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2018.7.23 和梨勉強会

◆座学1

◆押田さん梨園 見学

◆押田さんキウイ園 見学

◆清田さん梨園 見学

◆佐藤さん梨園 見学

◆今日のまとめ

 

上記のテーマで勉強会を行いました。

ご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページに飛びます。

 

◆座学

■桃を食べながら

…枝葉っぱ。だから要するに春先までには勝負がついているんですよ。

(清田さん)そうなんですよ。たぶん、6月上旬あたりに一気に全滅状態に入っていくるんですよ。

→その前に終わっているんで。

(清田さん)あと、黒星病みたいなのも。

→それもみんなカビです。

(参加者)だから雨の多い時は凄い勢いに。

(参加者)だから梨とかと同じように、農薬をかけているんだけど、一向に良くならない。

→桃は梨と違って果実が水をはじかないんで。要は菌がついたら離れないんですよ。

(清田さん)なるほど!そういうわけ!

(丸山)でも、上がってくるのは下からなんですよね。下でカビ菌が繁殖して。

→うん、だから桃は今からやっておかないと来年は無理。

(参加者)薬の量が足りないんじゃないかと思って、いっぱいかけるんだけど、一向に良くならなくて(笑)

(清田さん)お客さんが毎年楽しみにしているんだけど、まただめだ、ってね(笑)管理の仕方が全然違うんですね。

→時間を逆戻しして、前年度にやらないといけないんです。来年良くしようと思ったら今です。

(清田さん)じゃあ、今から納豆菌で。

(丸山)それ自体は梨にも?

→梨にもいいですよ。

(清田さん)じゃあ、前みたくお酒を入れてやればいいのかしら?

→バチルス納豆は単体だけでもいい。菌の数を増やしたければ。色々混ぜると最終的な菌の数が減っちゃうから。まあ、柔らかい土を作りたいなら、樹勢を良くしたいなら酒粕とかは向いているんですけど、病気はちょっと違うんですよ。

葉っぱ出た時点で菌がついちゃっているんです。

(清田さん)だから今頃になって葉っぱが無くなっちゃうんですね。

→元のところについているから。だから葉っぱが黄色くなったな、って。

(清田さん)そうなんです。特に奥手はみんな今年は黄色くなっちゃって。

→桃は微量要素を食うんです。梨なんて比べ物にならないほど、3~4倍、微量要素を食うんです。

(丸山)種がでかいから。

→そう。

(清田さん)先生、山梨の立派な桃を頂いたら渋みがあって、うちの小さい桃の方がよっぽど美味しいんですよ。だから、去年、残ったやつをお客様にあげたら、こんなに美味しい桃は初めてだ、って。たぶん、オーガニックとハーモニーシェルとキーゼライトのバランスが。

→そうそう、大体果樹はその3つで味が決まってしまうんですよ。あと病気系はそっちで。

(清田さん)病気はどうにも(笑)どうしたらよいか(笑)

→菌と微量要素。

(参加者)全然正反対のことをやっているんだから、良くなんないよね(笑)

→葉っぱが芽吹く時に、実際につぼみがあるでしょ。あの時に納豆菌とかをかけておいたら少しは治まるんだけど、その前に、地面の菌を減らしておかないと。秋口に胞子って飛ぶでしょ?その時につぼみがつくわけですよ。だから、その前に胞子を飛ばす下のやつを駆除しておけば。

(参加者)だから桃がなっていなくても来年のためにやっておかないとね。

(清田さん)とにかく気づくともう手遅れなのよね。 

久々に美味しい桃を食った。今の桃は本当に渋いもの。

(丸山)渋いのは何で?

→やっぱり硝酸窒素。化成窒素を使っているところはどうしても出る。

山梨は有機化成を使っているんですよ。有機が良いとわかっているんだけど、化成が入っている。

(参加者)それはだめ?

→ダメ。

(参加者)キウイを作っている仲間も有機化成を使っている。

→だからお茶を濁しているんじゃないですか。結局、有機肥料だと最初は溶けないでしょ。分解しないから。だから化成。それで化成が残念ながら雨が少ないと濃度濃くて。

だから今年のように雨が少ない時は化成肥料の害が相当出ますよ。

(参加者)紋葉の畑に化成なんて使ったら、一気にいっちゃいますよね。

→一気にいっちゃいます。

この桃ってあかつきでしょ。それでも雨が降れなかったら硝酸イオンになって、渋みも出るけど、何を使ったんですか、肥料は?

(清田さん)元肥えは梨と一緒で、オーガニックと堆肥で、中間で入梅の時にオーガニックとハーモニーシェルとキーゼライトをたっぷり入れて、でも雨が降らないから溶けないからそれで終わり。

(丸山)肥料降った後は水をかけたんですよね?

