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2017.7.21 龍ヶ崎水稲勉強会

◆座学

◆圃場見学

◆今日のまとめ

 

上記のテーマで勉強会を行いました。

ご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページに飛びます。

 

◆座学

葉っぱの厚さが少なくとも通常の稲の倍の厚さになっていなくてはいけないんですよ。ということは、葉緑素はその時点で倍、必要なんですよ。倍必要になっているから倍厚くなっているんです。すると苦土の要求量が倍以上吸われないといけないんですよ。

(参加者)じゃあ減るのは当たり前だろうと。

→当たり前です。

 (丸山)去年に比べて、葉色とか葉つやとか葉の厚さとかは?

(参加者)葉の幅がものすごく広くなっている。

→葉の幅の厚さがものすごく広くなっているんで、消耗が激しいんですね。消耗が激しいという事は、逆に言うと、稲と言うのは発芽するでしょ。我々が食べなければ最終的には発芽する。その最初の発芽した時の葉っぱって、水の中で育ったのは緑色なんです。光浴びて。

ということは、前に言った通り、葉緑素と言うのは窒素、窒素、苦土じゃないですか。ということは、苦土を相当吸わないといけない。

逆に言うと、苦土が稲の中に沢山あるということは、稲の最初の光合成の能力がものすごく高いということ。つまり、活着が良いわ。

逆にそれが減っているというのは種にとってすごく良い。逆にそれが減らないということは、恐らく根が傷んでいる。赤くなっているとか。

(参加者)ああ、そういう判断すればいいんですね。

→つまり、苦土と窒素が減るということは、基本的に稲にとってすごく調子が良いということなんです。

(参加者)苦土が残っているのはあれだね(笑)

→逆に苦土の減りが遅いということは、何か問題があるんですよ(笑)

(参加者)一昨年と量が違うんですよ。

→そういった時に逆に見ればいいんですよ。

(丸山)生育の状況がどう違うか。あとやっぱり入れている量もあるんで。

 

(参加者)秋の分析を見た時と、苦土が減るようであれば、あと圃場の姿を見て、苦土が減っていれば光合成が順調にしているし。

→稲の根も真っ白になります。

(参加者)良い状態ではないかと、なるほど。今は苦土が減っているので、ごく普通じゃないの、と言う意味ですね。

→そうですね、おっしゃったとおり葉っぱが厚いし。

(参加者)そうですね、葉幅が凄く厚いんですね。

→普通、幅が広かったらペラペラになるじゃないですか。それがピシっとなっているでしょ。

(参加者)そうそう。去年は今年よりも大柄だったんですけど、葉の幅がべろ~んとなっていて。

→更に調子が良くなって。そうすると今言ったように苦土と窒素の減りはストーンと下がる。逆にそのままやってしまうと、米粒が小さくて、つまり燃料切れです、調子良過ぎて。

(参加者)つまり、今後の天候によっては、ごく一般に言うにごりもありうるよ。

→そうです。それやらないとエネルギーが減っちゃっているので。多分最後まで持たないですよ。

(丸山)去年、そんな感じでしたよね。

(参加者)品種によってね(笑)

(参加者)今年もそうだよ(笑)

→まじめにコンバインに入った途端にエンジン停止になっちゃう。フルスロットルが効かないでガツンと入っちゃう(笑)

特に稲を押して倒れるか倒れないかとやるじゃないですか。それなのにグーとやっているのに、株元が全然まっすぐになっていて、途中の5㎝ぐらいのところから腰まがりみたいになっている時は、窒素が切れているんですよ、確実に。

(参加者)あぁ、そうなんですか。

→はい。つまり根本の方から曲がるぐらいだったら、まだ窒素が少し残っているんです。本当に切れている時は、途中は曲がらずに、上の所だけ曲がるんです。

(参加者)本当はその前に対応しなくちゃ本当はいけないんだよね。

→まあね(笑)窒素が全部切れて稲でいうと全部終わっている状態なんです。さっき、関口さんのところで見たのがその状態で、稲全体で、手で押しても相当反発していて、体重かけないと曲がらないぐらいで。あれは調子良過ぎたってやつです。だからそれを見るとたぶん苦土が無いんです。

 

だから、とにかく村井さんの相談でいうと、この分析だと土が還元状態といって酸素が無くて、実際は微生物が増えてしまったりとか、還元で違う結合をしちゃったりとか、酸素が通過して水に溶けなくなったりとか、 色々な現象が起きてしまっている。

だから通常のこれだけの分析では数字がぶれるんですよ。それがだんだんわかってきて、熱抽出法という、熱水に入れてジワジワ溶かす、その方法が必要だという事が分かって来たんです。

 

ただ、これでやって実際に数字が出ないという時は、実際に無いです。本当にすっからかん。それはまずいです。でも熱水抽出法で春先、数字が出る方は入れる必要が無いということ。逆に過剰になっちゃうから。水を入れた時に還元で溶けやすくなっちゃうから。だからその辺は、春先一番で熱水抽出をかければ安心は安心です。

 

本来は秋に設計をしたら終わっているんですけど、だけど春先に分析をかけた時に、例えば鉄だとかマンガンなどが無い時は、本当に無いのか、それとも隠れミネラルとなって見えないのか、チェックを入れる必要がある。熱水抽出法で。

そうしないと稲作の場合は、最後に食味を良くするのに関係してくるのは苦土とマンガンなんです。でもマンガンがあるのに入れると過剰症になっちゃうんです。そこは見とかないと。

あるか無いかが問題で、水があると普通は還元状態で出るんです。

(参加者)あるのに入れたらまずいよね。

→稲はマンガン過剰にはある程度強いので大丈夫だけど、普通の作物だと生育が止まっちゃう。で赤い斑点みたいのが出てきて、全然伸びない。

 

(参加者)隠れマンガンのなりそうな土壌と言うのは?

→やっぱり粘土ですね。砂はならないです。で、河川領域、粘土だと、こういうのはマンガンが凄く多いです。逆にちゃんとマネージメントするとちゃんと美味しいお米が取れる。しかしそういうところはガスが沸いて腐りやすいので、難しい。マンガンが過剰なところはちゃんと成功すれば凄い美味しいお米が取れる。しかし、100人中90人はガスを発生させて根っこを傷めて米がまずくなっちゃう。

 

(参加者)逆に80とか低いというのは。マンガンが。

→80は正常です。全く問題ないです。100超えているとなんか伸びが変だな、というのはあるかもしれませんが、80は大丈夫です。一応、上限を30にしていますが、100を超えてこないと過剰症が原因ということはないです。

本当にマンガンって、葉っぱを、止め葉を、マンガン欠乏になってくると、葉っぱの筋が見れるんですよ。縦に筋が。他の下の葉っぱをとって比べてみるとわかるんですが、上から2番、3番目。そうするとマンガンが不足すると筋が見える。で、その葉っぱが一番大切なんです。

その時は、根痛みしていて吸えない、足りなくても吸えない。どちらかなのか判別しなくてはいけない。

マンガンが吸えないという時は、大体が水が凄く汚れている。つまりドブ水というやつで、硫化水素で、特別に菌を培養して浄化してあげないといけない。

(参加者)炭は?

