2019.11.6 丸和さん島田さん勉強会

◆越川さん圃場&堆肥場見学

◆市川さん&吉川さん圃場&堆肥場見学

◆杉本さん&山崎さん&島田さん圃場&堆肥場見学

◆山崎さん圃場&堆肥場見学

◆今日のまとめ

上記のテーマで勉強会を行いました。

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■今日のまとめ

今回は台風の被害はあったのですが、ほとんどの方が水害にはあわれていない。まあ長時間貯まったところはありましたけど。理由は簡単で、大雨が降ると水が土の中に浸透して空気を追い出してしまいます。しかしこれだけ団粒が発達していますと、表面に水の膜が出来ないので入るのですが、中の空気を追い出し切れないんです。

だから、土の中がだぶだぶになるっていうのは通常は無くて、土の中でも酸素が残っている。その後、水が引けば当然酸素は入るのですが、通常ですと土が浅いためにそこに水が入ると完全に冠水状態で酸欠で根が腐ってしまう。しかし、今回の土はそういう土では無かったので、土壌中の酸素で根っこが存えられた。

しかし、その中の酸素もいずれ使い切って、3日、4日と根っこが酸欠を起こし根腐れを起こすと、立ち直りはきつくて、まあ何カ所かありましたけど、葉っぱが枯れてしまう。まあ、水があるのに葉っぱがしなるという現象ですね。つまり根っこが駄目になると、水があるのに葉っぱが寝始めるんです。これが根腐れの現象です。ですからその前に出来れば何とかなるんですが、水が引けば。

今後、水が早く引ける手立てを講じられるようであれば、出来るだけ酸素がある間にやるようにしてください。

まあ、吉川さんのところはレンコン用の長靴で入ってわかると思うんですけど、入ったら中からあぶくが出てきますよね?そのぐらい実は土の中に酸素があったんで。それでも無くなれば危ないです。

まあ、そういう意味で、みなさんが堆肥を入れて団粒構造を作ってきた功績は、こういう時に出ることになります。やってきたことは間違いではなかったと思いますが、通常では有機栽培の方にお知らせするのは、根痛みした場合は、こういう手立てで処置をして下さいと言うはずだったんですが、みなさんの場合は復活していたので、まあ一部は駄目でしたが、通常の期間でも痛んでしまう有機栽培作物はあるんですが、みなさんの場合は言う必要がありませんでした。

 

どういう処方かというと、これだけ痛んでしまうと根腐れを起こすので、根腐れというのは根の周りの皮がふやけてしまうんです。養分と土の境を作っている植物の皮が根毛を含めて傷んでしまうという現象が起きるので、そこを修復する作業をしないと、根腐れが進行しちゃう。じゃあ、どうするかというと、普通の農家のみなさんに僕が言うのは、水が引いたら出来るだけ早くお酢を撒いて下さいって言います。

理由としては、お酢は成長を止める働きがあります。今日も関さんの方からちょっと人参のところで午前中の現場でチラリと言いましたが、何枚も葉っぱが出てくるその伸びを止める事が出来ます。止めるということは、そこで使うはずだった養分を他で使われることになります。上を止めると下で使われます。するとお酢を撒くことで上を回復する前に根っこを回復するという現象が起きるので、通常ですと水が引いたら50~100倍のちょっと濃いめのお酢を葉面散布する。そうすると根っこの回復が早く行われて、一時的には植物の成長が止まるんですけど、また健全な状態で大きくなる。

 

ただし、一部、今日、堆肥を見させてもらって、越川さんの所の堆肥かな、堆肥の温度が62℃ぐらいになっているのと、ワラが非常に多くて、あのパターンだとお酢を作る堆肥のパターンに入っていたんですよ。さっきのお酢を撒いて下さい、というのと同じパターンの堆肥に菌がなっていたので、もしかしますと、ある意味ではあの堆肥が入っていたおかげでお酢を撒いた状態に近いことになっていたかも。

ですので、結果的に知りませんですけど、水害の根腐れの率は相当少なかったんじゃないかな、と。水をかぶったのにも関わらず。

お酢と言うのは根痛みを抑える力があって、お酢は直接かけるのとワラなどが多い場合は発酵過程でお酢が作られるという現象が起きる。なので、堆肥がぱっと見た感じ、お酢が作られるパターンになっていたので、被害が少なかったのかな、と。現実は知りません。目の前の畑しか見ていないので。ただ、根痛みが少なかったので、どうなのですか?と僕も逆に聞いてみたい。

 

で、お酢があると何が行われるかと言うと、水が引いた後に白い根っこが早く出てくるんです。つまりもう1回根っこを早く出すという現象が起きるんです。ところが根腐れしていると出ません。あとは腐っていくだけです。

どうなの?越川さん、現場としては?

(越川さん)本来なら腐っていたと思う。93年の時は30㎝みんな腐っていた。

→あと、あのゴボウの頭が出ていたのは、あれは台風の後にまた出たんですか?

(越川さん)そうそう。

→それが根っこが復帰したということなんです。そういう現象が起きたんです。

(丸山)根っこが腐っているとそうはならない?

→ならない。あとは腐っていくだけです。だから一部、市川さんのところでゴボウを掘ったところで、臭いがしていましたよね?あそこは全く根っこがもう駄目。なのでアルカリ性の堆肥ではなくて、酢っぱくなっていく堆肥が非常に重要。今日の丸和さんのテーマでもあるんですけど、C/N比が高い堆肥。もみ殻が多いと一見C/N比が高くなるんですけど、もみ殻の分解速度と豚糞とかそっち系の分解速度が合わないために、籾殻だとPHがなかなか低く出来ないんです。吉川さんのところは確か繊維系が多くなかった?で、ワラ系のものは酸っぱくなりやすいんです。で、出てきた浸み出し水がまずとろみがある。甘酸っぱいPHになっている。ですので、堆肥のPHを測ると、こういう冠水にも水がつかって根が傷みやすい時にも耐えられる野菜が作れる。

