2019.6.7 龍ヶ崎水稲勉強会

◆座学

◆圃場見学

◆今日のまとめ

上記のテーマで勉強会を行いました。

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◆座学

(丸山)前回の勉強会のA4サイズのレポートを載せさせて頂いています。まあ、パソコンが出来る方は、ホームページの方から「会員限定」という所から、過去の勉強会の内容のビデオがずっと見れるので、前回の分とか前々回の分とか参考にして頂いて、また今回の勉強会の内容も活かして頂ければなあと思います。

 

前回、去年の7月24日の勉強会の方では、乳酸菌混合菌含めた菌の使い方を深めようということでやった経緯がありますので、今年何をやってどんな風だったかということを、みなさんの方からもお話をちょこっとして頂けると、活かして頂けるところもあるのかなあと思うので、よろしくお願い致します。

 

今日も小祝さんの方で講師をお願いしていますので、宜しくお願い致します。

午前中は座学をやって、午後は食事をした後、という流れでいきたいと思います。

それでは、小祝さん。何から?

→特にありませんが(笑)今日初めての方はいますか?

(丸山)3人。

→いきなり入ると、どう?

(丸山)そうですね、菌の話と有機の話とこんがらがっちゃうから、軽めにベースの方からやった方が良いかも。

→では、最初にベースのところもさらりとやった方が良いかと(笑)

(参加者)宜しくお願い致します(笑)

→わかりました。じゃあ、特に今回はテーマとしては菌の話が主体だったのですが、そこは伝えたいと思いますが、まあ稲の一生を考えて、どうやったら多収穫と高品質が実現できるのか、稲の一生を捉えた上でやるべきことを落とし込んでいきたいと思います。

まず、稲がこういうふうになっていたとします。何となく形が違うのはわかりますよね?

(参加者)扇形?

→はい。これって下の根っこの形ってどうなっていると思います?実は下の根っこの形って、上とほとんど同じなんですよ。

扇形のやつは下も同じように扇形に大体なっているんですよ。一方で右側のやつは最初の根っこは長いんですが、あとは大体こういうふうに短いんですよ。で、上根が多い。

で、大体こういうやつは下からガスが沸いて根っこの下の部分がやられているんですよ。なので上の形って結構下の形に似ているんです。

じゃあ、どうやったら扇形の根っこが出来るのか?つまり、人間も胃腸の調子が良い人は頑丈なんですね。で、根は養分を吸っているから胃腸なんです。

で、今まで根っこが吸っている成分は、NH4、アンモニア態窒素だったんですよ。このアンモニア態窒素自体はアンモニアだから腐らないんです。腐った後のおしっこのような物質なので。だからこれは吸うだけだから問題が無かったんですけど、美味しいお米を作ろうとすると、必ず有機物というのを使うようになるんです。有機肥料とか。

で、この有機物には2つあって、発酵と腐敗なんです。必ず有機物には2つの形が出てきちゃうんです。

じゃあ、発酵物って何?腐敗物って何?というのをちゃんと理解していないと、しくじっちゃうんです。

 

みなさんが例えば大豆を発酵させて味噌を作るとお腹を壊すことはないですよね?ところが、大豆を煮たまんまで湿気のあるところで乾かさないで1カ月も放っておけば、醤油じゃないですけど大豆は溶けてドロドロになって、それを食べたらお腹を壊す。

じゃあ、この発酵と腐敗は原料は何か?という事なんですよ。

 

じゃあ、ちょっと聞きたいんですけど、ご飯って腐敗しましたっけ?デンプン。デンプンの腐敗臭ってどういう臭いがしましたっけ?夜になると毎日飲んでいますよ。

(参加者)お酒ですか?

→そうです。アルコールなんです。それ以外の臭い匂いにならないんですよ。

じゃあ魚はどうですか?大豆タンパク質は、発酵すると味噌の香り、腐敗すると?

つまり、有機物の発酵・腐敗というのは、デンプンとかそっち系を我々肥料に使っているわけじゃないので、この有機物というのは必ず肥料になるものなんですね。

つまり、この原材料というのはタンパク質というやつなんですよ。魚粕だったり菜種粕だったり大豆粕だったりというやつなんです。

面白いのは炭水化物系、デンプンとかそういうやつは、ほとんど腐敗という形にならない、腐るという形にならないんです。何故かというと、みなさん良く知っているお酢なんかのように、植物が腐った酸の腐食酸というのは、酸っぱい匂いになるだけで、基本的にタンパク質、つまり分子記号で窒素が無いものは、ほぼ臭くならない。

(丸山)ジャガイモが臭くなるのは、窒素が余分にあると臭くなる?

→そういうこと。タンパク質ね。

(丸山)逆に良い感じで切れた状態だと、乾燥して白くて臭いがしない?

→そう。だからしなびていくだけ。逆にジャガイモなんて量をとろうと最後の方に窒素を多くやると、腐って凄い臭い。玉ねぎも同じです。大きくしようと最後に窒素をやると、腐ってえらい臭いになる。

(丸山)玉ねぎは硫黄が入っているから余計おかしい臭いになっちゃう。

(参加者)縛って吊るしておくじゃない、そしたら途中であれ?って腐ってね(笑)

→それは途中で雨が降ったか、途中で窒素の追肥をやったか。欲が絡むと(笑)

やった窒素がきれいに切れて、バタっと倒れた場合には、炭水化物の甘~い玉ねぎになる。甘いものは腐らないんですよ。

(参加者)株が倒れたら収獲すると良いんだよね。

→その前に欲をかいて窒素をやると腐る。

 

だから、我々自体は、基本的に作物を育てる時は窒素系をやる。その大本はタンパク質なんです。そのタンパク質には必ず発酵臭と腐敗臭がある。発酵臭は味噌や醤油のようなやつね。あと魚の出汁。ペプチド。あれはアミノ酸臭というやつなんです。もう1つはおからが腐ったやつはスカトールという物質。

そこの分子構造をきちんとわかったら、これやっちゃやばいな、ときちんとわかるんです。

何故か?ちょっとお見せしますね。

その前に、今日は初めての方がいらっしゃるので、ちょっとだけ大事なルールをお知らせします。

この地球上の自然界は生き物で成り立っているんですが、どんな生き物も全部タンパク質で出来ているんです。なので、タンパク質の分子構造をちゃんと理解しなくちゃいけないんですが、ちょっとその前からお見せします。

これ皆さんが知っている光合成です。植物は光合成をしていくと、新しい葉っぱを出して伸びていく。ということは新しい細胞を作っているということ。

じゃあ光合成をしている時はどうしているかというと、葉っぱに光が当たって、苦土と二酸化炭素と水があります。

この時に、H2Oが2つとCO2が1つありますが、これは

6CO2+12H2O→C6H12O6+6H2O+6O2

から来ているんです。

これは数字が大きいと難しく見えちゃいますが、6で割るとCO2とH2Oが1:2だという事がわかります。

で、植物が光を葉緑素で吸収すると、葉っぱの温度が上がるので、それを下げようと水を吸うわけです。しかし、このエネルギーは電気に作り替えられちゃう。水を電気分解しちゃう。

実は葉っぱは太陽電池パネルなんですよ。プラスとマイナスの電気を必ず発生させちゃう。

温めるだけだとただの熱エネルギーだけど、電気エネルギーになると貯められるんですけど、植物はバッテリーを持っていないので、水を電気分解するという事になるんです。つまり、水素と酸素に分かれるんです。

でも、ここで気づいたと思うんですけど、水っていうのは0エネルギーなんですよ。存在はするんですけど、エネルギーは持っていないんです。カロリーは0。

しかし、水素になった時はどうする?ボーンと爆発するからエネルギーを持っている。

つまり、光のエネルギーは物質じゃないから貯められないんですが、変換したら水素という物質に作り替えられる。つまり水素だったら貯められる。だから太陽エネルギーと水素エネルギーは一緒なんです。エネルギー保存の法則でね。

しかし、水素だったら危ないですよね。だって稲妻が落ちたら葉っぱは吹っ飛びますよね。

なので彼らは吹っ飛ばないように、消火剤と一緒にくっつけたんですよ。

二酸化炭素は酸素を2つもっているから、そのうちの1つを水素にくっつけて水を作って放出する。そうすると蒸散熱で体を冷ますことが出来る。つまり光エネルギーで熱をもったものを冷ますことが出来る。

そうすると、残ったのはCOとHが2つ。

で、電気で作ったエネルギーでこれをくっつけて、みなさん知っている炭水化物CH2O。

で、これ6倍するとさっきの式になり、ブドウ糖になる。

6CO2+12H2O→C6H12O6+6H2O+6O2

なぜ、甘いものが出来るか?というと、皆さんのお米の中にはブドウ糖が入っている。沢山含まれている。だからお米を沢山食べて、小腸に入ると、ブドウ糖として取り出せるので血糖値が上がる。

で、運ぶ時にはブドウ糖が1個1個水に溶けて稲穂の中に入ります。何故かというとデンプンという粉は運べないから。

しかし、ここから面白いんですよ。ブドウ糖と砂糖を見ると、なんでデンプンが粉になったかがわかるんです。何故デンプンが固体になったかわかるんです。

ブドウ糖はC6H12O6で、これが私たちの血液中に沢山回っている。しかし、料理で使うやつはこれが2つくっついたショ糖というやつなんです。C12H24O12になるはずなんです。

但し、化学の世界は「連結」じゃないんです。「連結」というのは結合部分でダブって重なっている。「結合」というのは、ダブっているのがいらないんです。ダブりがなくなるから「結合」なんです。

そうすると、C12H24O12はくっついていないんです、連結なんです。なのでこれが分子結合するときに、C12H22O11ってなったんです。砂糖はそうなんです。

じゃあ、何が結合した時に起きたのか?