→炭は浄化にならない、一瞬ですね。1時間ぐらいで浄化の効力は無くなる。

 

あと今年は雨が降らないじゃないですか。吸水する水がものすごく酸素を失っていることがある。そういうのは元の水源地が還元状態になっているんで、水にマンガンとかが凄く溶けだしているんです。だから水がもともと多くなっちゃっているんです。

だから雨が降っていないのでため池の水温が上がっているので、ものすごい還元状態になって、溶けだしているんです。変な濁った茶色い白い感じのが。それが入っちゃうと、やばいです。ただ、それは下の方に入らないので、そこまで気にしなくても大丈夫。表層2~3㎝ぐらい、土の色が掘って見ると違うんです。

 

(丸山)今後は還元状態でやったら、熱水抽出はそこそこ近い?

→近いです。畑でやる場合はどうしても熱水をやった方が良いですね。大体、酸化還元で酸化の方にいっているの溶けにくいんですね。

田んぼは中干しでもしない人は、まあやんなくても大丈夫。畑の方が数字が大きく違う。田んぼは、ほぼストレートに数字を信じても大丈夫。中干しすると全然違う。窒素がどんと上がってマンガンとかの数字が下がる。決して吸ったわけじゃなくて、空気が入るとそういった現象が起きちゃう。

乾田効果と言って、田んぼを乾かすと嫌気微生物がいきなり好気になると死んでしまって窒素を発現させるんですよ。で、根っこが切れているのに窒素の濃いやつが入って来るから、タンパクの濃いお米になって美味しくなくなる。

(丸山)それで中干しして水を入れると、わ~っと色が出るのはそれ。

→美味しいお米を作っている、食味が高いのをとっている人達は絶対に干さないです。つやっけが全く無くなっちゃうです。

 

新潟のコシヒカリの所に10年通って、最後の最後に気づいたことがあって、魚沼地域は水が切れないんです。ずっと出ていて、柵のように切るんです。「それやっているなら水の元を止めたら良いじゃないですか」と言ったら「そこを止めちゃダメなんだよ。田んぼは乾かしちゃダメなんだよ」と最後の最後に言っちゃったんです(笑)そんなことは1回も言ったことが無かったのに(笑)で、「何でですか?中干しは?」と聞いたら、「中干し?そんなものには興味が無いよ」と言うので、つっこんだら「う~ん、水が入っているからいいんだよ」ってね。

それでピーンと気づいて、各産地をまわって、乾田していないところが、田んぼを乾かすところは軒並み食味が悪い。 

昔、勉強会で言ったことですが、TOP葉っぱ、ROOT根っこ、があるじゃないですか。根っこから水を吸って、途中から二酸化炭素をくっつけて、炭水化物、つまりスターチ、でんぷんを作って、水を原料にしてでんぷんを作るんです。

なのに中干ししちゃうと。今まで葉3:根3だったのが、中干しすると、絶対、根の方が下がるんですよ、例えば比率が葉3:根2みたいに。土も硬く締まるしね。

そうすると、葉っぱはもともと3あるのに水の量が減ってきちゃうんですよ。

さらにまずいのが、根っこが切れると、苦土や大事なミネラルを吸います?吸えないでしょ。

なのに地面の中では、炭水化物付きの窒素が増えてきて、酸素が入ってきて二酸化炭素と水に分解されて、硝酸化して、無機の窒素が吸われて、一気に米の食味が悪くなるんですよ。酸化されるから。

で、この硝酸が乾田効果だといって、みんな今まで喜んでやっていて。自分で自爆していたんです。

絶対硝酸を出しちゃ、やっちゃダメなんです。

熱水抽出するとこれが見えてくる。みなさんのところは本当は無いんです。熱水抽出すると見えるんです。これが熱水抽出してあるんだったら、絶対過剰な補肥をやると絶対食味が落ちる。ある意味データがあるんだったら有難いかな。

本当に窒素が無いのか、有機体窒素があるのか、その相関がとれればいいかな、と。

 

絶対、頼っちゃいけないのが酸素を入れる中干し。やっちゃだめ。

関口さんのところは、なおさらあれだけ稲が育っていると、簡単に土が割れるんでしょ、水を切ったら。根っこもブチブチ切れちゃう。

(参加者)だから穂が出る前は凄い量だよね。水が。

→凄い量です。デンプンを作って作って、一番下の最終節間のところにもデンプンを貯めるわけです。色が変わるぐらい。その貯めている時に凄い水の量が必要なんです。で、ある程度くると、水が穂が出ると今度は糖分に変わるんです。じゃないと移動が出来ないから。穂に入ってまたデンプンになるんです。

だから葉っぱが出て、糖になって茎に移動、そしてまたでんぷん、そして一時的に貯蔵して、また時期が来ると糖に変わって移動になってデンプンに変わる、こういう繰り返しです。だから今の時期はものすごい水が必要なんです。

 

全然機械が入っていないのに、下があっという間に水が無くなっているのは、機械で乾いているのではなくて、葉っぱで蒸散しているんです。それなのに根っこをブツブツ切っている(笑)

つまりこういうことなんです。今日、初めての方もいますよね。

稲の葉っぱって、こうなっているんです。

窒素があって、真ん中に苦土があって、鉄、マンガン、銅、塩素があって、それで葉緑素が構成されているんです。

そこに光が入るとプラスとマイナスの電気が生じて、そこに水が入って来ると、水が電気分解されるんです。

そうすると、体内の中に2つに分かれて、1つが水素系、1つが酸素系に分かれるんです。

で、もし水が2分子吸われると、水素系はHHHH、酸素系はО2になって別れるんです。

 

で、酸素は体の外に出て行って、残ったのは水素イオンHHHH。あとは電気も余っているんですけど。これは大事な成分なのですがとても不安定なので、二酸化炭素を吸うんですけど、CO2なので、HHO、HHOになる。そうすると、片方は水になって出ていくので水を蒸散するという現象です。1つは水を蒸散することで葉っぱの温度を上げない。上がると葉っぱがしおれちゃう。そうすると、CとHHOでCH2Oになる。これは見てわかるとおり炭水化物。これがみなさん知っているとおりカロリーに変わるんです。

