2020.7.3 龍ケ崎水稲勉強会

◆座学

◆圃場見学

◆今日のまとめ

上記のテーマで勉強会を行いました。ご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページに飛びます。

◆まとめ◆

・・・phがアルカリになると、自分で溶けないんです。しかし消石灰は勝手に溶けていって、phが8とか8.5とかに行っちゃう。なんで強アルカリになっちゃう。だから基本的には単カルを使った方が無難というか、ごまかしが効く。

ただし、たとえば借りたばかりの田んぼとかあるじゃないですか。そういったところは大体5.0とか5.1とか強酸になっている。こんなところは消石灰と単カルでは、消石灰では成分80とかで、単カルとかでは成分が50%ぐらいしかないから、基本的には消石灰で1年目、2年目はやった方が、酸性を落とせるのは早い。

だから仕上がっていたら単カルで、最初の仕上げの時は消石灰を使った方が良いです。

(丸山)逆に単カルとか施肥して、phが高くなったんで、溶解止まりました。で、吸われて無くなってくると残っている分がまた溶け出して。

→そう。だから氷みたい。ちょうどプラス1℃の氷みたい。自分で溶けて1℃になると冷えて止まって、という感じ。

(参加者)苦土石灰というのがあるんですよね?あれは苦土とカルシウムと一緒で?

→一緒です。苦土石灰は苦土が足りない場合は使った方が多いです。ただし、苦土が多い場合は苦土が過剰になってしまいます。分析しないとわからないですよね。

(丸山)苦土石灰の場合は両方ともphが下がると出てきて。

→そうなんです。どっちかというと単カルに近いです。性質は単カルです。だから多少入れすぎても問題ない。

(丸山)逆にそこら辺をベースの無くなった時に出てくるミネラルとして置いておいて、あと調整できるもので入れていくっていう。

→そうですね。だからよく入れすぎたらもったいないじゃん、と思うじゃないですから。もしそうだったら、間違いなく苦土石灰とか単カルを使った方が良いし、なぜなら過剰に溶け出して流れるということが無いんですよ。途中で自分のphで止まっちゃうから。だから次の作で使えるんですよ。だから残基として残すなら苦土石灰や単カル。消石灰は本当に溶けちゃうんで。水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムか。

(参加者)苦土に対する拮抗作用がある肥料は何かあるんですか?

→石灰、苦土、カリは拮抗作用します。カリが多いと石灰が効かないし。どれが多いとどれかが効かない。稲はどちらかというと石灰が結構多くて、次が苦土で、カリはできるだけ少ない方がしまりが良い米ができる。ただし、飼料米とか多収量品種はカリを多くしてあげる、逆に。カリが多いと米の粒が大きくなって収量が増える。しかし、日本人が好むようなジャポニカの、歯ごたえがあって粘りがあって、というのはカリが多いと出ないです。

じゃあ、関口さん、まあ全員がというわけじゃないけど、僕が見立てて思ったことは現場で言いましたが、そろそろどっか1枚で良いのでもうちょっと元肥を増やして1坪の茎数、分けつした茎の数をできるだけ1200に近づける。

ということは元肥ですよね?だから1度、平均的な1坪の茎数を数えて欲しい。3~5m入ったところの。で、そこの茎数を記録しておくと、元肥入れている窒素の量がわかっているので、たとえばそれが900本で3kg入っているとしたら、kg何本かわかるんですよ。それをできれば。そうすると目標茎数にするには何kg入れたら良いか計算できる。

今の時期に遅かれ早かれ10日以内に、色出ていたところ冷めていたでしょ。ということはその時点で冷めちゃえば、あとは補肥の1発、千粒重を増やすだけじゃないですか。その茎数を長くするものじゃない要素。正直、後半にぶれたとしても、千粒重を増やさなきゃ良いという判断だけ。

なので、元肥一発で、あとは逆に言うと様子を見て調整するかしないか、千粒重で決める。それを補肥の1番で穂長をとって粒数をとろうとすると、結構天気が悪いと倒れることがある。

というのは、まだその時期には節間伸びちゃうんですよ。それがもう穂の粒を大きくしようとする時期は茎が堅くなっちゃっている。窒素をやったぐらいではもう伸びない。なので、是非、坪茎数を。6:30

(参加者)1200本の茎数をやるには、出穂何日前を目標に?

