2018.7.23 和梨勉強会
◆佐藤さん梨園見学
(丸山)今年、黒星の気があまりないですね。
(佐藤さん)薬剤の処理が効いたんじゃない。
(押田さん)アリンサンデスよね。
→効いてます?
(佐藤さん)結局、今年はアリンサンデスとスコアを混ぜてかけた。ベルクートとスコアを縦横かけた。
(押田さん)どっちが効いた?
→こっちの方が効いたよ。混ぜて1回ですましちゃった方が。
(押田さん)アリンサンデス1.3㎏やって?あの濃度薄めないで混ぜた?
(佐藤さん)薄めたら効いたか効かないかわからないから。1.3kg入れないとわからないから。去年やっているから間違いないから。横の分、余計にやっても効かないもの。
(丸山)それでも効かないんだ、混ぜないと。
(佐藤さん)だから、今の段階の病気の入り方が全然違うもの。
(押田さん)今年は病気が無いということね。
(佐藤さん)いつもこの回りが出るんだけど、今年は全然出ない。
(押田さん)アリンサンデスとスコアを普通の濃度で混ぜて、1回でかけたら全然病気でないって。その前の年はスコアとベルクートを縦横かけても病気出たって。だからアリンサンデスは効くってこと。
(参加者)混ぜても大丈夫?
→この前、試したよ。アリンサンデスとリンダを混ぜて、phがあんまりのところに混ぜると固まる。phが1ぐらいのところに入れちゃうと固まる。最後には溶けちゃうようだけど。
(押田さん)どっちを後から入れるの?
→アリンサンデス。
(押田さん)それなら大丈夫?
(佐藤さん)もう薬が溶けているから。濃い状態で入れるから。
(参加者)ゼリー状みたいになる?
(佐藤さん)そんなにはならないけど。火山水だからそんなにはならない。瞬間的にphは変わらないから、濃いまま残る。
(参加者)やっぱりアリンサンデスは上手く利用すれば特効薬だね。
→ですね。phが下がるとカビ系は急激に抑えるからね。ph2というと強酸ですよね。弱酸じゃなくて。
(押田さん)佐藤さん、ダニ?この葉っぱ、何?
(佐藤さん)あとから出たはっぱじゃない。アブラムシじゃない。
(丸山)やっぱりあるんだ。
→でも黒くなっているから、カビ系のような気もするけど。
(押田さん)佐藤さんみたいにハサミ持てない。ピンセットみたいに。
(佐藤さん)これでやると楽だよ。肩張らないし。普通に持つと参っちゃうよ。
(押田さん)できないわ。
(佐藤さん)箸もつ感じでやれば慣れるから。この分だけ手が長くなるんだよ。これだとまっすぐだけじゃなく、色々な向きに動かせる。
(佐藤さん)今年はミノムシいっぱいだよ。凄いよ、今年。実を食べるんだよ。
(丸山)でも殻に入っていると農薬効かない。はだけるのはもっと前?4,5月?
(佐藤さん)4月に入っていないと駄目。
(押田さん)実がなる頃に顔を出してくるの?
(佐藤さん)摘果している時に、ペタっとくっついてね。毛虫も多かったよね。
(押田さん)佐藤さんのは薄いや、もっとうちは実をとらなくちゃ。なりすぎよね。
→毎回言っている(笑)
(佐藤さん)だから、木1本に何個なっているか数えなさいって(笑)
(押田さん)10個。
(佐藤さん)枝でなくて木!1本の木を4つに分けて、そのうちの1つ数えれば大体わかるよ。
(丸山)今年の二次成長の要因は?
(佐藤さん)ピンチしたから。
(丸山)ピンチする前にも成長していた?
(佐藤さん)花芽にならないで、伸びちゃった。こういう時はもう一度切るんだけど、時間がなくてできなかった。
…しばらく雑談
(押田さん)これ、何ですか?
→虫でしょうね。
(押田さん)この木の先の徒長枝、ダニ入っているよ。大丈夫?
(佐藤さん)ダニじゃないよ。ダニ、見たことある?ダニってあんな高いところに住むと、真っ白になって、それで葉っぱが黒くなってくるんだよ。
だから、アブラ系統だよ。ダニは本当に真っ白になっちゃう。
新高の10月の終わりにみると、たまにあるよ。
毎年のこの花芽も含めて、ぶれていないから。アリンサンデスが入ってからぶれていないことは、大事なことです。
(佐藤さん)堆肥も変わったよ。友達が持ってきてくれているから。牛のお産していない小さい子供が踏んだ熟成堆肥。お産しているのは、もう高カロリーのエサを食べているからベタベタのやつなんだけど。子供は粗飼料中心だから。
(押田さん)糠はどうしているの?