これがたくさん集まって、6個集まると、C6H12O6になって、ブドウ糖。

だから稲が出来てくる時に、穂に入って来る時に、穂になっているのをつぶすと白い液体で甘いんですよ。これは糖分とデンプンが混ざっているんですね。

で、稲は何をやっているかと言うと、葉っぱのところに葉緑素があって、根っこから吸われてきた水がそこで二酸化炭素と光で合成されてブドウ糖が出来るわけでしょよ。で、水を排出するわけでしょ。だから物凄い水が必要なんですよ。

光合成をする時に水を電気分解するというのがまず第一番目。で水素を取り出したら二酸化炭素をくっつける。だから水がないと光合成が出来ないんですよ。なのに根っこを切ったらどうなるか。シャレにならない(笑)

それで、日中は物凄い水が必要なので、排水の水さえ原材料に戻さないといけないんです。だから根っこから水を2つ吸っているのに排出しているのは1つというのは実際には無いです。

つまり、今、2個の水で1個の水を出していると書きましたが、実際にはこうはならないんです。1個出ないですから。もっと減ってしまって。

つまりもう1回葉緑素のところで何割か戻っちゃうので、水不足を起こしちゃうんですね、足りないので。

じゃあどんなことが起きるかと言うと、実はブドウ糖というのはこういう形をしていて、C6H12O6というのが葉緑素で作られているんですけど、水不足が起きると、この2つが結合しちゃうんです。

それでくっつくと、水が出てくるんです。そうすると、これをまた光合成に回し始めるんです。

じゃあこれはいったい何かというと、C6H12O6が2つくっついてH2Oが出ていますから、C2H22O11で、これは実は砂糖なんです。

ショ糖というやつです。

それがもう1個くっつくとオリゴ糖と言うんです。だからねばねばしたやつ、米をつぶした時に出てくるやつですね。

ブドウ糖というのはサラサラなんです。血管の中を回れるぐらいサラサラなんです。で、2糖になると少し粘り気が出てきて、3糖以上になるとドロドロになって血液の中が詰まっちゃう。だから人間は肝臓で全部ブドウ糖に戻す作業をしているんです。

ところが植物は、日中は出した水を使って光合成をしたいものですから、ブドウ糖をまとめてくっつけちゃうんです。そうすると葉緑素の下に、何百、何千分子結合してくっついて、デンプンになっているんです。

つまり、日中と言うのは葉緑素の中で白い粒が見えるんです。つまり、ブドウ糖なら溶けて透明なのが、ブドウ糖のまんまなら余計な水を出してくっつけて、その水も光合成のまわしているという苦肉の策で水をまわしているんです。でそれは何になるかというとデンプンなんです。だから、葉緑素のところにデンプンがあるんです。

じゃあ、夕方になると日光浴びます?日光無いでしょ。そうすると光が当たらないと温度が無いから、水は常時吸っているから上がって来るんですね。今度は水が余ってしまう。そうするとさっきは水を放出してくっつけていたやつが、今度は水が余るんです。そうすると今度は何が起こるかと言うと、C2H22O11でというショ糖なり何なりのところに、水が足りなかったところに、今度はH2Oが入ってくるんですよ。そうするとこれはC12H24O12になるんです。これは加水分解といって、先ほどのブドウ糖の結合がバツンと切れるんですよ。加水分解というやつです。

そうすると、今までデンプンだった粒が、水が入ってきたために糖に変わって、甘い水に変わるんです。水が無い時はデンプンなんだけど、水が溢れてくると葉緑素の下のデンプンは糖に変わるんですよ。で、水に溶けるものは移動が出来るでしょ。一番乾燥している所はどこですか?根っこに近い所は水が多いけど、根っこから遠い所は水が足りないので、糖が移動を始めるんですよ。乾いているところに向かって、つまり上位部分に向かって移動を始めるんです。

で、普通は植物は成長している時は上にぐんぐん伸びているでしょ?で、茎のところにあるのはセルロースという物質で、これは実はブドウ糖の塊なので、牛が茎を喜んで食べるのは、甘い甘いといって食べてるんですよ。

で、生長点にところにブドウ糖が運ばれて来るとガチャンとくっついて水が飛び出すわけですよ。さっき言った、くっつくと水が飛び出すというやつですね。なので生長点は葉水が出るんですよ。下は出ないで上に葉水が出るのは、上からの湿気では無くて、ブドウ糖が運ばれてきてガチャンガチャンとくっついた時の脱水する時の水なんですよ。

じゃあ、今度は茎の上の所も成長するのをやめたなると?するとここにブドウ糖を持ってくる必要が無いんですよ。

なので稲の下の方の節の所に、根っこの方にもってきて、ここで脱水して、ここでデンプン質を貯め始めるんです。

で、穂が出ると穂が乾くので、穂の方に糖として移動が出来るわけです。で、糖で運んで糖としてガチャンガチャンとくっつくと穂の所でデンプンに戻れるわけです。

デンプンが糖になって移動する。下の方で脱水してデンプンに戻って、穂が出て穂が乾くとそっちに糖として移動が出来るから、また穂のところに行って、そこでまたデンプンになる。そうやって移動移動となる。

なのに根っこを切ったらどうなるか?シャレにならないじゃないですか(笑)つまり光合成をするのに3枚の葉っぱを3つの根っこでやらなくちゃいけなかったのが、根っこが減少するのはシャレにならない。絶対に中干しをしちゃダメというのは、TR比を狂わしちゃいけないということなんです。

 

みんなはコンバインの都合で土を固くしなくちゃといって、やって、まずい米を作っているんです。だから中干しというのは実は稲のためじゃないんです。都合よく稲の色が変わったと言って、いや窒素を撒かなくて済んだといって、自分の都合で色が出たと言ってまずい米を作っているんです。

確かにコンバインは入れるんですよ。でも関口さんみたく、稲の根っこを凄く調子よくして、腐りもほとんどなく。そうするとずっと光合成を続けた方が良いんです。で、稲刈り前にちょっと水を切ってあげれば、2日ぐらいで水が無くなっちゃうんで。で、あとの2日で土は全部乾いちゃうんで。大体、4日あれば稲の根っこが正常通り乾いちゃうんです。

(参加者)お~!