→本当だったら出穂時期だったら無効分けつは終わっているので。そこで計っていれば確実です。ただ、関口さんのようなのでやると、今日、無効分けつは0だったでしょ?今、計っても何にも問題無いんですよ。

後ろにダラダラ効く窒素を使うと、最初にどーんと出た後に細かい稲が出るんで。それが今回のように溶けが良いのをやると、全部どんどんどんと揃って、太いやつしか出ないんで。後は細かいのが出ないんですよ。

肥料が溶けやすいからグーっと効いていて、無くなったらストンと切れるから、無効分けつを起こさないんですよ。それをダラダラやっていると、ペチペチ出てくる。

(丸山)そこら辺の切れるというのが、たぶん、さっきの水切りと同じで全くの0では無いんですよね。有機の場合は。

→普通の有機の場合は。

(丸山)ちょこっとあるんだけど、無効分けつが出るほどじゃない窒素が停滞して残って動いて効いているという状態なので、だから、切らなくちゃいけないんだと思って、知力窒素を無くすぐらいイメージでやると、それこそ違う話で。

→まっ黄黄になる。

(丸山)ベースの動かないぐらいの窒素、地力窒素を温存する部分がポイントになるのかなと。

→今日、関口さんの稲は全部太かったでしょ。あれ、堅さが全部揃うんです。しかし細いやつでどんどん吸っているやつは親から見れば全部柔らかいんです。それだと登熟の度合いが変わっちゃうんです。

しかし、溶けの良い肥料だと最初から全部吸っているから、ガニ股状になってダーっと吸っているから、肥料がストンと切れるんですよ。

これが、長野、分解しながら効いてくタイプの、ダラダラと肥効が落ちていくタイプだと、稲の穂が揃わず逆V字になる。で、端っこが無効分けつになったり。で、それがダラダラ効いていると中のやつが伸びていっちゃう。

(丸山)一般的だとそれが普通だと言われているけど、普通ではなくてそういうふうになるからそうなっているだけで。

→だから今日、長さはどのぐらいですか?って聞いたんです。つまり、ちゃんと効いていると穂の位置がみんな同じになるんです。駄目だとバラ、バラと来ちゃう。逆に言うと、バラ、バラと落ちていくというのは肥料が上手く分解して効いていないということ。稲にとって吸えなかったのか、それとも肥料がそもそも分解が遅いタイプの肥料だったか。

(丸山)853でも結局、液体と固体で分かれていて、速効性の液体と遅効性の固体があって、それでも割合というのとか含めて、しっかりと効いているんで、普通の未分解有機肥料と比べて全然そうならない。割合的にどうですか?

→液肥が6割なんです。

(丸山)結構多いですね。

→そう。だからね、あれをストッキングに入れて液肥を作っている人もいる(笑)溶かしてね。ただ、なまじっかな温度だと雑菌がわくので、ストッキングに入れて煮沸して、それでやらないと偉いことになる。

(丸山)初期に菌をつけるという考えで。

→そうそう。メーカーさんで853を大量に買っているところがあって、20トン車1車買って、そこは肥料を売っていないので何やっているかと思ったら液肥を売ってるんです。そういう商売もありなのかなって(笑)

だって、10リットル8000円とかで売っているから、原料代1000円いくかいかないかだから、8000円で売るってすごいなって(笑)

(丸山)手間代だ。

みなさんの場合、自分で使っている肥料の固形分がさっと分解して吸われてすぱっと切れるのか、分解しながら吸われるので肥効がダラダラ長くなっちゃうのか、その肥料の癖をイメージしてください。

(丸山)それ自体は肥料の説明だけでわかることはないので、結局、作物を植えて、実際に見てみて、あぁ、この畑とこの差があってこの状態だった、ということであれば肥料がこうだったんだな、というのを推測して。

