会員向け限定ページ

◆座学

今回は圃場見学のビデオは無く、座学のみのまとめとなっています。

ご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページに飛びます。

 

◆座学

blof理論というのを正式に登録しまして、栽培指導をしています。目的は無農薬で高品質で多収穫を目指し成功させるということです。

そんな事が可能なのか?という事ですが、だいぶ可能性が高くなってきています。

やらなくちゃいけないことが、こういうことです。

土壌分析をする、施肥計画を立てる、今回の微生物を目的をもって活性化させる。で、その活性化させる場所が特に堆肥の中なんですね。

 

もちろん、葉面散布なんかあったりするんですが、基本的にはそういった菌をどう仕込むかがポイントです。

で、最新の植物栄養学、つまり今回の東大や理研が発表した内容をですね、まあその内容をちょっと発表します。

ただ、そこに行くまでに初めての方もいらっしゃるので、ちょっと丁寧にいきます。

農業ですので、こういった事が出来ていないといけない、出来ないと厳しいのかな、と思うんです。これを農家側としてどうやったら成しえるのか?科学的に理解していないといけないわけです。

例えば、美味しい作物はどういうメカニズムで作られているのか?栄養価が高いものはどういうメカニズムで作られているのか?

まあ、みなさん、かなりの頻度で無農薬が可能になってきているので、そのメカニズムは?といっても、まあ有機農業と言っても農業なので、やっぱりあんまり値段が高いと売れないというのあるので、手ごろな値段の達成の仕方。

今日は特に生協の方もいらっしゃっているので、ポイントになるのは消費者が買いやすい値段という、そこになるために生産者がどういうふうに努力するのか?

さて、やっぱり最初は美味しさだと思うので、これはうちの関係者のものですが、みかんは慣行栽培の普通のものは糖度11~12度ぐらい。しかし、この理論で作るとちょっと早めなんですけど17度ぐらい。到達したのは18度ぐらいと聞いています。ですからかなり甘くなります。

で、桃もですね、大体糖度は15度ぐらいなんですけど、それが倍ぐらいの28度ぐらいに到達するんですね。

これは市川さんの事例ですね。普通の有機栽培だと人参は7.6度、左は高糖度ソルゴーというものを発酵させて、同じ地面の畑に入れるとこれだけの違いが出る。これが東大と理研の研究によって、何がどうなってこうなるのかがわかりました。それを後でちょっとご説明します。

リンゴも沢山なるようになります。通常栽培の2.2倍ぐらい実がついています。ですからとんでもない量がついていますね。黄色い葉っぱがほとんどないという、非常に優れた栽培技術です。

お米もJA東徳島というJAがやっているんですが、除草剤も殺菌剤も殺虫剤も使わずに、無農薬で本当に美味しいお米が作れている。

どのぐらい美味しいかというと、このぐらいになっています。今まで70点代だったお米が一気に90点代になっています。

で、収量も約660kg、11俵に届く勢いになっています。

で、今お話した人参ですね。これは熊本の10トンになる手前の栽培法ですけど。

見てわかるとおり、この根の間、条間がどのぐらいあるか、わかると思うんですけど、非常に条数が多いです。

あと、製品率が99.8%だったそうです。1000本抜いて欠株が2本のみ。今までが出荷率47~50%、半分だったやつが飛躍的に伸びました。

あと、寸胴型になってくるので、収量が飛躍的に伸びます。みなさんの土だったら絶対出来るはずなんで。是非お願いしたいな、と。

ただ、施肥設計が初期型にいっています。初期型というのは、葉っぱを最初に早く作るということで、溶けやすいアミノ酸などを少し増やしています。何故かというと初期が弱いと後で葉柄が、首の部分が伸びるという現象が起きて、人参の葉っぱが高いところにあるんですけど、人参が伸びないという現象が起きちゃうんです。

ですので、初期型の溶けやすい肥料を6割、堆肥から来る窒素を4割ぐらい、それぐらいの設計にしています。そうすると葉っぱが短くて下が太るという栽培が出来るようになります。 

次はトマトですが、1回見せたと思いますが、とんでもない量が取れるようになります。

キュウリもわけのわからないつき方をするようになります。

これは今まで11トンぐらいしか取れなかったキュウリが、この年、37トン強とれています。キュウリ部会№1。普通、30トンの壁はなかなか超えられないんですけど、いきなり37.8トンだったかな、一気に超えてしまって、前年度、ビリっけつだった生産者が、みなさんがやっているような柔らかい土を達成して、追肥も言った通りにやったら、管内で1位。これも徳島県です。

これも他の事例で申し訳ないですけど、愛媛県の害虫ですね。今、お米で大問題になっているウンカ。セミみたいな小っちゃいやつなんですけど、あれでブスっと刺されて稲がダメになっちゃうんですよ。で、刺されたやつは右のように枯れていく。