→一番わかるのが、どっちから水が無くなるか、ということ。つまり水は上の方にある

でしょ?だけど水が無くなって表面までヒタヒタ状態になると、だけど、稲は地面の下で水を吸っているでしょ。そうするとシャベルで掘ってみると、上はトロトロなのに下はザクっというんですよ。つまり下は水が無くなって土が締まっている状態。

で、根腐れしているやつは、上が乾いて中がトロトロなんです。コンバインでいけるかな、と思って入ったら、川岸までいけて、中がトロトロで入ったらドーンと潜っちゃうやつ(笑)

でも正常なやつは、上がトロトロで中は固いんですよ。全然違うんですよ。

だから、根腐れしているところは、表面はシュークリームの皮みたいに乾いているように見えるけど、中は全然乾いていないんです。正常なところは上はまだゆるいと思っても下が締まっている。そこの違いですね。

 

(参加者)表面がトロトロの状態って、その時に台風が来た時に、あれは困っちゃうんですよ。

→その時は仕方ないですね。しばらく待っているしか(笑)

(参加者)(笑)去年が困っちゃってね。曲がって寝ちゃってね。1回倒れるとね。

→重なっちゃうんですよね。まあ、その場合は、別な方法として、分げつが始まるギリギリのところまでで、1回強い中干しをしちゃうんです。つまり表面にわざと卵の殻のようなものを作っちゃうんですよ。まだその時ならば太い根っこが出てきて回復出来る。だけどこれ以上やっちゃいけないというのは、太い根っこが出てくるという事はまだ窒素肥料がたくさんある時なんですよ。それが切れて、細かい綿毛が出てきて水を切ったらアウト。もう何も回復しない。だから太い根っこがガンガン出てくる前に、一度ガツンと5㎝ぐらい乾かしちゃう。

(参加者)それは持ちます?

→持ちます。それをやったのが大潟村。

(参加者)稲刈りが極端な話、8月1日としたら、今日が7月21日だから、今から切ればちょっと早いのはわかるけど、どうなんでしょう?

→土を上から削っていって、どこで硬い層が出るか見ましょうよ。根腐れしているようだったら下にいけばいくほどドロドロだから。水の浸透するのに時間がかかるでしょ?でもそれ以上に根っこが水を吸っていれば、下は水不足を起こしているんですよ。すると土が締まるんですよ。今日、さっき見せてもらったところ、どうなっているか。

(丸山)特に天気がずっと良いから、ガンガン吸っている。

→そうすると土の下がザラメになって締まっている。そういう所は水を最後まで走らすのが良い。走らすという感じで。タプタプにすると土が浮いちゃうということもあるから。そんな感じですね。

 

まあ、あとは分析数字の見方は、大体下限値上限値で。

思いのほか、皆さんの圃場は石灰や特に苦土の減りが激しいです。みなさん、石灰はいらないというんですけど、稲は石灰を食います。理由としては、胚芽のところはリン酸カルシウム、リン酸マグネシウムという成分で出来ているので、それが少ない場合は、胚芽のところが三角に盛り上がる形。そういう米って発芽もひねくれている。

やっぱり稲は酸性に強いということはあっても、酸性が好きということではないと思うんです。これは勘違いなんです。酸性に強いから石灰を入れなくても大丈夫、というので、でも好きなんじゃなくて、強いというだけで、他の作物に比べれば酸性でも何とか強いけど、本当は石灰があった方が良いんです。石灰を使っていると稲がいいですよね。そうすると稲のつっぱりが良いですよね。

 

(丸山)農協さん出しだと、どうしても化成で、稲の場合だとアンモニア態窒素がプラスイオンなので、それでカルシウムをやってしまうとプラスプラスでケンカするのであんまりやりたがらない。

→まあ、農協指導はわかるんだけど、多分、地元の稲の勉強会をした時に、稲は酸性が好きなんだよね、と言うんで、これは結構根が深いぞ、と。そこはちょっと、結構みなさん通説をね。

でもうちで、多収穫米でやっている人がいて、石灰を積極的に使っている。じゃあ彼の稲は根が育たないだろう、と、根っこが変になって倒れちゃうだろう、と言われる。わかっている人はやっているけど、わかっていない人は稲は酸性を好むという。

 

まあ理由は1つある。稲の発芽の時にアルカリ性にすると発芽がすごく悪くなる。理由は単純で、胚芽のところがタンパク質なのですが、タンパク質はみなさんの胃袋で分解する時に、酸性じゃないですか。

なので、普通、水分を吸った時にリン酸鉄というのは酸になる。それを酵素、胃液みたいな形で活性化させて、米の表面のたんぱく質をアミノ酸にして、それで発芽する。なのでリン酸という酸を少なめにしなくちゃいけないのに、酸を少なくしちゃうと発芽できなくなっちゃう。これは発芽のメカニズムなのでどの植物も一緒なんです。雑草だろうが。だから、昔、石灰窒素という強アルカリのを撒くと雑草が刈れちゃう、というか種がダメになっちゃう。それが切れた頃、苗を植えると稲が育つ。

まあ基本的には稲の発芽の部分は中性か弱酸性にする。だけど稲が発芽して根っこを張り出したら間違いなくその点は材料ですから。

 

(参加者)稲と相性の良いカルシウムは?

→別に苦土石灰でも炭カルでも何でもよいが、ただし硫酸カルシウムだけはあんまり合わない。硫カリは還元状態で硫化水素を出すので。ただ、砂地で硫黄が完全に無い場合は必要になります。

(丸山)その時の施肥はタイミングは?

→元肥で。稲の白い根っこを作る時は石灰が材料なのが、あれが無いと出来ないので。

(参加者)粉状?

→そうですね、粉状でね。粒状でも溶けやすいものなら。

(丸山)ガスは沸かない?

石灰は基本的に1つはCa(OH)2、これは水酸化カルシウム、消石灰です。これは土中の水素イオンとくっついて、水になってガスが生じる。

もう1つは炭酸カルシウムCaCO3、二酸化炭素より酸素が1個多いので、土中の水素イオン2つと水になって、酸素が1個外れたので、二酸化炭素CO2になってガスになる。そして、Caはイオン化するので根っこが吸える。これは正常。

かどっちなのかは自分で確かめるしかない。

なので、出ていくガスにライターを近づけると火が消える。これは正常。

だけど、間違うとメタンガスが出ている場合がある。これは火がつくやつで、腐っているということ。

だから、石灰でガスが出た時というのは、通常は火が消える。だけど普通だとメタンが出ると火が付いたら、これは石灰どうこう関係ない。

(丸山)ガスの出方でも違う。入ってみて。

→人間の目ではガスの種類はわからない。だから火をつけてみる。あとは匂い。

(丸山)入った時のブクブクの出方でも違う?