→はい、その時だけ。

(丸山)これだけ降らないと水をどう確保するかは重要ですよね。

(参加者)草も生えているので、露がある程度でしょうが、靴もびっしょり濡れるぐらいなので、多少は違うんでしょうね。

→これなら出せるよね。あかつきなら相当レベルが高いですよね。お客さんも喜んでいるでしょ。

(清田さん)ところが上手く作れないから(笑)お客さんから電話がかかってくるけど、すみません、売るような桃が無いって(笑)

(清田さん)近くに桃狩りがあって、そこの桃はガリガリだけど、他に無いからみなさん来るんです。でも、去年は相当捨てたらしく、今年ももうだいぶ病気が出ていて、いったん入ったらもうダメだよ、って諦めかけている。

→幹に納豆菌を浸み込むように動噴でかけて。それを何回かやっているとカビも薄くなってくるんで。あとは地面を納豆菌でいっぱいにしてしまって。

(清田さん)去年の秋は岡山の方から竹のパウダーを乳酸菌をいっぱい入れたものを沢山送ってもらったんです。それを撒いてみたら、紋葉菌にも大丈夫だから、と言われたので。

→本当に竹の粉はぐっと糖度が上がるからね。

(清田さん)ただ、撒く時は窒素を入れておいてくださいと言われたので、オーガニックも。

→例えば、竹の粉を100kg入れるのは砂糖を100kg撒くのと一緒なんです。そうすると、例えば、桃が1反歩たとえば2トン獲れるとすると、15度とすると、300㎏の糖分があるんです。で、もし100kg竹の粉を撒いたということは、100㎏の糖分が加わるということなので、300kgプラス100kgで400kg。それを2トンで割ると20度の糖度になっちゃうんです。だから大体糖度15度の桃が18度とか19度になっちゃうんです。だから、竹の粉って若い竹だと非常に水分があるとその水の分が糖度にならないから、3年物ぐらいのものを粉にしてやってあげると、ほとんど入れたキロ数に匹敵するぐらい糖度が上がります。

(参加者)若い竹より3年ぐらいの竹がいいんですか?

→3年ぐらいがいいです。それ以上古いと固くて分解しないんです。

だから果樹は竹の粉を使う人が相当増えましたよ。

(参加者)梨にもいい?

→もちろん。あとバリ感が出るんですよね。甘いのにパリ感。

 (丸山)アリン酸デスとかでもやっぱり?

→いや、アリン酸も効きますよ。殺菌にはね。

(清田さん)うちは使っていなかったんです。梨の葉が弱いので、アリン酸デスを使って大丈夫かな、という不安があって。特に5月に薬害起こしちゃったんです。

あのね、機械が壊れてしょうがなくて急きょ借りたんです。ところが上に上がらないんで、徒長枝も伸びていなかったので当たり過ぎちゃったんじゃないかって。

そうしたら葉っぱがおかしい、柔らかかったので。薬何か変えた?ってお父さんに聞いたんですが、機械で当たり方が違うから当たってしまったんじゃないかと思って。

それで葉が戻れなくて、だから着果数をつけたら育たないと思って。それしか考えられないんで。

(参加者)前の人がきちんと洗浄していると思って使っちゃったんですよ。してあると思ったんですよ。私は使用したらいつも50ℓ水入れて洗浄しているんで、他の人もそうだろうと思ったんですよ。

(清田さん)いったん弱めてしまうと、もうダメかな、と思って、着果数も減らすしかないかな、と思いつつもそうもできず。戻りきれない感じ。

(参加者)5月の上旬頃かな、葉っぱがよれて丸くなっちゃった。

(丸山)弱くなると丸まるんですか?

→たぶん、成長しきれないんでしょうね。

(清田さん)その後、風が凄くて。2週間ぐらい。

(丸山)風の場合も蒸散率も高いんですよね。葉っぱからも地面からも。結構、どう水を確保するかというのが。その割には光はそこそこあったので、光合成もして水も欲しいというのが出てきてしまうので。水をどう手間をかけず供給できるか。

今回のように2週間風が吹いちゃうというのを考えると、ある程度、風が吹いても水を供給出来るようにならないと。

(清田さん)こういう陽気が続いたら、作物は水がなかったらにっちもさっちも行かないですよね。

(丸山)特に美味しいものをとろうと考えたら、水が必要な成分になってね。

→特に天気が良い時は光合成が活発だし。そういう時こそ水をやれば糖度が上がるし。

(丸山)この前行ったところは、有機肥料だからこそ硝酸化しやすいという傾向がある。化成なら流れる時は流れるけど、有機は残っちゃうので硝酸化しやすい。それが次の雨でそれが跳ねてしまうということがあって。逆に桃なんかでも、甘さを作ったりするだけでなく、逆にえぐみをちょっとしたことで生みやすいということにもなる。そのポイントが水なので、そこをどう抑えるか。

(丸山)資料を配ったのですが、佐藤さんの栽培歴の予定版ですね。押田さんと清田さんと佐藤さんの土壌分析の去年の8月の分析結果。

(押田さん)アリン酸、全然ないのよ。

(清田さん)入れているのだけど無いのよね。

(押田さん)入れている場合、どうなるのかしら?