 

だけど無農薬の方は、居るんですけど刺していない。で、収穫間近になると農薬を散布している側は全滅。で、農薬散布していない右側は被害が無い。

これは丸和さんですね、杉本さんの。

これはご存知の通り、栄養価が変わってしまうという、さっきの人参と一緒です。

今回、東京国際フォーラムで、オーガニックライフエクスポというのをやったんですけど、僕もパネラーとして参加したんですが、そこでとくえさんがコーディネーターとして喋ったんですが、「有機だからといって全部良いものとは限らないわよね」と言い方をして。まあ、本人は知っているはずなのに、どうなんでしょうか、という風にふったので、僕は正直にしゃべりました。「有機だから良いというわけではない。生産者の技術力によるものがあるので、こういうものはきちんと技術がないと無理ですよ」って。

これはホウレン草の10トン取りの生産者のものなんですが、ホウレン草が桃より甘くなるんで、日経新聞に「桃より甘いホウレン草」という風に紹介されました。硝酸イオンも極端に少ないという現象が起きています。これで普通とは違う生産法で作られているという事が予見できるんですね。

これがメインになっている光合成なんですが、窒素・窒素・苦土と水と二酸化炭素があって、そこに光が当たると、

葉緑素では熱と電気が生まれるんですよ。つまり発電所なんですね。で、熱が生まれると冷やさないと、どうにもならなくなっちゃうので、使うのは水。

水が入るんですけど、すぐに温められて、温められた水に電気を加えるんで、水素と酸素に電気分解されるんですよ。で、水素は膨大なエネルギーを持っていますので。光から入ったエネルギーを光では貯められないので、電気でもバッテリーが無いから貯められないので、水素という形で貯めようとするんですね。

しかし、爆発物なので危ない。なので消火剤、簡単に言うと二酸化炭素と一緒にして爆発しないようにする。

そうすると水が出て、冷却されて、それで一酸化炭素と水が残る。すると炭水化物になる。これが化合物。

これが光合成回路に何個も重なっていくと、6倍になってブドウ糖になる。

血液中に流れているブドウ糖はこういう風に作られている。

なので、甘いものというのは炭水化物の化合物なので。酸っぱいということもこれなんです。

つまり、果物なんか日照時間が短いと、初物なんかは美味しくない、酸っぱいと言われるけど、実際には光合成時間が短いので水素が8しか作られないんです。なので酸っぱいというのは水素の量が少ないということ。

で、酸っぱいレモンもビタミンcが多いというけど、ほぼ一緒の形をしているんです。お酢も実は炭水化物。

この3つを植物が吸ったらどんな形になりそうかな?

(参加者)ブドウ糖?

→うん、つまり光合成をしなくても、原材料として吸えると上位部分の分子に変えることが出来るんですよ。つまり、地面の中にお酢のようなものを仕込めれば、天気が悪くても?

(参加者)甘くなる。

→はい。なので、13度の人参は、何かそういうものを吸わせたということになるんです。

これ、セルロースですがブドウ糖の塊なんです。つまりワラ。今日、堆肥がありましたけど。

このC6H12O6を書いてみて下さい。で、今日は菌の話が出るので、菌を使います。例えば酵母菌を使います。するとC6H12O6からアルコールが作られます。

そうすると、C2H6O1と書いて下さい。これが2分子あるので、頭に2をつけて下さい。すると合計でC、H、Оはいくつになっています?

(参加者)Cは4つ、Hは12、Оは2つ。

→そうすると、何か数が合っていないよね、上のものと?じゃあ何が違う?

(参加者)Cが2足らなくて、Oが4足らないですね。

→じゃあ、何になっている?Cが2、Оが4だけど、頭に2がついているから、割る2にすると、CO2、つまり二酸化炭素になっている。だからお酒屋さんであぶくが出ているのはそれなんです。

じゃあ、セルロースを仕込んで、2000~4000分子、今日の堆肥場にあったやつだけど、菌をやって分解して1個のブドウ糖にして、そしてアルコールにして発酵させると二酸化炭素が出るんですよ。つまり堆肥をブドウ糖にして、ブドウ糖って水に溶けるから。それが浸み込んでいって中でガスが出たら硬い土は?

(参加者)柔らかくなる。

→それがメカニズム。つまり柔らかくしている物質は糞ではなく、ワラとかチップとかそっち系だったんです。但し、糖にまで分解しないとアルコールにならない。

で、柔らかくなったところに、酸素が入ってくるんですよ。お父さんの時代ならわかると思うんですが、C2H6O1って、コップ酒なんですよ。エタノールだから、日本酒。

これをコップ酒にして飲んでいたんだけど、飲み過ぎてそのままにして、酸素が入ると3日入ると、どんな味をしているか?美味しいかどうか?我々の世代はみんな知っている(笑)

(参加者)嫌…。

→美味しいとは絶対言えないよね。

じゃあ、C2H6O1にO2をぶつけて下さい。すると、出来るのがH2O。じゃあ、2入れたら出来るのは?