→そうですね。調子が悪い時は大きな泡が沢山出ます。あと土が臭い。で、ちゃんと出来ている時は土の匂いがしない。土の匂いがあっても泥臭い匂いはしない。

なので石灰は消石灰でも炭酸カルシウムでもOK。但し、ガスが出た時にメタンなのはだめ。

 

(丸山)硫黄が少ない畑で、硫酸カルシウムを使う場合は、ガスは出るには出るんですか?

→CaSO4ですね。多少は出る。ワラなど有機物が入っている時には出るには出る。ただし、田んぼが腐っていると、酸素が使われて、カルシウムも吸われるので、水素イオンがSにくっつくと硫化水素になって物凄い臭い。根痛みします。

(丸山)根が生える前に早めに入れて安定化させた後に。

→Sが余った場合は出るけど、稲が欲しいという場合は全然でない。余った時に、どんどん酸素を加えながら還元状態になると、その時、実は硫黄って稲が吸えるんですけど、それより余る。大体90%ぐらい余るんです。

なので、川上さんのところぐらいです。硫化水素を使っていいのは。砂系のね。

ただし、炊いた時に釜からぷ~んという臭い匂いでるのが、昔の人は好む場合があります。懐かしい感じです。でも今の人はあの匂いが嫌だというんです。だから買う側にも癖があるから。我々はあれが懐かしい香りじゃないですか。

それが臭いと言われちゃうとね。だから自分の売り先ですよね。

 

僕の教え先の九州の方は流マグをわざと撒く人がいる。マグを入れたいのではなく香りを出したいから。特に香り米にはわざとやらないと香りがつかないから。いろいろ裏技があります。香り米が香りをしなかったらダメですからね。

 

まあ、出来れば、稲作は先行逃げ切り方で、あとからジワジワというのが無いように。どれだけ根を早く活着させて、どれだけ早く分げつまでもっていくか。

つまり、稲の生育の窒素というのは、実際に、縦軸の下が土の中の窒素量で上が背丈として、まず最初に沢山窒素が入っているとします。これがストレートにす~っと減ってくと、分げつが正常にいっている

この窒素がなかなか減らない、あるいは減らないどころか、最初がおかしい。これガス沸きです。活着しない。

だから一番のポイントは、最初の時間をどれだけ短く出来るか。理由としてはガス沸き、あとは水温低下。

 

そのため、この原因を何か突き止めない限り、うまく根張りが悪いから、絶対窒素が後ろにずれるから。すると登熟の時に、窒素が切れないと生殖成長に切り替わらないんですよ。つまり、米が生殖成長をする時間が後ろに入っちゃう。けつかっちんになっているのに、時間がどんどん減ってしまうと、青米が増えちゃう。それで無理に水を切ってね、乾田効果をやるとみんなタンパク高くなっちゃう。

 

本当は出来れば窒素をすーっと減らしていって、それでそのまますっと落ちると、収量がとれない。つまり、穂がついているのに粒がついているのに。なので補肥というのが入るんです。登熟に入る時間までの時間を早くなるから、つまり最初の原因を取り除くか。

(丸山)老化苗もその原因に入るんですか?

→もちろん。そういった原因を取り除かない限り、美味しいお米は絶対とれないし、多収穫も出来ない。

 

あとは稲作はアミノ酸を好んで吸うというデータを丸山さん、持っていたっけ?

(丸山)無いです。

→無い。。。

実際に、稲はグルタミン酸やアルギニンといって、アミノ酸を好んで吸うんです。で、無機のアンモニア態窒素ではなく有機体の窒素を吸う。例えばお醤油とかはグルタミンとか多いですね。本来は大豆カスなんかを発酵させて、塩分が無い醤油なんて作ったら稲に最高に向いているんですけど。そういうのを使ってあげれば、最初からスコーンと吸うんです。

(参加者)大豆カスでもかなりの量を入れないとダメでしょ?

→そうですね。福井の人達が醤油カスをだいぶ入れている。確か150~200kg、元肥で入れている。

醤油カスは塩分があるからっていうじゃないですか、塩分は相当薄まりますよ。稲作は塩嫌うというけど、とんでもないですね。バリバリのすさまじいエネルギーで。

勘違いもあるので、畑作は塩分はあれですが、稲作は1反で水が1cmで大体10トンですから。2㎝20トンの水に対して、もし塩を10kgまきました、といったら何ppmになるか?

なので、塩分って、さっきもいいましたけど光合成に一番大事な成分なんです。

つまり、全部プラスなんです、塩素以外の他のものは。でも塩素だけマイナスで、光が飛び込んでくると振動が始まって、その振動でエネルギーでマイナスイオンがポーンと出すんです。

で、みなさんね、電気ってプラスからマイナスに流れると知っている?電気ってプラスからマイナスでしたっけ?どっちでしたっけ?違うんです。マイナスのイオンがプラスに流れて電気が流れるとなる。だけど実際はそれが逆だったので、ルールはプラスからマイナスって決めてしまった。実際はイオンが流れるので、イオンはマイナスからプラス。つまり、塩素からのマイナスが無いと光合成が正常に起動しないんです。

 

だから稲の元肥で塩素がある程度入っているということは、すごく大事です。皆さん知らないのでやらない。

(丸山)小祝さん、データ、ありました。

→そうですね、アルギニンとか色々吸われます。これは稲も一緒なので。だからそういったものも用意すると、非常に生育が良くなる。

30分ですね。物凄い転流が早いですね。

アミノ酸を吸わせてやると、根っこが(写真を見せながら)白い太い根っこになる。これは食味のコンテストで入賞した人のです。全然違っちゃうんです。

グルタミン酸などアミノ酸肥料は革命的な変化を起こす可能性がある。

やっぱり根っこが命です。

(参加者)変なことを聞きますけど、無機体と有機体でアルギンとか違うんですか?

→実をいうとこうなっているんですよ。

植物って拡大すると、細胞とその細胞が持っている繊維とでなっているんですよ。で、細胞は分裂しながら増殖するんですよ。その時に、このセルロースと言う皮が、先ほどいった炭水化物のブドウ糖がくっついて、皮が出来ているんです。

じゃあ中身はどうやって出来ているか?というと、細胞はタンパク質で出来ていて、タンパク質というのも、何か出来るものがあるんですよ。

で、セルロースはブドウ糖が繋がっている。じゃあ細胞は何かといえば、タンパク質になる物質というのは、アミノ酸なんです。つまり、アミノ酸という物質が何か変化を起こしてタンパク質になる。タンパク質というのは生き物だから固体なんです。アミノ酸は液体なんです。つまり原料は液体じゃないと移動できないんで。

で、アミノ酸ってさっきの資料にあったけど、CHON。そうするとさっきのルールを思い出しません?