ですので、堆肥の良し悪しというのは、今後、異常気象で水が冠水してしまう場合は、それを防ぐ重要な物質になるんじゃないかな。

今まではお酢を直接撒いて下さいって言っていましたが、今日、僕が言っていることが正しければ、越川さんの堆肥がPHが低いものであれば、みなさんそっち系に、来年も台風が来ると思うので。

 

ハチはアンモニアが出てくるところに来ません。アンモニアはアルカリ性なので。ハチではなくハエが来るんです。で、ハチが来るのは中性または酸性なんです。甘酸っぱいものにハチは来るんです。そういう所から行っても、あの堆肥は酸性にいっている。つまりお酢を作る堆肥だと思うんです。なので根腐れが非常に少ない。

(杉本さん)PH6ぐらいじゃない?前、下げた時は3.5ぐらいまで下げたんだよ。あれ空気が入ると駄目なんだけど、入らなければ3.5まで下げたけど、あの時のC/N比、どれぐらいだったけかな?木とか入れると下げ易いんだよ。

→そうですね。

(杉本さん)チップが残っていて、だいぶ下がっちゃうんだよね。うちで頑張って6ぐらいだな。

→だからPH出来るだけ測ってもらって、7を超えて8ぐらいになってくると、雨が降ると逆に根腐れが起こしやすい堆肥になってくる。7を境に上に行けば行くほど腐敗です。まあ出来るだけ6台。8行ったらやばいですね。まあ、普通の時は良いんですよ。水が普通の時は。でも冠水した時は8超えた場合は地面の中が腐って土自体が臭くなるんです。みなさん知っての通り酢の物って腐らないじゃないですか。水の中に入れておいたって。酢の物自体が水ですけど。やっぱりアルカリ性になっていると、アンモニアの臭いがするのはどんどん腐敗が進むので、大量に入れる堆肥は弱酸性に出来るだけ仕上げてもらいたい。

 

あと、意図的に仕上げる方法があって、ラクトバチルスコアギュランスという菌があるんですよ。これはある程度、好気性で発酵させていても、堆肥を酸性側に引っ張ってくれるんですよ。なのでもし出来るならそういったのを積極利用する。豚糞などを使うとどうしてもアンモニアが生じて、アルカリ性に傾きやすいんですよね。それを菌で強制的に酸性に持ってくる。

まあ、菌が非常に重要なので、ラクトバチルスコアギュランスというやつ。みなさんが日常で良く知っているやつ、手に入るやつは、カゴメのラブレというドリンク。スーパーで売っています。これが耐熱性のある芽胞乳酸菌というやつで、非常に熱に強くて、物自体が腐りを抑えてくれます。このところカゴメが農業資材で発売しています。まあ一応僕が関わっているので。

(市川さん)ラブレに何を培養すれば?

→三温糖ってありますよね?色がついた。あれで培養できます。

オリゴ糖がちょっとある。このオリゴ糖が非常に重要なんで。普通の白砂糖だとなかなか培養出来ないんで、三温糖でやる。ショ糖とオリゴ糖と両方含んでいるので、乳酸菌を培養しやすいんです。それを出来るだけ最初の生の原材料を持ってきたときにかけて欲しい。そうするとPHがあんまり上に上がらずゆっくりゆっくり始まります。

(参加者)うちは籾殻に生の牛糞が混ざったものを堆肥としているんですけど、これを培養したのをかけちゃって良い?

→全然大丈夫。で、これ、特徴として好気性でも嫌気性でも両方大丈夫。だからみなさんの作り方がちょっと乱暴であっても耐えられる。

(参加者)今作っている堆肥の温度帯と変わらず?

→出来れば62℃以下。55℃以上。だからみなさんが今やっているのと一緒です。

(市川さん)ラブレ1本と三温糖はどのぐらい?

→そうですね、どのぐらいの水で培養するかですね。100ℓだったら恐らくラブレは2本ぐらい必要です。三温糖は大体5㎏ぐらい。5%ぐらい。

(杉本さん)スタートの時でもいいのか?

→そうですね、出来るだけ最初にやってください。やっぱり最初にアンモニアの方に、アルカリ性の方に傾いちゃうと、なかなか戻すのが難しいので。

(市川さん)うちに入ってきた時でもう生じゃないからね。もう1次発酵ぐらいしているからね。

→でも、そこから温度をかけるとまたアンモニアが出てさらにアルカリ性になるんですよ。それを出来るだけそうさせない方が良いんですよ。どっちにしろ発酵して水が足りなくてかけるじゃないですか。その時にこの発酵水をかけると良い方に。本当は最初にかける水にこれを入れられるのが良いんです。まあ最初にビチャビチャだったらしょうがないけど。

(市川さん)じゃあ、切り返した時でいいんだ。

→そうです。まあ出来るだけ早く。

(参加者)まだ堆肥を作れる状況じゃないんですけど、完熟たい肥を買ってきてかけるというのと、効果は?

→その完熟たい肥が素人に見つかるかな?と。害を無い堆肥を見つけるのって相当難しくないですか?

(市川さん)うん、それこそ水に入れて出て来る色がどんな色が出て来るかで。

→あと、本当の事を言うと、堆肥の見極めは、溶けてくる物質、まあ糖とか測るのと同時に、そこにいる菌を培養してカビ系があんまりいないかどうかをチェックするとか、そこまでやらないと、市販している完熟たい肥で本当に良いものに出会うのは1%ぐらい(笑)いや、だからみんな作っているんでしょ(笑)出会えなくてえらい目にあったから作っているので(笑)そのぐらい危ないです(笑)

(市川さん)土壌改良剤としてみれば完熟たい肥だけど、さっきの小祝さんの話じゃないけどここから853効いてきて、堆肥が効いてきてという話になると、1次発酵で止まったものじゃないとね。土だものね。

(杉本さん)小祝さんの考え方は中熟がいいっていうからね。

→完熟だとね、オリゴ糖も糖も無いので、土の中で二酸化炭素が増えないので、土が全然柔らかくならないんですよ。だから完熟と言う言葉を正確に使った場合は土は柔らかくならない。

今回一番わかるのは越川さんのところの堆肥で、一番最初にスタートした時の堆肥を土と混ぜてビニール袋に入れて、水を入れてあったかい所に置けば、ぶわって膨らんでくるんですよ。そのぐらい繊維が糖になっている。そういうものに出会う確率は1%以下。特にホームセンターで売っている堆肥とかでまともなものを見たことがない。

もう1つ、それにこれだけしつこく言っているかというと、これだけ雨が降っているのぬるぬるしているのに、みなさんのところは病気が出ていないでしょ?土壌障害も出ていない、葉っぱの病気も出ていない。そういうのを抑えている菌が堆肥の中にもう沢山いるんで、こうなっているので、偶然なっているのではない。昔の堆肥の前の堆肥の時には、みなさん相当悲惨な目にあっていたんで。

なので菌のコントロールをした堆肥作りをきちんと出来ているので、これが可能になっている。そういう観点で市販の堆肥が作られているかと言うと、そうではない(笑)

(杉本さん)しんしんのはどうなったの?