(清田さん)すぐに効かないのかしら。

(佐藤さん)量が足りないんじゃない。

→でも別に作物には何も影響ないでしょ?花が咲きずらいとか?

(清田さん)それはないです。

(丸山)無ければ、有機体を入れているので、その分である程度補えている。微生物がそこそこいるとリン酸を持っているので、そこの世代交代の時に出てくるんで。

→毎年入れているんですよね?何で入れています?

(清田さん)溶リンが主かな?

→赤土でしたっけ?それでくっついちゃうのかな。その上に肥料を有機物を撒くのかな?

(清田さん)元肥えで全部入れて。

→多分それで溶けて根の周りにはあるので。根の周りにあれば、溶かせるから。分析に出なくても、それは。

分析資料には可給態リン酸と書いてあるでしょ?

(丸山)供給可能なという意味。

→ですが根の周りに届いていれば、根っこから出す酸で溶かせるんですよ。つまり、多分、土にくっついて非可給態リン酸になっているんだと思うんですけど、根が出す酸が強いと非可給態から可給態に変化するで、これ、もし熱水じゃなくて本当に焼いちゃう。そうすると隠れリン酸が見えるんですよ。熱水だとリンは離れないんで。ちょっとそれを丸山さんにチェックしてもらって。

溶リン、どのぐらい入っているんですか?

(清田さん)元肥えで4体ずつ。

→80kgもあれば十分。だから非可給態になっているだけです。だから焼いてみれば、結構、沢山あると思います。というのは、リンが無くなると花飛びするんですよ、枝に。あの単純に言うと、節ごとにある芽が無くなるんですよ。それは無いでしょ?

(清田さん)いや、その傾向があるかもしれない(笑)花芽がつきずらいっていう。だからリンが足りないと、花芽がつきにくいというのは聞いているんだけど、園が暗いからなのかどうか、先端の部分はつくんだけど元の方にはつきずらい。

(丸山)周りの畑の人はどうなのでしょうか?地域としてリン酸がもともと少ない畑だと。

(清田さん)そうです、みなさん花芽はつきずらいと前から言っているんです。

(丸山)じゃあ土質的にそういった傾向があって。

→過リン酸石灰が良いかもしれない。あれだと、リン酸の周りに石灰がついているので、phが下がらないんですよ。溶リンだと確かその量が少なかったはずなので、溶けるんだけどくっついちゃう傾向がある。過リン酸石灰が良いかもしれない。

(押田さん)単体でやっても問題ないのですか?

→全然問題ないです。まあ過リン酸石灰は骨リンに近いんですよ。骨のリン。

(清田さん)今回ね、追肥の時に過リン酸石灰を入れようと思っていたんですよ。ところが、間に合わなかったねすね。で、もたもたしている内に雨が降らなかったので(笑)それを買ってきて撒こうかと思っていたんですけど。

 

(押田さん)昔、学んだことで、過リン酸石灰は堆肥と一緒に撒かないと絶対に流れちゃうと聞いたんですけど?堆肥にくるんでおくと流亡しないって。

→うん。一応、果物に良く効くのは粒状の骨リン酸35%というやつですね。

(押田さん)どこに売っていますか?

→(スマフォで調べてみて)「たまごや」と書いてあるね。まあ、あゆみの会でもどこでも売っているから。

バッドグアノよりリン酸が高いんですよ。有機栽培とらなければ、こっちの方が土にくっつきにくいリン酸だから、果樹には良く聞きます。

(丸山)グアノとかだと、溶けたら土にくっついちゃう?

→グアノは溶けない(笑)

ここに書いてあるね。

「35%という高いリン酸成分を持ち、花芽形成、強固な細胞形成に高い効果を持ちます。含まれるリン酸はく溶性リン酸で、根に吸収されやすさ抜群なため、根張りが良くなり丈夫な植物に育ちます。リン酸がく溶性のため長く効き目が持続します。骨リン酸はカルシウムも含むため石灰を撒く必要がありません」

まあ、これは土壌分析しないとね。石灰が足りないところには入れないといけないけどね。

(丸山)でもこのバランスを見ると、石灰はちょうど良いけど、他の成分も高いから、石灰くっついている分には問題ない?