Hは24のはずが22だからHは2つ飛び出している。Oは12のはずが11になっているから1つ飛び出している。つまり、重なった部分から水が飛び出している。

 

つまり水が1分子邪魔だったんです。それを放り出せば「結合」になるんです。このやり方を脱水結合と言うんです。水が飛び出した分ちょっと短くなるんです、脱水縮合と言うんです。

なので、関口さん、甘いの好きでしょ?

(関口さん)結構ね(笑)

→奥さん、甘いものを作ってくれるでしょ。甘いものを食べた時は、砂糖C12H22O11なんです。だけど血液に入る時は、C6H12O6にしないといけないんです。しかし料理はC12H22O11なんですよ。

つまり、C6H12O6が2つくっついちゃっているから、C12H22O11なんですよ。しかし関口さんの体では、全部ぶった切ってC6H12O6にしなくちゃいけないんです。どうやったらぶった切れるんですか?

さっきは水を出したらくっついたんです。だから今度は水を足せば良いんです。

そうすると、H2Oを足すとC12H22O11がC12H24O12となって、バツンと切れてブドウ糖になるんです。だから、甘いものを食べると喉が渇くというのはそういうことなんです。

これを、水を入れて分解したから「加水分解」と言います。

そしたら、籾にブドウ糖がやってきました。やってきたのは良いけど水に溶けているじゃないですか。そこに雨が降ってきたら籾の中のブドウ糖はみんな流れ出ちゃう。流れ出ないようにするためには高分子にすればよいんです。じゃあ、どうすればよいですか?

籾に入ってきたブドウ糖をガチャンとくっつけると水が飛び出ますよね?朝行くと籾だけ濡れていますよね?これはブドウ糖が運ばれてきてガチャンガチャンとくっついた脱水縮合の排泄水なんですよ。ということは、穂に水がいっぱいついているというのは、登熟の調子が非常に良いという事なんです。穂が乾いているというのは実が入っていないということなんです。ブドウ糖がまだ入っていないという事なんです。

そうすると、覚えて欲しいのは、炭水化物構造をもったものは、脱水縮合や加水分解を起こします、という事。つまり、CHOを構造的に持っているものは、くっついたり離れたりを水の出し入れでやります、という事なんです。このルールを覚えておいて欲しいんです。

例えば、これをずっとやるとセルロースC6H8O6が出来るんです。

稲の葉っぱがあると、そこには細胞がいっぱいあるんです。その細胞を守るのは全部セルロースなんです。それで葉っぱが大きくなっていくと全部セルロースが作られるんです。で、セルロースは全部ブドウ糖だと言っているわけですから、葉っぱの所に運ばれてきたブドウ糖がガチャンガチャンとくっつきますから、そこから必ず水が飛び出るんです。これを何と言いますか?葉水というやつなんです。

で、稲の下の葉っぱは葉水はつきましたか?上の葉っぱだけですよね?何故かというとセルロースが作られるのは上だから。もう完成したところはブドウ糖は来ないんですよ。脱水縮合してセルロースを作らないから。

という事は、新しい葉っぱの葉水が出なくなったら、そこにブドウ糖が送られてこないという事なんですよ。でも毎日ブドウ糖は作られているんですよ。

そしたら、穂が出てデンプンにブドウ糖が入り始めるんですよ。つまり、植物が伸びている時には、ブドウ糖を体つくりに使っているんですよ。で、体つくりが終わると毎日作っているブドウ糖は穂のデンプンに変えられるんです。だから穂が熟れるんです。

分かりましたよね?

 

という事は、例えば、ブドウ糖は体を作る時はセルロースに使われ、体を作る時期が終わればデンプンに回され始める。その時には必ず脱水縮合が起きている。だから伸びている時は葉水が出る。成長が止まって止め葉が出たら穂が出始める。何故ならそこにブドウ糖が運ばれているから。脱水結合、脱水縮合と言うやつですね。 

(参加者)葉っぱって出穂しても出てくることもあるよね。

→そうですね、境目がかっちり分かれているわけじゃないですよね。だから多少出ますよね。その伸びている時は葉水が出る。

(参加者)じゃあ、葉水が出なくなったらデンプンは穂の方にいっている?

→その通り。だからそこをダラダラやっていると、葉っぱにもブドウ糖が取られる。だからその両方に水が出る期間が出来るだけ短い栽培の方が良いんです。水が出ないという事はブドウ糖が供給されていないという事。

(関口さん)だから今度は登熟近くになってくると、水はあんまり吸い上げなくなる。

→そう。でね、さっき稲の形を言ったでしょ?扇形。それと遅れ穂でしょ?どっちがずるずる水を出しっぱなしにしていますか?葉水がずるずる長く出ているのはどっち?

扇形は一斉に終わっちゃう。でも遅れているやつはずっと葉水出しているから。そうすると粒ぞろいがみんな悪くて青米が増える。

(参加者)登熟しているものと登熟していないものと。

→そう。だって体つくりにブドウ糖使っているやつがあるのだから。

(参加者)最初の奴は刈り時で(笑)

→扇形で出来ないと駄目なんですよ。それが菌とかそういうのに関わってくる。これはまだ序章に過ぎないんですが(笑)

で、この話は本に出ていないですからね。書いていないですから。丸山さんがこういう話をしてくれと言っているのでしているだけで。

 

だから、稲の形で穂の登熟具合など全部わかっちゃうんですよ。じたばたしたって絶対ダメなんです(笑)だって全部ブドウ糖から来るから。それで片方は終わっちゃってカラカラに乾いていて、こっちはまだ伸びていて水を出していて。で、この遅れているやつは面白いのは、必ず親元の株に繋がっているので、そこから分け前をもらっている(笑)ということは親の方も調子の良い穂にあんまりなっていない(笑)

(参加者)じゃあ、なるべく早く分げつさせた方が良い?

→そう一気に分げつさせた方が良い。ダラダラは駄目。そうしたら、根はちょろちょろが良いのか物凄い張っていた方が良いのかわかる。

 

で、下からガスでやられて下の根っこがやられちゃったら、養分の吸い方は、上のガスが無い所で吸うしかないじゃないですか。そうしたら吸い上げるという現象が起きちゃうんです。根っこが下に入っていれば、全部バランス良く吸っていくんです。だけど根痛みしちゃうと上だけで吸い上げるという現象が起きちゃうんです。

 

そしたら、一番溶けている吸い上げる成分って何ですか?根っこが全部入っているんだったら、リンもカリも石灰も苦土も全部バランス良く吸いますけど、根っこがガスで焼けちゃって、上の生き残った根っこだけで吸い上げたら、上がってくる水に一番多いのは?水に一番溶けやすい成分。

多量要素で言うと、窒素、リン酸、カリ、石灰、苦土。この多量要素の内、一番良く水に溶けるのは?

(参加者)窒素。

→ということは、上には伸びるけどリンは少ないから、分げつは?

(参加者)しづらい。

→だから分げつが揃わないんですよ。

伸びて分げつしないから、伸びすぎて倒れる。で、苦土や石灰もついていないから、稲が柔らかいから、さらに倒れる時に根元からボッキリ折れる。

倒れる方が、釣竿みたいにまっすぐ立ってしなって曲がるようなら良い。それは頑丈だから。ところが、ボッキリと折れるのはもう石灰や苦土を吸っていないということ。

(関口さん)それは分げつしているのはー30日ぐらいで揃えれば大丈夫ですよね?

→はい。それまでにきちっと終わらせないといけない。そのためには根っこを扇状に張らせないといけない。まあ扇状に張らせるのはこれからなんですけど。何故なら、根っこは細胞で出来ているから、細胞がどんな物質を好んで吸うのかをわからないといけない。

そうでしょ?

