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2019.5.17 丸和さん勉強会(深くまで気層を作る堆肥作り)

◆今日のまとめ

…土の中に空気が無いので、空気が無い中でブドウ糖を食べるという現象が起きるんです。セルロースがつまりワラが分解してブドウ糖になるんですけど、これがブドウ糖の化学式です。

で、普段、バチルス菌は人間と同じで、酸素を吸って二酸化炭素を出すんです。ただ、Cが6あるんで、C6H12O6が6O2を吸ったら6CO2出すので呼吸の量が変わらないんです。つまり、10ℓ酸素を吸ったら10ℓ二酸化炭素を出すんです。

で、6H2Oで、もともとあった700kcalという熱を人間は体温として取り入れるんです。O2もCO2もH2Oもcalが0なので、こちら側に物質は移動していても熱が来ていないんです。そうするともともとあった700Kcalは消滅したことになるけど、消滅していないので熱になっているんです。

これが好気性生物のエネルギーなのです。だから納豆菌だとか放線菌だとかはこういったところから熱が出るんです。だから発酵熱が出るんです。

しかし、今言ったセルロースが分解してヌルヌルしたネトネトした物質が出来るとすると、まあ、C6H12O6のように同じ物質だったとします。

そうすると土の中に入っちゃうと酸素が無いので、C2H6O1(エタノール)という物質が2分子できます。ただ、C6H12O6と比較するとCが2つとOが4つ原子の数と合わないので、CO2が2つ出来ます。だからビールの泡はこれだったんです。

つまり、あの堆肥がビールの元だったんです。それを土の中の酵母菌が食べると土の中で泡を出すんです。そうすると土を柔らかくする理由だったんです。特にビニールを上にかけると、ガスの逃げ場がないので、ビールの元は地面の下にギューっと押し付けられていくんです。そうすると硬盤に当たって、硬い所に当たって、さらにガスを出すから硬盤をどんどん打ち砕いて中に入っていって、だから柔らかくなる。

で、最終的にはこうやってアルコールが残るんです。なので地面の中の硬盤層で二酸化炭素がいっぱい出るんです。そうすると土は柔らかくなりながら、ここは高濃度のアルコールにさらされるんで、センチュウや病原菌が生き残れないんです。

で、今度は酸素が入ってきます。そうすると何が起きるかと言うと、C2H6O1(エタノール)のところにO2酸素が入ってくると、H2Oができます。これH6からH2をとっているので、C2H4O1になっちゃいます。で、О2=Oを2入れたのにH2OのようにOが1個しか来ていないから、C2H4O2とします。これは実はお酢だったんです。

なので、地面の中で実はお酢が作られるということがわかったんです。

で、これが面白いのが、C2H4O2なんですが、これが地面の中に大量に生産されて発見されたことは、お酢が根っこから吸えるということなんです。植物の根っこはお酢が吸えるんです。

で、これをもし3分子吸ったら何になりますか?

3C2H4O2=C6H12O6(ブドウ糖)、グルコースだったんです。だから植物は地面の中で柔らかくなった時に出来たお酢を吸うと、その糖度は上がる。だからしんご君がやった人参は甘くなる、土は柔らかくなる。

これ、吸えば甘くなるから、天候に左右されない。天候が悪くなくても美味しくなる。とうことで、このメカニズムを使うことで高品質が出来始めた。で、土は柔らかいので人参は長くなる。もう1つ、根っこが多くなるということは収量が上がる。10トンも簡単にできてしまう(笑)

だから、トマト、キュウリ、ナス、ピーマンがこの深い根っこによって追肥前までの収量が飛躍的に伸びるんです。ただ追肥でしくじるとガツンと落ちちゃうけど。ただ、追肥までの元肥の期間は凄い量になるんです。そうなってますよね、山崎さん、元肥が上手く成功していればね。

(山崎さん)まあな。ただ、水がいるよな。

→そうです。その代わり水が途方にいるんで。つまり、収量が2倍になりました、水の量は何倍いるでしょう?2倍と思うでしょ?4倍ぐらいなんです。だから収量が倍になると水は自乗になるんです。だから水の設備をもっていないと、とれないんです。

(市川さん)ピーマンとかトマトの実の管理の仕方はさ、いっぺんにやっちゃいけないんでしょ?