→しんしんは作り方を教えたからちゃんと出来ている。だからこの近くでお金で買えるとすれば、しんしんの堆肥です。

(市川さん)BLOF堆肥はどう?

→BLOF堆肥って中と半端な量だったら運送費の方が大変でしょ(笑)

(参加者)しんしんで聞いたら、段階ごとで売りますって。

→あ~、発酵途中のね。

(参加者)それによって値段も変わりますって。ざっくり聞いただけですけど、2段階、3段階目でだったらトンいくら、フレコンでいくら、5段階目の半熟に近い段階ならいくら、という事だったんですけど、うちらは2~3段階目のものが良いだろうな、って思ったのですけど、ちゃんと出来たものの方が良いですか?

→いえいえ、関さんなら自分で出来るでしょ。ましてや菌の培養を覚えているんだから。自分で2段階目から菌にきちんと癖をつけて、堆肥を自分で仕込む。通常のやつでやるとカビ系が多いから。2段階目なら胞子の数も少ないだろうから、そこから自分で仕込むと良い。

一番わかるのがみなさんの堆肥を持ってきて、ご飯にシュッシュッっとご飯に霧吹きでかけると、普通の堆肥だとご飯の上にカビがワーって生えるんですけど、今回の堆肥はどちらかというとバチルス菌が多いので、カビが出ずにご飯が茶色く変色して溶けていくんですよ。納豆みたいに。全体に堆肥の中に含まれている菌が違うんです。

通常の売っている堆肥でそんなことをやっているところは全くないので、大体痛い目に合うんです。黒葉枯れが出るのはどっちかというとカビ系の方なので。それが出ていないというのは全然違う菌種が堆肥によって施されている。何気なくなっているようで、全然何気なくやっていない。

(参加者)ラブレと三温糖で培養する時、生の廃菌床の菌とケンカはしないですか?

→廃菌床の菌を食べちゃいます。廃菌床の菌は45℃以上に上がったら生きられないんです。

(杉本さん)廃菌床を出す時にスチームで高温でやられない?

(参加者)うちのは長野の業者のやつなんですけど、そこで使ってポットから出したやつを、野積みしたやつを数カ月置いたやつを持ってきてくれている。

(杉本さん)うちのはスチームかけたやつだよ。

(参加者)うちのは営業マンに聞いた時に、処理しないでそのまんま工場からポンと出して山に野積みです、って言っていました。

→杉本さんのところは特殊な菌のやつかもしれない。菌を取られないように。関さんのは信州の中野でしょ?中野はポピュラーなシメジとかエノキとかそういうやつ系なので、誰もその菌を欲しがらないので、全然もう殺菌しないんです。

(市川さん)マッシュルームとかは畑で出ちゃったから大変だから、処理するよね。

→まあ、キノコ類はそんなに地面に悪さをしないんですよ。ただ見栄えが悪いというか何だかわけがわからないキノコが出ると気持ち悪いし。ただ、彼らは45℃以上になると熱変性というのを起こすんです。卵の白身が熱で白くなるでしょ?あれと同じでタンパク質が変性を起こして、細胞増殖を出来なくなるんですよ。だから45℃以上に上げればOK。

(丸山)キノコは生で入れるのは結構危険という。

→あのね、キノコについているカビ系のやつが時々やるんですよ。これが普通のバチルスでは歯も立たない。傷もつけない。これが入られたら、増殖したらもう。そういうのが時々菌床は入っちゃうから、出来るだけ熱をかけて処理をして欲しい。

(丸山)熱をかけないと危険?

→だって、普通の胞子の5倍ぐらいの大きさしているから、もう通常の熱処理じゃ死なない。太陽熱養生処理ごときでは手に負えない(笑)

なので、みなさんの圃場を見させてもらって、他はわかりませんが、殺菌剤無くちゃんと生き残っているというのは、根っこが残ってちゃんと食いついている。バランス良く吸えているし、頑丈な体を作れているし。繊維系の方から来るお酢をちゃんと出す。なのでphの低い堆肥を作るようにしてください。

 

(丸山)あと、途中で宿題があった越川さんのネギの熱水抽出は配らされた資料に載せていますが、通常分析していなかったので、小祝さんから通常分析の数字を調べてと宿題を頂いていましたが、測ってもらったところ、鉄は0の硬化マンガンは0.1という、まあ熱水しないとそうなっちゃうという。まあ熱水でもこのぐらいの量とすると、マンガンが多かったりするんで、拮抗作用も出やすいとか。

あとphが6.9という形なんで、そもそも鉄が効きずらい上にマンガンも拮抗で弱くなっているという部分等々、鉄が結構効きずらくなっている環境かな~と、こん中では見えるという。

で、一応、適当な状況ですけど、自分の感じている部分はphが高い7に近いところでマンガン拮抗が強いところは、鉄の施用は60kgとか45㎏とか結構強めに設定している状況なので、その部分が本当に畑の中で効果的なのかというのをフィードバックをもらいながらつぶしていければ、そういった鉄欠乏とか根張りが弱くなるというのが避けられるのかな~と思っているので、今回、越川さんのところで施肥量が30㎏ぐらいだったので、もうちょっと上げ目に、特に今回ネギだったのでネギみたいに鉄が必要な作物にはもうちょっと強めに上げた方が設計者としては良いかな~と。そこら辺をまたフィードバック頂ければ。