葉っぱの方は、面白いのは繊維があって立っているから、セルロース、さっきの植物繊維が必要なんですけど、根っこの方は面白いのは主に細胞だけなんですよ。ちょっと皮がある。ちょっとセルロースがある。

だから根っこの方は細胞主体、上位部は細胞も必要なんですけど頑丈な体を作るのでセルロース、それが主体なんですよ。

だから根っこの方を伸ばすには細胞はどういう材料で作っているかをわかっていないといけない。

そうすると見てもらえばわかるけど、植物は細胞と植物繊維とでしか出来ていない。

で、植物繊維はセルロースですからブドウ糖。じゃあ、細胞はというとこれはタンパク質。

で、皆さん理解してくれたように、植物繊維が出来る前は、ブドウ糖が運ばれていって脱水縮合したら植物繊維なんですよ。つまりブドウ糖という水で溶ける物質で運搬されていたんです。そうしたら細胞になるんだとしたら、タンパク質は固体ですから、タンパク質の一歩手前、液体があるんですよ。それが何だったのかわからなくちゃいけない。

そして分子構造で見たら、これがわかったんですよ。セルロースは全部ブドウ糖の類。で、細胞の方はと言うと、新しい葉っぱを出したら細胞が出来たわけなんで、セルロースの方には細胞は行っていないんで、窒素がこっちに行っているってわかるんです。だから細胞は窒素行っているという事がわかる。

しかし細胞がタンパク質だという事は、大豆を火で炙ってみれば真っ黒になるんで、黒の炭素物が、炭素をそこに運び出すためには、このHO構造を持っていないと水に溶ける炭素にならないんですよ。なので、CHO-Nという構造になっているんじゃないかと予想出来るんです。じゃあ、こんな物質っていったい何?

それでわかったのがこれ。グルタミンだのアルギニンだの、つまりタンパク質の一歩手前の液体がわかった。これは実はアミノ酸なんです。

で、さっきほどのルールをもう1回言います。CHO構造を持っているのは何が出来るんでしたっけ?水を放りだせばくっつくことが出来る。これ、Nを抜けば炭水化物構造でしょ?ということは、これは脱水縮合が出来る。

ということは、グルタミンとアルギニンがくっつくと、もうグルアルギニンとかは言わないんですよ(笑)ペプチドって言うんです。3個以上くっつくとポリペプチドって言うんです。もっといっぱいくっつくとタンパク質になるんです。つまり、みなさんの肉体になるんです。

という事は、植物は自分の体を作る時、硝酸NO3の窒素を吸った方が良いのか、それとも脱水縮合をすぐに起こせてタンパク質化すぐ出来るアミノ酸の窒素を吸った方が良いのか、どっちの方が都合が良いんですか?

(参加者)アミノ酸。

→そう。アミノ酸だったらすぐに脱水縮合をしてタンパク質細胞を作る。ということは、根っこにどういう肥料を与えたら良いんですか?NO3のような無機の窒素ですか?それともアミノ酸ですか?結論は明らかです。

でも、問題は、アミノ酸は発酵物なんです。さっき言いましたが、タンパク質は発酵物ともう1つ何になるんでしたっけ?(笑)

ここの水は有機物はほとんどを腐敗物にしているんです(笑)やばいんです(笑)

だから、菌1つで天国と地獄に分かれてしまう、ここ茨城県(笑)

そうすると、何故こんなことが起ったかというと、ちょっと見ずらいんですが、例えばグリシン。

ここにちょっと注目して欲しいんですけど、ここにNH2と書いています。そしてH2Nと書いています。これ向きが違うだけで一緒です。

そうすると、どういうふうにアラニンとグリシンというアミノ酸が結合しているかは、ここを見れば明らかです。

すると、NH2のHとCOOHのOHがくっつくと、どうなります?

H2Oが出てNHとCOがガチャっとくっつくんです。で、ペプチドという名前に変わるんです。

で、次のバリンというのがあります。NH2とCOOH、これHが2つですからくっついて水が出ます。そうするとこれはポリペプチドと言います。これがだんだんくっついていくと、タンパク質になります。

これ、くっついた場所はNH2という所とCOOHという所がくっついているんです。ということは、ある物質が片方はCOOHという場所と片方はNH2という場所をもっていないと。アミノ酸って片側NH2という所とくっついて、もう片方はCOOHという物質とくっつく。両側がくっつくんです。

アミノ酸の構造式は、絶対に間は色々あっても、必ずNH2というアミノ基という物質とCOOHというカルボキシル基というのが無いと駄目なんです。じゃないとくっつかない。

じゃあ、みなさん、これはどうですか?

スカトールという物質があります。これは腐った物質です。C9H7NH2という物質なんです。

そうするとNH2側にある物質があって、COOHがあればくっつくでしょ?じゃあ逆側は何か接合あります?必ずくっつくとすれば、NH2と何かがくっつかないといけない。接ぎ手、あります?

無い。

で、分子構造をまとめると、C9H9N。何か足りなくありません?Oが無いんですよ。

じゃあ、ジメチルアリン、魚が腐ったのはOがあります?無い。しかし、アミノ酸に構造式は似ているんです。じゃあこれを吸ってしまったらどうなっちゃいます?植物は有難う、これアミノ酸だなと思って吸うんです。でも中でくっつかないんです。ということは分子結合が出来ないんです。ということは、細胞増殖は出来ない。しかし原料はどんどん運ばれてくる。

みなさんが腐った魚を食べていたらどうなるか?という事(笑)だから植物はしょうがないから根腐れを起こすんです。そこから吸っちゃいけない、と切り離す。人間もそうですよね?小腸の毛みたいなのを全部外して養分吸収をしちゃいけない、っていって下痢をするんです。人間も腸で切断しているんです。

なので、僕が言っている発酵しているか腐敗しているかの違いは、分子構造の中にOがあるかどうかです。Oが無いと分子かないかどうかなんです。Oが無いと分子結合が出来ないんです。

 

そしたらみなさん、魚粕をやるのは結構なんですよ。もともとOを含んでいますから、アミノ酸ですから。でも、しかしここで牛久の水を流し込んだら(笑)

(参加者)あ~(笑)

→どんどんガスが沸いてしまうんですよ。そしたらそこに含まれたOを二酸化炭素として出しちゃうんですよ、魚粕から。そしたらジメチルアリンやトリメチルアリンに変わっちゃうんですよ。

そしたらアミノ酸と思ったはずが、腐敗物になっちゃうんですよ。ということは腐敗しないように菌を入れるしかない。腐らないようにするには酵母菌ですか?乳酸菌ですか?

(参加者)酵母。

→ん?漬物は何でしたっけ?あれ腐らないでしょ?

(参加者)乳酸。

→乳酸菌。だから水が汚れて有機物を腐らせてしまう圃場を扱っている方は、どんなことしたって乳酸菌を発生させないといけないんです。それで有機物、タンパク質をくっつかないようにしないといけない。つまり腐敗物に絶対させないようにしなくてはならない。

だから最初から一発目が乳酸菌なんです。

(参加者)乳酸菌か。

→いや、酵母菌も悪くないですよ。酵母菌の働きは今から言いますから。酵母菌の働きは、ここからが面白いですから。

これ、東大が発表している稲の状態です。生長を促進するのはグルタミンとアスパラギンとアラニン。で、左下に出ているのはアンモニア態窒素、尿素なんですけど、その右の赤で囲われた加えている部分、これは実は細かい根っこを沢山出して太い根っこをぐわ~っと伸ばしている、さっきの扇形に根っこを張らしている成分なんですよ。

これGlnって書いてありますが、何ですか?これグルタミンですよ。このグルタミンは、尿素なんかと比べて6倍ぐらい根っこを出す力があるんですよ。しかし、グルタミンにするのは良いんですけど、これ腐敗するとジメチルアリンやトリメチルアリンになっちゃうんですよ(笑)

で、これ、あんまり出したくない企業秘密の資料なんですが、さっき言ったグルタミンだアラニンだといったのは成長を促進するためのアミノ酸ですよ。そうすると、これがそのまま効けば、根っこがガンガン這わせるわけですよ。

しかし、腐った菌が入ったらどうなりますか?グルタミンは、スカトールやトリメチルアリンやそっちに変化するんです。やばいです。

これは内部資料なんであんまり長くは見せられないですが(笑)

そうするとうちのオーガニック853はそもそもで成長を促進させるんです。しかし、言い方が悪いですけど、きれいな水だったらこのまま効くんです(笑)どこかの県のきれいな水だったら効くんです、水が冷たくちゃだめですけど(笑)

だけどここは水の温度は十分あるから効くんですが、腐敗菌があればスカトールやジメチルアリンになるんですよ。

ということは、このまんま腐らないようにするには、この有機物に乳酸菌をくっつけてあげないとだめなんですよ。

(関口さん)乳酸菌と酵母菌を一緒じゃいけないの?

→良いですよ。

(関口さん)光合成細菌より乳酸菌の方が良い?