→そうですね、今日、何人かの稲を絞ったんです。葉っぱが、止め葉じゃないんですけど、今の葉っぱがほんのちょっと丸くなっているなら良いんですけど、とんがっていたらもう駄目なんです。これは遅れが出ている。それで肥料の性能がわかっちゃうんです。

稲ははじめが勝負ですから。根っこをガーっと張って、ガバっと養分集めて、バガバガバガっと分けつとって、上にグッと伸びていくスピードがほぼ一緒。そうすると扇上になる。

酸性だと根っこも真っ赤になるから養分吸えないから吸収遅れるから逆V字になる。だからphは7ぐらい。

(丸山)根っこが赤いところはph6.5。

→酸化鉄が膜を作っちゃうと養分を吸えなくなっちゃう。

(丸山)もしかしたら6.5の畑もほかと一緒の畑でやっているので、入れている量はそこそこ入っているんだけど、元々のベースの土自体ができていないから、入れている肥料の次の段階の部分が少ない分、焼けやすくなっているという。

→どうしてもその、稲の元のphが低いでしょ。5とか4.5とかだと鉄溶けますからね。釘溶けちゃうから。そんなところで作っているということ自体が相当やばいんだんけど。たとえばph1ってわかります?ph5とph7、どのぐらい石灰違うかわかります?

10の○乗というのがphなんです。だから、例えば10の7乗はph上がる。10の5乗はph5、というと、何倍違いますか?100倍違うんです。ph1違うと10倍ちがうんです。2違うと100倍違うんです。だから5なんていうのはとんでもない、すっからかん。とんでもない状態なんです。

まあ、戦後から稲は酸性を好むと言われているから、誰も石灰を入れないんで。カツンカツンになっちゃっているね。どんどん収量が落ちているし、病気も起きているし。でも、これ、石灰を入れるようになったら病気も虫もつかなくなるでしょ?

昔は苦土石灰が日本のお米の主流肥料だったんです。まっ、これからみなさんのところに田んぼが集まってくるでしょうから、とにかく安い苦土石灰を(笑)

(関口さん)今、苦土石灰も結構上がってきたよね。

→みんな使うようになったから(笑)このやり方でお米の本が出てから、結構、苦土石灰のホームセンターの販売量が相当増えたらしいですよね。

コメリが、ちょっと前ですが全然違う用件で行ったんですけど、肥料担当が「小祝さんのおかげで、うち、結果が出たんですよ」って。新潟なんか、苦土石灰が4割近く売り上げ上がったって(笑)

(関口さん)すぐ値段に上乗せしてくるから困るんだよね(笑)

(丸山)量があればいいじゃんって(笑)

→いや、量はちゃんとあるんですよ。だけど人気が出ると値段を上げても買うって。特に魚沼で購入が増えたそうです。魚沼で食味が落ちたでしょ?苦土石灰が足りないということが農協がわかったので、相当農協は入れたらしいです。

稲が酸性を好むなんていう定説はことごとく覆ったんで(笑)

(丸山)特に肥料系がアンモニア系でプラスイオンで、カルシウムもプラスイオンだからけんかするんで、効かなくなるんで、余計入れないっていう話がある中で、有機系だとプラスイオンのけんかがないので。

→ph7超えたらけんかしないんで。アルカリがいかなきゃ大丈夫なんで。

みなさん、ライバルも増えるんで、できるだけ早めに売り先つかんでください(笑)

(丸山)今、今年の流行は亜リン酸で。何か情報があれば?

→亜リン酸の一番の特性は花芽をつけやすかったり、基本的に殺菌。果樹の需要が増えていますね。あと果菜類。カビ系の病気に絶大な効果がある。

(関口さん)あれは年中撒いても駄目なんでしょ?