(参加者)4ですね。

→じゃあ、4にしてみて。で、H2Oとかいたから、Oは1個しか飛び出ていないよね?でも入れているのはO2で2個でしょ?そうしたらしょうがないんで、C2H4O1+O1→C2H4O2、つまり米酢になる。つまりアルコールを置いておくとお酢になる、酸っぱくなる。

で、植物は、理研が発表したんだけど、根っこからも葉っぱからもお酢を吸えますって。特に根っこからの吸収の働きは非常に良い働きをすると。

じゃあ、このお酢が3つ吸えたら何になる?

C6H12O6(セルロース)ってあるでしょ?これって今まで光合成で作られていたと思っていた、そっちのルートだけ。しかし、このセルロースが分解してブドウ糖になってアルコールになってお酢になると、また、ブドウ糖に戻れる、ということがわかってきた。

ということは、地面の中にセルロースを分解しておいた物質を入れておけば?今日、堆肥がぬるぬるになっていたよね?あれは糖になっている部分。あのぬるぬるが入ると、ガスが沸いて、アルコールになって土を柔らかくする。で、アルコールが酸化されると酢になる。酢はもう1回戻れる。

(参加者)循環する。

→という事は、なぜ、7度の人参が13度になるか?

(参加者)それで繰り返し繰り返し循環して甘くなる物質を蓄えていく。

→片方は光合成しか循環が無かったから7度。片方は循環して入ってきているから。段々わかってきた?なんでワラを入れるのか?木屑入れるのか?

(参加者)はい。

→但し、それが柔らかくなって糖分にならなくちゃいけない。

(参加者)あぁ、それが固い状態だと。

→意味が無い。なので今日の菌の話になって。そうするとポイントはこうなるんですよ。

今日、バチルス菌とか納豆菌とかいったんですけど、この菌は何をするかというと?

納豆の表面についているヌルヌルの物質、あと干し納豆とか作ると塩みたいなツブツブがつくじゃないですか。このポリグルタミン酸の鎖みたいなやつ、他の微生物は利用できないんです。つまり納豆を作ってそれを他の物質に分解させようと思っても、分解出来ないんです。

なぜなら、彼ら、暗証番号を入れちゃっているから。自分たちのためにエサを分解して、普通ならそれは他の菌がエサにするんだけど、暗証番号を入れちゃってるものだから自分しか食べられない。

ということは、もしこれを堆肥に仕込んだら?病原菌はエサにつかない。ということは、病原菌を減らすにはまずエサを奪うということが重要。

さらにもう1つわかったのが、納豆菌の中には、病原菌に対して拮抗物質を出して、病原菌を増やさせないような物質を作るということがわかってきた。つまり、エサ取りゲームだけでなくて、俺が出した物質でお前ら全滅するぞ、という物質も出している。

で、環境が悪くなると、また種に戻っちゃう。小さな卵みたいなやつに。

で、これは何をしているかというと。

ちょっと難しく言うと、この図のタンパク質は牛糞や馬糞や豚糞と思って下さい。セルロースはワラとかチップとか。で、バチルスというのは、普通は色んな酵素とか持っていないんですけど、エンドなんとかとか書いてあるのは酵素でして、酵素を使ってやった時に、最終的に何が作るかというとアミノ酸を作る、片方はブドウ糖を作る。

アミノ酸はご存知の通り、スポーツドリンクとかで筋肉つける。ブドウ糖は甘いやつ。全部水溶性にするためにバチルスって動いているんです。つまりどういうことかというと、菌を水溶性といって液体にしないと体に取り込めないので、こういうことをやっているんですよ。

で、さっき言ったように暗証番号をかけているから、他の菌がなかなか利用できない。さっきのアルコール作る酵母菌は違う。ということは、先ほどの堆肥を作る時に、バチルスで発酵させておいて最後に酵母菌にバトンタッチしたら、土は?