→光合成細菌は腐敗物が出来ちゃったものを、何とかする。消極的な方法なんです。乳酸菌はそもそも腐らせない。そこが大きな違いです。だって大量に発生したやつをちまちまちま溜めて何とか害を無いようにしてくれるのと、最初から害の無い状態を保ってくれるのでは違うじゃないですか。

(関口さん)そうすると、乳酸菌は酵母菌と混ぜた時は、大体1トンのやつに酵母菌500ℓ、乳酸菌500ℓぐらい?

→十分です。250,250でも十分です。水温が温かいから十分増える。

となると、生育を促進する成分はわかっている。となると、根をこのまま育てる状態なのか、それとも腐敗物にしちゃうか、というのがポイントなんです。

(関口さん)今まで乳酸菌は効いていたんだけど、一緒にやるということはあんまり。新たな発見。明日から早速(笑)

→聞いていたんですけどってやつですね(笑)

面白いのがもう1つあって、まだ非公開なんですけど、植物には生育を抑制してしまうパリンやロイシンといったアミノ酸もあるんですよ。しかし、酵母菌を入れてあげると、こういった成分を体内に取り入れて生育を促進する成分に改造をかけてくれるというのがあるんですよ。

酵母菌って旨味成分をどんどん作るんです。つまりグルタミンとか。だから生育阻害成分も原材料にして良い方に切り替えてくれることがわかっているので、これも出来るだけ最初から入れて置いた方が良い。

だから本当は乳酸菌はいらないんです。

(参加者)水がきれいだったら(笑)

→そこが一番の問題です(笑)

(関口さん)今度は川上さんの水はきれいだから、そのままで大丈夫でしょ?

→そうです。乳酸菌なんて使っていないです。ここは使わないとまずいですけど(笑)川上さんのところはどれだけ水を温められるかですから。

(関口さん)ほんで、乳酸菌は反当大体何ℓ入れば大丈夫ですか?

→まあ、きれいに本当に最初から撒ければ、原液でもう2~3ℓ。で、phで乳酸菌の濃度はわかるんで、培養していると。ちゃんと入れるとphが3.5とか4ぐらい下がるんです。そしたら完成。

(関口さん)さっき、おおたさんに測ってもらった蜂蜜のやつなんですが、3.1ぐらいまで下がっていた。

→そうするとかなり乳酸発酵しています。で、僕らが良く使う菌は、丸山さんに後で聞いてもらうとわかるんですけど、ラクトバチルスコアギュランスという乳酸菌です。ビスコというお菓子、ラブレっていうのもありますよね?あれ一番腐らないんで、腐らせないんで。あれ面白いですよ。糠床に撒いてかき混ぜると凄い漬物が出来ますよ。腐りが止まるんですよ。だからあれを使っても結構です。

また、どうしても菌密度を高めたいということであれば、パンラクビという乳酸菌の錠剤があります。私達が飲む整腸剤。これはラクトバチルスコアギュランスの密度が非常に高いです。培養しやすいんです。

(参加者)培養しなくても田んぼに撒いて?(笑)

→いや培養しないと(笑)

(丸山)酵母菌は培養が早い、乳酸菌はちょっと遅い?

→そう。なので様子をみながら。何故なら温度に相当影響されるので。温度が高ければすぐに増えるけど温度が低いとなかなか増えないので、ちょっと癖があります。

(参加者)その温度帯というのは?

→30℃。やっぱり乳酸菌なのでお腹の温度。でも、結果的にわかるのはph3ぐらいになった時にピークになる。それ以上いっちゃうと自分が死んじゃうから。

(丸山)エサは糖分?

→糖分。エサは粉ミルクで良いです。赤ちゃんの粉ミルク、あれが一番簡単。考えずに。糖蜜だとか考えずに。

(参加者)糖蜜じゃなくて?

→だって赤ちゃんのお腹の中って乳酸菌で発酵するでしょ?その一番の原料は母乳でしょ?その母乳に似せて作ったのが粉ミルクだから、一番簡単なんです。あれで白い豆乳のようなものを作って錠剤を入れて、そうするとどんどんph下がるんです。

20ℓのポリタンクに作って10トンに2ℓで小分けして撒けば良い。

(参加者)粉ミルクはどれぐらいとかあるんですか?

→そうですね。全体の1%ぐらいあった方が良いですね。但し、1%以下だと結構phの下がりが早くて、すぐ死んじゃう、使用期間が短い、そこだけ確保しておいていただければ。だから、エサが濃ければ長い期間、生きていられるんですが、エサが薄ければピューっと下がって死んじゃってまた上がってくる。

だからどちらかというとエサが薄めにすればするほど菌は早く増えるんですが減りが早い。濃くすればするほど増えるのは遅いけど増えてからの時間が長い。その時間はリトマス紙で見てph3というのを見て下さい。暖かいところで蓋をキュっとしめて発酵させて下さい。

(関口さん)乳酸菌とかを田んぼに投入した場合は何日ぐらい生きられるんですか?

→エサがある限りです。

(関口さん)仮にオーガニックを撒くとかなり持ちますよね?

→持ちます。あと面白いのは、彼らは糖分があればずっと生きられるんです。みなさん、前年度のワラ処理しているでしょ?ワラを分解したらセルロースは何になるんでしたっけ?

(関口さん)ブドウ糖?

→という事は、前年度からワラを分解してブドウ糖を取り出して、春になったらワラが分解してそこに糖が増えていけば、乳酸菌も増えるし酵母菌も増えるという事です。

もしワラが分解していなければ、自分がエサを入れなくてはならない。だからワラ処理をしていれば、ほとんどエサを入れる必要が無い。最初の培養にエサを入れて、培養するだけをやって、あとは田んぼの中で勝手に増える。だから、ワラ処理をしていない人は自分でやらないと。

(参加者)そのワラ処理というのは、乳酸菌を先に入れるとかいう?

→乳酸菌は腐敗防止なんで、腐りを止めちゃうんです。だから乳酸菌は逆にワラ処理に入れないんです。どちらかという納豆菌なんです。納豆菌を秋に入れるんです。それでワラを分解して糖分にするんです。

これです。ワラ(セルロース)があるじゃないですか。これを分解するにはセルラーゼという酵素が必要なんです。でもそのセルラーゼを持っているのはバチルス菌という納豆菌なんです。

面白いのは納豆菌はもう1つの酵素を持っているんですよ。グルコシターゼというやつ。これは人間の小腸にあるやつです。

で、何のためにというとブドウ糖にするためなんです。何故かというと、セルラーゼでオリゴ糖にしてもバチルス菌は食べられなかったんです。なので、この2つの酵素が必要なんです。

で、ブドウ糖が出来ました、そうすると彼らは食べられる。でも、ブドウ糖がある時は乳酸菌がいれば酸で腐敗防止が出来るし、酵母菌があればアルコールを作ってまた腐敗防止になるし。

バトンタッチリレーなんです。だからバチルスが秋、酵母菌や乳酸菌が春。いいですよね?

あともう1点、ワラって酢漬けにしたら分解するんでしたっけ?

(参加者)しない。

→ということは、phが田んぼで低かったら、菌を入れても分解しない。だから秋にphが下がっているから石灰や苦土を入れてphを上げておかないとワラの分解は進まない。せっかく菌を入れても。だから石灰や苦土は春じゃなくて秋なんですよ。

phは6.5ぐらいですね。

(丸山)ここの図でいうと、乳酸菌はどんな感じ?

→川上さん向けのやつでしょ(笑)みなさんは酵母菌+乳酸菌でしょ(笑)だから牛久版はこの図の酵母菌のところに2つの菌が入るという事(笑)

(参加者)ここの水は、H2Oに何がプラスされているの?

→簡単に言うとものを腐らせる物質が凄く多いんですよ。硫化水素が発生しちゃう。

 

(関口さん)今年は田んぼ植えてからずっと濁っている。砂目は違うんだけど。

→濁っている?他の田んぼは濁っていないけど関口さんのところだけ濁っている?それは正解です。それはワラ処理しているから。何故かというと、ワラ処理したということは、田んぼの中にはブドウ糖が多いんですよ。ブドウ糖が多いという事は酵母菌が食べたら二酸化炭素がドっと出る。つまり、細かい泡が地面の中からブワブワ出るんです。つまり細かい泡がサイダーのように出ているんです。土がフワフワなんです。ペタンと固くなっているんじゃなくてフワフワしているんです。つまり、肉眼では見えないんだけど細かい泡が常に地面から湧いているんです。

(関口さん)だからチェーン除草しているんだけど、その濁りが1週間どころじゃない。落ち着くまでかなり時間がかかる。

→だから除草剤無くても除草が効いちゃうんですよ。

(関口さん)だからそこやっていない。

→だから常に舞い上がっているから日陰になっている。雑草は日が当たらない。

(関口さん)だから今は水があるから草が一本も無いんだけど。

→それが酵母除草っていうやつなんですよ。それは前年度にセルロースがブドウ糖まで分解したから二酸化炭素が発生して、土がモワモワして濁って。だからワラ処理をすると除草剤がいらないんですよ。

(丸山)逆にワラ処理が成功したかどうかの目安になる。

(関口さん)3年ぐらいはそういうふうに、だんだんだんだん。

→そうです。そういう時は酵母菌が働いているから根の張りが良いんです。

(参加者)酸欠状態になっているんですか?

