しているから。だから梨もバッキンバッキン。去年の梨ですって持ってきたのも大きいんです。凄い貯蔵技術で、昔はこんなの出来なかったって。

中国って石灰も葉面散布だったのを、15年ぐらい前に、西洋人がドロマイトといって、それを撒くようになったら本当に糖度が上がるし日持ちするし虫がこないし。その代わり、トウモロコシの殻をまかないと全然効かないしガチガチになるし。

 

最初は伝統的な梨なので、枯れ始めたらしいんですよ。それで何とかしなければいけないということで、土壌が酸性化していたので、撒いたらいいだろうということで。そしたら土壌が硬くなってしまって、そしたら近くの農家がやわらかくするためにトウモロコシの殻を発酵させて撒いたらという流れで。

偶然じゃないかもしれないけど、理論的に全部あっている。だから私のアドバイスすることはありません、すごいですね、といって終わり(笑)

シュッシュっと木の上から撒くんです。

(参加者)病気も心配にならない?

→井戸水なんです。だから菌とか全然ふくんでいないので、雨水と一緒ですよね。

(丸山)日本の井戸水とちがって近くに家庭のあれがないから余計にね。

→基本的に有機肥料で窒素を含み過ぎていないから、雑菌が動かない。

川が近くにあって、大体近くで30m、離れていても100mぐらいで全てきれいな水で、水がみんな動いている。まあ条件は良いですよね。逆にそういう所だから産地になったんだな、と。

(参加者)中国が本気になると日本は負けちゃうんだよね。

(丸山)日本人なら、その土地でどう生きようかという考えじゃないといけないんですよ。外からいいのがあるから、じゃなくて、ここに住む気があるんですか、ということ。それを孫とか子供にもちゃんと、ここで生きていく気があるんですか。

→まあ彼らは梨を売る気は全然ないからね。足りない、というんですよね。もっと穫れる方法は無いか聞いてきますからね。

(参加者)売る気がない?

→いや、ものが足りなくて。地平線まであっても、人口が多いので。人気の梨なので。政府の管理の圃場なんですよ。軍隊きてやっているんですよ。

(参加者)じゃあ、設備投資が出来ますよね。

(参加者)薬ってあまりかけないんですか?

→いや、政府の人達が食べるものは基本的に無農薬。

(参加者)じゃあ、先生、そこに指導に入ったら安泰ですね。

→いや、逆に学ぶことが多くてね。

(丸山)逆に、じゃあ、日本でここだったら何が出来るか、というヒントが絶対あると思う。

これも軍隊の桃なんですけど、どこで買えるんですかと聞いたら、そこに連れて行ってくれた人が「買えるとか買えないとか止めてくれ」と。誰に持って行っているとかわかると、政府の人や職員が反発するらしいんですよ。

全部手取りで行くと。

ちょっと病気が出始めたんです。無肥料でやっているんですよ。葉っぱの色が薄くなっていたんですね。核割れも起こしていたし。で、今、肥培管理もお願いして。まあ政府の圃場だから金は全く関係ない。

(丸山)良くなればいい。

(しばらく雑談)

 

→まあ、今回、梨の所に行って思ったのは、日本の人も見る価値があると思った。

(丸山)逆に見るポイントと活かし方とかをわからないと、レベルの差があり過ぎるとど~んときて終わってしまうパターンが。

→日本の梨の人が行ったら、枝がなんでこうなっているの?ってなってしまう。僕も最初に見た時、頭がパニックになった(笑)

(丸山)逆に小祝さんぐらいだったら、逆に日本の梨農家さんだったらこういう説明の段取りだったらこの木が理解が出来る、という階段があると、でもあそこの木にはならないけど、うちの木であればあの考え方をどう活かせば、と。

→一番思ったのは、彼らはトウモロコシの殻を撒かなくちゃダメだと、絶対だと。

確実に土が柔らかくなって、春先の水が良く効くというね。染み込むから、柔らかいから。それは窒素が良く効くので一気に吸って一気になる。

(参加者)トウモロコシの殻って、食べた芯を?

→違う違う、木。本当は牛のエサらしいんですけど。

(参加者)近所でもらおうかな。

(丸山)それをきちっと粉砕して、発酵をかけて、ちゃんと畑にとって良いものにしないと、逆に炭素的な部分を好む虫もいたり。発酵させないと。

(参加者)牛のエサでサイロみたいのがあるけど、そんな感じですか?