→あれは花芽がつきやすくなっちゃう。あと酸性なので痛んでしまう、葉っぱが。普通、雨じゃそんなの絶対降らないから、吸い出し現象というのを起こして、葉っぱの養分がなすみたいなやつは逆に出ちゃう。

あれかけた後、白い結晶のような粉みたいなが葉っぱの外側に貯まるんです。内側から養分吸い出されて。だから葉っぱの中から養分が出てしまう弱い品種は、亜リン酸は危険かな。かえって養分が無駄に外に出てしまう。

(丸山)使った中では、育苗の段階で使って?

(関口さん)うん、育苗。3回ぐらい使ったかな。良かったから。

(丸山)根張りが?

(関口さん)根張りが。で、川上さんに紹介して、またすごくて、本当に良いなと思って。

→上が徒長しないんですよね。

(川上さん)うちは水が冷たいからどうかして活着を早くさせないと。

→だから亜リン酸とか今やっている人は、リン酸部分を上手く利用しようと、うちのフィッシュソリュブルというアミノ酸肥料と1:1で混ぜて葉面散布しています。フィッシュソリュブルはリンカリが無いんです。

(丸山)853の溶かした抽出液と混ぜるとね。

→そうだね。で853の欠点はアミノ酸だからいろんな菌を増やしちゃうじゃないですか。亜リン酸がそれを抑えているから、相性が良い。

ただ、有機に使えないという。ただそれだけですね。

(丸山)あとそういった意味では、さっき言った花芽の形成がポイントになるといった意味では、逆に育苗の段階はそうですけど、根張りよくなるけど、その途中、花芽になる前の一歩前の段階で亜リン酸を上手く使うことで花芽形成のきっかけができる。

→そうです。なのでイチゴなんかの育苗で、窒素を切って花芽形成を促すんですけど、そういったことがほとんど必要無くなる。石川県で教えているところがあって、石川と富山の間の果樹の何でしたっけ、ありますよね?あそこはその方針でやっています。

だから、冷却しないくてもいいんです。花芽形成で。

(丸山)通常、花芽形成するのに寒いところにもっていって温度変化起こして、花芽形成させて、で下に持ってくるとその花芽形成が一回しちゃうと癖になるので花芽がとれるんで、で、というのでイチゴやったりする。

→窒素1回切って炭疽病を一回発生させるんですけど、逆に窒素をやりながらやっていると樹勢が強いので炭疽病が出ないんです。

(丸山)もしかしたらナスとかピーマンとかも、人によっては少し肥料を切ったりとか弱体化させて花芽形成を持ってから本圃に移さないと、本圃で活着しちゃうと、どんどん花芽とらずに大きくなってしまうっていう風なのがあるので、そういった意味ではリン酸をね。

→そうですね、強制的にね。

石川とのちょうど境のゴルフ場の、あそこが苗作りに使っています。

(丸山)そういった部分で花芽の部分で、逆にちょっと落ちて、生理転換を起こす、起きるかなという一歩手前で起こすことで、逆に追肥だとか含めて余力の窒素を後半に使えることができる。果樹では結構よくやるパターン。

→稲でも良いんですよ。稲って3.5葉期までは水の蒸散に合わせて養分を吸うだけで、積極的には根っこから分泌物を出したり全然できないんですよ。それができないということはリンが吸えないんですよ、実は苗箱は。だから化成肥料の水溶性のリンがあると良いと言われているんですよ。だから亜リン酸とかはまさに水溶性だから、リンがあると根っこがウワっと出るんで。で、アミノ酸を使えばさらにウワっと出ますから、相乗効果で(笑)

(関口さん)この前は20倍でしたね。

→まあ、あんまりやり過ぎないようにしてください(笑)

まあ、みなさん、とにかく基礎はきちっとやってください。何かやりたいことがあるんだけど、という時に、基礎をちゃんと、当たり前のことをやっておかないと、次のことができなくなっちゃう。

特に我々の場合、美味しいお米をたくさんとろうといった場合には、間違いなく田植え以降の活着、そして分けつ、そこかスムーズにたくさん茎数がとれないと、何の勝負もできない。

まあ、内容のことは別にしても、田んぼに植えた時のそっからの出足がどうか、そこは秋からの準備でやらないと植えた瞬間に駄目になっちゃう。

今日のトウモロコシの画像がありましたが、片方が調子が良くて片方が駄目というのではぐずぐずなっているようではしゃれにならない。

で、ベースは酵母菌と乳酸菌。田んぼはね。秋は納豆菌。

(関口さん)乾いているところに納豆菌を撒いて、風強い時とか暑い時とか納豆菌は死なないですか?