→そうです。つまり二酸化炭素が下から湧いちゃうから酸素が全く入れないんです。雑草の発芽の条件は水と温度と酸素なんです。酸素が0だとコナギすら生えない。宿根性のやつも真っ黒に腐っちゃうんですよ。

(関口さん)だから草がだんだん少なくなっているみたい。まあヒエは何本か出ているんだけど。

→で、去年、愛知でやった実験では、酒粕を撒いたんですけど、ワラ処理したところで酵母菌と乳酸菌を撒いた方は、ほぼ除草無し。ワラ処理しなかった方は全部そっくり草が生えた(笑)

 

だから、この図の構造を秋からきちっとやってくれれば、除草も出来るし、そしてこの図の酵母菌のところに乳酸菌も入れれば牛久版になる。 

なので、単純に言うならば、秋処理にバチルス、春に水が汚れているところは乳酸菌と酵母。で、酵母の役割は、基本的にはアミノ酸を作り替える。あとはガスを湧かせることによって除草する。

だからみなさんに必要な菌は3種類ですね。秋にバチルス、春先に乳酸菌と酵母。そして最も酷い所は光合成細菌。

(関口さん)じゃあ、オーガニック撒いたところは、酵母菌と乳酸菌を一緒にやっちゃえば。

→もちろん、腐らないです、一番。これが基礎です。

(参加者)で、秋のバチルスってワラがある時に撒いておいた方が良いの?

→そうですね。まあ本当はバチルス菌発酵の発酵鶏糞みたいなやつのが一番良いですね、粉っぽいやつ。粒だとワラになかなか接触しないので、粉っぽいバチルス発酵の発酵原料。それが一番良い。

(参加者)それをワラに撒いてから、うなう?

→はい。

(丸山)アミノバードみたいなやつ?

→はい。発酵鶏糞って石灰が最初からあるんです。だから撒く石灰が減らせるんです。だって11~15%ぐらい入っているんです。

(参加者)発酵鶏糞が良いんだ?

→バチルス発酵鶏糞ですよ。

(参加者)一概に鶏糞といっても、製造段階で使っている菌が。

→危ない奴が多いから。その辺は丸山さんに相談して。

(参加者)臭いで判断する。

→そう、臭いでね。一番簡単なのは発酵鶏糞をジッパーがついたやつに入れて、水道水を入れて、攪拌して、ジッパーをかけて、温かい日陰に1週間ぐらい置くんです。それを開けて匂いを嗅いで、鼻がひんまがりそうだったら使わない(笑)腐敗型、スカートール。ちゃんと発酵したやつは開けてもそんなに臭くない。それで判断するんです。そこで発酵か腐敗かを判断するんです。1週間で結論が出るんです。

みなさん、ここはまとめておいてくださいね。ポイントになるのは根っこを伸ばす時に、アミノ酸があるか。でも、これをちゃんと支えてくれるのは、通常は酵母菌なんです。何故ならアミノ酸の種類がいっぱいあるんで、Aの良い奴はそのまま使えばよい。でも、BやCは1回食べてAに戻してあげないといけない。それで供給する。

しかし牛久の人は全体にもう1個ある(笑)乳酸菌をかける感じ(笑)

(関口さん)だから夢は究極の米作り(笑)

→ここは条件が悪いので、ここまでやらないといけない。

あと困るのは1点だけなんですよ。穂肥入れるでしょ?でも地面の中はあんまりたまらないんです。穂肥って地面の上に撒かれるんで、あとからまたバッタバッタガスが噴き出るんですよ。そうすると上根が何色になっています?

(関口さん)黒っぽいような茶色っぽいような。

これで最初に出ていた上の方の米が美味しいんですよ。だから言い方が悪いんですけど親の穂は良い米が出来て、外側の米がまずい米なんですよ。

(関口さん)食べていて、美味い時とまずい時があるんだよ(笑)

→そうすると、全体に穂肥をした時に、間違いなく酵母菌と乳酸菌を一緒に撒かないとみんなやられちゃう。特にバルブを開けた時、ボンボンとエライ臭いの水が噴き出してくる時は、大体やばい菌が多いんで(笑)

(関口さん)それでオーガニックの肥料を撒く時、-40日とー30日、撒くでしょ?その時は常にやった方が良いんですか?

→常にやらなくちゃダメ。川上さん以外、全員です。

(丸山)それは853をやった後じゃなくて、やる前に?

→やる前にやっておいた方が良いですね。落ちたらすぐに菌が着くから。

(丸山)やっぱり最初についた菌が優勢になるから。そういった意味では、逆に現状的には途中で水が入っているので、ちょっと向こうの菌が多いという事を考えると、培養したやつに+エサを、弁当をつけておいて撒いて上げて。

→理想はそうだよね。中で最初に入水させておいてそこから菌を撒く。菌をそこにいさせておいて撒く。

(関口さん)…動噴でホースで引っ張ってバ~っとやって。

→そこから追肥やるんです。これがミソです。

(丸山)順番を間違うと。

(関口さん)なかなか流し込みって信用出来なくて。

→そう。なかなか、流し込みって端っこの1/3ぐらい行っていないんですよ。1回水を施さないと駄目なんですよ。

でも、1回あれをやると、土が伸縮起こして根が切れるんで。本当はやらない方が良い。本当は鉄砲でやる方が良いんです。

ということで、みなさんのところは特別なので特別な仕様でやってください(笑)

まっ、そうすると根っこスムーズにブワっと伸びる。で、一気に吸えば、当然一気に分げつが起きる。当然、理想的に穂が一気に揃う。穂軸が揃う。それが稲の非常にシンプルな作り方です。シンプルというか、基本中の基本ですよ。ここを理解しないでいくらここから先をやってもダメなんで。

(関口さん)先生、話は変わるんだけど、実肥ってやった方が良い?

→やった方が良いですね。つまり、千粒重を重く出来る。

(関口さん)それはマイナスの出穂の?

→30日前かな。もうちょっとあった方が良いかな。

(関口さん)この本にはー7日頃って書いてあるんだけど?

→それは2回目にする穂肥の時でしょ?それは良いんです。穂肥は2回あるんで。

(関口さん)40日と30日でやろうかと思って。やり過ぎ?-30日の方が良い?

→あ~、ここはどうかな?温かいですものね。ちょっと温かい分、後ろにずらしても良いかもしれないです。あんまりやっちゃうと、無効分げつ起こしちゃう可能性もあるんで。様子見ながらちょっとやってください。関口さんがやってデータを出してくれると(笑)

(関口さん)じゃあ、そうすっか。ー30日と出穂前。

→出穂前というのは確実に千粒重を重くするやつなんで。で、その前の穂肥は、穂の中の粒数を増やすやつなんです。幼穂形成期の穂を増やすやつ。但し、間違うと、最後の千粒重の粒のタンパクが高くなる。だから、ここは飯米で大量に売るやつなら良いんですけど、個人に売るやつなら止めておいた方が良い。絶対タンパク高くなる。

(参加者)この地区は何日早めですか?30日?

→30日ぐらいでやった方が良いですね、この辺は暖かいので。もっと早くやるということは、分げつにいっちゃう。

(参加者)2回目は?

→2日目は出穂の1週間ぐらい前にやると良いです。これは、関口さんの結果を待ってからの方が良いです。

(関口さん)やっても反当0.8~1だよ。

→量も穫れるんですけど、みなさんコンテストとるつもりなんでしょ?