→ですね。ここだけでなく、いろんなメーカーが出していますね。

(清田さん)やっぱり粒状が良いですか?

→撒きやすいからね。

(清田さん)反、どれだけ撒いたらいいんですか?

→いや、今どのぐらいの成分、溶リンを撒いているか成分を測って、同じぐらい撒いたら良いと思います。こちらの方は恐らく分析したら数字が出てきます。

(押田さん)35%というのはリン酸?石灰?

→リン酸です。

いま、蒸製骨粉はどうだっけ?

(丸山)前は出回っていたけど、聞かないですね。でも、今、出回っているのは大丈夫って。

→大丈夫だよね。北海道でと殺場があって、骨が結構残るんですよ。豚骨で出汁をとったあとに残るんです。1回火が入れているから良く効きます。骨って火を入れないと崩れないんです。日本のやつでは非常に良く効きます。骨リンは確かカナダかどっかのやつで若干高め。

(参加者)リンが無いとやっぱり花芽がつきにくい、そういう傾向があるんですね。

→リンが無いとそうですね。芽がつかない、てきめん。

(清田さん)はい長枝の止まりもリン酸があると止まりやすいと言いますよね。無いと止まりにくい。

→枝が太くなるんで、その分、太い分、養分に使う量が多いじゃないですか。だから早く止まる。

(清田さん)でも、徒長枝を気になるようになったら、他の園でも見るようになって。ずんぐり止まっているところは全然無いですね。

→大体、千葉の梨は頭がひょろひょろ~ってね。最後の芽がぐっとならないんですね。

 

蒸製骨粉、窒素2%のリン酸が23%。蒸製なので良く溶けます。これおそらく粉があるはずなので、丸山さんに調べてもらって。粉なので良く溶けます。

(押田さん)粉剤使うと体中にね。

→まあ、粒もあります。

でもね、これ見ると、く溶性骨リン酸っていうやつ、35%で小売価格が3095円。23%の蒸製骨粉はリン酸23なのに3548円、高いんですね。だから外国ものの方が安いですね。

(清田さん)でも、ものは蒸製骨粉の方が良いんですか?

→いや、骨リン酸というやつの方が35ですから。まあ海外の方が安いかもしれませんね。昔は骨リンは1800円ぐらいだったのが、3000円ぐらいになっていると高いですよね。

(丸山)米糠が手に入りやすければ米糠でもそこそこリン酸はあるんですものね?

→そうです。ただ米ぬかは結構窒素が多いんで。本当は米糠にこの骨リン酸を混ぜて使って。というのは、米糠は分解する時に酸が出来るじゃないですか。するとリンを溶かして、さらによく溶ける。

まあ、一番溶けやすいのが米糠とこのリン酸の粉を混ぜてペレットにするんです。あと乳酸菌をつけて撒いてあげればばっちり。文句なし。ずらずらずらっとつきます。嫌なぐらい。

(丸山)ちなみに押田さんの分析結果的にはリン酸は分析的にはそこそこあるので、そんなに気にしなくて良いと思います。

→押田さんのところは本当は土目からいうと、リン酸高かったはずで。ずっと入れ続けたんで、多分、こういう風になったんだろうと。

(押田さん)いや、やらないわけにはいかないでしょ。

(丸山)そのぐらい持ちだしているから。

→佐藤さんのところは毎回やっているから。毎回平均的にとれているでしょ。

(押田さん)佐藤さんのところは隣のところに届くまで長いでしょ。

(清田さん)何がたりないよ、と畑で色で示してくれて、入れてくれって梨の木が反応してくれたらいいんだけどね(笑)

(押田さん)清田さんのところはリン酸が足りないだけだね。まあ後はやらないなんていうわけにはいかないんだよね。

うちのは何かカリ過剰だね。

→沢山作っている人はいいんです。カリを入れておかないと石梨になっちゃうんです。

(押田さん)うちは良く言うよと言われると思われることを言うけど、結構、実がとれるんですよね。いっぱいくっついて。最終的には小粒も混ざるけど、あんな風につけないと実が出ないと思うんです。

→逆に割れちゃいますよ。カリが多い人は。実を絞ると危ないです。で、どっちにしろ、カリが多いと、押田さんのところは地下水が高いところって水があるでしょ?それでカリが多いところは肥大するんです。途中まで小さくても最後はググググって。

(押田さん)そうなの、結局ちょうど良いならせ方したな、って最後は思うの。今頃はね、「これ育つのかい?」ってお父さんに言われると自信が無いけど。

→その代わり、アミノ酸使っていないと、味、糖度が全部落ちちゃうんですよ。薄くなっちゃう。

(押田さん)アミノ酸ってオーガニック入れていれば大丈夫です?