みなさん、土壌の3層ってあるでしょ?その60%ぐらいが土層っていって土の層なんですよ。あと気層20%、水層20%ってなっているんです。じゃあ、これがちょうど酸素呼吸が出来て一番良い状態ですね、となるんですけど、ここに水が入ると、どうなるか?どんどん気層の所に水が入ってきちゃうんですよ。

で、これが20㎝までの土と、硬盤が破れて40㎝と60㎝がこの割合で増えたらどうなるか?気層がもし60㎝まであったとしたら、通常の3倍あるんですよ。そうすると、水の量が3倍に出来る。ところが20㎝のところで水を増やそうとすると、すぐにアップアップ。だけど団粒構造が出来て、土の気層が深い所まで出来ていると、水をたっぷりやっても散るから気層は減っていないんです。

すると、これが多収穫の構造を示しているんです。水分をどれだけ安定して供給できるかです。水を入れてアップアップしちゃしょうがない。気層が少ないということは、耕盤までが浅い、硬い。それを突き破るのが堆肥の役目なんですよ。

(市川さん)気層が20%であれば、根っこも張っていかないからね。

→そうです。それを物理的な菌耕で、菌によって深くしていく。それで20じゃなくて40%にしていく。それによって大きく変わるんです。

(市川さん)でも、基本的にいっぺんに沢山やらない方が、腹を壊すことはないよね?

→そうですね。水は沢山やってしまうと染み込むまでに時間がかかるので、この上が酸欠層になってしまうんですよ。散っていくまで時間がかかってしまうんです。

だからね、昔の自然界がバランスがとれている時には、1日に夕立が適量に振って適度に湿っていたんです。

夕立という雨が無くなって、局所豪雨になっていますから、これは絶対に上に膜が出来るんです、水の。それで酸欠になってしまうんです。

それでもドンドン作らないといけないので、硬盤をぶち破って深くする。そして水が出来るだけ浸透して、気層を維持する、これがポイントなんです。根が呼吸をしている。今日はそういった事を現場でやったんです。何故、土を柔らかくするべきか、ということは、そういうことなんです。

まあ、あとの苦土とかうんぬんの肥培管理は、土壌分析をすれば済むことだからね。それは正直技術とは言わないんで(笑)もう技術といえば今、話したことなんです。コアです。

自然界の固体有機物が、液状化して気体に戻る時に実はこの構造が出来る。だから堆肥は凄く重要なんです。ですから、新人のみなさんも成功したいんであれば、二酸化炭素を土中で出すセルロース堆肥、今日まわったところで誰が一番それを持っているか(笑)そこに頼みにいけば自分は成功するということです(笑)一番ネバネバしたところですね。

(丸山)あとは丸和さんの注意点的としては、今回話した時にリン酸が少ない。

→そうですね。まあ出来れば堆肥の中に入れた方が、中半から後半にかけてリン酸を混ぜて、堆肥の方にくっつけてもらう。やっぱり肥料を直接入れてしまうと、特に米ぬかとかそうなんですが、意外とデンプンでリンが守られているんですけど、膜が薄すぎて有機物がすぐに土にくっついちゃうんですよ。

なので、一番ポイントになるのが、リンを菌の体の中に取りこんじゃうということなんです。リン酸はむき出しでしょ?皮がむけて溶けたらリンはむき出しになっちゃう。ところが、菌が食べて体の中に入れちゃったら、コーティングのリンですから、地べたの中に入れてもくっつかないんですよ。

だから、中半から後半にかけてリンを含んだものを堆肥の中に入れて、菌の中に取り込ませちゃう。そうすればくっつかないリンになるんで、非常に有効態リン酸が高くなるんです。それをちょっとやって欲しいな、と。

僕もリンが1というのは、結構衝撃的でしたよ(笑)だから本当に1000円入れて1000円引き出しているんですよ(笑)