(参加者)良くなる。

→そしてその間、バチルスがいるために病原菌が堆肥場に入ってこれない。それを間違った菌でやってしまうと、良い菌も悪い菌も堆肥場でわんさか増えてしまって、せっかく酵母菌に渡そうと思っても、病原菌も一緒に渡すことになる。

なので、バチルス系微生物の利用が今後非常に注目されますよね。農業やるならこのバチルスをもっと勉強しなくちゃいけない。

 

で、図を見たらわかるように、アルコールを作る段階でさっき言った二酸化炭素を出すんで、このバトンタッチリレーによって土は柔らかくなる。そしてポリグルみたいな物質が出来ていると、他の菌が入って来れない、エサに出来ないから。凄く栄養量が高いんだけど、暗証番号がかかっちゃっているから。その暗証番号をバチルスは自分で解けるから。酵母菌はそれに関係ないから。酵母菌は病原菌じゃないし。なので非常に良い働きをコンビネーションがしてくれる。

今の漬物はアミノ酸漬けで、発酵食品じゃないんですよ。ましてや化学肥料で作っていたものはアセチルコリンが土の中に全然無いんで。

そうすると脳内物質を製造する漬物技術も薄れたし、化成肥料をやっているから、そもそも土の中に無い。だからどんどん高齢化社会になったらどんどん脳の記憶障害が出るんですよ。

それを解決するのはこれしか無いんですよ。

単純に市川さんの所の調査でわかったんですよ。

理研のトップの方から圧力かかっているので、論文書いて特許とるまで慎重にしろ、と言われているんです。だから今回のエキスポでもちらりとしか言ってないですよね。

だから皆さんが堆肥を作る時、病原菌や害虫を防ぎたいんであれば、バチルス族の奴を。バチルスには殺虫するやつもいるんですよ。そして殺菌するやつもいるんですよ。そういう2次的な効果を出しながら、有機物も分解する。なので、これを使わない手はない。

それで、これはものすごい増殖力なんです。25℃で栄養状態が良いと32分で2倍になって、1日の増加率は6の10の13乗。これは菌の数では13条というのは最高菌数です。つまり1日で最高菌数に到達するのが納豆菌なんですよ。だから納豆が1日で出来ちゃうというのはこういう意味。

ということは、皆さんが最初に堆肥に納豆菌を撒けば、一気に納豆菌堆肥が出来ちゃうということですよ。数日で。それに殺虫効果と殺菌効果を目指すような菌のバチルスの菌種を入れると、とんでもない堆肥が出来るという事です。根切り虫、ヨトウ虫、これらがボトボト死にます。

だから、今後は申し訳ないけど目的をもって堆肥を作る。もうある程度堆肥の作り方がわかったのだから、ちゃんと菌を選んで入れる。それが必要かな、と。

今まではある程度平均点を高めるためにすべての技術を高めてきましたけど、これから先は、本来は有機栽培のポイントは微生物なので。そこをうまく利用することかな、と思っています。

ですので、その分をやってみて頂きたいな、と。

来年3月には東大が論文を発表するそうなので、そうなると、今後、どういうふうに農薬を使わないで農業を進めていけばいいか、という環境保全型の技術を教科書にして、農家がわかりやすいようにして公表するそうなので、一挙に農家が増えてくる可能性がある。そうなると僕が予測するのが、一番が原料不足。みんなが次々と始めるとすると原料がなくなってくる可能性がある。

(市川さん)さっきチラリと言っていたけど、ゴボウを作った時に納豆菌を入れたら香りが無くなっちゃった、というのは、どこのタイミングで硫黄添加すればいいの?

→最初から、元肥から。

(市川さん)だって納豆菌で全部滅菌しちゃったでしょ。

→いや、匂いに関しては、基本的に有機物だけでなくミネラルも関与しているので。

(市川さん)ミネラル分が全部分解されちゃったんだろう、という話で、その当時は落ち着いたんですけど。

→多分、それは無いですね。もしかしたら水酸化マグネシウムを使っていた可能性があるかも。硫マグネシウムじゃないですよね?

(市川さん)いや~、納豆菌を使っていた時は、まだEM菌をやっていたから。微量要素は皆無に等しかったと思う。

→そうすると匂いはとっちゃいます。匂いに関するのは硫黄が関係しているので。だから「硫」が無いと駄目なんですよ。だから、玉ねぎとか、子どもはきらいでしょ?しかし硫マグを抜くと本当に甘い香りの全然辛くない玉ねぎになるんです。我々からすると全くパンチ力のない、なんだこの玉ねぎは?というのになるんだけど、今の人達の好みになっちゃっているんで。目が痛くないとか。それは硫酸~という肥料を使うことで解説出来るよね。

それは多分、バチルス菌の影響というよりも、肥料の選択が苦土石灰とかそっち系にいっていた場合になる。

(市川さん)それしか使っていなかったからね。

→だったら、ミネラル系が無くなる可能性はある。昔はゴボウなんて硫安使っていたんですよ。追肥でね。だから香りが強いけど、筋張っていたけど。

まあ、みなさんに知っておいて欲しいのですけど、植物はビタミン類を作るんですよ。で、良く見て欲しいんですけど、ビタミン類は炭水化物なんですよ。ということは、これも、さっきいった有機物を、セルロースを分解して水溶液にして再吸収が出来ちゃうんです。別に酢酸じゃなくても微生物の種類が多いと、水溶性ビタミンというのが生じるんです。