CHON-CHON-CHONって何を起こすんでしたっけ?

さっきやりましたよね?

C6H12O6(ブドウ糖)C6H12O6(ブドウ糖)

別れている時はブドウ糖で単分子なんですけど、くっついた時はC12H22O11で、つまりH2O水が出るんです。

つまりCHO構造を持ったものは、水を出してくっつくという性質があるんです。

そしたら、CHON-CHON-CHONは、水が出る、くっつく。

アミノ酸がくっつくとペプチドという名前になる。3つ以上くっつくとポリペプチドという名前になる。それ以上くっつくと、タンパク質というものになる。

逆にいうと水を入れると分解するから、タンパク、ポリペプチド、ペプチド、アミノ酸と変わるんですよ。アミノ酸ならどこへでも運べるんです。

なので、アミノ酸が流れてくるんです。すると脱水して、水を出してタンパクという物質に変わって、細胞分裂を起こすんです。

 

なのに、無機の窒素を吸っちゃったら細胞になれます?細胞って、さっきのように結合しないと細胞になれないんですよ。なのに、化成肥料ならN単体なんです。脱水して分子結合してタンパク質になれます?なれない。

だから仕方がないから葉っぱで作った炭水化物をもってくるしかない。炭水化物を持ってくるという事は、デンプンに回すはずだったブドウ糖が?ということは?米の食味は?落ちるということ。

まして稲が活着して葉っぱが厚いのが作れました。自分の葉っぱはまだ小さいですよね。無機の窒素を吸いました。しかし葉っぱは全然元気じゃないと自分で炭水化物は作れません。ということは、アミノ酸に作り替えられない。ですよね。

そうすると何が起こるかと言うと化成の肥料の方は、葉っぱの色は緑色に変わるけど根っこは伸びない。

反対にアミノ酸の肥料の方は、吸ったとたんに根っこですぐにアミノ酸がタンパク質になったら根っこはすぐ分裂をして伸びる。

ある程度の根っこが伸びたら上に持ち上げますから、上の変化が起きるから。何故かというと、ある程度伸びたらというのは、上が温かくなったら上が細胞分裂出来る環境になるんです。稲というのは寒いとダメなんです。

そうすると上が寒くて上が細胞分裂が出来ない時は、根っこがぐんぐん伸びるんです。でも化成だとこれが出来ないんです。

 

なので化成をやった稲といとアミノ酸で吸わせた稲を抜いてみると根っこの量が全然違うんです。アミノ酸のは抜けないというのもありますよね。そうなっていません?稲が抜けないですよね?化成の稲は根っこの生育が遅くなっちゃうんです。

 

(参加者)最近、化成でもアミノ酸入りとかあるよね。

→やっと気づいたんです(笑)特に初期生育の時にアミノ酸を入れるというのは根っこの生育が良くなるので。化成だけだと何が起きるというと、根が張らないので、表層に張るだけになるから、稲刈りをする時に風が吹くと稲がみんなバッサリ倒れちゃう。土台に杭を打っていないのでね。

それがアミノ酸栽培すると根っこが下にど~んと張るので、押したって何したって倒れないんです。だから化成アミノ酸入りというのが作られるんです。

(丸山)アジノートさんとかだとアミン酸系が得意なんですが、それだけでは頭打ちになるというか。

→そうですね、アミノ酸はあくまで細胞を作るだけで、そこに必要な石灰とか苦土とかは含んでいないから。逆に細胞を作るのは得意な肥料。だけどそこに色んな機能をつけるには肥料設計は必要。

(丸山)セルロースの部分は無いと、病気だとか虫だとか。

→アミノ酸系はセルロースはあんまり関係ないから。そこはきちんと光合成をしてブドウ糖を作るしかないから。まあ色々ね、頭の中まとめあげるのは難しいでしょうけど。これもblof理論でまとめてあるので、参考にしてもらえればと。

 

(丸山)あとさっきの穂の方に養分を送る中で、今年はカメムシが多いんじゃないか、という中で、カメムシが食べる物質がわかれば、何をするかというか。

→そうですね、カメムシは甘い匂いだね。マスキングをするのが一番いい。マスクしちゃうということ。カメムシが一番嫌いな臭いは酢酸なんです。お酢。お酢は昆虫は基本的には嫌いなんでね。

人間が若干感じられるぐらい。そうすると人間より彼らにとっては甘い香りより酢の方が強いのでわからなくなっちゃうんです。揮発性なので。

(参加者)どのぐらい撒けばいいんだろう?

→まあ、一反歩で20ℓ撒けば十分でしょうね。で、花が咲いてやられる時期って決まっているじゃないですか。花が開いて閉じてしまえばもう問題ないので、もみ殻で。その時点でマスキング出来ればいい。酢酸が一番良い。

(参加者)花が咲いている時に一番来る気がするよね。

→もみ殻開いて差し込み易い時しか来れない。その時はチューチュー吸える液状なんで。彼らかみ砕いて吸えるわけじゃないので。

(丸山)お酢だけで大丈夫?

→はい。薄めて動噴でそこら中かけちゃう。

(参加者)色々入れる必要はない?

→はい、無いです。無駄な努力です(笑)

(参加者)何倍ぐらい?

→出来れば100倍~200倍ぐらいの間で。あまり濃いとね。稲の葉っぱは濃いとツルっと落ちちゃうから大丈夫なんですけど、あまり濃いと焼けちゃう場合もある。

まあこれで一番儲かったのは無農薬で果樹を作った人。

(参加者)リンゴの木村さんだ。

→彼は酢を撒きまくったので。虫は来ない。あの時は酢は肥料じゃなかったから、何も入れない、何もやらない、ということだったけど、今は酢は特定農薬になっちゃったので、何もやらないと言えなくなっちゃったけど。

まあ、基本は臭いでごまかしちゃったり。マスキングが一番いいでしょう。

 

(丸山)さっきのお話の中で、結合して貯めて、ゆるめて貯めて、というところで、水が少なくなると粘り気が出る?

→そうですね、水が少なくなると移動が出来ない。

(丸山)そこで滞留するとそこに来て食べやすかったりというのがあるんですか?

→はい。あとそこで栄養分が豊富なのに水の温度が高かったりすると、病気になったり。

(丸山)そこにエサというか、エネルギーがあると。

→はい。水って結構、原材料になるし、運ぶという色々な機能がある。今の稲作は稲の生育から逆の方向に言っている。だから収量が上がらないは食味は上がらないは。

農協なんか逆の方向に行っているでしょ?