→そうです。カリの多い所は基本はカリとアミノ酸って対にしないと。

(清田さん)私のところは昔はカリ過剰で酷かったんだけど、割れも酷かったですよね。

→あと甘味があまり上がらずに酸が上がってしまう。特に芯のところに。あれはカリ過剰と最後の窒素。だからやるんだったら、アミノ酸とカリ。

(清田さん)でもどうしてなんでしょう、講習会とかは、枝の選定や摘蕾とかはあるんだけど、こういうものを沢山使ったらこうなるんです、という講習は無いですよね。

→だから、わかっている人がいないから。

(清田さん)いま、若い人が頑張っている人が沢山いますよね。そういう人に小祝先生に会ってほしいですよね。

(押田さん)梨について一生懸命やっている人は、個人的に小祝先生についていきますよ。

(丸山)そういうの、市とか地域とかで無いんですか?

(清田さん)無い、要するに剪定の仕方とか摘果とか、そういうことぐらいのもんで、肥料屋さんが肥料を売り込むのはありますけど、だけどこういう状態だったからこういう風になるんですよ、というそういうのは無いですね。そういう指導出来る人はいないんですよ。

でも、一時は園を明るくして日が当たるというのだったけど、今はこういう陽気だからそんなにしたら焼けちゃう。

(押田さん)新高みんなダメになった年があった。あの時、みんなダメだったけど、うちは混んでいて、水があったので。

→果樹園で下が明るいという事自体がダメなんで。地面に光を当てちゃいけないんで。

(清田さん)そういう指導でしたよね、明るくしてってね。

→まじで(笑)

(清田さん)紋葉なんて、こんな陽気じゃ、明るくしたら一気に枯れ上がっちゃいますよね。

→すぐしなしなになちゃいますよね。

(丸山)根が無い?

→いや、根の量が無いんです。

(清田さん)割れが入っちゃうんで、照りに入ったら一気になっちゃうので。入梅明けたと同時に、ちょっと暑さがきたらバーっと葉っぱが黄色くなって。だから本当に、戦い。みなさんダメだから植え替えて、またダメでその繰り返し。

→いつになったら儲かるんだって話ですよね(笑)

(清田さん)だから一向に収量が上がらない。

(押田さん)小祝先生、講演会をやったらいっぱい人がついてくる。

→いいですよ(笑)

(清田さん)肥料っていったら、混合肥料があれですから。

→大体、正直なところ土壌分析もやらないし、肥料設計もしていないから肥料の良さを活かしていない。押田さんのところは、もう理想値に入っているでしょ?だから、逆に数字の間に入っているといいんですけど、みなさんの近くを測ったら、バラッバラになっていますから。それを修復するなんて、まず不可能に近いし、今の人達ってそこまでやってやろうっという熱意が無いんですよ。

(押田さん)あんまり肥しをやっても合わない、という人がいるから。

→とれて売れていればね、押田さんみたいにウハウハしていればね(笑)

(押田さん)いやいや、だって梨は面積半分近く以下にしちゃっていましね。

あ、先生、キウイの肥料は窒素過剰を嫌うというのと。

→そうですね、ツル伸びしちゃうから。

(押田さん)あと、どういうことを?

→あとはミネラルが凄いって言いますよね。あの葉っぱの厚さって尋常じゃないですからね、厚紙ですからね。段ボールみたい。でも、ある程度葉っぱも落ちて戻るんで、何年もするとそんなにやらなくていいってね。そんなにというのはやらなくて良いというわけでは無いですよ。

キウイって取れるとが出ちゃうんで。

(押田さん)うち、一番古い畑で15トンとれたことあるんです。

→持ち出しが半端無いんです。特に苦土とか石灰、鉄、マンガンのような微量要素が尋常じゃない。

(押田さん)じゃあ、気をつけなくてはいけないのは、窒素、リン酸…。

→全部ですね(笑)ちゃんと相談して下さいね。そこを間違うと大変なことになるんで(笑)

量的なことをやると梨より普通必要ですよ。但し秋にやらないと間に合わない。まあ押田さんの梨は普通じゃないんで、それよりは若干少な目で(笑)

(清田さん)じゃあ、キウイは10袋ぐらいやっちゃって。

→大丈夫です。但し早めに。年越えてからやっちゃダメです。

(押田さん)春先にやる人が多いんです。

→駄目です、それは。

(押田さん)なるほど。あと、うないくるまなくても平気?