で、分子構造上、さっきの酢酸やクエン酸など、ある程度小さいものであれば、水溶性ビタミンも吸われているということは、わかっているんです。ただ、何なのかはわかっていないんです。ビタミンいくつか。しかし、遠からず発表があると思うんです。つまり、植物は光合成でビタミンを作っていたと思っていたのが、微生物の工場でビタミンを作ってもらって、それを吸収していると。

そうなると、その部分は有機栽培しか出来ないんで。堆肥栽培の仕方しか。本当に堆肥の機能性が今後は、最初に出てきたこの「堆肥機能メソッド」というこの部分が非常に重要になるんです。

そこにキーがあるんですよ。そこで水溶性炭水化物を吸収する。その中にはお酢もあり、糖分もあり、水溶性ビタミンもあり、とんでもないものが一番右側に隠されているんです。

だから、今後はその部分の研究が進むでしょうから、当然、変な材料なんか入れるというのは無しにして、自分たちできちんと発酵させる。まあ、それがポイントかなと。

土壌分析とか施肥設計って、そんなに難しくないのでマスターできちゃうんで、ある程度は。

だけど、微生物をどんなの使ってどういった堆肥を作るのかは、まだ結構、未知数のところがあるんで、そこの研究がもうちょっと進まないといけないんですけど。

まあ、僕は経験上、バチルスと酵母菌は外せない微生物。これは基礎として、と思っています。なので、そこは是非是非、自分の堆肥上で意図的に菌を加えて欲しいんですよ。

今までは微生物環境を整えれば、その菌がある程度、限られてきたんですけど、今後は、もうちょっと機能を付け加えた時に、じゃあ害虫殺すバチルス・チューリンゲンシスをもうちょっと入れてあげれば、ヨトウムシ、イチコロになりますよ。食った瞬間に終わっちゃいますから。

 (杉本さん)馬糞には何の菌がいるんだっけ?

→クロストリジュウムです。

(杉本さん)どのグループの菌に入るの?

→これは酵母菌の類です。恐らくバチルス・チューリンゲンシスも馬糞についている可能性がある。そこはきちんと出してみたら、居たじゃん、という場合もあるかもしれません。あと、堆肥場は開放なのでいろいろな菌が飛び込んでいる可能性があるんですが、エアレーション入れたり何なりで管理しているので、微生物がどうしても勝手に選択的に選ばれて、その幅に、もしかしたらバチルス・チューリンゲンシスも良い関係になっているかもしれない。

でも、意図的に最初から数を入れるのと、自然界から飛び込んでなっているだろうっていうのでは、やっぱり、もしかしたら、違うという場合があるかもしれない。出来たら意図的に入れて欲しい。

まあ、今後はこの微生物と堆肥メソッド、方法論を極めていくことが、丸和を全体的にさらにレベルアップすると思います。で、微生物が作り出すビタミンは植物の中に残るので、さらに栄養価が上がるということになります。

で、出来るならばオーガニックエコフェスタに参加してもらいたい。東日本で軒並み5つか6つの最優秀賞をとって、ここからグランプリ大賞を出したいですよね。そうすると、関東以北、みなさん、気合が入ります。

西はそのコンテストをずっとやってきんたんで。みんな相当ライバル心を持ちながら、競争をやって切磋琢磨して伸びてきたんで。まだ東には無いんでわからないですよね。是非やって頂きたいな、と。

というのは、理由としては簡単です。有機と言うカテゴリーだけでどう価値を示すか、ということが問われているんですよ。不可能という事がわかってきたんです、有機栽培という認証だけでは。

僕が考えているのは、さっきのようなグラフが出来るのであれば、この作物はこういう技術を持っている人達がやっているんですよ。要するに、有機プラスの上乗せ認証を考えているんです。それが可能となると、有機栽培だと何がいいのか、というのではなくて、有機栽培でやっていて更に栄養価も美味しさもマスターしている人達ということの証明になるんです。それが本来のあり方かな、と僕は思っているんですよ。

なので是非大賞を、グランプリをとって頂きたいと思っているんですよ。

そのポイントが堆肥です。堆肥が出来ればC/N比が30以上、お酢になりやすい堆肥なんです。セルロースが分解してアルコールになってお酢になるんです。C/N比が低いとどちらかというとアンモニアが出てきて、目がチカチカするような。アルカリ性堆肥になっちゃうんです。

反対にC/N比が高いとアルコール臭がします。でPHは下がります。つまり酸性堆肥。アルカリ堆肥と酸性堆肥の2つに分かれるんですよ。で、どっちが良いものが出来るんですか、というと、酸っぱい堆肥であるほど良いものが出来るんです。

(市川さん)だから、今までは、有機栽培というと、土壌が出来てきているというと、アルカリ性だと言われたんだ。

→そう。だけど虫だらけ。土壌をアルカリ性にしちゃうと、物凄い調子が悪くなるんです。だから堆肥こそ酸性堆肥。PHが5台に入ったら合格です。

(丸山)仕上がりも?