→いや、野積みで。雨をあてないと。

(丸山)雨をふくんで、ゆっくり分解しないと。出た分、時系列というか、何年か積み込んでいるから。

→いや、数カ月だけだよ。だから分解して柔らかくなったら撒いちゃっている。だからものによっては生じゃないけど、普通のものを撒くんだな、という感じ。

それがあるために土が30㎝ぐらいふかふかしちゃう。だって僕の体重でくるぶしまで足が沈むんだもの。歩いて沈むんだもの。

(参加者)それって機械で入れないですよね?

→いや、機械は無いんだもの(笑)

(丸山)そこまでいかなくても、何cmだけでも違うだろうということが想像できますね。

→基本的に5㎝でもそこに水が入れば、その下への移行が全然違うから。表層が流れないので。ずっと乾いているところで上で留まっちゃうと、風が吹いてすぐ蒸散しちゃう。とにかく早く沈んじゃえばいい、全然違う。もう、これがこの梨園が他との違うポイントなんだもの。水やっても全然表面を流れないだろうと。下に沈んじゃうんだもの。

(丸山)いま、集中豪雨が続いている日本では、そういった土壌というのは大きい。

→雨が全然降っても問題ない。むしろ逆に窒素が吸い終わって枝が止まった後に雨が降っても関係ない、動かない、2次成長がないんだもの。

というのも、柔らかくても空気がある層しか根っこは張らないから、そこに窒素があればいいんだもの。それをバンと吸って終わっちゃうんだもの。

(丸山)春の窒素の消費を考えて、水を。

→吸収をね。だから大体、枝の長さが決まっているらしくて。そこにいくまで水を撒く。そこまでいったら水を止める。あちゃ~と。計算してやっていると。あきれてしまってアドバイスする必要性が無くなっちゃう(笑)

僕の今までの経験上、理論的に合っている、ぶったまげている。桁が違う。見にいったら相当参考になると思うけど、死んじゃうと思う(笑)仕事が増えて(笑)

(参加者)私、トウモロコシの実を熟させて食べないで置いておいて、撒けば来年木になるのかな、と思っていたの。違うのかね?

→コメントを控えておきます(笑)

→面白いのがあるんですよ。アフリカで去年のトウモロコシを分解して、肥料として使ったところと、やらない所の差が凄い。結構大騒ぎになったんです。

(参加者)全然違う。片方はクズだらけじゃない。

→いや、クズって言っちゃダメですよ(笑)

やっぱり成功しているのは全部繊維をちゃんと分解して土を柔らかくしているんですね。で、初期の体作りを早く終わらせる。これはトウモロコシに限らず全部ですけどね。

今まで燃しちゃっていたんです、邪魔だから。それを僕が「これを牛でひっぱってブラウで土の中に入れてくれ」と。「そして雨期になったらその上に肥料を撒いて、それから種を蒔いてくれ」と言ったらこうなって、大騒ぎになった。まさかトウモロコシの殻が肥料になるとは思わなかったと。

(丸山)結局、太陽エネルギーの循環なんですよね。貯めた太陽エネルギーをどう活かすか。それを無駄にしているのが問題で、水も本来も同じで、水もどう循環させて活かすか、そのための微生物だったり環境だったり、そこに生きている自分達も同じ意識であればやれることは絶対たくさんある。

(参加者)お水はどうしているんですか?

→雨水だけです。

(参加者)アフリカではきちんと降るんですか?

→いや降らない。でも、我々のところは炭水化物があるからきちんと保水出来て。

(参加者)でもトウモロコシの木は裁断する機械がないから横に倒しただけ?そしてその上に肥しやって種やって。水も雨だけで腐るの?

→そう。そして種を蒔く時期だけ雨が降るので。

根っこの量も全然違う。我々のと全然違っている。根っこも腐っちゃっている。全然無いんですよ。

結構、衝撃的な結果になっているので、向こうの大学が研究したいとなっている。

(参加者)結局、違う言い方をしたら根っこを良くする作り方をすればいいのかな。

→その通りです。結局、空中をいくらいじっても、根っこがダメならダメなんです。 

(参加者)葉面散布に心を砕いているのは邪道だね。

→(笑)

葉面散布にやる養分がありました、と。地面に入っていると1日のうち最低6~7時間は水を蒸散しているので、6~7時間は水と共に四六時中吸い上げているんです、夜は止まるけど。葉面散布ってどのぐらいの供給量になるんでしたっけ?何回ぐらいかけるんでしたっけ?どのぐらい時間かけているんでしたっけ?