→鉄というのは根っこの呼吸に関係しているんですよ。ですから、鉄が効かないと根っこの呼吸作用が衰えて、貧血を起こします。貧血を起こすという事は、土の深い所にいけばいくほど酸素は薄いわけですから、そっちの薄い酸素の所に根っこを張れずに根が地表の方にいっちゃう。

で、ネギの畝は三角ですから、その横から根っこが出る。下に行かないんです。で何が起こるかというと、夏になると日射を浴びて、そこが乾く、熱が上がる。で、呼吸が出来ないから細胞が壊死し始めるんで、根の周りから腐り始めるんですよ。

ですので、出来れば鉄をV字の下に入れてもらって土をかぶせてそこに苗を植える。そうすると根っこがゾクっと下に伸びるんです。そうすると干ばつになった時でも根っこが下から水が吸えるんで、その時期をクリアー出来る。葉っぱの枯れも少なくなる。

ですから、玉ねぎ、ネギ、ニラ、この匂いが強い作物はちょっと鉄を多くして下さい。ほとんど下側に根っこが出るんです。

特にネギは土寄せをして表面積を増やしちゃうので土が乾きやすいんです。なので下から水を吸い上げる部分に根が届かないといけない。それが横根になったりすると良くない。そのために鉄を入れて貧血の根っこを治して下に伸ばしてあげる。そのためにちょっと溝に鉄を多めに入れてあげる。現場で見ましたけど、溝を切ったところに反当たり5㎏ほど少し余分に筋撒きしてあげて、ちょっと土をかけて隠す。

(参加者)ニンニクもそう?

→ニンニクもそう。見ればすぐわかる。横に根があって下に無いんです。そして根っこが少しピンクっぽくなります。紫っぽく。

(杉本さん)うちのネギはどうしたらいいかな?

→今さら無理ですけどね(笑)だから最初だけなんです。

(杉本さん)こっち側のネギは2種類植えてあって、片方はすぐ倒れてこけちゃったけど、もう1つは腐って溶けちゃったんだよ。種類で違うのかな?植えて水をかけたら良くないのかね。

→ちょっと良くわからないですけど。もしかしたらその傾向があるのかもしれないですね。根っこが活着する前に水をかけすぎるとまずいのはまずいですよ。

(杉本さん)だけど水は浸みこんじゃうからね。

→違う理由じゃないですか?

(杉本さん)種類が違うから。

→溶けるネギは柔らかいネギですか?癖があるのかもしれないですね。ちょっとそこまではわからないですけど、根が腐りやすい品種もありますし、そうでないのもあります。

もしね、出来るんであれば皆さんに実践してもらいたいのは、自分の作物をシャベルで必ず掘って欲しいんですよ。で、根っこを切らないように土ごとごっそりとって、根っこを切らないように土を外して欲しいんです。それで出来れば透明な器に根っこを切らないようにそのまま入れて欲しいんです。例えば金魚の水槽でも良いんです。そうすると何が起こるというと、重力が無くなるので根っこが生えていた向きにそのまんま根っこが生えます。

だけど、持ちあげちゃうと根っこは下にだれるんです。下に下がっているようにみえる。でも水の中だと根っこを出していた向きに全部なります。それが横の根っこの比率が高ければ、それは大体鉄欠乏です。そうすると、夏場はクリアー出来ない。だからそこを調べれもらうと。特に次の作にすぐ活かせるから。

(丸山)これは大葉の時ですね。平成16年の時にあった。大葉は本来は直根がガーンと入っているのに対して、入らなくなってしまって、本当に脇根で、ある程度大きくなって、本来は倒れないのが倒れてしまった。

→木みたいに倒れてしまったんです。シソが(笑)

(丸山)それに鉄を施用したら、前のピーマンと同じでガンガンに肥えてしまったぐらい、鉄があるか無いかで全く変わってしまう。

→有機栽培は鉄があるか無いかで天国か地獄になります。

(市川さん)有機栽培で無くたって、うちは昔スイカを作っていた時、上根による傷んだところに雑菌が入っていたことを考えれば、鉄が下にあれば酸素を吸える状態であるとすれば、下に根っこが入っていくから、病気になっても耐える能力があるという事だよね。

→そうです。全ての作物にとって鉄欠乏は致命傷になっちゃうんです。特にこの大葉は、普通は直根が下にあるのに、上根だけだったんです。ところが葉っぱが沢山ついているから水の蒸散はしているんです。だから水を沢山やらなくてはいけない。でも、上根だから土の表面しか栄養がとれない。それで水が土に染み込むじゃないですか。で、上が乾くから水が吸い上がってくるんですよ。その吸い上がっている水に一番溶けているのは何か、ということを考えると怖いですよ。水に溶けているのは一番多いのは

NPK。だから生長点が溶けちゃうんですよ。病気になっちゃうんですよ。

(杉本さん)鉄過剰症というのもあるよね?

→もちろん(笑)お金も絡んできますしね(笑)

(市川さん)今まで1反歩10kgぐらいだったよね、丸山さんの施肥設計で。

(丸山)いや、クワトロは10kgぐらいだったのですけど、鉄はそこそこ多めでもいけると言われていて、小祝さんは鉄の過剰と言っていましたけど、うちの方では鉄過剰は見えていないんで。というぐらい抑えめに効くんで。逆にマンガンの方が波がでかくて、ちょっとの量で過剰症が出やすいという傾向があるので、鉄の方は今はびびらないで、phが高いので、逆に効かないという方が多い。

→今、日本中の畑のがうちに集まってくるじゃないですか。鉄欠乏というのは95%以上。だから、無理だよね、これじゃ、いくらNPKあげても何やってもね、という状態なんです。だからみなさんは酸性側の堆肥を作ると貯金の鉄を卸せるんで。

(市川さん)じゃあラブレの培養をやって乳酸発酵のような形をやって、アルカリじゃなくて酸性に持っていけば、可能性は高くなるよな。

→もう引き出しは空きます。

(市川さん)まあ引き出しが空いても、中身が無ければね。

→まあ、中身が無ければ施肥するしかないですね。

(市川さん)前さ、堆肥に鉄とか入れて作っていた時もあったよね。

→そうですね。確かに堆肥自体に鉄を入れるのも良いです。但し、1点、欠点があるんです。堆肥自体の中に鉄が少ないということは、微生物の活性が悪いんです。だから温度が上がりにくいんで、温度調節しやすいんです。鉄を入れると下手すると発火する場合があるんです。90℃以上に温度が上がっていっちゃうんです。とんでもない温度になるんです。やったことあるでしょ?