それかもしかしたら、この酸が出来てしまうから、地面の中のリンまで過剰借金をしている可能性もある。引き出しちゃっている可能性がある。だから逆に破綻する可能性もある。つまり、入れたリンよりも、それよりも要求する作物があったら、途中で破綻するわけですよ。

例えば急にキュウリが花を咲かせないとか、ピーマンがならなくなってしまうんですよ。葉物とかはわかりずらいんですよ。なりものが危ないんですよ。リンはなりものが良く食うんで。種をつけるもの、これがリンを食うんですよ。リンをたくさん使っちゃうんです。ATPは種の中に溜められる。だから人参とかホウレン草とか小松菜とかはリンをあまり使わない。種が出来るものが使う。そんなことを頭に入れて下さい。

 

あとは、今まで土を柔らかくするために炭素率を高くするというのがあったんですが、現場でも言いましたけど、ワラというのはセルロースでリグニンが無いんです。セルロースというのはガスを出して土を柔らかくするんですが、土を固定するという原料にはならないんですよ。何故かというと全部ブドウ糖になっちゃうから。その土の固定が実はリグニンなんですよ。フミン鉄、つまり腐食というやつです。だから木質系のチップが入っていた方が、長時間膨らんでいた後のつぶれが少ないんです。

膨らむのはワラが良い。だから最初の工程で2~3年はワラが良いんですが、ある程度膨らんできたら、木質を混ぜて欲しいんです。

(丸山)杉本さんがそれでちょっと失敗したのが、細かめのようでそこまで細かくないものが入ると、分解しきれずに作物に刺さって、まあ大根に刺さってしまったりとか、障害があったので、まあ出来るだけ細かい方が。

→あとは先が尖らない方が。カンナ屑が一番良いですね。刺さっちゃうとそこから菌が入っちゃうんです。で、中が腐っちゃう。

(杉本さん)あれはいつ頃、米糠が混ぜたら良い?

→出来たら中半ぐらい。例えば仕上がるのが50日とわかっているなら、25日とか。

(丸山)時間があって本当にリン酸が必要な作物であれば、本当に切り返す度に、ちょこちょこ入れて、微生物体をドンドンドンドン増やして、それを入れた素材が微生物に抱かしてしまう。

→そう。抱かれるというか体の中に入ってしまう。

(丸山)そうすると地面にも影響されず、世代交代期にパラパラパラパラ出てくるんで。

→別名、微生物コーティングリン酸(笑)

(丸山)それが一番障害が少ないというか。

→菅谷さんのところはイチゴがなりっぱなしになるんですよ。全然リン酸が欠乏しない。ちょっと入れすぎるきらいがあるけど(笑)リン過剰障害がちょこっと出ている。リン過剰障害が出ると腐りやすくなるんです。だからこっちで土をもらってきて、こっちのをちょっとあげる(笑)そうするとちょうど良い(笑)

400ぐらいあるんでしょ?真っ黒だもんね。400~500あって、160超えたら過剰なのに、一度、薄めて測ったら400あったから。だからとんでもない量。だから普通20あれば良い。

とりあえず、今回の事を覚えておいてください。一番大事だったのは気層。その気層を浅い深さで作るのか、それとも深く気層を形成できるのか、これが大きく根っこの量を決めてくる。

根っこの量=品質、収量などを大きく決める。

(丸山)あとは最近の天候の中で雨がここずっと降っていないというところからいうと、20㎝、40㎝、60㎝まで構造が出来た場合、どこまで抜けてしまったかというイメージをとっておかないと、20㎝だけの水量だけで水をくれました、これで通常だったら発芽して生育できます、と言っても、その下が無い、ということが。

→そうなると1/2になっちゃうんですよ。例えば40㎝まで抜けちゃうと、例えば20㎝のつもりだったらあの量の水で浸みるじゃないですか。でも40センチだったら実は半分しか水をやっていないという(笑)そこはちょっと結構大変なことなんで。その場合は、仕方がないので撒いた後に、蒸散を抑制するように保湿をかけてあげる。