乾かしたら必ず倒れるとかね。

(参加者)圃場なんてひび割れして凄いですよ。その後にね、ちょうど今頃、穂肥の時期ですから、一般の方は8月1日が出穂で、7月25日ごろから20日間、水を入れっぱなしにしなさい、とか。

<ビデオの切り替えを挟んで>

(参加者)…要するに出ない状態にしなさい、と言うんです。

→還元状態にするので、酸化状態になって、固定しない状態になった時に、カドミが溶け出しやすくなっちゃうんですよ。そうすると根がどんどん吸っちゃうので、そこでしないと豊作なんですけど。実はね、カドミは石灰を入れたら溶けだせないんですよ。

 

山形の荘内の方もカドミが多いんですよ。実際には出荷が出来ないぐらいあるんですよ。で、土壌も酸性化しているので、水を入れてあげると還元状態になるのでphが上がるんです。そうするとカドミが溶けないんです。まあ、それでもダメなぐらい荘内の方は酸性化しちゃって、カドミがとれない。玄米に凄いカドミがあって。

でも石灰入れたところは全く関係ない、全然でない。ph6,5ぐらいにしたところ。だからカドミが出るところは積極的に石灰を使えば出てこないですよ。

(参加者)大規模農家が出て来まして、管理状況が水管理が十分にやらない人が出てきて、毎年しょっちゅう出るぐらい。

→特に土壌が急激に酸性に変わると、酸化するし、酸化していると水に溶けやすい状態。出来るだけ水で覆って、酸素入らないようにして、さらに酸性にしないようにしないとね。

 

やり方としては石灰や苦土を入れれば解決する問題ではあるんですが(笑)

 (参加者)農協と地域の振興センターはコスト削減しなさい、ということばかりだから、動力のコストをどんどん下げなさい、機械分のコストはどんどん上がりますけどね。

→生産コストって、10%が下げて限界なんですよ。生産コストの10%といったって、肥料のコストを10%下げても、2万円分が2000円とか3000円下がるだけなんですよ。それって1反歩に対して2000円とか3000円なんです。

それやっている意味があるのか?それをやることで収量減ったり。逆に2000~3000円を節約するために相当のチャンスを失っているんです。ましてや稲が倒れやすくなったら高性能のコンバインを買わなくちゃいけない。そういう意味では、コストの絞り方がおかしいんじゃないかな、と思っているんです。

(参加者)それが今の農協や行政のやり方になってきましたよね。

→農協っていうか、日本人の考え方は儲けようとした時に常に考えるのは、コストダウンなんですよ。なんかちょっとおかしいですよね。でも、今、コストダウンしようと思っていますよね?

(参加者)良い商品を作るなら、これだけの値段でも良いですよ、って。お宅さんのものを使おうか、というのも。ちょっと値段が上げてもそれも一つのコストダウンかな、と。1つのものの考え方かな。まあ関口さんみたいにね(笑)

→ここまで来るまでの苦労がね(笑)1発で理解できていませんから。どんなに資料が用意されていても、使う側のソフトで間違っていたら出来ないので。

そういった意味で勉強は絶対必要なんですけど、収量もとれるし食味も上がるから、実際に農家がもうかるから、変なコストダウンをしなくて済む。そっちにいかないと、言い方が悪いですけどコストダウンして、上も下も下がって、負のスパイラルに入って根ね。

まあ、基本的にはこういった土壌分析のデータを利用して頂いて、まず、植物が欲しい栄養素をまずは揃えてもらいたい。

植物は細胞を作るためにアミノ酸が動いている。だから、出来れば肥料をアミノ酸に変えてもらいたい。しかし細胞を作ったけど葉っぱのところには葉緑素が必要。葉緑素にはマンガン、鉄、銅、そして塩素が必要だから、そこにやっぱり水を入れてあげないと、植物の固有の細胞、葉緑素ならこのミネラルが無くちゃダメだよね。で、根っこを張っているけど水と一緒に常に微生物が攻撃をしてくる。そうすると外壁を作らなくちゃいけないから、石灰が常に必要だよね。という、そういう知識を総合して、設計しないとバランスが崩れて絶対良いものを作れない。そういう知識が必要。そういう知識と同時に数字も意図的に変える。これがこれからの農業かな、僕は思う。 

結構、今は土つくりが無視されて、どちらかといえば環境とか水の深さとか、まあことごとく失敗している。いろいろやっているけど結果が出ていない。水の温度とかね。

ポイントなのはちゃんと栄養素を揃えた上で、水の温度、水の深さを整えるのは重要なんですよ。何故かという、今は温暖化しすぎて水温が高すぎて、逆にいうと、稲の根っこが呼吸困難を起こすんです。水が温度が高い時って酸素が無くなっちゃうんで。そういう意味では、肥培管理した後ではそういったことは絶対必要なんです。本当のパフォーマンスを出そうとした時には。

 

でも、土の中をやらずに外だけ集中しても何も変わらないので。順序が農業に関わる電子機器の方々など、知識が無さすぎるので、もうちょっと時間がかかるかな、と。それが出来た時には素晴らしいステージが待っているかな、と。

 

みなさんは圃場でデータをとりながら、肥培管理をしたところのデータが絶対必要。今、ビックデータと騒いているじゃないですか。僕らはビックデーターはクソデータ。だって(笑)良いデータ、悪いデータもくそみそに入っていて、それが良いデータと誰が判断するんですか、って。判断する人は誰もいない。ただ集めているだけではクソデータ。

そうじゃなくて、10俵以上とっている、食味も高いのをとっている、そういう人達の所にいれた肥培管理とデータはめちゃめちゃ意味があるんです。何故かというとスイートスポットに入っているから。それをやらずにクズデータを集めているから、まあ10年はかかると思っているけど。

 

基本的にはちゃんとやっている所に入れば、素晴らしいのになると思うけど。僕なんかもあと10年したらいないわけですから(笑)いまここにいる人も全員辞めるんですよ。

今の官僚に出来ます?ここにいる人が全員辞めた面積、やれます?(笑)機械はあっても管理できないでしょ。データも何も見えないから。ちゃんと土つくりが出来て、圃場1枚1枚のデータを見て「水温が35℃だ、やばい」といって水をいれて、「原水の温度が18℃だ、さあ入れよう」だなんて(笑)

若手の人達がこれから農業をやるのであれば、土つくりベースに、コンピューターを活用するなら良いですよね。

(参加者)今の若い人たちはそういったことを勉強しないんじゃないかな。みんな形しか見えていないから。

→ほんと怖いのが、オーストラリアとか他の米の値段を知らないから。恐ろしいから、彼らのやり方は。本気で入られたらひとたまりもないですよ。まあ5分の1ぐらいですよ、値段。60㎏で3000円~4000円ぐらいで米が出来るんですよ。日本に来て日本の米で。