(市川さん)鉄のパイプが溶けた(笑)

→だから堆肥が水ビシャビシャで、どうしても発酵温度が上がらないという場合は、硫酸鉄を入れてあげると、温度がボーンと上がって、それで発酵しやすくなるんです。それでみなさんの状態で鉄をやったら最初から火が出ます。

(丸山)入れるとしたら最後の最後の切り返しの時?

→それでもやめておいた方がいい(笑)

 

(丸山)結局、硫酸鉄でも、どうしても即効性でこけやすいという部分からすると、追肥も結構、なかなか作業上、上手くやっていかないと、遅効系のとなると、堆肥を混ぜて効かせたいな、と。

→1つ良い情報があります。今度、うちは東かんマテリアルというところと提携します。鉄とかマンガンを含んだ溶けにくい微量要素の資材メーカーです。く溶性のゆっくり溶ける微量要素はうちから出せるようになります。有機でいけます。

(丸山)昔、農協系からFTEという肥料は有機が出来ないって、止まっている。

→我々はその原料から頂ける。その前に色々あったんですが(笑)今、日本の微量要素マーケットは減っているんです。僕がたまたま中国で微量要素をやっているので、組んで、日本においても原料を卸して欲しい、と言ってOKをもらいました。これでみなさんに溶けにくい鉄資材を出せます。

(丸山)FTEだけだと溶けにくいという感触があったんですが、堆肥に入れた方が良いですよね?かつ、みなさんの酸性系の堆肥であれば結構、溶けてくっついてくる。

→ガラスみたいな状態にミネラルが仕込まれているんです。そこに穴が空いている状態なので、ゆっくり溶けだすんです。そこから微量要素が溶けだすんです。ホウ素、亜鉛、鉄、マンガン、銅、モリブデンが入っています。面白いですね。それで有機はOKです。

(丸山)前、鉄欠がホウレンソウで話題になって、収穫してクール便で送ったんだけど、翌日にはもう黄ばんで痛んでいるという状態になって、鉄が作物中に無くなってしまうと、貯めた養分を次のエネルギーに変えられなくてそのまま腐るという状態。

→死んじゃう。

(丸山)人間の貧血と同じで、体の中に養分を貯めているんだけど、鉄が無いことで活かせなくて。

→手足が壊死しちゃう。

(丸山)めちゃくちゃ鉄は重要で。

→有機栽培で鉄欠に陥りやすいんで。

(丸山)そういう意味で無ければ意図的に入れて。

→マンガンはごまかしが効くけど、鉄が無いとごまかしが効かないからね。

(丸山)新芽の部分が黄色くなりやすかったり、新芽の伸びがいきなり止まったりとか。あとはさっきあったみたいに、根っこがあったみたいに、根っこがどうなのかを見てもらえば、鉄欠の症状は明らかにわかるので、そこを見ながら畑を見て頂ければ。

特にうちは熱水抽出にしてしまっているので、鉄・マンガンの量が結構多いように見えているけど、あれ自体は、越川さんのやつが熱水では鉄が66のマンガン400みたいにマンガン振り切りになっていますが、熱水にしないと鉄が0のマンガンが0.1しか出ないぐらいの状態になっているので。

→ただ、植物が触れているリアルの数字はそっちなんで。で、こういうことなんです。

単純に言うと、ネギだと最初は根が出ているのですが、鉄欠を起こして貧血になると、最終的には根腐れします。で、ネギだとそこから病原菌が入って、ネギのお尻が腐ります。なので必ず根を確認してくださいということは、ここだったんです。

色が変わるんです。最初は白い根っこだったのがそのうち鉄が足りなくなると茶色く腐り始めます。そこから病原菌が入って株元から腐っていく。

(丸山)もしかすると、今回越川さんのネギが途中、先端が白くなってそれが継続してっていう時、その時、根っこをちょっと抜いてもらって見てもらうと、どこか症状が出ている。それがたまたま上っ面に変化が起きていると思われるので、そう考えると、どこに障害がありそうか、根っこを抜いてみると、虫なのかな、病気なのかな、成分欠乏なのかなっていうのが、見えるかもしれないので。

→その時に出ていたら、即座に硫酸鉄を撒いて土寄せです。で、根っこから吸わせて株元から呼吸を再開させないと腐ってしまうんです。

(丸山)そういった意味で、ピーマン、越川さんのところだと思うんですけど、鉄欠で、小さい内にアブラムシでどうしようかな、という時があって、小祝さんの硫酸鉄を撒いたら、秋までガッツリとれたという事例があったと思うんですけど、そう考えると、あるかないかでここまで変わってしまうという。

で、アブラムシもべったりいたんですけど、鉄を施用して木が回復したらアブラムシ自体がいなくなったという。防除じゃないっていう(笑)

→防除じゃない。植物は健康になれば虫から自分を守ることが出来る。逆に貧血になっただけでやられることもある。

あの時も結構最後まで取れていましたよね。

(丸山)あの時、最後まで取れていて、過去最高って言っていて、次の年が半分になったという(笑)そんだけ持ち出しが凄かったということと、その分の戻し施用がしきれなかったという部分があるという。

→そうですね。鉄をやると収穫量が極端に増えるんですよ。ただ、問題はその後の施肥が戻しをしないとスカスカになっちゃう。人参でも鉄の施用は1反歩あたり50kgです。

(参加者)ピーマンなんかの植えるところに直接入れるとか?