(丸山)今であったら、播種前にある程度このタイミングでこの量の水量があれば出来たと思っていても、出来れば本当はもっとその前に、1回湿らせて少し馴染ませてもう1回いつものパターンの水を入れる、というぐらいのダブルの水の量はあった方が、この気層構造が出来た土にとっては、凄い安定しやすいんじゃないかと。

→そうですね。つまり水がタブルで入っていることになるんで。

(丸山)通常の畑だとダブルだとアップアップになっちゃうんですが、みなさんの畑だと、逆にアップアップになった方がちょうど良いというぐらいになってしまうという(笑)

→そうです。逆に普通の水では足りないという。しかし実際には燃料タンクには入っているので。次の水をやる時までの期間が長く吸えているんで。すぐに乾くということは無いので。

(丸山)で、最近みなさんから聞くのは水が乾きやすくなったというのと聞くんで、それがもしかすると貯水タンク量が増えたという感覚がまだ馴染んでいなくて、今までの貯水タンク量で水をくれているので、ところが全体にはもっとキャパ量が多いんで、乾いた感じが強くなる。

ここの小さい方のコップに目一杯入れたら一杯になるんですよ。でもその水を大きな方に注いだらどうなります?多分半分しかない。だから少な目になっちゃう。

だからみなさんの土は柔らかくなって気層が増えると、水が足りないんです。その代わり実際に入っているから、長い間、今度は注水しなくて良い。だからどこでつじつまを合わせるか。

(市川さん)太陽熱養生処理のやり過ぎも、水の…

→だから50㎝ぐらいまで柔らかくなっていれば十分なので。それ以上の深いのはほとんどパフォーマンス(笑)何故かといったら、だってゴボウの先端ぐらいまでしか酸素はいっていないんで、ゴボウが限界なんです。それでゴボウは酸素が無いところまで根っこを張るんで。直根はね。

だけど太いものは途中まででそこからスッと細くなるんです。それは酸素があると太くて、無くなるとそこからヒュっと細くなる。あの細くなったところが限界と思えば良い。

だから通常のゴボウ以外の作物は、ゴボウの太い領域しか根っこが張れていないんです。だからゴボウを1回作って抜いてみて、「あぁ、ここまでだな」とわかれば、それ以上は必要がないんです。

大体測ってみると50㎝ぐらい。だからパフォーマンスで2mとかやりますけど、必要はない(笑)逆にとんでもない水の量が必要になる(笑)

だからマーケティングの方法として、バイヤーさん連れてきて、棒を刺してみて「うちのは凄いんだよ」と見せるのは良い。でもそれは一部にしておかないと、水がとんでもない量が必要になるから(笑)

逆にこういう土だから良いものがとれるんですよ、というのは面白いかもしれない。実際にそうですしね。

(参加者)ちょっと質問ですが、土壌分析をして、リン酸の値があるんですけど、それは作物に吸収される形の?

→そうです。可給態リン酸です。全リン酸とは違います。全リン酸というのは、実際に地面にリン球でくっついちゃっているリンも含んだものです。でも可給態リン酸というのは根っこがちゃんと吸えるリンです。

(参加者)わかりました。あとリグニンですが、廃菌床でやればいいですか?

→うん、廃菌床といっても、トウモロコシの芯という場合があるんですよ。これはリグニンは全く無いんです。だからそこはチェックしてもらいたい。木をちゃんと使っているのかどうか(笑)土をすごく膨らますのは良いよ。でもすぐにくしゃっとつぶれちゃうから。

原材料を安くするのにトウモロコシの芯を使うんですよ。あれ中国とかでは無料のようなものなので、集めてきてキノコ屋さんに売っているんです。木は今高いんです。米ぬかとかそっちで栄養与えてだまくらしているんです。

だから今のキノコは高タンパク質なんです。木でつくるとシイタケは腐らないんです。でも菌床でつくると置いておくとしいたけ、腐るんです。

だから、原材料を聞いてから購入して下さい。

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