(参加者)何分でもないですよね。

→だから、ずっと吸い上げている量と葉っぱにかけた量では、圧倒的に貯蔵量が違う。だからこの中国の政府がやっているところは肥料だけで葉面散布もいらない。葉面散布なんて効かないってね。水かけた時しか働かない。

ここの梨は10月までには翌年の肥料を全部入れている。終わらしている。春先は水だけ。肥料は一切やらない。花摘みに忙しくてそんなのやってられないって(笑)地平線までの面積があるから(笑)

(参加者)だから十分その期間でやっていれば良いという事ですね。

→そうです。誰が指導したの?と聞いたら、近くの肥料会社の社長のりゅうさんという人が世界各国を回ってきて。

(参加者)トウモロコシが完全に出来て実をとって残っちゃったのは硬いですよね。でも実をとってすぐにやったのは柔らかいですよね。どのぐらいの時期のがいいのですか?

→まだ緑が残っている柔らかいうちに。

(参加者)逆に実をとらない?

→いやとっています。実をとって柔らかいうちにやる。パチンと外したら1週間以内に全部カッターにいれて物凄い作業をするらしいですよ。粉砕して雪の用に山積みにして、それを使うらしいですよ。

(参加者)周りにすすきもいっぱいありますよね。すすきも枯れてから刈るのと今のでは全然違うですよね。今だったら刈って置いておけばすぐに腐りますよね。ああいったものを肥料に使えばね。山にいっぱいあるじゃないですか。何も馬糞を買ってくる必要はないですよね。

(丸山)トウモロコシに代わりになる。 

→まあ、いろんなところを回ってきましたが、日本はやっぱり果樹の方はどちらかというと、土の物理性を考えるよりも有機体の窒素とまあ進んでいる方はミネラルが主体ですよね。土を柔らかくするという発想は基本的にあまりない。土の中の炭素率を高めるというのも基本的にはない。

中国は土の中の有機物をどれだけ高められるかが競争なんです。反面ですよ、昔はほぼ0だったので、棒も刺さらない土だったので。政府の圃場で成功しているところは腐植率というか植物の残渣率が高いということで、土が軟かくて結果が出ているとわかったので、すごく普及している。

しかし、結果的に何が今度起こったかというと、外国から入ってきた葉面散布剤、これは石灰も苦土も微量要素と言われているので。土を柔らかくしたために木が勢いが良くなってしまった。その分、ミネラルが無くなって完全に葉っぱがいっちゃって、次は木の材料もなくなって、木がいっちゃって、今度は根がいっちゃった。完全に西洋の人達にいじくられちゃった。

でも、彼らは土壌分析のシステムを入れて土を全部調べて、ある意味では正解の方に動き始めている。彼らの動きは相当に早い。日本で10年かかるのを下手したら1年で終わらせている。やると決めたら早い。恐ろしいぐらい。

で、民間の人とも政府の圃場を見て、何やっている、何やっているって、すごい興味を持っている。

彼らが集めてくるのはダンプで集めてくるでしょ。するとトラックの運転手にどこから手に入れているか聞いて、で、結果が良ければ全部自分達で取りにいっちゃう、ものがすぐ無くなっちゃうんです。早いです。

農民は農業でしか生きられないから。農村から逃げて都会でやっている人がいますけど、あれは違法なので見つかると捕まっちゃうんです。あれがないと中国の経済が成り立たないんだけど。残った人たちは必死にやっている。そういう意味では、動き出したら早い。

(参加者)働き蟻みたいね。

→逆に経済しかないと思っているので大変です。その代わり、蟻のように動くし、耳をダンボのようにして聞いているし、すごいエネルギーだな。

 

世界に行くと、日本の常識とは違っていて、逆にすごいな、と。自分の利があることについては凄い。例えば日本人のように会議で黙っているというのはない。何であいつに教えて俺に教えないんだ、となる。それは彼らの死活問題だから。自己中かと最初は思ったけど、でもよく考えたら僕もそういう立場だったら、俺も言うよな、と(笑)

 