→まあ、良いですけど、ネギが何故特別かというと土寄せをすると深くなっちゃう。だから呼吸困難になる。ピーマンはならないでしょ?だから上から施肥して根が張っている範囲で十分なんです。ネギだけ土寄せして酸欠になりやすいから。ちょっと積極的に入れたら良いよ、という。

(丸山)逆にピーマンなんかは水不足がとく陥りやすくて影響が出る。特に後半になれば葉っぱの枚数が多くなるので蒸散率が高くなるから、それをふまえて水をくれてやらないと、途中で水が切れてしまうと、途中でせっかく張った根っこが切れてしまって。

(参加者)気温を気にするよりも水を気にする?

(丸山)うん、あとは湿気の過湿の問題もあったりするので、そこら辺はバランスを見ながら。

→地温が上がると水が蒸気になって空間を生んでしまって酸素を追い出しちゃうんです。だからあんまり地温を上げてしまうのは良くないんです。だから今日、歩いている時に、地温は27℃でやってくださいね、と何人かに言ったんですけど、33℃までいったら土中の酸素がどんどんどんどん減ってしまって、根が上根傾向になって駄目になってしまう。だからハウスをやっている人は地温を厳重にチェックする必要がある。

(丸山)今はIOT系でNTTさんなんかも最近はそっちとか先行して動いていて、それによってコントロールというか、それによって確認するという部分を培えると、もしかすると今の現状の木の状態だけで、全部地温を把握しろというのはまず何もやっていないとわからないので、そういった部分を参考にしながら、その時にどういう顔付きになってどういう動きになって、というのを照らし合わせてくると、あっ、大体こういう状態の時はこういう風になっているよね、っていうのが見えてくるっていうのが、多分参考になるかなと。

→本当は地温計とシルバー遮光が連動していて、27℃を超えたらハウスの横からシュルシュル~って締まればね(笑)光が足りなければ戻るとかがあればね(笑)

三角ハウスだと内側でそういうのをやっているんですよね。但し、三角の上の部分とシルバーの間の空間がすごく温度が上がるので、風をちゃんと通さないと色んな備品が全部だめになっちゃう。外側のハウスと摩擦は無いので、簡単に出し入れできるんですけど、熱がすごく籠って、プラスティック系がみんな曲がり始めちゃう。だって銀がもろに反射だから。まあ、これはなかなかやりにくいと思うんだけどね。まあ、シルバーの完全反射の方がハウスの温度が急激に下がるので、地温も下がる。

(丸山)あと、今日は途中で話があった、団粒を作るための酵母と。

→アルコールを作るための酵母が種類が違う。酵母菌で知っているのはイーストですよね。あれは炭酸ガスを出すだけ。土を柔らかくするための酵母。

もう1つはアルコールを多く作るタイプの酵母。これは土壌の中の病原菌を抑える。

自分はどっちを使うべきなのか?土が硬いからドライイーストにしようかな、うちは土は十分柔らかいから変な菌が繁殖しないようにアルコール系でいこうかな、と、ある程度考えた酵母の使い方をしてもらうと良いですよね。

特に堆肥を撒く時に酵母菌の種類を変えて撒いてあげると大きな結果が出ます。

(杉本さん)でどうすればいいの?

→結局、土を柔らかくしたければドライイーストの菌を堆肥と一緒に撒くんです。すると土が物凄く柔らかくなるんで。だけどうちは根こぶから色々やばいよなというのであれば、ビール酵母とかアルコール系を作る酵母を一緒に撒く。だから堆肥の土の中の分解をどっちの方向に行かせるかが、酵母が最後の決め手なんです。

まあ、アルカリ性堆肥で作っていると酵母は駄目なんですけど(笑)酸性じゃないと酵母自体が溶解、溶けちゃうんです。自己崩壊を起こしちゃう。

(参加者)反当たりどのぐらい?

→酵母菌だったら1反歩当たり堆肥にちゃんと混ぜられるなら50gぐらいで大丈夫です。で、酵母菌自体の分裂速度は速いので、上手な人がやれば5gでも大丈夫です。培養のエサとかやり方は丸山さんが持っているので。

(丸山)小祝さんが徳島の学校でやっているやつは、インターネットで検索すれば、上の方でヒットすると思うので。

→僕が教えた子が非常に上手くまとめてくれたので。今、彼らはベトナムで有機栽培を教えています。

(丸山)そんな中でもね、納豆菌の活用というのも、ある程度こうやって天気が不順で病害虫が出やすいという時には、結構有効な部分があると思うので。

→そうですね。越川さんのピーマンで斑点みたいのがあった。あれは実際には納豆菌の類のやつを、音叉噴霧、わかります?加湿器みたいので熱くして蒸気にするんじゃなくて、白い霧が出てきて手をやっても熱くならないやつ、超音波のやつ、そこのタンクに納豆菌を培養して入れておいてその前に扇風機を入れておくと納豆菌が空気中に飛んでいくんです。そうするとほとんどカビ系の病気は出ないんです。キュウリ、トマト、ナス、全てほとんど果菜類は効果あります。

(丸山)そこらへんで注意があるのが、ボトキラーというのを使ってやる農家が一般にもいるんですが、ボトキラーの微生物も食べる量があまるぐらいの量を常に入れてしまっている農家さんがいて、ボトキラー、つまり納豆菌を切ってしまうと、病気が蔓延となってしまう。そもそもボトキラーが必要というのは、天候の波とかいろんな作物生理の波の部分のちょっと超えた部分を、ボトキラー、納豆菌が食ってくれるというのがベストで、常に超えていると結構作物的にも余剰になってしまう。で、そういった菌が無ければ逆に爆発してしまうという事を考えると、そもそももうちょっと減らしましょうっていう、そこら辺の部分を塩梅を感じながらやんないと、天気が良くて調子が良くて、でも納豆菌入れてちょうど良いなっていうと、ちょっと曇天が続くともうおさまりが効かなくなるという危険度が増すと思うので、ほどほどラインをしっかり見つけるのが大事かな。