→入れていないよ。熱は出てくるよね。真っ白になって。
(押田さん)白い犯人は何?
(佐藤さん)放線菌?向こうから来た時に1回切り返した状態になるから、その時にもう真っ白だから。もみ殻だけのやつをくれ、っていったら、これがきた。
親のやつはチップだから。チップのやつはいろんな廃材だから、何が入っているかわからない。
→今度、東部農林というところで、C/N比が果樹にちょうど良い堆肥を作り始めたんだ。元、ワタミの農場長の森君というのが、岩本さんと一緒にやっていて。で、あれ使って、たかしさんがホウレン草で入賞とったんで。全然違う。ナスとか全部甘くなったんで。土も柔らかくなった。
(丸山)一応、会った時に話はしてあって、勉強会の時、そこから話が来ない。
→BLOF堆肥、なかなか引き合いが多いらしくて。
■堆肥場
これ豚糞?
(丸山)いや、牛糞で、子牛のやつで。
→それじゃあ、あんまりカリとか多くないやつ。
(丸山)粗飼料。
→大分発酵しているね。熱が出ている。
(丸山)来てから何回か切り返し?
(佐藤さん)2回。
(丸山)温度何度ぐらい出るの?
(佐藤さん)計っていない。でも,これで出るということは、相当温度高いぞ。やっていると汗でるもん。
→物凄い温度が出るよね。でも,どうしても果樹に堆肥は必要だから。
(丸山)カリが高すぎない堆肥。
→木内さんのところにBLOF堆肥あるじゃない。そうするとリン効くと思うよ。酸性堆肥だから。
(丸山)多分、BLOF使っていると思うんだよな、でも量が、値段が値段なので少ししか使えないので。
→大分あれ使うと安定すると思うので。まあ値段が値段で。
(丸山)また近ければバラでね。
→これ撒けば黒星も少なくなるからね。栃木ののうせいさん、あの堆肥をやった時も確か病気減ったり、桃のせん孔病、ほとんど無くなったり。一緒の菌だね。だからこういった白い菌を撒くのは重要だね。
(佐藤さん)乾いてくると白くなるんだけど。
→うん、放線菌は乾くと白く見えるんで。通常は、ここにもいるんだけど透明だから見えない。白いんじゃなくて透明なんで、乾くと白く見える。それを表層施肥すると病気が少なくなる。
(丸山)逆にこのタイプのやつでカビの出やすいタイミングの時に撒いておいてあげると、納豆菌でももちろん。
→カビのようでカビじゃないよ。
(丸山)カビは毛足が長くてふわふわしている。
→そうそう。逆になんでカビが少ないのか不思議に思っているよ。エサに何か菌をまぜているのかな?
(佐藤さん)混ぜてないとおもうよ。牛に普通食べさせるのは乳酸菌でしょ。腸内細菌だから。
→あと、納豆菌ね。消化吸収を良くするのに。残っちゃうから、ガスを吹いちゃうから、子供はそれがだめだから。
(佐藤さん)エサに混ざっているかもしれないよね。昔なんて、親にワクチン食わせると、夏なんて食欲が全然下がらない。みんなやっていると思うよ。やっていない家は夏はダラ~っとしているんだよね。
→もう調子が悪くなっちゃう。お腹が膨れちゃう。腸内が酸性になっちゃう。腸が弱酸性になっていないと草を分解しない。そのせいだと思う。やっぱり良い堆肥にあたるかどうかだよな。天国と地獄になる。
(佐藤さん)いなくなっちゃいましたよね、こういう人が。メガファームになったらこんなの使わないから、何使っているかわからない。
→あっちは廃棄だから。
(佐藤さん)廃棄物に廃棄物混ぜちゃうから(笑)自分のところで高温殺菌して、戻し堆肥に使うから。
この白いのあるでしょ。これがカビを防ぐ菌なんですよ。こういうのを撒いてあげると黒星とか減る。抗生物質を作っている。こういうのを撒くと病原菌が激減する。
まあ、幸運が舞い降りた。運も実力だから(笑)
(参加者)もみ殻みたいなのを混ぜてあるね。
(丸山)もみ殻ベース見たいですね。
→匂いもしないね。
(丸山)牛糞でもみ殻ベースは少ないですからね。チップとかですよね。
→チップは紋葉の元だから。特に糞とチップを混ぜて、生の状態で撒いたら紋葉を広げる原因になるから。
(押田さん)今年撒いちゃう?
(佐藤さん)あと3回ぐらい。
こういう風にネバネバになる。最終的に。そうすると土が柔らかくなる。
(丸山)堆肥の匂いじゃない。
→これに酵母菌を入れたら土がふかふかする。バチルスと放線菌が優勢なので、土を柔らかくする菌が少ないんです。