→まあ、うなった方が良いですけど、押田さんのところは土が柔らかいから大丈夫だと思います。ただ問題なのは、鳥とか動物が食べちゃうことがある、肥料を。そのことの危険性を考えたら、軽く5㎝ぐらいうなっておいた方が良い。果樹園だと鳥が凄いから、秋の元肥えを全部食べちゃって、次の年に芽が吹かない、おかしいな、って。で良く来てみたら、秋の肥料を振る時に鳥が来ていたなって。

(押田さん)じゃあ、10袋ぐらいでいいですか?

→成分は何%ぐらい?

(押田さん)7。

→12kgぐらいでいいかな、だから7か8袋ぐらい。たぶん、今までそのぐらいやっていたでしょ。

(押田さん)もっとやっていました。一杯ならせるからね。飯食わせないで子ども産めっていったって、人間だってなえちゃうから(笑)なるだけならしちゃうから。

→ポイントなのは、早めにツルを止めて、止まってから実肥えをやるんです。そうすると太りがいい。最初の元肥えが多過ぎると、ツルがなかなか止まらないので、大きさが揃わなくなっちゃうんですよ。

(押田さん)今年、環状剥皮をやったんですけど、効果があるの?

→止めた方が良いですね~。弱るから。

(押田さん)ところがね、樹が戻っちゃってね。

→塞がっちゃったでしょ。当たり前ですよ、樹勢が強いから。だからやっても無駄ですよ(笑)

(押田さん)だけど、キウイフルーツ協会では勧めていてね。

→花芽をつけさせるためですよね。

(押田さん)いや、実の肥大を図る。枝にやるんです。

→枝に?

(押田さん)今年切っちゃう枝にやるんです。来年使わないところに。だから玉の大きさが全然違います。ホルモン剤使わない主義ですので。

→危険ですけどね。

(押田さん)欠果枝の元になるの。来年とっちゃう枝だから。肥大は良いですね。

→養分を制限するから、当然、養分はそっちに回るから。

(丸山)アクセルとブレーキを一緒に踏んでいる感じ。

→養分が分散しちゃうやつを、片方止めるから。だから分かれるギリギリのところでやるでしょ?

(参加者)色々な事を言う人がいましてね。来年使う枝をね残してその先にやるのも。

→あぁ、予備枝ね。

(参加者)そうすると、先は凄く太くなるんですね、手前が細くても。ものすごく太くなるのもわかりますよね。

→予備枝を用意するなら、分かれて予備枝用意してその先ですよね?

(押田さん)そうそう。

→他の果樹でもやるやり方なんです、玉の肥大でもね。ただ、糖度が上がらないこともあるんです。味が悪くなる。

(押田さん)あ~、じゃあ、今年のを確認しますね。いや、そういう話は初めて聞いたんです。

→結局、窒素の分配が多くなっちゃうんですよ。だから肥大が多くなるけど味がなかなか乗らない。

(押田さん)でもキウイは収獲期間が長いから、開花直後に剥皮したのが塞がっている状態だから、開通しているから、今も肥料も吸っているから、間に合います、味も良くなります。

→多分、アミノ酸系だから大丈夫と思います。化成使ったら渋くて熟成かけても全然ダメです。

(参加者)キウイね、形成層をとっちゃうから普通は枯れるはずなんですけど、芯の方でちゃんと水をあげているということなんですね。

→まあ、導管、師管というか、動脈と静脈を切っちゃっているようなものですからね。

(参加者)枯れないで大きくなるのも不思議なんですね。

(押田さん)それから霜で形成層やられちゃったときも、うちのお父さん、バイパス繋いだら助かるのね。

(参加者)それは別問題でしょ。

(押田さん)いや、お父さん、芯からもいっているという証明をね。

→養分って形成層だけでなく芯の方でもね。

(押田さん)そうそう、それそれ。

(参加者)養分もいってるの?

→はい、養分だけでなく水もいっています。だからバキンと折ったとしても、ほんのちょっと繋がっていれば、形成層もそうですけど、芯の中の芯が繋がっていれば、その傷口を塞いでいくんですよ。

(参加者)バイパスと言うのは霜でやられちゃって、形成層も無いから水が上がらないと思うのですけど、芯で上がっているから、ちゃんと枝が出るんですよね。それを上につないであげたんです。根上がりみたいのが大きいのがぐっと上がるんですよね。それがもったいないということで。

→凄いね、接ぎ木と一緒だね。

(参加者)環状剥皮というのは、未だに良くわからないんだけど、枝で作った養分を元の方にやんないよ、と、自分の実だけ大きくしているよ、と。それだけのことなんですよね?