(関口さん)結構、出しているけど、川上さんは有名だから(笑)

→関口さんも通っているでしょ?みなさん出されて上位を独占するなら、2回目はあんまりやらない方が良い。だから逆にやる圃場とやらない圃場があれば良い。やらない圃場はコンテストに通して、通ったら千粒重の多い奴を。味は本当に変わらない、2回目の穂肥をやった方がまずくなるということは無いんで、そっちを販米にする。コンテスト用には1反歩タンパク質を低くしておいて、それで入賞したら、あとの何町歩という米を、2回目の穂肥をやったやつを粒ばらいが良いやつを多いやつを売る。どっちにしたって米の味はわからないから、どっちも美味しいから。

だからみんな言うんですよ、穂肥やったらタンパクが高くなってまずくなるって言うけど、本当に美味しいレベルの高い米は、その穂肥が入った入らないぐらいでは味の違いはわからないんです。両方とも美味しいんです。だから食味計とかはあまり信用できない。

目くらでね、あれやらしたんですよ、らでぃっしゅの誰だっけ。あの人に長野県で2回穂肥をやったやつを食べさせたんです。そしたらどっちも美味いって言いましたからね。食味計は6点ぐらい違っていて、片方は92~93点でもう片方は84点ぐらいで、でも「両方、一緒でしょ?」って言われて。でも食味の点数は全然違うんですよ。何故かというと、2回目やったやつはタンパクが高いから。だけど米屋さんですらわからなかった。

(丸山)マイスターとっている、船久保さん。

→船久保さん。

なので、関口さんのデータをお待ちしています(笑)

(丸山)関口さんの新しい取り組みとしては、硫黄は面白いんじゃないか、という事で。

(関口さん)そんで、リン酸と水溶性の苦土、あと硫黄の成分が大体8.5%あるらしんで。

→香り米ですね(笑)

(丸山)今、昔のお米からすると、炊きあがりの匂いが本当に弱くなっている。

→まあね。癖が無くなっているね。

(丸山)もうちょっとあっても、お米らしい香りだとか特徴が出るんじゃないかと。

→確かに。みなさんが米を開けた時に、硫黄臭いにおいがあったと思うのですが、あれは実は硫安を使っていたんですよ。でも今はその肥料は使っていないんで、あの香りは無くなっちゃったんですよ。

今のお米は若い人には受けが良いんだけど、だけどあんまり長く食べていると癖が無いんで、今の子は食べなくなっちゃう。やっぱり硫の匂いがすると米らしい米で、続くらしいですね。だから水溶性の硫マグか。これを穂肥入れるんでしょ?

(関口さん)うん。だから早生は昨日入れたの。

→ちょうど香りに影響する時期ですからね。まっ、これも関口さんの結果待ちで(笑)

実は、昨日、茨城町の方で勉強会をやったんですけど、メロンもそんな感じで香りがなくなっちゃっている。だから、昨日ちょうど硫黄を使ったメロンを頂いたんで、ちょっと昼は食べてみましょう。

さて、ここまで良いですかね?今日の一番のポイントはここに書いてありますが、乳酸菌と酵母。これは、粘りを良くすると資料には書いてあるんですけど、アミノ酸を吸うから粘りが良くなるんですよね。さっき書いてあったアミノ酸の種類が吸われることで粘りが良くなる。

しかし、乳酸菌を入れる理由は、アミノ酸の質を変えるんじゃなくて、アミノ酸の劣化を抑える事、腐らないという事。酵母菌はアミノ酸の解糖。あともう1つ、瓢箪から駒で出て来た報告は、酵母菌が発生させる二酸化炭素は除草効果がある。ここを良く頭に入れておいてください。

今日初めての方、話はわかりましたか?まあ、非常に単純な話で、根っこの張りを良くして上をバーンと揃えているという話で、根の障害を菌で抑えて、肥料をきちっと吸わすという話をしただけです。

まあ、設計は丸山さんにやってもらえるんで。但し、菌を撒くとかそういったことはどうしても自分でやらないといけないんで。美味しい米にしたければ、やらなくてはならないことはやる。

あと何かみなさんで困っていることがあれば、一問一答でやりますか?

(参加者)アオミドロがいっぱい出ちゃうんですけど、やっぱりスカトールだからアオミドロがいっぱい出るんですか?

→スカトール出た場合はアオミドロじゃないんです。アオミドロが茶色く黒く腐っちゃう。恐らく窒素の濃度が濃い。だから出来るんであれば、やっぱりワラ処理したいですね。

(参加者)去年は早く苦土を入れて、シリカを入れて、一応耕したんですけど。その時は納豆菌は入れていないんです。

→ワラの分解がしていない。

(参加者)あ~。

→納豆菌を入れて分解しちゃうと、糖分が増えて菌が増えてアオミドロの原料まで食べちゃうんですよ。特に酵母菌と乳酸菌を入れると、その水中にある材料の食いが早いんで、アオミドロは増えない。だから関口さんの所はあんまり出ないでしょ?

(関口さん)あんまりでない。いくらかはあるけど。

→そうでしょうね。だからワラ処理しておくと、入れた菌が繁殖してアオミドロが出ない。

(丸山)結局、アオミドロが出るという事は、窒素があるからということ?

→そう。

(丸山)窒素を結局どこが食べるのか?どこが分解するのか?という所を上手くコントロールしてあげる。ワラがあってワラの分解が出来るっていうのは、微生物が基本的に分解してくれるとなると、分解しやすい微生物を意図的に入れて、その窒素を食べちゃって。

→つまり、ワラから出たブドウ糖として肥料として余ったやつを菌が一緒に食べて処理しちゃうから、水がきれいになっちゃうんです。それでガスが水の中に沸いているから。でも、ワラが無いとブドウ糖の供給が無いから、微生物は窒素だけだと増えられないんですよ。で、アオミドロが増えてしまう。だからワラ処理をすることがまず一番大事。

(参加者)じゃあ、秋にバチルスと酵母菌と乳酸菌を撒いて、耕す。

→ワラの分解を促進する。春にはワラが分解されて菌のエサとして準備されている。

(丸山)逆に関口さんは秋口の納豆菌はどうやっているんですか?

(関口さん)秋には特にやっていない。

(丸山)畑にもういればそれなりに動いてくれるけど、畑に密度が少ないと意図的に入れるしかない。

→何か畑に撒いているでしょ?

(関口さん)納豆菌は撒いていない。酵母菌はもう。ただ秋処理の時にはやっていない。

→ただ、ワラうなうだけ?

(関口さん)そうそう。

→地力窒素があるからだろうね、関口さんのところは。

(丸山)結局、長くやっている畑が安定していると言われるのは、微生物層がそこそこあるんで、結構、分解が出来て安定しやすい、という傾向があるんで、そこまで菌密度がいっていない畑なんかは、特に借り畑や新しい畑なんかは、優先的に菌を突っ込んでいくという部分。

(関口さん)11月頃かな、培土板で埋め立てると、もうかなり違う感じ。

→土が軽くなっているでしょ?

(関口さん)そうそう。で、団粒感があってね。

→ダメな土って重いんですよ。グーっとなってね。

(参加者)今年、代掻きした田んぼの対象区があって、引っこ抜いて根っこの匂いを嗅いだら腐敗臭がしなかったんですけど、そういう環境下で菌は必要なんだけど、バチルスとかアミノ酸とかを導入すると、より効果的だと思うんですけど。

→はい、効果的です。菌はアミノ酸肥料なら無菌だったら全く問題ないんですけど、野戦場じゃないですか(笑)だから853がどう変わるかわからない。だからそこを菌で制御する。ここの地域は関ケ原だから(笑)

だから菌はもともとあるものの能力を酵母菌は高めてくれる。何故なら余分なアミノ酸が出来ちゃうから。だけど性能を落とさないという事も大事だと思う。それを乳酸菌が

サポートしてくれる。

(丸山)窒素とリンがあるということは、微生物は増えやすいということ?

→そうですね。但し、やっぱり溶けやすいでしょうね。

(丸山)ちゃんとそれが微生物が取り込んで、微生物が増えてくれれば、過剰リンとかも微生物が食べちゃう。

→でも微生物が増えるためには絶対糖分が必要だから。

(丸山)その分のエサと環境を作ってあげたら良い。

→肥料だけではエサとして片手落ちなんです。

(参加者)秋起こしやっていたら、田植えの時は何回ぐらい起こしたら良いですか?

→う~ん、初めての人は結構回数やった方が良い。何故なら菌の密度が少ないから、出来るだけやってあげた方が分解が早い。ところが関口さんみたいなところは菌の密度は後で高くなるんですよ。そういうところは分解がそもそも早いんで、そういう所は減らすんです。だから田んぼの菌の密度ですね。

(参加者)ただやればよいというわけでない。

→その結論とすれば、さっき言ったとおりロータリーの起こしの重さが違うんですよ。菌が少ないと重いんですよ。分解していないから。菌がいると分解しているから、ガスが湧いているから、サクサク畑みたいに入るんですよ。

だからみなさん、やっている人の所は畑みたいになっているでしょ?関口さんの所もそうでしょ?

(参加者)湿田の所はそういうわけにはいかないんです。

→湿田は難しいです。

(参加者)うちのは湿田なんで、水気が多いのと草が出ちゃうんで回数やるしかないんですね。乾かないんですよ。乾かしたいんですけど。

→そうね。そこはそういった弊害があるという事を頭に入れて、そこに集中するより良い所をやった方が儲かりますね。暗渠しかないですね。

福島でも段々畑になっていて、下の畑に水がいって下の水が上がってくるところはみんな調子が悪いんですよ。

(参加者)暗渠もね、硬盤があればいいんですよ。でも硬盤が無い所は暗渠やっても効きが悪い。だから硬盤を入れましたよ。

→そういう所は面積で何割ぐらいなんですか?