外食だったらそっちを絶対使いますよ。今、家で炊いているお米より外食の方が圧倒的なんです。偉いことになるんです。米の供給先がガラっと変わるんです。じゃあ、さっきいった外国と同じレベルの米を作ったら、やばいですよね。

(参加者)今の若い人たちはそっちを狙っているかもね。コスト削減ってね。

→自滅の道ですよね。

だから実際には数値化しているんですよ。

全国平均だと糖分は普通は26度ぐらいなんですよ。これは31度で、実際には36度ぐらいのがあったんです。食べた瞬間、口に入れて一噛みしたら「えっ」と甘いという米が出来たんです。

あと抗酸化力も1年経っても新米とほぼ一緒。

特に糖度と抗酸化力はお米に大きな影響を与えるんです。

で、この作り方は、変わっていると言えば変わっているんです。

特に抗酸化力というのは水を入れない米にはほとんど無いんです。だから大体みんな6月を超えるぐらいにパサパサになってしまっているんです。

50を超えてくると60になってくると、1年間たっても精米したら米がつやつやなんです。なので中干しをしないと米の味が変わらないので売りやすいというのがあります。 

あと、普通は米を炊いたら米の表面にノリが出るのでテカテカしているけど、タンパクの高い米を作ると、水が蒸散して乾いてくると、そうするとノリが中に隙間が多いので戻っちゃうんです。そうすると表面がざらざら。だから炊いた時はつやつやでも時間が経つと戻ってしまう。

だからおにぎりがいつまでたってもつやつやのものと、つやがなくて光らないもの。食べて見るとわかる。

それがこういう米だと全く違う、で1俵4万8千円。そうなってくると全然違うじゃないですか。そういった米を好んだお客さんが買うわけだから。3万で売れても十分ですよね。数字で出てくる米を作らないとまずいのかな、と。

 

今年もこのコンテストをやりますが、タンパクを見ているのではなくて、美味しさを見ているんです。実際に食べて見たり、美味しさを計る数字を見ているんです。

(参加者)食味計ではないの?

→食味計と両方合わせて見ている。

(参加者)糖度が高い米だと糖尿病の人とかダメでしょ?

→だめですね(笑)いっぱい食べると。

(参加者)逆に糖度が低い米を作って沢山食べてもらうとか。

→それはむちゃくちゃまずい米になりますよ(笑)それは、野菜くらぶと協力してもらって、こんにゃく米を作ってもらって一緒に混ぜた炊いてもらった方が(笑)

マンナンで米みたいのを作って炊いちゃうんですよ。普通の米とこんにゃく米が混ざっているので、実際に米を食べている量は少ないんです。糖尿病の方に向いているんです。

(参加者)あと普通は食味はアミロースでしょ?

→これはちょっとアミロースの数字は出ていないんですけど、米なんでアミロースはあります。18とか19とか、いっても20ぐらい。

 

但し、今の食味計の一番の問題は、粘り気の多い状態が美味しいというけど、タンパクが高く出る場合があるんですよ。だから実際に化成肥料で作っている部分においては、タンパクが増えて、ねばりっけのあるタンパクになるので、肉みたいになるんで、確かに美味しく無いんですよ。

ところが、アミノ酸で作ると、ちゃんと弾性のあるねばりっけのある状態を作り上げられるので、美味しく感じられるんです。しかし、食味計だと残念ながら総合で来るので数字が悪くなるんです。そこを分けてくれる機械が開発されると有難いな、と。

うちの子どもは徳島しか食べないんですよ。

それがこういう米なんです。JA徳島で倒伏しない無農薬のお米。まじか?というお米なんですが。

JAの職員が実際に作った米なんですが、その時、560㎏のその地域での限界の収量をとったのですが、食味が良くないと、この農協は直売所を持っていて、7億円ぐらいなんですが、米の売り上げが伸びない。美味しくない米だから。

それが当たり前ということだったのですが、このやり方をやったら、翌年95点、にも関わらず、収量は伸びたんです。

そして玄米のタンパク質が5,7なんです。今まで7いくつと言っていたのが。

実際に食味が良くなる収量も良くなる、稲がバリバリになったんですよね。そういった意味で、稲もこういう米が出来るようになった。

 

それで試験販売を直売所でやったんです。食味が高いのは高い、60㎏で3万円ぐらい。で、90点以上、85点~90点、80点~85点、あとは食味を表示しないやつ。

当然、食味を表示しないほうが圧倒的に多いんです。やっている人が少ないから当然ですが。

片方が60㎏あたり3万円ですよ。実はそっちから売れていった。そして食味を表示しなかったのがほとんど売れなかった。そして大事になって、組合長がつるし上げにあった。「共販なのに何でこんなことをやったんだ」と。そこで組合長が言ったのは「まずい米を作って売れない米作って、何が楽しいんだ。美味しい米を作ったら売れるんだ、なんで美味しい米を作らないんだ」と。

「来年、俺はやるよ、美味しい米を作るよ、来年俺はもっとでかくするから」と言ったら、そうしたら文句言った人がシーンとして、次の勉強会で一番前に座ったんです(笑)そして何十ヘクタールやっているおじさま達が文句言うのをピタッとやめて。

それは沢山とれて食味が良いというのがわかったので。で、農協が指導してくれるといっているから、当然やりますよ。それで今年200haで、来年は800haまで拡大するそうです。実際には2000haぐらいあるので、そこまで伸ばすと言っていますけど。

 

農協がガラっと切り替えたんです。実際に売り上げが伸びて、消費者が美味い米を買う傾向がある。で食味を表示しないで当たるか当たらないかの米は安くても買わない。

結構な斬新な農協ですね。

農協がこういう看板を掲げ始めたんです。わかりますか?

黄色い看板にJA東徳島と書いてあるんですけど、「機能性農産物推進本部」と書いてあるんです。

つまり最先端を行くと。

 

(参加者)機能性って?

→さっきの美味しい米です。米だけでなく、野菜も全部。本気です。

だから直売所の裏のレストランを拡大して、こういった米を食べられるようになる。

で、すごいのは、オーガニックライフスタイルというのを東京をやるんですが、組合長が「これからの農協はこれしかない」と言うんです。

政治家呼んで、官僚にこれを聞かせたら大変なことになる。実績出している、とんでもない米をだしているから。

でも、農協が勉強したいといったら、自分たちが教えに行くって(笑)

【最近の畑の様子)

H300905。産地廻りレンコン圃場。今年も大風の影響で。

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【2018/9/9】

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【2018/7/25】

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