→あんまり頼り過ぎないという事ですね。

(丸山)健全な状態で良い感じ。それを超えた時は納豆菌が助けてくれる、というのが適当かなと。逆にそれをしないと、いつも体調を良くするためにユンケル毎日飲んでいますっていう、それで風邪ひきました、どうしようっていう。ユンケルいつも飲んでいなくて風邪をひいちゃった、でユンケルを飲んで体力を回復しようっていうなら効く、というのと多分同じなのかな、という気がする。

→あと、1つはカビ系の病気は基本的にはミネラル不足から来るんです。だからボトキラーとかかけていると、ミネラル欠乏ラインを割って植物が弱くなっているのにまだ病気を抑えちゃうんですよ。でも、もうちょっと行くと、今度は完全に植物の外壁に穴が空き始めるんですよ。そうすると、ボトキラーをいくらかけても効かない状況になるので、良く起こす間違いがここなんです。

ボトキラーをかけていれば安全で、ちょっと葉っぱをみたらまだらになっているけどまあ大丈夫じゃないか、って思っていると後から地獄(笑)だから色がおかしくなったらちゃんとミネラルを追肥してあげる。やっぱりちゃんと仕事をしているわけだからユンケルじゃ駄目だしね(笑)

丸山さんの言ったとおり限界値を下ってまでどうこうだというのは駄目で、やっぱり余裕がある内に、天気が悪くなってちょっと光合成が出来ないから弱くなったよね、どんと下がったよねっていう時に、覆ってあげる。その方が良いですね。

その音叉噴霧、超音波の奴はかなり今使われています。ハウスとかで。

(市川さん)やっぱり夕方とかなら良いけど紫外線が強い日中とかっだと菌は駄目だね。

→まあ、空気中を飛んでいる時に乾いちゃうんです。やっぱり菌をかけるのは夕方が良いです。水蒸気がある程度くっついていないと葉っぱにくっつかずポロポロ落ちちゃう。夕方15時以降。

あとは大丈夫ですか?あとは越川さんの堆肥が酸性堆肥に入っている。非常に良い結果が見えている。みなさん、自分の堆肥をラクトバチルスコアギュランスで出来る限り酸性堆肥に傾けて下さい。

あと、施肥設計ですね。鉄とか。

(丸山)うちが何故熱水抽出をしているかというと、通常抽出だとほぼ鉄・マンガンは出ないです。なので作物を完全に確認していくしかない。そんな中で、熱水をするのは窒素がメインなんですけど、鉄・マンガンの比率を見る事で、ある程度拮抗が起きやすいかどうかをみるだけ、というのがうちの熱水抽出の見方になっているところがあるので、いかに自分の作物を見れるかどうかというところがポイントになってくるかな~と。

今回も杉本さんの所は熱水抽出の時間がとれないんで、というところで、通常分析をしたら鉄・マンガンは出ていない。3とか7とか、マンガンは0.1。ほぼほぼ無いと判断した方が多分正解なのかな~と。

→多分、春先に積極的に鉄を入れている人は、日本の農業人口の何%いるだろうと考えると、いないですよね。だから鉄欠乏は起こるべくして起きている。

(丸山)だから妊婦さんが鉄を施用されるというのは、当たり前のことだという。

→農業から変えないと駄目です。

(丸山)そういった意味で、熱水だと70とか90とか出てしまうので、逆にそのぐらいの数字は低いと思ってもらった方が正解で、鉄はMAXで500ぐらい測れる状態でこの状態だと考えると全然無いと。

逆にマンガンは多いという傾向があるので、拮抗で鉄が負けちゃうバランスになっているという部分と、一番はphが結構高めに推移しやすくて、7.3とか6.9とか、その時点で鉄は効きずらい、かつ鉄が少ないとなれば、鉄は作物的には弱いんじゃないかと。それを作物を抜いてみたり根っこをみたりして、鉄が足りないかな、とか、じゃあどのぐらい足りないか見てあげれば、クリアー出来るかな~と。 

(杉本さん)鉄は書いていなかったよな~。この前の一番新しい奴、サニーレタス、1とかのやつ。

→ph見るとやばそうですね。

(丸山)7.2。

(杉本さん)ハウスだから。

→ただ、今回のハウスで大分流されたでしょうね。

(杉本さん)流されたから持って行ったんだよな。

→あぁ、それでもまだこんな状態!

(丸山)ハウスだと結構たまっていく方向であると思うので、ハウス20年後とかに路地に作ってある程度抜いたり、というのも自分的にはどうかな、と思ってしまう。

(杉本さん)富里、マグネシウムが結構凄いんだもん。

(丸山)マグネシウム、結構多かったですね。

(杉本さん)どうだろう、俺の所、鉄とか亜鉛とかいると書いていなかったよな。クワトロはいるって書いてあったけど。

(丸山)多分、他のバランスでそうしたのかも。

→クワトロは一応10%入っているんですが、弱いんです。

(杉本さん)昔はマグネシウム、マグネシウムって言っていたけど、今度は鉄か。

(丸山)マグネシウムはMAXの150なんで。

(杉本さん)雨降っても溶けないよな。

(丸山)ハウスとかは特に抜けずらくなる傾向が高いので。

→く溶性では溶けにくいので、今考えているのは水溶性と合体したものを作る予定です。そうしないと長期作物がもたないので。く溶性でやると初期が効かないんで。

(杉本さん)それは良いね。徐々に効いてくるのは良いね。 

(参加者)うちで分析した時に、ハウスでカリ過剰が出ていて、堆肥を入れずらいなと迷っていたんですけど、そういった時は何か違った資材を入れた方が良い?作っているのは小松菜なんですが。

→大丈夫。小松菜はカリを贅沢吸収できるので、カリ過剰だからそんなに大きな問題は結構でないんですよ。まあ、出るとすれば、ただ袋に入れる時はパリパリ葉っぱが折れる。それぐらいの程度。

(参加者)パクチーをやった後のハウスがそのぐらいの数値が出る。そこのパクチーは新芽が腐るんです。それは鉄分が?