(参加者)うちの方は全部。鉄塔を建てるでしょ?普通はそんなにかからないんだけど、うちの田んぼの側に建てると3~4倍かかる。

(関口さん)この前、台風で鉄塔倒れたよね。

(丸山)これが関口さんの所の蜂蜜廃液で、phが3ちょっと。

→酢酸発酵しているよ。ツーンと匂いするから。これ、イチゴの方とかの方が良いね(笑)これ甘~くなるんですよ。梨とか何でもの。

乳酸はもうちょっと薬臭い匂い。アルコール後の酢はね。

(丸山)これって枯れるというか、菌の分解がエサが無くなれば止まる?

→あ~、もちろんそうです。

これ、どっちかというと米を甘くする効果がある。葉面散布するとね。

(関口さん)これ、今月、乳酸菌で明日早生やって。

→これ、ほとんど菌は死んじゃっていますから。酢酸がこの濃度だと菌は生きられ無いです。それよりもどちらかというと菌が作り出した栄養物をそれを葉面散布して吸収させるという、どちらかというと液肥状態になっちゃっている。

(関口さん)これ、ネギをやっている人もこうやったら、バチルス菌もかなり減った。

→まあ、可能性は酢なんで。色んな酸があるんですが、一番殺菌力が強いのがお酢なんです。次に乳酸菌。だからバチルスでさえ繁殖を抑制されちゃうから、どちらかという葉面散布が良いんですよ。

消毒剤、だからうどん粉病にも強い。ph3.1なら50倍とか100倍までの間。出来るだけ濃い方が効果が違う。

蜂蜜から作ったの?

(丸山)蜂蜜のタンクについている廃液。

→あ~。

(参加者)マルハナバチを養殖しているところがあるんですよ。

→なるほど。まあ蜂蜜にはもともと殺菌能力があると言われているから。

(参加者)それでエサに花粉使っているの。

→あ~、プロポリスがありますね。そこについている野生の菌も色々ついているですよね。

(参加者)菌は使っていない。

→そこに色々純粋に自然に入ってくるのね。

まあ、そんなところです。どちらかと言うと、もう葉面散布で流し込み肥料と考えています。窒素系じゃないんで。

(丸山)花芽分化の時とか分げつとか含めて、タイミングのところで入れると結構スイッチが入るみたいな感じで?

→そうです。栄養成長から生殖成長に切り替える刺激剤になります。

(丸山)そうすると、さっき話し合った栄養成長期間が短くなって。

→じゃあ、今は分げつ、早く止め過ぎちゃっている?

(関口さん)そうだね、急に分げつが出てきて、そんで今、水をちょっと深くしていたんだけど、今日は1回落水して、これからシリカや硫黄を撒いて、ちょっとオーガニックでも気持ち撒こうかな、と。

→まあ、やった方が良いね。

まあ、結果を(笑)関口さんの所がネタだよね(笑)

 

(丸山)逆に関口さん、ペプチドをやった感触はどうですか?

(関口さん)やっぱり根の張りが違う。培土にも混ぜて、苗の時に葉面散布2回ぐらいやったかな。

→太い根っこでしょ?

(関口さん)そう。

→もしかしたら根っこをかじったら出汁の味がするかも(笑)

(丸山)苗の貯蔵養分とかも結構溜まった感じ?

(関口さん)そうだね。

(丸山)やっぱり今回のところは、根本の話が多かったんで、やっぱり苗の出来方次第で全然違う。

→そりゃそう、活着が違う。

(関口さん)そう、だから俺が思ったのは絶対にばらまきで80gだな、多くて。出来れば70~75の方が葉幅が出る。今年苗がちょっと足りなくて、うちの種と土でやってもらったのだけど、120g~130gでやってもらったの。葉幅出ない、分げつ力も弱い。

→そうだね。1個1個が養分をもらえないからね。

やっぱり移植、田植えの前にこのペプチド液を撒くとさらに根っこの出や活着が早い。

(丸山)それは1日前とか?

→出来れば。あんまり長くやり過ぎちゃうと根っこが出すぎちゃって、今度は植えてから出ない。

(関口さん)枯れちゃうんだよね、今度は。

→そう。切っちゃうんですよ。無駄に伸びちゃうから。だから大体1日前ですよね。

(関口さん)1日前に。まあその前に1回ぐらいやってね。

→僕、1回ポット苗でやって、ポット苗って根っこ漏れするけどそれで根で浮いちゃって、根がポロポロ落ちちゃった経験がある。田植えできなくなっちゃった。根っこが伸びすぎると本当に落ちちゃうんです。

(参加者)乳酸菌を培養した時のこなみ?やる場合の分量はどのぐらい?

→まあ、1%以下。

(参加者)そんなに少ない?

→いっぱいやっても良いんだよ、でも金をかかっちゃうから(笑)

(参加者)そういう意味で(笑)あの、多かったらあかんということは無い?

→無い無い。

(参加者)じゃあ、1%は最低入れれば良い。

→うん、つまり入れれば入れるほど、菌の数も増えるし生き残り時間も長い。しかし問題はお金の問題。だから1%ぐらいだと、使用期間が3日~4日持つんで。

(参加者)20ℓ作ろうとして、元菌はどのぐらい?

→さっきのパンラクビ菌だったら、恐らく10錠あれば十分。それで十分になりますよ。温度さえあれば本当は1錠でも十分なんです。あとは出来るだけきれいな水で(笑)

(参加者)あれはエアレーションとかは大丈夫?

→えっとですね、ちょっと上の方に空気を残してもらって、シャカシャカして。1日2回ぐらい。

(丸山)舐めてもわかる?

→わかります。あとは出来るだけリトマス紙で3.5ぐらいになったらOK。

(参加者)粉ミルクは何でも良い?

→赤ちゃん本舗かどっかにいけばある(笑)

(参加者)粉ミルクに砂糖が入っているから、砂糖は入れなくて良い?

→もちろん。あれは完全栄養材なんで。粉ミルクは菌の培養に一番むいた基材なんで。誰がやっても成功する(笑)

色んな培地で色々入れて考えるより、粉ミルクの後ろを見れば書いてあるけど、〇〇鉄とか、色々入っているから。

(丸山)今までの一番重要な話として秋処理が重要とすると、その時の今回は菌の話がメインというところの、やっぱり納豆菌をどう使うのか、というところをもっと突っ込んで。

→そうですね。納豆菌は非常に繁殖が強い菌でワラ処理には向いた菌です。さっき言ったセルラーゼ、クルゴシラーゼがあるんで。但し、彼らの一番の欠点は、水が多くないと増えない。だからカビが繁殖する量の水では増えない。だからちょっと水気は多め。実際田んぼで増やそうと思ったら、ある程度、乾ききったところでやらない。稲刈り後のちょっと田んぼが湿っている状況でやった方が良い。

あと、地面が冷えてしまうと効果が無い。18℃以上が良い。

で、我々が使っている菌では、おかめ納豆が分解力が強い。あと、中国サイドでワラの分解力が強いセルラーゼ酵素の密度が高い菌源が出来ました。だからもしかしたらそれを出すかもしれない。但し、彼らの欠点は、タンパク質という彼らのエサを結構食べる。ワラだけでは増えない。タンパク質を食べるからワラを分解する酵素を作る。

ここにも書いてある何らかの酵素があるでしょ?この「~ゼ」という酵素は全部タンパク質なんですよ。

(丸山)原料が無いとそもそも(笑)

→我々が結構使うのは、さっき言った発酵鶏糞を使っていて、それがエサになり酵素になる。

 

(丸山)それは窒素が100kgで3%ぐらい?

→それで十分。それが3~4kgあれば酵素になります。そうするとワラが分解します。

反当100kg~130kgぐらいあれば良い。3%なら130kgぐらいで4%だったら100kgぐらい。大体みなさんが作っている稲作が、大体600kg以下だったら、窒素はワラの分解で大体4kgぐらい必要。

(丸山)おかめ納豆を使う場合、どういうような抽出法?

→簡単です。ミキサー。但し、良く洗わないと次のジュースがみんな(笑)

(参加者)ひきわり納豆みたいな状態にする?