日本の常識は世界で非常識というけど、どっちが正しいかどうかというのは言えない。彼らの本音だから。その彼らの本音につきあっていると大変なんだけどね(笑)会議は夜中11時、12時だからね。飲み会の時に毎回聞いてくるものね。必ずケンカみたいになるものね。「お前はあいつらの勉強会で言ったことをうちらの産地では言ってくれなかったじゃないか」とかね。

まあ、通訳通じてやっているけど、酔っぱらっているから全く通じないけど(笑)酔っぱらうと言うんだよね(笑)ずっと残っていたんだよね、心残りで。それで飲み会でバーンと言うんだよね。でも翌日ケロッとしていて覚えていないんだよね(笑)そのぐらいみんな必死なんですよね。

 

まあ、結論的に言うと、中国も悪いところもあるけど、土がガチガチでどうにもならないとか悪いところもあるけど、最先端の所はまさにblof理論の炭素優先、ミネラル優先、で窒素後追い、というまさにそれを如実にやっている所は結果がでている。僕は梨しか見ていないけど。うなるしか無かったな。

(参加者)水を撒くのは?

→そうですね、窒素切っちゃえば結構リスクが減るんで、最初の初期の成長にね。

(参加者)最初の初期の生育に窒素を切るの?

→いや、吸わせてね。

(丸山)吸わせ切っちゃって、枝をそれで止めて。

→そうすると好きな実肥えがやれるんで(笑)

(丸山)春先に効かせるためにもちゃんと炭水化物量があって、微生物量が生きて、ちゃんと土が柔らかいと、そうすると土の地温が上がりやすくなるので、そうすると春に他が動かなくても全然動きが変わって来る。そこが凄くポイント。そこに水がないと動きがとれないというかね。

(参加者)春先に効かせるというのは春先にやるんじゃなくて、元肥で十分効かせて、ということですね。

→そうですね、春先までに根っこのところに肥料が十分沈み込んでいる状態ね。

これは指導先の1つでね、土を柔らかくする堆肥を自分たちで作ったんですよ。リンゴ畑でss走り回っているところですよ。やわらかい。

前は棒が刺さるのが10㎝ぐらいだったんですよ。でも全然葉っぱも実も変わっちゃった。実の肥大も大きい。もうこのやり方で来年からは全面やるって。

 

(参加者)それ何なの?

→炭素分がある堆肥を作ったところです。廃菌床堆肥。

(参加者)去年やったんですが、お酒と納豆とボコボコするのに浄化槽のポンプ使って。色が変わって来たんですが、雨が降るというのでそこに合わせて1日早めにやったんです。

→早めでいいんですよ。あれやると本当に土が柔らかくなるからね。

(丸山)phで見るんですよね、あれって?

→phで下がって来るんです。そうすると菌が繁殖して。

(参加者)酵母菌って難しく考えたけど、酒粕でいいの?

→そうです、酒粕を撒けばいいんです。

(参加者)酒粕でいいんですか?

→果樹には酒粕は非常に良い肥料なので。相性が良いのです。搾った後に熱を入れていないやつ。酵母菌が生きていればいいんです。出来れば新鮮なのがいいです。古いと色が変わって茶色になって酵母菌が死んでいることもあります。

(参加者)本当は春先に紋葉菌が出ている時に本当はやればよかったのだけど、その時は出来なかったんです。その前に実験的にと思って(笑)

(参加者)土は柔らかくなったんですか?

(参加者)あのね、実際はわからないんです。今年は2ヶ月前ぐらいに踏み込んだ時に土が柔らかいような気がしたんです。草を抜く時にすっと抜けたんです。だけど気のせいかな、と思って。あれは秋、お礼肥えの時に1回やっただけなので。それをやると肥料がいっぱい必要になるって聞いていたので、失敗をしたら大変だなっと思って、そんなにね、春先に出来なくなったんです。

(参加者)飢餓状態が起きるの?

→いや、肥料の吸いが早くなるんです。だから木にとっては良いんです、早く貯まりやすくなるんで。

あと、地面の有機物を水溶性炭水化物に変えるんで、糖度を上げやすいんですよ。だから土が柔らかくなるというのは現象として起こることなんだけど、その裏として起こることは糖度が高くなる。だから柔らかい土っていうのはむやみやたらにアミノ酸肥料を作って使って甘くするよりも、地面の中にあるセルロースを分解して吸わせて糖度にした方が上げやすい、ということで、木も傷まない。

(参加者)糖度を上げるのも良いことなんだけど、良くないという部分は?要するに木が飢餓状態になって起こして窒素が足らなくなるとか?