(押田さん)普通のやつは根っこまで養分が戻るの?

→そうですよ、師管というやつで戻すんです。導管は上へ上げて師管は元に戻す。必ず動脈と静脈があるんですよ。それが無いと、だって、どうやって根っこは養分をもらうんでうか、という話です。

但し形成層も深くまで削っちゃうと、木質まで削っちゃうと駄目なんです。

(参加者)機械があって、きれいにクルっと出来るんですよね。

→形成層の膜になっている所のギリギリまで削るなら大丈夫だけど、木質の中にも若干養分を通すところがあるんですが、そこを削り取ると完全にダメ。

(丸山)本来戻るべきものが戻らないと根っこにとって良くない。

→良くない。

(参加者)全部が全部やらない。ぐっと伸びて来年使わないし、いいよ、というところでやると効果が大きいな、と。

(押田さん)ホルモン剤使うより良いだろう、とキウイ協会の勧め。

→身の肥大はいいですよ。

(参加者)実の味は保障しないぞと。

(押田さん)それはお父さん黙っていて。

(参加者)でもそれで成功している人で味が悪くなっているとは聞かない。大きいし味もいいと自信もって言うんで。

→それは有機栽培でしょ。そうじゃないと味が極端に良くはならないから。

まあ一番大事なのは、細胞の数を多くして肥大させるのか、細胞の数を増やさず1個1個を肥大させるのか。

(押田さん)細胞の数を多くしないでなるの?

→もちろんなりますよ。窒素とカリを撒けば。

(丸山)ぶくぶくに太るやつ。

→だから、水梨ってあったじゃないですか。梨が変に水っぽくて透明になるやつ。カリを撒くとなっちゃう。やり過ぎると良くない。その時に石灰をやると治まるんだけど。石灰はぎゅっと締めるんで。

(参加者)交配が十分にいかないと本来は実が大きくならないですよね。でもそれをやると大きくなっちゃうと。

→変に細胞肥大で大きくしたときに熟成をかけると、キウイの中がゼリー状になっちゃう。ドロドロになっちゃう。

まあ、押田さんのところはミネラル沢山入っているから、細胞増殖型、細胞がびっちり入っていて肥大していくから、ドロドロのゼリー状にはならないでしょ。でも、中途半端にやって環状剥皮やっちゃうと、細胞が変に肥大しちゃうんですよ。

(丸山)リン酸がポイント?

→リン酸も全部そう。特に石灰苦土カリは重要。環状剥皮やる時は石灰苦土多めでカリは少な目。何故かというと、養分送る場所が減るのだから、カリは養分を送る役割でしょ。

(丸山)ポンプ送る役割。

(参加者)剥いた後、そのままでも大丈夫なところもあるんですけど。テープで巻いとくと。

→繋がらないところもあるので。木質のところにテープ巻いちゃえば。それ無いと、じわじわとかさぶたになっちゃう。

(参加者)巻いとくと良くない?

→巻いとくと繋がらないです。

(押田さん)巻いとくのは良い方法だと聞いたんですけど。

→だから、巻いとくと繋がらないから、どんどん養分が行くので良いんです。実の方に。

(押田さん)透明なテープでやると見えるから、くっついてきたな、とわかるから、そしたら取れば良いと言うんです。

→だけど、巻いて置くでしょ。すると酸素が無いから修復が遅いんです。

一番大事なのは、その修復を遅らせることなんです。早く戻っちゃったら実が肥大しないから。戻っちゃだめ(笑)

(押田さん)じゃあ、テープ巻いて、じらして、くっついたらテープを剥がせば折れないし、まあ折れないところをやればいいのよね、お父さん。

(参加者)ようはくっつく時間が問題なんですよね。1週間が良いのか、1カ月が良いのか。

→まあ、肥大のためには1カ月ですね。1週間じゃまるっきり意味がないですね。

あとはきつく巻くと、それだけ修復が遅くなるんで。柔らかく巻くと駄目なんです。本当は枝を折っちゃうんなら、そのまま削ったまま乾かせておけばよい。

(押田さん)何もしなくてもくっついちゃっていますから。

→それは樹勢が強いんですよ(笑)

(参加者)ですから、ぐんと伸びていればね、太陽光線があたって元気なやつはくっついていますけど、下枝はくっつかないですよね。

→光合成しないから。

(押田さん)でもね、一生懸命やっちゃうとあゆみのサイズが無くなっちゃうと困るわよね。

→まあ、どっちにしろ予備枝なら何をやっても良いんですよ。昔だって、剥離という技術じゃなくて、予備枝一本残して、その先全部パチンと切っちゃうというのがあったもの。でもそれやった時に、さっき言ったように味が美味しく無くなっちゃった。

だから、基本的には剥離技術というのは、実の肥大を良くする。味を良くするというよりも。

(押田さん)幸いキウイは剥離の後、収穫までの期間が長いから味の問題は大丈夫と思うんです。収穫まで11月だから。オーガニック2回ぐらいやるから。

→押田さん、言葉が間違っている。「今年やってみて、観てみるわ」でいいの(笑)自分で思い込みをしちゃうと、冷静さが無くなって、結果に対して判断が間違うので。今年やってみたけど、どうなるか?