→そうそう。で、ひきわり納豆で以前やったことがあるんですが、全然ワラを分解しなかった。酵素が弱すぎた。だから、おかめ納豆の臭いがきついやつ。きついのは酵素が強い。それをミキサーで砕いて水を入れて砂糖を入れて温かいところに置いておいて、大体1日で最高菌数になる。非常に強い。

だから、お酒屋さんは絶対納豆菌を蔵に入れないんですよ。室がダメになってしまうから。糀が納豆になってしまう(笑)そして芽胞を飛ばされて終わり(笑)木も分解しちゃう。

(丸山)それを培養したやつを散布して。まっ、乳酸菌と同じように肥料を振る前に菌をつけておいて、それから鶏糞とかを入れて、で、出来れば時期が早ければあれだけど、ちょっと遅くなって温度が18℃ギリギリかな、という時は、表層をロータリーを何回かかけて、表層の温かいところを上手く作って水分を上手く保ってやってあげれば、結構繁殖して分解も進んでくれる。

→そうです。やる時は出来るだけ回数を多く。爪は10~15㎝の深さ。あんまり深くやりすぎると駄目。まあ大体10㎝でやって結果として15㎝になる(笑)目標の数字があればー5㎝で言っておかないとだめ(笑)

 

そんな感じかな。だからある程度培養してから撒いた方が経済的です。で、これだけ1日で増えるということは、2日も培養すればほとんどピークになっているから、最高の時に撒けば非常にワラが早く分解する。

(丸山)他の微生物と同じように、最高ピークになった時に、振る前にちょっと糖分をまた足してやってあげてお弁当をつけてあげると。

→最高です。

(丸山)菌密度が低い所は、特にそういう風に意識してやってあげると。

→菌密度が低い所でエサ無しで送り出されると菌はもうきつい(笑)

なにしろ、菌が物を分解しにいくということは、戦争をしにいくんだから、それなりの準備をしないと。

(丸山)何も武器を持たないと(笑)

酵母菌なんかの注意点なんかとしては、ピークを越えてしまうと、結構、他の菌のエサになって動いてしまうという。

→そう。酵母菌はね、他の菌のエサになっちゃうんですよ。だから出来るだけ活性化させて、そこにエサがあれば食いつける力を持った状態で送り出す。弱ってからではダメ。泡がぶくぶく出ている時に撒いた方が良い。

(関口さん)俺、空気を送っているんだけど、やんなくても良いのかな?

→酵母菌は全くいらない。自分で泡を出せる。納豆菌だけは自分で泡を出せないから、空気を送ってあげる。

但し、納豆菌の場合は、エアレーションをしていて自分でアミノ酸を作っていくとものすごいしっかりした泡を出すんですよ。ベタベタしている。それがペプチドなんですよ。それがアミノ酸になってくると、泡が出るんですけどすぐパチンとはじけて消えるんです。何故かというとアミノ酸になると醤油になる。そうすると、泡が長時間持たなくなる。そうなった時には死んでいく方向に行ってしまう。泡の出が悪くなったな、というぐらいの時の方が、エサつけてちょど良いんです。

泡が出ている時はどちらかというと中性かアルカリなんですよ。泡が出なくなると酸性。自分の出したおしっこで。

(丸山)納豆菌も酸性。

→そう。やり過ぎ。

まっ、今度そういう時期で誰かここで菌の培養の実演やった方がマスターできるし。

(丸山)辰澤さんの方で、酵母菌の今年の感触と去年の?

(辰澤さん)え~と、30時間でやった。やっぱり入れると、代掻きすると、もうプ~ンと匂いがして。あと泡が凄く湧くんですよ。

(丸山)その泡が出て、濁って、というのは結構続く感じ?

(辰澤さん)そんなに続くわけではないんですけど、やっぱり時間が足りないし、というよりは、最低でも24時間ぐらいは欲しいな、という結果が出ている。

→あれ、生で入れちゃうと菌があんまり動かない。

(辰澤さん)そうですね。気温が低いと余計、水とかが。天気が良ければ恐らく宜しいんでしょうけど。

→数は増やしてからが良いよね。

(丸山)時間を待つと経済的に良いから(笑)

(丸山)他に聞きたいポイントとかありますか?はい。それでは

→まっ、今のところ順調なんですよね。まっ、午後、見てみましょう。

(丸山)あと、今年はお米じゃないんですけど初期成育が弱いという傾向があって、もしかすると、種自体が弱いという傾向があるのかな、と。確かに前半寒くて地温が上がらずにというのもあったかもしれないけど、種が弱くなっている気が若干するので、お米の方も、結構、去年、後半が曇天で、追肥したけどその追肥が上手く合成されなかったかな、という系もあるので、そこら辺で種が充実したものを選んでいかないと、結構、育苗なんかも弱さが結構ちょっと出ちゃうのかな、と感じたところでした。

ジャガイモとかサツマとか結構弱くて、芽の出方が弱いんですよね。って考えると、お米の場合は塩水処理とか比重見てしっかり見て蒔けるんで、それを結構見てちゃんと

やらないと発芽不良とか出てる感じが強いんで。特に天気が暑いとか結構きつい天候が多いので、そこら辺を注意した方が良いのかな、と思います。

(参加者)今年、種もみを失敗したんだけど、塩水処理して、冷やしておいて、温湯消毒を忘れたからといって、それを濡れたままというか、半日ぐらい乾かして、それを温湯に入れたらダメだね。

→芽の出方がね(笑)

(参加者)塩水選やって、落として、それが果たしてちょっと漬けたやつが、半日ぐらいで、それから温湯やって。普通は逆なんだけど、わかっていたんだけど(笑)

→一番悪いのは、種が一度水を吸っちゃうと膨らむでしょ。

(参加者)それがダメなんだよね。

→煮えちゃう。固い時は煮えないんです。水吸っちゃうと煮えちゃうんです。

(参加者)それをさらに塩水やっちゃったから余計ね。

(参加者)カラカラに乾かすのはダメ?

→あまり濡らしたり乾かしたりをやんない方が良い。

(参加者)全国は塩水選をやって欲しいという事を全国的に言われていて、種が悪いから。でも温湯が出来ないんじゃないかって。だから温湯は止めて酵母菌を使ってカビをやっつけるというやつ。温湯は手間もかかるから。

先生、バカ苗病を塩水選をきっちりやったら防げると思っているんだけど?

→塩水選でバカ苗が全部防げるとは聞いた事は無いですね。

(丸山)今の話の別バージョンかもしれないんですけど、今年、人参の播種タイミングが雨が少なくてなかなか無くて、やっと雨が降ってやっと蒔けた、というのがあって、結構発芽が悪いという傾向が出ていて、それがもしかしたら先ほど言われた、ちょっと水分を吸って、また畑の中で水分がちょっと足りなくなって、発芽に適した水分じゃ無くなって止まってしまって、それで上手く発芽が出来なかったのかな、というのがあるとすると、自分の畑の適水をどう見るかが結構ポイントじゃないのかな、と思いますね。

あと、昨日やった圃場視察の中では、キュウリだったんですけど、ダニが結構出た畑があって、そこは毎年ここからダニが発生すると言われていて、畑に入った感触からは乾き具合はちょっとだけ湿り気が弱いところで、畑が癖があるというのをいかに自分で把握して、そのポイントに合わしたことをやっていかないと、潅水チューブで常に同じ潅水をしていると、そこだけ乾燥していて、どっち側によるのか、水分を合わせるのかっていうのを凄い大きな影響になってしまうと思うので、その場合は、乾燥しやすいところは少し水分を多くするようにコントールしないと、そこで病気が発生すると全体的に

影響を及ぼしてしまうということがあると思うし、防除も全体にしなくてはいけないと思うと、やっぱり、畑の癖を見るというのは凄い重要かと思いました。田んぼの場合はそこまで影響は少ないかもしれないけど。

しばらくニンニク、その他、畑作の現状の情報共有。

 

…この知識というのは、逆に自分で菌を培養出来るというのは、稲だけでなく他の作物を作る時に役に立つんですよ。あれ、もしかして土を柔らかくしなければいけない時は酵母菌かな?腐っているから最初に乳酸菌を撒いてきれいにしてからやろうかな?そういうアイディアに繋がってくるんで。

(丸山)良く堆肥作りなんかも、そこら辺の感覚があるかないかで全然変わっちゃう。

→全然変わっちゃう。

(丸山)で、今回の稲なんかでも、秋処理の納豆菌・バチルス菌から、酵母菌・乳酸菌という仕組みが、堆肥作りなんかでも同じで、原料が来てワラが入ってきました、それをいきなり乳酸菌だとか酵母菌とかで分解出来ますか?というとなかなかそうはいかない。やっぱりまずはバチルス系で分解してからということになる。

(関口さん)菌ってどのぐらい移動するんですかね?

→基本的に酵母菌なんかは足を持っていないので水が流れないと移動できないんです。同じ場所でただ分裂をするだけ。移動は出来ない。乳酸菌は尻尾がついているので全部は動かないとは言えませんけど。プロペラ持ってはいるんで。

(関口さん)じゃあ、乳酸菌は散布するときは、田んぼの中に入ればまあいくらか移動できると。

→もちろんね。

あと、今日、初めて来られた方がテーマがあって、トラブルがあるようならご説明しますが?まあ、今日は難しい話だったけどね(笑)

 

...岩井さんの独自の肥料の話があって終了。

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