→仕上がりも5.5~5.9ぐらいですね。

なのでそういうことが分かってきているので、自分の堆肥もC/N比を測ってもらいたいんです。あと、糖分やお酢になってくるには、セルロースの形が出来るだけ細かい方が良いんですよ。早く分解しやすい。木の形のガチガチのだとなかなか糖分やお酢にはならないんで。形状も気を付けて欲しいな、と。

みなさんのレベルが上がってきたので、そろそろ、特別な、本格的な勉強に注力して、結果が出せれば。本当にみんなの有機栽培のすばらしさを表現できれば。まあ野菜作りの結果を出して頂ければと。

 

そのためにはC/N比が高い30以上の堆肥。そして酸性堆肥、これを完成させる。

(丸山)ちなみに、C/N比が高い堆肥を作る際にC/N比が低めの堆肥を作っていた人たちが失敗しやすいところとか、注意した方がよいところはありますか?

→そうですね、C/N比が高い堆肥と言うのは、基本的に嫌気性微生物というのを繁殖させるようにするんですよ。お酢を作るような酸っぱい酢酸とか乳酸作るのに。で、その時に残念ながら最初の発酵が上手くいかないんですよ。

なので、出来る限り最初のエアレーションでポンと温度を上げて欲しいんです。ジワジワ上げるんじゃなくて、ポンと上げて欲しいんです。そこからエアレーションを控え目か切って、ジワジワ残熱で分解させるんです。そうすると酸性に変わるんです。

最初のエアレーションが弱いと、なかなか温度が上がらずに、正常発酵じゃなくて腐る方に行っちゃうんですよ。酸性じゃなくてアンモニア臭がしてきて凄い事になってしまうんです。

だから最初に嫌気性微生物が不得意な温度を好気性微生物でとってもらう。それがバチルスです。

まあ、どっかでもう1回、堆肥の勉強会をした方が良いかな、と。

材料はみんな揃っているので、どうやるかというノウハウだけで正直十分だと思うんです。山崎さんのところで出来ていたので、そのやり方をもう少し究めたらいいだけです。みなさん、是非やって頂きたいです。

もう施肥設計は卒業していて、僕が手を加える必要が全くないので、機能性堆肥を作る技術を各農場で身につけて頂きたい。

(丸山)初期はちょっと好気で?

→はい。一番みなさんが良く知っているのは糀作り。糀って炊いたご飯にカビをかけるじゃないですか。カビって好気性でしょ?で、甘くなったらタンクに入れて嫌気微生物にする。日本酒の作り方と一緒です。

で、好気性微生物、納豆菌が先ほどのようにあれぐらい酵素を持っているので、あれが働かないとブドウ糖が作れないんですよ。最初から酵母菌が働くことは出来ないので。バチルスを働かすためには空気が必要なんです。だから最初にエアーが必要。

(丸山)そこら辺の見極め、原体の部分の炭素分のやつを上手く分解して糖化させて、糖化になった時点で嫌気にするという部分が、早いと糖分系が弱いのでなかなか良い形では。。。

→畑の中では上手く分解しない。堆肥で全部分解しちゃったら全然意味がないので。大事なのは糖分にして、地面に仕込んで、そしたら糖がアルコールになってそのガスで土を柔らかくすることなんです。それが全部堆肥のところでアルコールになって酸素入ってお酢になって、二酸化炭素抜けちゃったら、土の中に入れてもガスが出ないから全然土が柔らかくならないので。

(市川さん)完熟堆肥だ。

→そう、それでは意味が無いんです。だから僕が中熟堆肥と呼んでいるんです。ガスが出る余裕があるのを中熟堆肥と呼んでいるんです。

(丸山)糖化した確認は、手でこねてみてヌルヌルになるかどうか?

→あと、ねばつくかどうか。糖分はねばつくものなので。

(丸山)他の産地を見ている中で、どうしても糖化させる時間が思っているよりかかる、という部分で、結構急いでしまって温度を上げすぎてしまったりとか、時間が早かったりとかで、手でこねてもガサガサで、最後はカサカサで、まだ分解していないなっていう部分で、失敗してしまうケースがあって、それを入れた時に畑の中で未分解炭素が窒素の放出と共にまた分解が始まって、っていうので、窒素振れがものすごく大きい。

→そうです。繊維を半液状、ぬるぬるした物質にしなくては、本当は圃場に入れてはいけない。そこの部分は終わらしておく。その固いやつを入れたら畑の中で起こるんで、根っこも一緒に分解されちゃう。それで根っこが分解されて窒素吸えないので窒素飢餓って言えるんですよ。ただ本当の窒素飢餓というのは根っこが食われているだけ。