→死なないです。納豆菌は真空でも死なないです(笑)120℃でも死なないです。圧力釜でも通常では死なないというのが困るんです。140℃まで行くと死ぬんですけど。

すごい強いです。真空なんてへでもないです。

(参加者)田んぼに水を入れて嫌気状態では?

→え~とね、土の中では急減しちゃうんですよ、酸素がないから。

(参加者)毎年振っていれば、そこまではいらない?

→いらないです。なので借りたばっかりとか、そこはバチルスなんか、納豆なんか全然いないから、そん時は積極的に。でもだんだんやっていくとそのうち、発酵鶏糞を撒くだけでもう菌はいるから、何にもなく関係なく分解しますよ。

だから最初の1~2年だけはちょっと菌をコントロールしてあげる。

どういう風にやっているかというと、みんなスプレーでやっている。糖蜜をタンクに入れて、うちの853を入れて、納豆のストッキング入れたやつをつるしてエアレーション。そうするとphが下がってくるから、大体5.5ぐらいになった時に止めて、撒く。

(関口さん)やっぱり糖蜜も3~5%入れて?

→そう。

(関口さん)ほ~。で大体5.5になったらオーケーですね。

→そう。それ以上下げちゃうと菌が不活性になる。死なないんだけど活動を弱めちゃうんです。一番バクバク食うときに撒きたいじゃないですか(笑)それが5.5ぐらい。納豆菌がね。納豆が酸っぱいのも大丈夫(笑)

(丸山)納豆菌は豆乳も良いと聞く。

→豆乳も良いです。ただ、豆乳がいろんな添加物が入っているので発酵がなかなか上手くいかないというのが何個かありました。何やっても全然変わらない。

(丸山)そういったのは逆に人間にとっても良いのかなって。

→絶対買わない(笑)オーガニックのやつも駄目なんだよね。なんか入っているんだろうね。

(参加者)何リットルぐらいですかね?

→秋、入れたとしても100リットル入れるかどうか。要はぬれて土がかぶっちゃえば、ものすごいスピードで納豆菌は増えるんで。例えば1匹いるでしょ。菌の最高数字は大体10の13乗なんですよ。じゃあどのぐらいでそうなると思います?えさもらったら。1匹から10の13乗になるには、いったいどのぐらいでなると思います?

20時間ぐらい。ということは、やったら翌日には最高ピークの数になっている。藁を乾かしちゃうと分解しないけど、土の中に入れて湿らせれば、うわ~っと増える。

(参加者)要するに散布したらすぐに耕した方が良い、ということですね。

→そうですね。耕さないで乾燥させたらすぐに弱っちゃうから。一番良いのは、うわーって食べているときに、ブワっと撒いてばたばた湿らせてあげる。だからプラウでひっくり返すというのは合っているんです。

(参加者)友達が試験的に去年やったら、具合が良かったので、今年は全面的にプラウ買って、調子が良い。

→ロータリーでも良いんですけど、ロータリーの欠点は、全部かき回して雨が降られるとベシャってつぶれるんですよ。それで酸素が入らないと納豆菌が上手く動かなくなる。

プラウはそのまま返して煎餅になっているから、必ずどっか空気が入るんです。

(参加者)買えないよな~。

→だから荒起こしでやってください(笑)荒起こしの場合はところどころ乾いちゃうからしゃあないので、ロータリーでやる場合は2~3回やって下さい。つぶれたらもう1回起こして散水かける。