(押田さん)今年やってみた結果を観察してみます。

→その言葉が大事なんです。じゃないと勝手な思い込みしちゃうと、味が美味しいと思い込んじゃう。

(参加者)やっぱり深く入っちゃうと宜しくないのは、はっきりしていますよね。形成層が少し残るぐらいが良いですよ。

→そうなんです。少し養分を逃がすぐらいがいいんです。本来なら10の10行っていたのが、5削って、15の5にする。そうすると枝は弱るけど、もう1方は行き過ぎていないのでほど良い肥大になるんですよ。

で、もしね、間違ってパチっと切ると0、20でしょ?そうすると止まらないんですよ、ツルが。

(清田さん)やってみて、それで味が良かったらね。

→そうです。一番大事なのは味だから。

(押田さん)柿とか梨にも使っている人がいるの。ぶどうにも。

→でも、梨とかそっち系にやると味がてきめんに悪くなる。

(清田さん)よっぽど土壌のバランスが良くないと、それをやると味が変わっていっちゃうかもね。

→というのは、大体それをやんなくちゃいけないというのは、樹勢が弱いからなんですよ。だって弱いから強くするんだもの。強いのに剥離したらよけい強くなっちゃうから。

(丸山)押田さんのところで怖いのは、結構強めで押しているので、だから回復も早いということはそれだけ力もあるんで、逆に剥離を強くし過ぎちゃうと、今度残った養分を逃がす方に行っちゃうと、今度は止まらなくなるんで、実がついたとしても味がのらなくなっちゃう。

→玉が大きいのもついても、割れちゃうとか。

(丸山)残した方に力が行き過ぎちゃうから。そうすると今度は止まったにしても、窒素分が強いので味がのらない。木の方に行っちゃう。実がついたとしても味が乗らないで、木の方が走っちゃう。だからあんまり沢山やるとは言わない方が。

2

(清田さん)大きくなったって、味が悪くなったらね。

(押田さん)今年、大きくなったのも味が確認できるから。

(参加者)やんなかった方の味もみるんだよ。

(押田さん)それもやります。

→押田さん、みんな一気にやっちゃうから。

(清田さん)ちょっと自分のところで試すぐらいが良いんだろうけどね。

→旦那さん、世界のどこに送っても良いエンジニアとして(笑)すべてを知っているから、やらされて(笑)

(参加者)肥料とか良くわからなくて、良く怒られているから(笑)

(押田さん)いつも怒っているみたいじゃない(笑)

→まあ、味をみてみて。

(清田さん)やんないところとやったところが比較できるとね。

→そうです。

(丸山)枝の伸び方とか止まり方とかもみてもらえば。

(参加者)枝はぐんぐん伸びて困っているんです。

(押田さん)何回も止めちゃっているので。来年使わない枝は切っちゃって良いとなっているの。

(参加者)栄養は肥料は十分に入っていると思っているんです。水もたっぷりやっているので。

(丸山)それがあり過ぎることによって、梨と同じように枝止まりしない状態になっちゃっていると、結局、着果も弱くなるし、逆に着果したとしてもそっちの栄養の方に窒素があることによって炭水化物も持っていかれちゃうので、炭水化物が甘さにいかずに、実の方に行かずに木の方に行っちゃう。

(押田さん)それは木の方に行かないようにみんな止めちゃっている。

(丸山)止めちゃっても結局は出るんで。それは子供の勢いと同じで、押さえつければどっかでふいちゃう、どっかで暴れちゃう、というのと同じ状態になっちゃうので。

特に窒素が問題なので。窒素の肥し、あとミネラル。それを木を見ながら、あとは自分たちの剪定だとか管理の仕方を考慮しながら、どのバランスが適当なのかを見ていく。特に果樹でいえば、小さい育成期と大きくなっていく状態では変わっていくと思うので、そのパターンのなかで、自分の今の状態はどのパターンでどのぐらいやるのが丁度よいバランスになるのかを見ていかないと。

【最近の畑の様子)

H301119。産地廻り今年の人参。9月の曇天で例年より丈が長い。

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