何とかみなさん、菌を究めましょう。EMなんていうそんなおおざっぱなことはしませんので。完全に、害虫はバチルスなになに菌、と指定でいきます。で、有機物の分解はバチルス・サブチリス・ナットーというように指定でやります。そういうのをお願いできればと。

(杉本さん)堆肥の原体、持ってきた時、バチルス入れ足りないとなかなか燃え切らないよね。

→そうなんです。だから目的もってちゃんと入れないといけないんですよ。特に初期から入れないと。つまり、持ってきたときって、堆肥は大腸菌が多いんですよ。空気を送った時ってチャンスで大腸菌って死ぬんです。その時にバチルス菌は空気をもらうと優勢になるんです。そこに入れておけばいいんです。しかし入っていないとカビ系も増えるんです。

(市川さん)新鮮なやつじゃなくて1次発酵しているような奴を持ってくるとどう?

→それでもエアレーションをかければ、バチルスは何とかします。

何故かというのは、アミノ酸って左がアミノ基で右がカルボシル基でガチャンとくっついて結びつく、って学んだじゃないですか?

(杉本さん)水が出来るやつ?

→そう。で、腐敗物はカルボシルが無いからくっつかないんです。で、腐敗物なんで植物が吸っちゃうと、細胞の原料と思って吸ったのに、原料じゃないから根腐れとか芯腐れを起こしちゃうんです。腐っちゃうんです。これが内部から腐ってくるというメカニズムなんです。

(丸山)腐っても食べられるやつは、それを作って再構成出来るシステムを持っているから?

→微生物しかないんですよ。植物はそのメカニズムを持っていないんです。だから、腐敗物、いわゆるCOOHというやつを持っていない分子を吸ってしまうと、植物は致命傷になってしまうんですよ。

でもCOOHだからCOHでしょ?という事は、酸素を入れてあげると、基本的にそれを作れるんですよ。だからエアレーションが必要。だから臭いやつをもらってきたら、カルボシキル基が無いので、酸素を入れて有機物の中でカルボシキル基を作ってあげる。その工程無しでその臭いやつを使ったら大事になっちゃう。

なので、僕、一番最初に越川さんのところで、十数年前に「この堆肥、ゴミだから捨てて下さい」と言ったのは、臭いがカルボキシル基を持っていない物質だったから。入れたら植物は病気になるわ、腐るわ、という理屈があったので、だから止めて下さい、っていったんです。

でも、エアーレーションを入れたらガラリと変わりましたものね。そのCOOHというやつを堆肥場で作れるようになったんです。同じ原料から。

 

今度もし勉強会で堆肥のやつとかやる時は、ホワイトボードが必要なんですよ。こういう風にして変化していくんですよ、という。

ここでは無理なんで、出来ればホワイトボードがあれば。でかいやつがあれ。そうするとこれは良い、これはダメ、と匂いまで示せる。つまり分子はすべて匂いが出るんです。

だから、人間が持っている嗅覚はすべて分子を測れるんです。例えば糞はスカトールという物質で、カタカナで書くと難しいですが、糞臭と書けば我々わかるんです。で、それにはカルボシキル基は無いよね、というのが分子構造上はわかっているから、これはスカートル、カルボキシル基は無し、ってわかれば、こんな臭いの物を入れるわけないってわかる。

それを分子構造式を見えるように書いて、自分の経験則に当てはめれば、色んな物質が匂いで表せるので、みなさん全部わかっちゃうんですよ。そのためには1つ1つ書いていかないとわからない。

でも、全部みなさんなじみがあるものです(笑)玉ねぎが腐ったものとか、全部分子構造はわかっているんです。全部COOHが無い。

無臭、または醤油やアルコールの匂いがする方が良いんです。ちょっと酸っぱいものだったら最高。またそういうのをどこかで勉強会しましょう。

今後は科学的なソフトウェアを落としていきますので、後継者がいる方は是非参加して、新しいソフトウェアを落としてください。

本当に僕のメソッドはシンプルで、もうみなさんははっきりいって意識するかどうかは別にして、3、4番目は部分的には活用しているのです。1、2番は終わっているんで。3,4番目を今度は意識的に自分でコントロールする。

いよいよ面白くなってきましたね(笑)そうすると医食同源がまるっきり当てはまるので。

(ゲストの方のblofの勉強をしている高橋さん達の自己紹介…割愛)

僕の堆肥の理論をちょっと早く聞いていて、PHが低い、C/N比30ぐらいでしたっけ?