(丸山)菌の回しについては、堆肥の切り返し、どう良い堆肥を作っていくのかというのとほぼ変わらない。畑場なのか堆肥場なのかという違い。って考えるとそのときに水が必要なのかどういう環境が必要なのかっていう部分が見えてくると、っていう意味からすると、結構、堆肥を作っている経験があったりすると、畑の環境に置き換えると、ああ、こうした方が良いああした方が良いというのが直近で感覚的に見えやすいのかな。

→良い堆肥を作っている人は、水の量、酸素の量を感覚的にちゃんとつかんでいるからね。でもそれと同じことを田んぼでしなくちゃいけない。

(丸山)条件が薄いだけ、その分、気を配ってあげないと動きずらくなっちゃうという。

→関口さん、次の勉強会はいつやるんですか?

(丸山)関口さんの方でできたお米の品評会とかやるんですか?

(関口さん)うちの方ではやらないで、山形で米コンテスト。

→今年も山形?

(関口さん)違う、それは食味コンクールでしょ?食味は今年は千葉でしょ。そんで美味しいなんとかというのが山形。で、北海道はコロナで中止だって。

だからあれ、いっぱい市民の人が食べてくれるから、率直な意見、「これは美味しい、これはまずい」って言ってくれるから(笑)

→なんだかんだいっても消費者だからね。能書き言ったってまずければ買わないしね。

(丸山)あゆみの会として、徳島の方に出せるのもありなのかな、という。それで逆に数値をみながら。そうすると小祝さんが前からもっているのと比べて、ここが違うというのが、ここを対応するとこう変わるかな、という突っ込んだ指摘がいただけるかもね。

→僕の場合には、食べて食味と、生育のやり方と状態を観察すると、どこに問題があってここをちょっとこう変えるとこうなるよというのを知っているじゃないですか。なので言い方悪いんですけど、食べさせてもらって、すると来年の課題が見えてくる。

(丸山)それを数字の裏付けを含めて自分で見えてくると、もうちょっとね。

(関口さん)早い時期にやらないと(笑)

→ここってph計刺せばほとんどなっているから、そういうのもきちんとデータでとっておいて、田んぼの作り込み。

 

(丸山)そういった意味で、NTTさんが出すように、土壌分析と施肥設計だけでなく、作業工程。

→グローイングマップ。

(丸山)そこら辺も出てくる話みたいなので、それがうちのところではそういったベースの話はあるけど、うちのこの地域特有の分類だとここがポイントだよね、っていうのをどう厚堀りしていくか、っていう。

→それも自分で入力できるから。自分のオリジナルのを作ることができるようになります。

(丸山)そうするとたぶん他の地域の人なんかも、同じような目線っていうかね。

→みなさん、マウスは使えますよね?

(関口さん)俺は使えない(笑)

→今度のソフトってマウスなんですよ。数字を使わない。バーがあってピっとやると数字が出てくる。

(丸山)スマホでできる?

→できる。

(関口さん)みんなスマホになっちゃって(笑)

(丸山)そういう意味では自衛隊の若い子の頭を借りてね(笑)

→このノウハウをすべて投入しますから。写真付きでこういう場合はこうしなさいって。今日の酸性の微妙な赤色の根っこも本当は撮っておけば良かった(笑)

(丸山)今年やった部分だけでなく、その前、さっき言ったここの畑はまだ4年目でっていう。逆に4年か10年かでも、あんだけ、同じ施肥量でも差が出てしまうっていう部分からすると、やっぱり前にやっていた、どの部分でどういったことをやっていたかというのはすごい大きい。

→面白いのは稲って、赤い根っこでやっている時って、稲は株はくびれるようになるんですよ。真ん中のあたりが細いんです。で、白い根っこになってくると、まず最初に直立。へこまない、絞られない。まっすぐ。で、そのうちガニ股になる。

なんとなくわかります?最初は株の真ん中がキュっと締まっていく感じ。で薄くて丸くならないんですよ、稲が平べったいんですよ。それが調子よくなると稲がすっと立ってほとんど丸くなる。それがもっとちゃんといくと今度はガニ股状態になる。

みなさん写真撮っておいてください。

(参加者)いろいろやるに当たってCECってあるじゃないですか?理想ってありますか?