→まあ、それは後で補えばいいから。一番はやっぱり品質も量も取れるようになるんで、微量要素とかそっち系が凄く減っちゃうんです。要するに持ち出されちゃうんです。

つまり、根っこが張る量が一気に増えるじゃないですか。そうすると、ぐわっと吸ってよいものが出来たということは、土の中のが無くなっちゃうんですよね。だから思いのほか、土壌分析をしたら無いじゃん、という感じ。

結局、実を持ちだすということは土の中の肥料を持ち出すということ。足し算として何が入ってきているかと言えば、水と二酸化炭素で作った糖分は合成して作っているけど、あとの苦土とか石灰とかは全部持ち出し。肥料が持ちだされている。

(参加者)だから追肥で補わなければ大変なことになるということ。

→量をとっている人とかはね。

(丸山)状況を見ながらということ。中国で根がボロボロになっていたのは、結局そういうところを意識しないで全部持ちだしちゃったから。

→窒素、リン酸、カリだけだから。

(丸山)それで葉面散布だけでやっていた。

→そう。勝手な思い込みだったね。土壌分析みたら石灰は2桁、苦土も1桁。石灰2桁なんて普通見たことが無いので。畑で根。

(丸山)phはどのぐらいだったんですか?

→phで4台。もう完全にアウト。

(丸山)木もボコボコ?

→ボコボコというか、写真で見ると石灰が無い症状がわかるんですが、こんな感じ。ウロコみたいな感じ。ボロボロ。

これはリンゴの木か。ボロボロ。石灰は皮の原材料。石灰が無いと原材料が無いから結局こうなっちゃうんです。それでこっから病気が侵入しちゃう。

(参加者)これ治るんですか?

→もちろん、内側から皮がまた出来始めるので。

(丸山)新鮮な皮が。人間の皮膚と同じようでどんどん再生される。

→いや~、まいったなこれは。他の産地があまりにもひどいので。梨以外はほぼ全滅に近い。北京からずっと南下して海南島というところまでず~っと10日間かけて、毎日11時、12時。移動と宴会と(笑)

海南島行った時に、さっき言った生産者が切れて(笑)「なんで俺の所では教えないんだ!」と。ずっと聞いていたから覚えていたんですね。意図的に外したわけじゃなくて、聞いていてもこの人、全然理解していないし、言ってもダメかな、と。それなら時間の無駄だしってね。

(参加者)先生、現地の言葉で話すのですか?

→いや、通訳がいて。中国で既に僕のやり方をやって成功しているので、日本語で読めるんで。その人たちが。僕がしゃべったことを的確に通訳するのは本人が経験していないと出来ないので。そういった意味では、面白いので、是非中国に行ってみてください。人生が変わるかもしれない。

(参加者)私、中国は行く気しないの。

(丸山)ほんと、先ほど言ったすすきとか応用で、太陽光エネルギーを貯めたものがあるものなので。

→日本はカヤだよね。

(参加者)お父さん、やっぱりカヤだって(笑)

→カヤは河川敷のが良いよね。あれは国土交通省のね。

(丸山)でも道路側の内側のが良い。外側のはゴミが多いので。ロールになっているのもありますよね。東部農林とかも持っているかも。畑に敷くのも自分は好きなんですけどね。

→あれは良いですよね。バチルス菌も多いしね。野生酵母もついているし。土を柔らかくするのに良いよね。まあ広げるのは大変だけど。かんじゃっているから。

(丸山)小さいのもそうなんですか?

→小さいのは崩しやすいですよ。大きいのは崩れないよ。

(丸山)小さいのだったら運ぶのもほどほど。そんなに大きくないから。

→40㎏ぐらいかな。

(参加者)楽な方法選ぼうよね(笑)

(参加者)お父さん、やりがいが出て来た(笑)

(参加者)暑い時にやると死んじゃうからね(笑)

【最近の畑の様子)

H301119。産地廻り今年の人参。9月の曇天で例年より丈が長い。

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【更新情報】

【2018/12/12】

 最近の畑の様子に

 11月の人参を 載せました。

 

【2018/9/9】

 最近の畑の様子に

 産地廻り時のレンコン圃場

 の画像を載せました。