(高橋さん)私が使わせて頂いた時は41で、でも1年?8カ月ぐらい経ったら25ぐらいまで下がってしまいました。

→簡単に言うと、二酸化炭素で炭素が抜けちゃったんですね。でも25ぐらいあるので十分。どちらにしても、今後、大きく変わる技術は堆肥の技術のはずなので。まあ、土壌分析とかミネラルとかは、ほぼ変わらないので。

堆肥の技術は今までは、どちらかというとアルカリ性堆肥なんですよ。日本中で広げられてきた堆肥は。それが酸性堆肥となると真逆なので。その真逆が何故良いのかという事を理解する勉強会をちゃんとやらないといけない。

(高橋さん)堆肥があるところはあまざらしのところなので。

→でも、そこは相当量が多いので、雨が入らないと水が入らないので。皆さんの場合は堆肥の量が相当少ないので、雨が入るとドロドロになって目詰まりしちゃうんですけど、そこは相当でかくて、堆肥の山でも何mというところ。まあ、見て頂ければ1つの指標になるかな、と。

(杉本さん)東部農林ってどこ?

(高橋さん)千葉市緑区の平川町というところにあります。

→凄いの作っているんですよ。匂いもしなくて、触るとネバネバしていて。

(高橋さん)年末にまた仕込んでやるんで。

(丸山)販売しているそうです。

(参加者)最低ロットが150トンなんですが、内々のblof勉強仲間で声を上げたのが合計89トンで、残り分も無いと会社で申し立てが出来ないそうなので、残りを募集中です。

(丸山)おいくらですか?

(高橋さん)確認します(笑)年内に仕込むのにそろそろ材料を調達しなくてはいけないので、早めに連絡が欲しいと言われています。

(参加者)原料は?

(高橋さん)木ですね、小枝のチップとか。

(丸山)農林というぐらいなので山の管理をしている会社で、そこで出てくる木屑などをメインに作っているんです。

(高橋さん)

それに、連携している会社が味噌会社を買収しているので、酵母菌が出るので、それを結構入れて、それがどうも強烈のようなので。

→山木ってバチルスがついているんです。で、酵母はなかなかね、無いんですが、それを味噌から入れている。するときれいに土が柔らかくなりますね。なので、是非そういうのを参考にして頂ければ。

(高橋さん)年末に仕込むと2020年の年初ぐらいにC/N比41ぐらいの状態で。私がもらった時は9カ月ぐらい経ったものをもらったんですが。そこからドンドン下がっていったんで、早くもらわないと(笑)

→一番上手いとこで奪い取る(笑)

(杉本さん)C/N比はどうやって測っているの?

(高橋さん)C/N比41というのは販売するように作っていて、連携している会社が自家消費用に作ったので、わざわざお金をかけて分析をかけるのは嫌だと言われて、私の名前で千葉市の農政センターに持っていてて、無料で測ってもらっています(笑)

(杉本さん)農政センター、そんなことやっているの?

→やります。農家だったら調べます。

(高橋さん)千葉市だけですか?

→いや、県はそのサービスを無料で農家に向けてやっている。

(高橋さん)結構、流行っているみたいで、1カ月ぐらいかかると最初は言われたのですが、大体4日ぐらいで出してくれる。

→是非、自分で仕上がったな、と思ったら確認のために。私は普及協会の理事長として、是非オーガニックに参加して下さい(笑)

とりあえず、微調整がつけば結果は出るはずなので、やって頂きたいな、と。千葉、茨城から関東グループ、軒並み大根1位、小松菜1位。

あの東京に住む家庭菜園の人が賞とってきましたからね。

(高橋さん)本業は不動産屋です。

→立派な玉ねぎ作ってきてね。プロも負けちゃいられないのでね、宜しくお願い致します。丸山さんは一応、普及協会のインストラクターなので、指導をする立場にあるので。入選しなければインストラクターの責任もあるので(笑)

丸山さんが昔から気にしている、堆肥を入れるとアルカリ性になってしまう、という問題も、今回の事で解決できるし、品質も飛躍的に伸びるので、是非経験して頂きたいなと思います

(丸山)頑張ります(笑)

(仙台のアイコープさんとの紹介・・・割愛)

 

あと、みなさんの土壌分析の近々の結果を配布しています。傾向としてはPHは上がっている部分は、急激に落っこちてきているわけではないという部分と、あと熱水抽出のアンモニア態窒素は圃場によって波があるので、高い所は乾燥後の雨によっての硝酸吸収を注意してもらえればな、と思っている所ですので、そこら辺、意識をもってみて頂けたらな、と思っています。

それでは小祝さん、ありがとうございました。 

【最近の畑の様子)

R11016。船橋のキウイフルーツ圃場。あまり見かけない品種のブルーノ。

【会員限定ページ】

会員向けの限定情報を掲載しています。

会員限定ページはこちら

【更新情報】

【2019/11/1】

 最近の畑の様子に

 船橋のキウイフルーツ圃場。

を載せました。