→稲はね、あんまり関係ないんです。畑はあるけど、田んぼはさっき言った通り自分が溶けたらphが上がる。だったらその時に止めたら良いみたいに肥料を使っちゃうから、あんまりCEC値は関係ないんです。

(参加者)土壌の整備をするとき数字で出るんで。

→目安です。ただし、足りないと酸性になるんです。多い分には問題が無いんです。それだけです。

(丸山)飼料米を含めて化成中心でやっていると、CECがどんどん落っこちてきて、自分なりに不安なのはミネラル部分と言うより地力の落ち込みの方がすごく問題がでかくて、下手するとCECが極端に落ち込むと秋落ちしかねないんじゃないかという。

→CECが下がると肥料をそれまで入れなくても良いんだという上限値が下がっちゃうと思うんですけど、実際には必要量は下限値よりも上だと、設計では下しか入っていないのに稲の要求量は上なので欠乏症を起こすんです。

特に砂状のところは気をつけなくてはいけない。ここは全く関係無い(笑)どうしたって鈴木さんのところの方が危ない。そういったところはCEC値が10切っているので。ここら辺は心配する必要はない。

(丸山)設計の中で上限下限のミネラルであるんですけど、さきほど小祝さんが言ったみたいに、そもそも作物の要求量が最低限ここまであります、っていうのが見えるか見えないかで、数字が出たら、その数字を見て合わせる合わせないになってくると、そもそも掛け違いしちゃっているんじゃないか、と。

→まあ基本的にはCECっていうのは、根っこは吸い取るでしょ?CECというのは肥料が土に吸着するでしょ。どっちも吸っているんだよ。言っている意味わかります?吸着する能力が高い、つまりくっつけようとするCECの能力が高いと、肥料があっても根は吸収できない。なのでいっぱい土にくっつけて、余裕を待たせて根に吸わせる、というのがCECの本来の意味なんですよ。

例えばね、石灰、苦土、カリがあって、それが全部飽和するとちょうど良い具合なんだけど、石灰は十分あるんだけど苦土とカリが足りない場合は、実際には対がいっぱい余っちゃっていて、吸着能力が強いんですよ。

ということは、石灰は上限値まであっても、離れないんです。くっついちゃって。その代わりに苦土とカリを入れてあげると石灰も十分吸える。

だから1つにとらわれると見えなくなっちゃう。その辺は気をつけて。

(丸山)お米の方の必要量というのは、ベース的に見ると、CECが5とすると、むちゃくちゃ上限下限が低い、そもそもそれが稲の必要量に無い、っていった場合に、CECはいくつぐらいが稲の通常の必要量?

→まあ、大体、10ぐらい。例えばCECが8ぐらいだったとすると、上限値は10より低くなる。しかし肥料はそこまで入っているから、それで十分という判断になっちゃうんですよ。

しかし実際には10必要なところ、CEC10のところですから、足りていないんですよ。そこ誤解しちゃうと、CECで上限まで来ているから安心すると悲惨なことになったな、となっちゃう。

一番良いのは、最後に稲終わって稲刈りした時に計るんです。吸い上げた後。そしたら本当のCECが見える。それを見て来年の設計をする。春先になっちゃうと、基本的にわらが分解して腐植物でCECが上がっちゃう。でも秋は土壌本来の土だけのCEC。そこで計算しないといけない。

だから、収穫前の2週間前に土とる、というのはすごい重要なんです。

(関口さん)2週間前?ほ~。

→2週間前まで養分がぐーっと減ってくるんですけど、2週間前ぐらいからは養分が減らないんです。そうすると、土壌分析して、発注する肥料が2~3週間あれば十分間に合うから。それが稲刈り終わった後だと、発注してから肥料が来るのが時間的に遅くなるから、今度は覆土が足りないから分解しない。

(丸山)後手後手になっちゃう。

→そんなところですかね。基本に立ち戻ってください。

【最近の畑の様子)

R20419。山武市春人参圃場風景。

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