→そうです。で、カリをどうしても減らしたければトウモロコシなんかを1回植えたら。

(丸山)イメージ的には、葉物なので途中で止めないので波がないから、問題がないのかな、と。逆に途中で止めるというか抑制してコントロールする作物だと水が入ってカリがあるとドーンと動いてしまって割れてしまってという感じだと思うんですが、葉物類は多分、ほどほどなだらかにとっていくと思うので。

→ゴボウの割れとかが無いので、あまり過剰症状が起きないんですよ。

(市川さん)扱いずらいんだよね。朝採れした葉物とか。

→パリパリ折れるんですよね(笑)まあどうしてもって言うならトウモロコシ植えて吸わしちゃう。どうしてもハウスは3年に1度はクリーニングクロップを入れないと、葉物はやばい。理由としては種をつけるまえに終わってしまう作型なので、どうしても窒素がかなり残ってしまう。何から何まで。

普通は種をつける頃になると窒素を吸い切ったから種になる。それが無い状態で終わるからものすごい貯まるんですよ。その状態で終わるとEC障害が出ちゃうんで。3年に1回ぐらいクリーニングすると良い。アクトもトウモロコシを作るのも良いかも(笑)

(参加者)その話もあったんですが、数年前にトウモロコシのハウスのあと、すき込むときに落っこちゃうんで、それでみんな嫌になっちゃうので、反対派が出て。ソルゴーやエンバクになって。

→それだとそこに戻しちゃうから、全量。カリ、戻っちゃう。トウモロコシは持ち出しが出来るから。

(参加者)それでまあ、土は若干柔らかくなったけど分析数字はあまり変わらないと言う。

→ちなみにチッパはーどんなチッパーを使ったの?

(参加者)うちは普通のバロミス???です。

→ウシオ???の。全然あれじゃ砕けない。まあ、ズッキーニ作ってガンガンとるか(笑)

(参加者)また品目増やしたくないな~(笑)

→まあ、そのぐらい何かやらないとカリは減らないよ(笑)まあ、どっかで何かは起きると思うよ。でも僕はカリ過剰で何かが起きたという症状は見たことが無いので。

…まあ、クリーニングはかけておいた方が良いかもしれない。市川さんが言っていた通り、朝採り野菜がパリパリ割れるのと同じ現象が起きちゃうかもしれない。

(丸山)カリ過剰ってその傾向が出る?

→カリって浸透圧を高める成分なんです。だから吸って水は蒸散するけどカリは残るじゃないですか。そうすると水を吸い上げる力がえらく強くなる。そうするとパッチンパッチンの風船みたいになっているから、ピッと触ったらパンって割れてしまう。

(市川さん)スイカが良く割れた(笑)

→触るだけで割れちゃう(笑)スイカも大きくしたいからカリを良く使うんだけど、使いすぎると良く割れちゃう。

(参加者)アイアンパワーについてですが、どのぐらいの期間持つんですか?ネギなんですけど。

→作物によるけどネギならあんまり長くは効かないな(笑)

(参加者)土寄せの度にパラパラってやった方が良いですか?

→そうそう、その方が良いと思う。ネギは土がかぶせられてその分、酸欠を起こしやすいから。だからやるたびにやる。他の作物は後から土がかかってくるというのは無いから、酸欠になりやすいということはあまり無いのだけど、ネギだけは起こしやすい。だから鉄欠乏が引き金となって根腐れ起こして、そこからえらい病気が入ってくる。

(参加者)5回土寄せする場合だったら1回の施肥量は?

→5㎏ぐらいかな?まあく溶性が出たらまあね。

(参加者)あと1つ、鉄を40kgとか50kgとか入れたとしても、やっぱりその肥効は短い?

→いやいや、貯金を沢山入れているから長くなる。

(参加者)じゃあ、吸いきれないから多少は長くなる。

→残るし。

(丸山)ネギの場合は、結構、作が長いから、後半は場所によっては切れ気味になりかねないかな~と。手間で無ければ。

→鉄が地面に不足している物だから、微生物も相当食べちゃって、それで熱水じゃないと出ない。体の中に入っちゃっているから試薬では反応しない。試薬で微生物をぶち殺すと溶解して反応する(笑)

(丸山)あとは、蒸気除草の部分で、越川さんの方でやっているところがあって。

→無茶苦茶スチームをやんなきゃいけないから大変だよね。

(丸山)でも、有機では除草に結構お金をかけているので。

→ボイラー買った方が安くない?

(丸山)まあ、今はお借りしたものを使わせてもらっていて、でももう少し効率よく除草ができたらな~と。

→あれは、完全に蒸気が漏れないように最初にマルチをどれだけ深く植えるかなんですよ。で、隅々まで膨らませる。そうしないと効かないです。

(越川さん)何分ぐらい?

→一番良いのは土の温度を測ってみる。というのは、土に含まれる水分の量で温度の上がり方がまるっきり違う。水が多いと温度が上がってこない。乾いていると蒸気が浸透するんですけど、濡れていると水が冷たいから蒸気が水に戻っちゃう。だからなかなか下がね。

(丸山)作物自体も水分があると結構耐えられちゃうんですよね。

→だから温度計を差し込んで、時々温度を確かめる。たぶん、55~60℃ぐらいまで上げないといけない。

(越川さん)多分、そこまでは温度は上がっています。

(丸山)百何十度ぐらい上記タンクで上げて、蒸気をやって、カバーのところを蒸して。

→120℃ぐらいでしょ。

(越川さん)表面を測る機械で測ると真冬で90℃ぐらい。それで太陽熱をネギ蒔く前にやろうと思ったんですけど、あんまり効果が無かったんです。

→あんまり効果は期待しない方がよいかもしれません。特に冬にやるのは無理。それよりもどちらかというと、太陽熱を冬に1回かけて地面の温度を上げて置いて、それで蒸気をかける。冷たいところに蒸気をかけたって、冷えているから温度が全然上がってくれない。しかもえらい金がかかるでしょ。半端じゃない。除草の問題?

(越川さん)除草もあるし、除草だけじゃなんかもったいないじゃないですか。だから何か違う方法があればと。ハウスも。

→まあ、糖蜜酵母菌やったら。ビール酵母で。

(丸山)ビール酵母のアルコールの方。

→実際に関さんが自分がちゃんとやった方は成功したけど人に任せたら失敗したという、アルコールの経験があるでしょ。

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